ゲスト
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【闘祭】闘争と日常のあいだ
マスター:神宮寺飛鳥

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
APV- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/05 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/19 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
北方王国リグ・サンガマで複数の王クラスの歪虚との戦いが続く最中でも、世界は平常に運転を続けなければならない。
それはなぜか? 戦争だけで社会は維持できないからである。
戦争には莫大な金がかかる。大量の兵隊を遠征させるだけでも凄まじい金額が昇天していくのである。
それを満足に生存させ、帰還までさせれば更にかかるのだが、帰ってきてもらわねば困るし、帰ってこられない戦いなんてあってはならない。
更に言えば、帰ってきた彼らに当たり前の日常が戻るようでなければ、歪虚との戦争など虚しいだけではないか。
タングラムは帝国ユニオンAPVのリーダーだが、あまりまじめに仕事はしていない。
帝国革命戦争でスタイリッシュ一揆を決めた後、同僚のゼナイドは師団長になり、そしてタングラムはユニオンリーダーになった。
ユニオンの長たるもの、中立こそが正義である。特定の国家、勢力、人物に傾倒してはならないので、何事もそこそこにしていたら、仕事もそこそこになってしまった。
結局事務仕事やユニオンの運営自体はフクカンや事務員のねーちゃん達がやってくれるし、タングラムは何かあった時にハンコを押すくらいだ。
しかしそんな彼女も流石に一年の内何度か働かねばならない時期がある。その一つが初夏のギルドフォーラムだ。
要するにギルド=ソサエティ主催のリゼリオ全体を使った祭りなのだが、今年は経営難を解決する為に武闘大会も一緒に行うという話になった。
そこで発覚したソサエティ全体の資金難は、前線で闘うハンターにはあまり関係ないが、彼らを支える裏方には頭の痛い問題であった。
「はいこれ、借りてたお金ね」
テーブルの上に置かれたアタッシュケースからビッシリ詰まった札束が姿を見せると、タングラムも仮面を外さざるを得なかった。
ハイデマリー・アルムホルムと言えば錬金術師組合でも爪弾きもにされていた奇抜な研究者だ。
とある森の汚染問題を通じて知り合った二人はその後も付き合いが続き、まあ色々あって金の貸し借りなんてものもあったが。
「お、おまえ……ついに犯罪を……」
「なんでやねん。あれよ。浄化術で一山当てたから」
「こんな金になるのですか浄化術!?」
「研究費用とか、後は企業の投資とかで。私は技術を一切合切公開してるし特許も取ってないから、進めた分だけ全員に恩恵があるし、放っておいても後を継ぐ奴はいるだろうし、金ももらえるしいいこと尽くめだわ」
ピースするハイデマリー。確かに一時養っていたのでだいぶ金は貸したが、ちゃんと返ってくるとは思わなかった。
「うーん、これを元手になんとか……」
「お金が必要だったの?」
「今年もギルドフォーラムの時期でしょう? その準備とかで色々ですよ」
今年は武闘大会もあるのだ。ユニオンとしては協力しないわけにはいかないが、プランも人手もロハというわけにはいかない。
「ただでさえここ数年、無茶な遠征の繰り返しでユニオンは火の車なのです」
「おたくの皇帝のせいじゃないの……」
「あいつの金銭感覚おかしいからな。奴がダウンしている間に財政を立て直さないとヤバイ……」
今頃カッテやオズワルドが「せっかくだから」といろいろ暗躍しているだろう。いいことだ。
「武闘大会って、APVは何かするの?」
「フォーラム中は、ここのスペースを休憩所として開放するんですよ。ついでに喫茶店をやったりする事が多いですねっ!」
フクカンがコーヒーをトレイに乗せて持ってくると、ハイデマリーは片手を上げて応じる。「ごゆっくりどうぞ」なんて言われながらハイデマリーはカップを手に取り。
「今年はちゃんとお金取れる催し考えた方がいいんじゃないの?」
「そう言われても、簡単には……おうぶっふ」
同じくコーヒーに手をつけた瞬間、タングラムの口から黒い液体が吹き出しハイデマリーの顔に直撃した。
視線の先には本棚を物色している浄化の器の姿がある。眼鏡を外し顔を吹くハイデマリーは振り返り。
「ああ……あの子今帝都に滞在してるのよ」
「おおおおオメーなんつーモン携帯してんだゴラァ!?」
「最近は結構大人しいのよ? この間仕事で来て、錬金術の勉強がしたいって言うから私の工房で……」
タングラムからすればちょっとした衝撃で大爆発を起こす危険物のようなものだ。ビビって当然。
しかし器はそんな大人の都合は露知らず、棚から物色した本を片手に歩いてくる。
「グッドイブニング!」
「誰ですかこいつに変な挨拶教えたやつ」
「私じゃないわよ……勝手に覚えてくるの」
警戒するタングラムから本へと視線を移し、器は近くの席に座って足を組んだ。
「本当に大丈夫なのですか? 信じられん……まあ帝都はこいつ以外にも爆発しそうなモンいっぱいあるから一周回って逆に気にならないのか……?」
「概ねそんな感じね。ところで、何か手伝える事があれば協力するわよ。組合もAPVのパトロンの一つだしね。他の奴が派遣されるよりは私の方が都合がいいでしょう」
「それはそうですね。まあ、まずは会場整備の手伝いと、ユニオンの催しについて考えるところからですが」
「あいつも肉体労働なら得意よ。見た目は小さいけど、覚醒すれば……」
「あんまりあいつを覚醒させたくないんですが……」
視線を感じた器が顔を上げる。そうして本を右手の中指の尖端にのせ、バランスを取りつつ歩き。
「呼んだ?」
「あんた、タングラムの仕事手伝ってやりなさい」
「いいよ」
「聞き分けいいですね!?」
「その代わり、終わったらここの本、幾つかもらっていい?」
正直、誰の所有物なのかわからないので勝手にあげていいものか悩む。
まあ、ここに置いていっている時点でもう不要なのだろうから、捨てられたって文句は言えないが。
「それは構わないですが……」
「私も手伝うわよ。確か、中途半端な作りのエアコンとかあったでしょ? フォーラムに向けて改修しておけば、客も入るんじゃないかしら」
ギルドフォーラム開催まで既に一ヶ月を切っている。
激戦を終えたハンターらが帰還したその時、いつも通りの日常を楽しめるかどうか……。
それは、この準備期間にかかっていた。
「色々な意味で」
北方王国リグ・サンガマで複数の王クラスの歪虚との戦いが続く最中でも、世界は平常に運転を続けなければならない。
それはなぜか? 戦争だけで社会は維持できないからである。
戦争には莫大な金がかかる。大量の兵隊を遠征させるだけでも凄まじい金額が昇天していくのである。
それを満足に生存させ、帰還までさせれば更にかかるのだが、帰ってきてもらわねば困るし、帰ってこられない戦いなんてあってはならない。
更に言えば、帰ってきた彼らに当たり前の日常が戻るようでなければ、歪虚との戦争など虚しいだけではないか。
タングラムは帝国ユニオンAPVのリーダーだが、あまりまじめに仕事はしていない。
帝国革命戦争でスタイリッシュ一揆を決めた後、同僚のゼナイドは師団長になり、そしてタングラムはユニオンリーダーになった。
ユニオンの長たるもの、中立こそが正義である。特定の国家、勢力、人物に傾倒してはならないので、何事もそこそこにしていたら、仕事もそこそこになってしまった。
結局事務仕事やユニオンの運営自体はフクカンや事務員のねーちゃん達がやってくれるし、タングラムは何かあった時にハンコを押すくらいだ。
しかしそんな彼女も流石に一年の内何度か働かねばならない時期がある。その一つが初夏のギルドフォーラムだ。
要するにギルド=ソサエティ主催のリゼリオ全体を使った祭りなのだが、今年は経営難を解決する為に武闘大会も一緒に行うという話になった。
そこで発覚したソサエティ全体の資金難は、前線で闘うハンターにはあまり関係ないが、彼らを支える裏方には頭の痛い問題であった。
「はいこれ、借りてたお金ね」
テーブルの上に置かれたアタッシュケースからビッシリ詰まった札束が姿を見せると、タングラムも仮面を外さざるを得なかった。
ハイデマリー・アルムホルムと言えば錬金術師組合でも爪弾きもにされていた奇抜な研究者だ。
とある森の汚染問題を通じて知り合った二人はその後も付き合いが続き、まあ色々あって金の貸し借りなんてものもあったが。
「お、おまえ……ついに犯罪を……」
「なんでやねん。あれよ。浄化術で一山当てたから」
「こんな金になるのですか浄化術!?」
「研究費用とか、後は企業の投資とかで。私は技術を一切合切公開してるし特許も取ってないから、進めた分だけ全員に恩恵があるし、放っておいても後を継ぐ奴はいるだろうし、金ももらえるしいいこと尽くめだわ」
ピースするハイデマリー。確かに一時養っていたのでだいぶ金は貸したが、ちゃんと返ってくるとは思わなかった。
「うーん、これを元手になんとか……」
「お金が必要だったの?」
「今年もギルドフォーラムの時期でしょう? その準備とかで色々ですよ」
今年は武闘大会もあるのだ。ユニオンとしては協力しないわけにはいかないが、プランも人手もロハというわけにはいかない。
「ただでさえここ数年、無茶な遠征の繰り返しでユニオンは火の車なのです」
「おたくの皇帝のせいじゃないの……」
「あいつの金銭感覚おかしいからな。奴がダウンしている間に財政を立て直さないとヤバイ……」
今頃カッテやオズワルドが「せっかくだから」といろいろ暗躍しているだろう。いいことだ。
「武闘大会って、APVは何かするの?」
「フォーラム中は、ここのスペースを休憩所として開放するんですよ。ついでに喫茶店をやったりする事が多いですねっ!」
フクカンがコーヒーをトレイに乗せて持ってくると、ハイデマリーは片手を上げて応じる。「ごゆっくりどうぞ」なんて言われながらハイデマリーはカップを手に取り。
「今年はちゃんとお金取れる催し考えた方がいいんじゃないの?」
「そう言われても、簡単には……おうぶっふ」
同じくコーヒーに手をつけた瞬間、タングラムの口から黒い液体が吹き出しハイデマリーの顔に直撃した。
視線の先には本棚を物色している浄化の器の姿がある。眼鏡を外し顔を吹くハイデマリーは振り返り。
「ああ……あの子今帝都に滞在してるのよ」
「おおおおオメーなんつーモン携帯してんだゴラァ!?」
「最近は結構大人しいのよ? この間仕事で来て、錬金術の勉強がしたいって言うから私の工房で……」
タングラムからすればちょっとした衝撃で大爆発を起こす危険物のようなものだ。ビビって当然。
しかし器はそんな大人の都合は露知らず、棚から物色した本を片手に歩いてくる。
「グッドイブニング!」
「誰ですかこいつに変な挨拶教えたやつ」
「私じゃないわよ……勝手に覚えてくるの」
警戒するタングラムから本へと視線を移し、器は近くの席に座って足を組んだ。
「本当に大丈夫なのですか? 信じられん……まあ帝都はこいつ以外にも爆発しそうなモンいっぱいあるから一周回って逆に気にならないのか……?」
「概ねそんな感じね。ところで、何か手伝える事があれば協力するわよ。組合もAPVのパトロンの一つだしね。他の奴が派遣されるよりは私の方が都合がいいでしょう」
「それはそうですね。まあ、まずは会場整備の手伝いと、ユニオンの催しについて考えるところからですが」
「あいつも肉体労働なら得意よ。見た目は小さいけど、覚醒すれば……」
「あんまりあいつを覚醒させたくないんですが……」
視線を感じた器が顔を上げる。そうして本を右手の中指の尖端にのせ、バランスを取りつつ歩き。
「呼んだ?」
「あんた、タングラムの仕事手伝ってやりなさい」
「いいよ」
「聞き分けいいですね!?」
「その代わり、終わったらここの本、幾つかもらっていい?」
正直、誰の所有物なのかわからないので勝手にあげていいものか悩む。
まあ、ここに置いていっている時点でもう不要なのだろうから、捨てられたって文句は言えないが。
「それは構わないですが……」
「私も手伝うわよ。確か、中途半端な作りのエアコンとかあったでしょ? フォーラムに向けて改修しておけば、客も入るんじゃないかしら」
ギルドフォーラム開催まで既に一ヶ月を切っている。
激戦を終えたハンターらが帰還したその時、いつも通りの日常を楽しめるかどうか……。
それは、この準備期間にかかっていた。
「色々な意味で」
解説
●目的
ギルドフォーラム&武闘大会に向け、準備をしよう!
●概要
今回のシナリオは、二つの目標があります。
・ユニオンの催しを考える
今年も催しを実施します。だいたい、いつもは喫茶店とか。
内容は自由ですが、武闘大会の開催に合わせ、何か「対戦」する行事があるとグッド。
喫茶店プラス何か、でもOK。
また、ガチガチの殴り合いではなく、ゲームや運動会のようなラフな内容でもOK。
「競い合ったり、対戦していれば」よい。企画提案が主だが、実演しても構わない。
更に言うと、ハンター以外の観客をから金を取れるようだとなおよい。
・リゼリオの広場の整備
フォーラム&大会中はリゼリオ各地の広場で武闘大会に伴う小さなサブイベントが実施されます。
なので、幾つかの広場に特設のステージを設営するので、その手伝いをします。
要は花壇などを動かしてスペースを確保し、材木でステージを組む仕事。
どんなステージを組むかは、比較的自由でよい。
すべての広場をやるわけではなく、APVに任されている部分だけ。
ちなみにあまり予算がないので、お金を節約できるとなおよい。
この二つの目的が主になりますが、その範囲内であれば何をしても特に構いません。
応援するだけとか、お茶を出すだけとかでもOK。
●友軍情報
『タングラム』
一応APVのリーダー。
今回はユニオンの催し企画に参加。
ハンターが考えたものを見てジャッジするのが仕事。
『ハイデマリー』
錬金術士組合の博士。借りてた金を返した。
シナリオ中ではエアコンの改造と取り付け作業をしている。
原動力は相変わらず覚醒者の模様だが、だいぶ楽になりそう。
『浄化の器』
エルフハイムの危険物。
シナリオ中は広場の整備に参加している。
他の事をさせてもいいが、頭脳労働は苦手。
ギルドフォーラム&武闘大会に向け、準備をしよう!
●概要
今回のシナリオは、二つの目標があります。
・ユニオンの催しを考える
今年も催しを実施します。だいたい、いつもは喫茶店とか。
内容は自由ですが、武闘大会の開催に合わせ、何か「対戦」する行事があるとグッド。
喫茶店プラス何か、でもOK。
また、ガチガチの殴り合いではなく、ゲームや運動会のようなラフな内容でもOK。
「競い合ったり、対戦していれば」よい。企画提案が主だが、実演しても構わない。
更に言うと、ハンター以外の観客をから金を取れるようだとなおよい。
・リゼリオの広場の整備
フォーラム&大会中はリゼリオ各地の広場で武闘大会に伴う小さなサブイベントが実施されます。
なので、幾つかの広場に特設のステージを設営するので、その手伝いをします。
要は花壇などを動かしてスペースを確保し、材木でステージを組む仕事。
どんなステージを組むかは、比較的自由でよい。
すべての広場をやるわけではなく、APVに任されている部分だけ。
ちなみにあまり予算がないので、お金を節約できるとなおよい。
この二つの目的が主になりますが、その範囲内であれば何をしても特に構いません。
応援するだけとか、お茶を出すだけとかでもOK。
●友軍情報
『タングラム』
一応APVのリーダー。
今回はユニオンの催し企画に参加。
ハンターが考えたものを見てジャッジするのが仕事。
『ハイデマリー』
錬金術士組合の博士。借りてた金を返した。
シナリオ中ではエアコンの改造と取り付け作業をしている。
原動力は相変わらず覚醒者の模様だが、だいぶ楽になりそう。
『浄化の器』
エルフハイムの危険物。
シナリオ中は広場の整備に参加している。
他の事をさせてもいいが、頭脳労働は苦手。
マスターより
お世話になっております。神宮寺です。
久しぶりのイベントシナリオです。
内容は特に難しいものではないので、なんとなくみんな楽しめればいいかなという感じですので、そこまで目的とかにこだわらなくてもよいです。
また、あんまりにもひとりぼっちの人はだれかと一緒に描写すると思います(笑)
質問にはタングラムと器が応じられます。
それではよろしくお願いします。
久しぶりのイベントシナリオです。
内容は特に難しいものではないので、なんとなくみんな楽しめればいいかなという感じですので、そこまで目的とかにこだわらなくてもよいです。
また、あんまりにもひとりぼっちの人はだれかと一緒に描写すると思います(笑)
質問にはタングラムと器が応じられます。
それではよろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/17 01:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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質問卓 神楽(ka2032) 人間(リアルブルー)|15才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/06/04 12:50:58 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/04 22:31:50 |
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相談所 ヒース・R・ウォーカー(ka0145) 人間(リアルブルー)|23才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/06/05 11:15:54 |