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「武闘大会が開かれるなんてな！　いやぁ、受付開始が楽しみだぜ！」
　ある日のハンターオフィス。ひときわ大きな体格の女性、イバラキ(kz0159)が受付嬢のモア・プリマクラッセ(kz0066)にそう話しかけていた。何せイバラキは強い相手と戦うことを何より好む格闘バカ。こんなイベントが行われるとなったら居ても立ってもいられない。
「なあモアさん、なんか話は聞いてないか？」
「と言われましても……まだ大会のスケジュールやルールも決まって無いみたいですよ」
「何だよ、まどろっこしいなぁ。ゴチャゴチャ言わずに一番強い奴を決めりゃいいんだよ」
「それを決める方法を決めなければ行けない、とそういうことです」
　そこで何かを思い出したモアは依頼書を取り出し、イバラキに説明しだした。
「そういえばこんな依頼があります。受けられてはいかがですか？」

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「さて、何から始めようかねぇ」
　というわけでイバラキはリゼリオに来ていた。彼女がモアの紹介で受けた仕事、それは武闘大会のレギュレーションを決めるためのデモンストレーションをやって欲しいとの事だった。さらに言えば、武闘大会本番の注目度を上げるためプレ大会を開き、人々の関心を高める狙いも合った。一つだけ武闘大会で決まっていることは、会場がここ、リゼリオになることである。そこで彼女はこの街にやってきたのだった。
「そういやプロレスに誘われたのもここだったっけ」
　そうイバラキが少し前のことを思い出していた時だった。
「おお……おめぇ、拳闘をやる気はねぇか？」
「ああ？　何だよオッサン」
　ハゲ頭に、片眼に眼帯を付けた小柄な中年男がイバラキに話しかけてきた。
「おめぇなら世界を取れる。二人で歯を食いしばってこの橋を逆に渡っていこう」
「だから何の話だよ！」

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　そして数日後。リゼリオのとある広場に突然リングが出現していた。そこに立つのはイバラキと彼女に話しかけていた男。
「イバラキよぉ、おめぇは良くここまで付いてきてくれた。イバラキ、おめぇは俺の生きがいだぁ……おめぇなら明日を掴めるぜ」
「ああ、任せときな、オッサン」
　イバラキは良く言えば素直、悪く言えばすぐに人の影響を受けるタイプである。すっかり心酔していた彼女の両拳にはボクシンググローブ。この男はリアルブルーに居た時はボクシングのトレーナーをしていたらしい。
「言ってくるぜ、オッサン」
　そしてゴングが鳴った。ボクシング、両拳のみで戦う最も歴史が古く最もシンプルな格闘技。しかし考えてみれば武闘大会のデモンストレーション競技としてはピッタリである。そして他にもこのデモンストレーションに参加するハンター達が集められていたのであった。

●目標
　武闘大会デモンストレーションのボクシングの試合に参加してください。

●ルール
　皆さんご存知のボクシングのルールに則って行われる試合です。
　時間は３分３ラウンド制。試合は10カウントKO、レフェリーストップによるTKO、もしくは判定によって決まります。
　ルールに則り両拳にはグローブを付け、トランクスにシューズにマウスピース、女性の場合はそれにタンクトップ以外を身に付けることは禁止です。つまり、武器、防具は一切装着禁止となります。

●スキルについて
　スキルの使用は自由ですが、ルールに書いたとおり武器の装着が禁止されているので使用できるスキルがごく限られたものになります。ただしプレイングの工夫によってその力を最大限に引き出すことができるかもしれません。

●対戦カードについて
　皆さんのうち１名はイバラキとの試合をしてください。それ以外の方は、希望があれば互いに対戦相手の名前を書いておいてください。その二人による試合を行います。そうでない場合はこちらで対戦相手を決めます。
　なお、何らかの事情により参加者がイバラキを含めて奇数になる場合は、イバラキとの対戦をされる予定だった方に別の試合に回ってもらいます。つまりイバラキは人数調整要員になります。

●その他
　質問への回答担当としてイバラキ(kz0159)が関連付けられています。
　何かありましたら、質問卓を立ててご質問ください。

皆さんこんにちは、ｃｒです。
さて、私プロレスと同じぐらい好きなのがボクシング。というわけで今回はわかりやすくボクシングの試合に挑んでもらう依頼を用意いたしました。
ボクシングですので制約は厳しくなりますが、そこをどう工夫してプレイングをかけるかが勝敗の鍵になります。
その二つの拳で世界を掴んでください。それでは皆さんのご参加をお待ちしております。