ゲスト
(ka0000)
結婚式の延期の理由
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/07 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/16 22:00
オープニング
●花嫁の嘆き
グラズヘイム王国にあるとある二つの村が大いに沸いていた――のは三か月前のことだった。
エイ村の娘であるエルサとビイ村の青年であるオスカーが、出会ってから十年、付き合い始めて一年で結婚にこぎつけたのだった。仲が良い村であるため、結婚する者が出ると非常に喜びに包まれる。もちろん、外部から嫁入り婿入りした者もいるし、別に排除するわけではないが、やはり近所同士だと盛り上がりが違う。
まずはエイ村で宴。次はビイ村で宴という構成だった。料理は互いに持ち寄る。
さあ、本番まであとわずか、となったころ、不穏な情報が入ってきていた。
村と村をつなぐ、山の道にゴブリンが出るようになったというものだ。
まずは山菜取りや薪取などで訪れた者たちが出くわして逃げてきたという。次は行商人や配達員が襲われ、荷物も奪われたという。
それぞれの村から町に行くには一日かかり、隣村に行くはずが二日の行程が必要となる。しかし、山にある道を通ると移動と簡単な用を含めて一日で往復できる。そのためその道は村人たちだけでなく、村に商品を届けに来た行商や配達員も使うのだった。
結果、外部から買い入れる物品の値段は上がった。移動に時間がかかる手間の分、若干だが問題だ。
このままではいけないと、花婿であるオスカーとビイ村の青年会は意を決して出かけた。食料を少々と花嫁へのプレゼントをもって、できる限り武装して。
結果、荷物を取られ、オスカーが腕の骨を折る重傷、青年会のメンバーもそれなりに負傷したのだった。
その情報は花嫁であるエルサのもとにも届く。
「オスカーのもとにもう行きますっ!」
「回り道しかないのだよ」
「も、もういいです、結婚式は! だって、あの人、大けがしているって」
花嫁たるエルサは村で両親や無理に行くなという説得にあっていた。
「楽しみだったけど仕方がないじゃない!」
エルサは怒る。兄も理解するためそれ以上とどめられない。
「……ね、お兄ちゃん……ゴブリンがいるのがいけないんだよね?」
エルサの妹が兄の袖を引っ張る。
「でも村には行ける」
「行けるけど、お姉ちゃんに会うのが大変だよってことだよね?」
「そうだよ」
「なんで、ゴブリンを倒してってハンターにお願いしないの」
「……ぐう」
エルサの兄であるエリオはうめいた。その通りなのだ。実際、花婿が襲われた直後、二つの村合同でゴブリン退治をしようとして失敗したのだった。狩人がいたところで一般人であることに変わりなく、ゴブリンに負けた。囮にもっていった食料だけが持っていかれた。
「……結局そういうことだよな」
エリオは溜息をついた。
怪我をすれば農業も酪農もできない。結局、現金収入を得る道が途絶える。商人も手数料を増やすため、出費は増える。
村の行き来がしにくいと、出会いも減り、町に行く若者も出てくるに違いない。さびれていてしまうかもしれない。
「……仕方がない、村長を説得するか」
村の青年会を説得し、村長をはじめとする年長者を説得し、隣村に行って説得という長い一週間を乗り越え、エリオは町のハンターソサエティに向かった。
●ゴブリン退治依頼
ソサエティの受付で、エリオは両村の代表として依頼を出す。
「というわけで、ゴブリンを退治してください。このままだと、生活に支障をきたします」
「わかりました」
「あと、ビイ村のオスカーが言うには、もし見つかれば花嫁へのプレゼントも……回収してほしいと」
形状は直径十センチほどの木彫りのペンダントヘッドだという。小麦の穂と太陽をあしらったお守りだという。
「お守りといっても、お互いに思っています、という証みたいな……」
エイ村とビイ村ではそういう風習があるとのこと。気持ちであるため、それとなく続いているという。
「もし見つかればということらしいので、無理はしなくて結構ですと」
見つかって悪いことはない。エリオは一旦言葉を切ったあと追加の情報を告げる。
「ただ、オスカーも実は悩んでいるみたいです。ゴブリンに何かされたものをあげるのも躊躇しているみたいです」
エリオの言葉に職員はあいまいにうなずく。
「ゴブリンの数や種類ってわかります?」
「オオトカゲ見たいなのに乗っているは一匹いました。あとちょっと強そうなやつが弓持っていたり、杖持っている奴も。あとはコボルドもいましたね……」
受付職員は「ゴブリンの種類、一通り」とさらりと書く。
「わかりました。手配いたします」
「よろしくお願いします」
グラズヘイム王国にあるとある二つの村が大いに沸いていた――のは三か月前のことだった。
エイ村の娘であるエルサとビイ村の青年であるオスカーが、出会ってから十年、付き合い始めて一年で結婚にこぎつけたのだった。仲が良い村であるため、結婚する者が出ると非常に喜びに包まれる。もちろん、外部から嫁入り婿入りした者もいるし、別に排除するわけではないが、やはり近所同士だと盛り上がりが違う。
まずはエイ村で宴。次はビイ村で宴という構成だった。料理は互いに持ち寄る。
さあ、本番まであとわずか、となったころ、不穏な情報が入ってきていた。
村と村をつなぐ、山の道にゴブリンが出るようになったというものだ。
まずは山菜取りや薪取などで訪れた者たちが出くわして逃げてきたという。次は行商人や配達員が襲われ、荷物も奪われたという。
それぞれの村から町に行くには一日かかり、隣村に行くはずが二日の行程が必要となる。しかし、山にある道を通ると移動と簡単な用を含めて一日で往復できる。そのためその道は村人たちだけでなく、村に商品を届けに来た行商や配達員も使うのだった。
結果、外部から買い入れる物品の値段は上がった。移動に時間がかかる手間の分、若干だが問題だ。
このままではいけないと、花婿であるオスカーとビイ村の青年会は意を決して出かけた。食料を少々と花嫁へのプレゼントをもって、できる限り武装して。
結果、荷物を取られ、オスカーが腕の骨を折る重傷、青年会のメンバーもそれなりに負傷したのだった。
その情報は花嫁であるエルサのもとにも届く。
「オスカーのもとにもう行きますっ!」
「回り道しかないのだよ」
「も、もういいです、結婚式は! だって、あの人、大けがしているって」
花嫁たるエルサは村で両親や無理に行くなという説得にあっていた。
「楽しみだったけど仕方がないじゃない!」
エルサは怒る。兄も理解するためそれ以上とどめられない。
「……ね、お兄ちゃん……ゴブリンがいるのがいけないんだよね?」
エルサの妹が兄の袖を引っ張る。
「でも村には行ける」
「行けるけど、お姉ちゃんに会うのが大変だよってことだよね?」
「そうだよ」
「なんで、ゴブリンを倒してってハンターにお願いしないの」
「……ぐう」
エルサの兄であるエリオはうめいた。その通りなのだ。実際、花婿が襲われた直後、二つの村合同でゴブリン退治をしようとして失敗したのだった。狩人がいたところで一般人であることに変わりなく、ゴブリンに負けた。囮にもっていった食料だけが持っていかれた。
「……結局そういうことだよな」
エリオは溜息をついた。
怪我をすれば農業も酪農もできない。結局、現金収入を得る道が途絶える。商人も手数料を増やすため、出費は増える。
村の行き来がしにくいと、出会いも減り、町に行く若者も出てくるに違いない。さびれていてしまうかもしれない。
「……仕方がない、村長を説得するか」
村の青年会を説得し、村長をはじめとする年長者を説得し、隣村に行って説得という長い一週間を乗り越え、エリオは町のハンターソサエティに向かった。
●ゴブリン退治依頼
ソサエティの受付で、エリオは両村の代表として依頼を出す。
「というわけで、ゴブリンを退治してください。このままだと、生活に支障をきたします」
「わかりました」
「あと、ビイ村のオスカーが言うには、もし見つかれば花嫁へのプレゼントも……回収してほしいと」
形状は直径十センチほどの木彫りのペンダントヘッドだという。小麦の穂と太陽をあしらったお守りだという。
「お守りといっても、お互いに思っています、という証みたいな……」
エイ村とビイ村ではそういう風習があるとのこと。気持ちであるため、それとなく続いているという。
「もし見つかればということらしいので、無理はしなくて結構ですと」
見つかって悪いことはない。エリオは一旦言葉を切ったあと追加の情報を告げる。
「ただ、オスカーも実は悩んでいるみたいです。ゴブリンに何かされたものをあげるのも躊躇しているみたいです」
エリオの言葉に職員はあいまいにうなずく。
「ゴブリンの数や種類ってわかります?」
「オオトカゲ見たいなのに乗っているは一匹いました。あとちょっと強そうなやつが弓持っていたり、杖持っている奴も。あとはコボルドもいましたね……」
受付職員は「ゴブリンの種類、一通り」とさらりと書く。
「わかりました。手配いたします」
「よろしくお願いします」
解説
道中にいるゴブリンを倒してください。
●位置関係
大きな町=ハンターズソサエティ支部があるところ。みなさんの出発地点
エイ村=花嫁が住むところ。
ビイ村=花婿が住むところ。
大きな町→村の距離はそれぞれ徒歩で朝出発、夕方到着。つまり、このルートだと一泊町でしないといけない。
村同士をつなぐ道は移動に四時間くらい。荷馬車を通せるほどの幅もあり、上りくだりもなだらか。両脇は森であり、村人たちも入ることがある。現在はこの道にゴブリン出没中、真ん中あたりであり、村に近寄りはしないとのこと。
●食料を狙う者ども
ゴブリンの内訳。
・ゴブリンナイト×1 リトルラプターに乗っている。機動力ちょっとある
・ゴブリンソルジャー×2 歴戦の戦士らしい、一応弓も持っていたり、鎧もしっかりしていたり
・ゴブリンメイジ×1 魔法使える
・ゴブリン×10くらい 一般的なゴブリン、石投げしたりもします
・コボルド×3 番犬代わりらしい
●位置関係
大きな町=ハンターズソサエティ支部があるところ。みなさんの出発地点
エイ村=花嫁が住むところ。
ビイ村=花婿が住むところ。
大きな町→村の距離はそれぞれ徒歩で朝出発、夕方到着。つまり、このルートだと一泊町でしないといけない。
村同士をつなぐ道は移動に四時間くらい。荷馬車を通せるほどの幅もあり、上りくだりもなだらか。両脇は森であり、村人たちも入ることがある。現在はこの道にゴブリン出没中、真ん中あたりであり、村に近寄りはしないとのこと。
●食料を狙う者ども
ゴブリンの内訳。
・ゴブリンナイト×1 リトルラプターに乗っている。機動力ちょっとある
・ゴブリンソルジャー×2 歴戦の戦士らしい、一応弓も持っていたり、鎧もしっかりしていたり
・ゴブリンメイジ×1 魔法使える
・ゴブリン×10くらい 一般的なゴブリン、石投げしたりもします
・コボルド×3 番犬代わりらしい
マスターより
こんにちは。
カレンダーを見て六月だなぁ……梅雨だなぁと思いながら書いていました。シナリオ中には雨は降ってませんのでご安心を。
ゴブリン集団を出したの、久しぶりのような気がします。
よろしくお願いします。
カレンダーを見て六月だなぁ……梅雨だなぁと思いながら書いていました。シナリオ中には雨は降ってませんのでご安心を。
ゴブリン集団を出したの、久しぶりのような気がします。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/13 03:32
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談所 マルカ・アニチキン(ka2542) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/06/07 19:19:42 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/07 07:51:08 |