ゲスト
(ka0000)
私を吸血鬼と呼ばないで
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/05 09:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/14 09:00
オープニング
●
「あぁ、恐ろしい恐ろしい」
ここ一ヶ月、領民たちは口癖のようにそうこぼす。
要因は、領の中心に聳える城にあった。山の上に存在する城には、ここの領主シュペーツ=ドラニカが住んでいた。これまで、領民はシュペーツに対して何ら不満を持っていなかった。
お互いにさほど干渉せず、程よい距離を保ち続けていたからだ。
しかし、今はひたすら畏怖の対象になっている。
「急に税が上昇したのですか?」
この領を通る行商人が尋ねると、こぞって領民は首をふる。
「では、虐殺や拷問?」
この質問に対しては、憤るように
「そんなことになったら、私達も態度を決めるだけだ」
と告げるのだ。
とりたてて、領民の生活に大きな負担が出ているわけではない。むしろ、政治はいままで通りののらりくらりとしたものだという。
何が起こっているのか、疑問符を浮かべる行商人にとある村の代表が教えてくれた。
「ここ一ヶ月、毎晩のように城に灯りが灯っているのだ」
「宴でも開いて、浪費をしていると?」
「むしろ、そうであった方がまだマシだ」
嘆息する代表の言葉に、さらに謎が深まる。
「ところで、あなたは吸血鬼なる怪物をご存知か?」
どこかの伝承で聞いた気がする。
行商人がそう答えると、より深くため息をついた。
「知っているならば、話が早い。どうやら領主様は、吸血鬼になったのではないかと思われるのだ……」
突拍子もない話に、笑いかけた行商人であったが代表の険しい表情にぐっと抑える。
どういうことかと問いかければ、おずおずと事情を説明してくれる。
毎晩、領主が見慣れぬ従者を連れて領内を徘徊している。しかも、領民に合わないようにこそこそとしているというのだ。城に灯りがついているのも、領主が起きているからに違いない。
吸血鬼なる存在は、人々の血を吸い従者に仕立てあげるというではないか。しかも、昼より夜に行動すると聞いている。
さらには、領主に会いに行った時、口の端に赤い液体が付着していたのだ。
あれは血液に違いない。
こうした事実が重なり、領民たちの間で「領主が吸血鬼になって、我々を狙っている」との噂が広がっていったのだという。
●
「ということがあったのですが」
ドストレートに行商人が、シュペーツに問うとこの世のものとは思えないほど深い溜息をついた。
「まさか、そのようなことになっているとは」
隣に立つ執事が眠そうな顔で、そっとシュペーツから視線をそらす。
面会するのであれば、まだ朝日が登る前にとの達しだが早すぎたのではないか。
そう思っていると、シュペーツが真実を告げ始めた。
「実はだな……一ヶ月ほど前に執務のため徹夜したときから夜に眠れぬのだ」
ズッコケそうになるのをとどめて、話を促す。
「運動すれば眠れるかと思い、最近雇った執事に無理を頼んで散歩をしていたのだよ。領民にそのことがバレては威厳に関わると、隠れていたのだが逆効果だったか」
こそこそするほうが目立つのではないかとも思えた。
血について尋ねると、シュペーツは執事に瓶を持ってこさせた。
「トマトジュースだ。眠りによいと知人に聞いてね」
なるほど、開けてみれば、確かにトマトジュースだった。
蓋を開けてみれば、なんていうこともない。
「領民にこのことがバレては、なんかこう。示しがつかない。何とかならんだろうか?」
行商人は、切羽詰まったシュペーツに依頼をしてみるのはどうかと促すのだった。
●
「領民と領主の双方から同時に依頼がありました」
スタッフは、頭を悩ませながらあなたたちに告げる。
「領民からは、領主が本当に吸血鬼化したのではないかということで調査の依頼ですね。もし、吸血鬼となっていれば討伐もしてほしいと書いてあります」
領民の依頼を脇に寄せて、続いてシュペーツからの依頼を手に取る。
「こちらは、眠らせてほしいという依頼ですね。逆転した昼夜を正したいが、自分たちの知恵では限界があるので助けてほしい。と、いうものですね」
今回の依頼は、両方を合わせた形になるとスタッフはいう。
「領主の依頼をこなせば、領民の不安を取り除けるでしょう。できれば、馬鹿げた噂は早々になくしてしまいたいですしね」
一拍置いて、あなた達に告げる。
「では、こちらの依頼を受けてくださいますね」
「あぁ、恐ろしい恐ろしい」
ここ一ヶ月、領民たちは口癖のようにそうこぼす。
要因は、領の中心に聳える城にあった。山の上に存在する城には、ここの領主シュペーツ=ドラニカが住んでいた。これまで、領民はシュペーツに対して何ら不満を持っていなかった。
お互いにさほど干渉せず、程よい距離を保ち続けていたからだ。
しかし、今はひたすら畏怖の対象になっている。
「急に税が上昇したのですか?」
この領を通る行商人が尋ねると、こぞって領民は首をふる。
「では、虐殺や拷問?」
この質問に対しては、憤るように
「そんなことになったら、私達も態度を決めるだけだ」
と告げるのだ。
とりたてて、領民の生活に大きな負担が出ているわけではない。むしろ、政治はいままで通りののらりくらりとしたものだという。
何が起こっているのか、疑問符を浮かべる行商人にとある村の代表が教えてくれた。
「ここ一ヶ月、毎晩のように城に灯りが灯っているのだ」
「宴でも開いて、浪費をしていると?」
「むしろ、そうであった方がまだマシだ」
嘆息する代表の言葉に、さらに謎が深まる。
「ところで、あなたは吸血鬼なる怪物をご存知か?」
どこかの伝承で聞いた気がする。
行商人がそう答えると、より深くため息をついた。
「知っているならば、話が早い。どうやら領主様は、吸血鬼になったのではないかと思われるのだ……」
突拍子もない話に、笑いかけた行商人であったが代表の険しい表情にぐっと抑える。
どういうことかと問いかければ、おずおずと事情を説明してくれる。
毎晩、領主が見慣れぬ従者を連れて領内を徘徊している。しかも、領民に合わないようにこそこそとしているというのだ。城に灯りがついているのも、領主が起きているからに違いない。
吸血鬼なる存在は、人々の血を吸い従者に仕立てあげるというではないか。しかも、昼より夜に行動すると聞いている。
さらには、領主に会いに行った時、口の端に赤い液体が付着していたのだ。
あれは血液に違いない。
こうした事実が重なり、領民たちの間で「領主が吸血鬼になって、我々を狙っている」との噂が広がっていったのだという。
●
「ということがあったのですが」
ドストレートに行商人が、シュペーツに問うとこの世のものとは思えないほど深い溜息をついた。
「まさか、そのようなことになっているとは」
隣に立つ執事が眠そうな顔で、そっとシュペーツから視線をそらす。
面会するのであれば、まだ朝日が登る前にとの達しだが早すぎたのではないか。
そう思っていると、シュペーツが真実を告げ始めた。
「実はだな……一ヶ月ほど前に執務のため徹夜したときから夜に眠れぬのだ」
ズッコケそうになるのをとどめて、話を促す。
「運動すれば眠れるかと思い、最近雇った執事に無理を頼んで散歩をしていたのだよ。領民にそのことがバレては威厳に関わると、隠れていたのだが逆効果だったか」
こそこそするほうが目立つのではないかとも思えた。
血について尋ねると、シュペーツは執事に瓶を持ってこさせた。
「トマトジュースだ。眠りによいと知人に聞いてね」
なるほど、開けてみれば、確かにトマトジュースだった。
蓋を開けてみれば、なんていうこともない。
「領民にこのことがバレては、なんかこう。示しがつかない。何とかならんだろうか?」
行商人は、切羽詰まったシュペーツに依頼をしてみるのはどうかと促すのだった。
●
「領民と領主の双方から同時に依頼がありました」
スタッフは、頭を悩ませながらあなたたちに告げる。
「領民からは、領主が本当に吸血鬼化したのではないかということで調査の依頼ですね。もし、吸血鬼となっていれば討伐もしてほしいと書いてあります」
領民の依頼を脇に寄せて、続いてシュペーツからの依頼を手に取る。
「こちらは、眠らせてほしいという依頼ですね。逆転した昼夜を正したいが、自分たちの知恵では限界があるので助けてほしい。と、いうものですね」
今回の依頼は、両方を合わせた形になるとスタッフはいう。
「領主の依頼をこなせば、領民の不安を取り除けるでしょう。できれば、馬鹿げた噂は早々になくしてしまいたいですしね」
一拍置いて、あなた達に告げる。
「では、こちらの依頼を受けてくださいますね」
解説
●目的
シュペーツの昼夜逆転生活をただし、領民を安心させる。
●手段について
1)シュペーツの依頼
昼夜逆転生活を何とかできそうであれば、手段は問いません。
ただし、自然療法的な手段を希望します。
また継続して行える方法、同じ事態が起きても可能な方法が望ましいです。
方法を試す必要があるため、数日滞在する形で描写します。
なお、夜中に散歩については別の方法と判断すれば試してくれるでしょう。
2)領民からの嘆願
事実をそのまま教えるのは、シュペーツが嫌がるでしょう。
なるべく、名誉や威厳を損なわない形で「吸血鬼騒動」を収めてください。
純朴な領民ばかりですので、結構なんでも信じます。
●滞在中
シュペーツの城にある客間に滞在します。
城と言っても、館に近い大きさです。
はるか昔の名残で、楼閣があることからそう呼ばれています。
シュペーツの昼夜逆転生活をただし、領民を安心させる。
●手段について
1)シュペーツの依頼
昼夜逆転生活を何とかできそうであれば、手段は問いません。
ただし、自然療法的な手段を希望します。
また継続して行える方法、同じ事態が起きても可能な方法が望ましいです。
方法を試す必要があるため、数日滞在する形で描写します。
なお、夜中に散歩については別の方法と判断すれば試してくれるでしょう。
2)領民からの嘆願
事実をそのまま教えるのは、シュペーツが嫌がるでしょう。
なるべく、名誉や威厳を損なわない形で「吸血鬼騒動」を収めてください。
純朴な領民ばかりですので、結構なんでも信じます。
●滞在中
シュペーツの城にある客間に滞在します。
城と言っても、館に近い大きさです。
はるか昔の名残で、楼閣があることからそう呼ばれています。
マスターより
こんばんは、御影堂です。
昼夜逆転生活は誰もが一度は持つ悩みの種ですね。
皆さんの知恵をお借りして、シュペーツ氏の問題を解決してあげてください。また、領民からの依頼もこなしていただくことが成功の条件になります。分担しても構いませんし、全員で各問題に対処して頂いても構いません。
昼夜逆転生活は誰もが一度は持つ悩みの種ですね。
皆さんの知恵をお借りして、シュペーツ氏の問題を解決してあげてください。また、領民からの依頼もこなしていただくことが成功の条件になります。分担しても構いませんし、全員で各問題に対処して頂いても構いません。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/13 03:20
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2014/09/05 04:30:45 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/02 07:12:54 |