ゲスト
(ka0000)
シモフリアイス ~廃墟の集落~
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在4人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/10 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/19 22:00
オープニング
グラズヘイム王国・古都【アークエルス】東方の森に、かつてナガケと呼ばれる集落が存在した。
集落で行われていた畜産は幻獣の獅子鷹『メニュヨール』によって崩壊させられる。家畜の仔攫いが激増したからだ。
集落解散の憂き目に遭い、青年ガローア・ラグアは父親のマガンタと共に放浪の身となる。父が亡くなってからも根無し草な生き方をしてきたガローアだが、覚悟を決めた。ハンターの力を借りてメニュヨール退治に成功する。
その後、ガローアは古都でドワーフの青年『ベッタ』と出会う。意気投合した二人は集落の復興に動きだす。
二人はベッタの故郷に棲息していた幻獣『幻の青』を家畜として育てることにした。その味がリアルブルーの高級和牛霜降り肉を彷彿させたところから、『シモフリ』と呼称することとなる。
シモフリ六頭はオークの樹木が並ぶ放牧場へと放たれた。樹木の上で暮らす生態と思われたが、危険がなければ地表で暮らすことがわかる。好物は木の実だが玉蜀黍の粒にも旺盛な食欲をみせた。
他に乳牛一頭と鶏の雌鳥六羽も飼うことで、毎日新鮮な牛乳と鶏卵が手に入るようになった。
荒れ地を畑として開墾しだした頃、紅の兎のような幻獣二体が出没。柵を壊されてしまう。それが過ぎ去ると雑魔の巨大蜂が飛来。雑魔蜂はハンターによって巣ごと退治された。
森が紅葉に染まる秋、ある商人一家が集落に泊まった。シモフリ料理を味わった商人一家はいたく気に入ってくれる。シモフリ肉を市場へだす際には是非に声をかけてくれと約束を交わした。
シモフリの仔が産まれ、やがて日が経つ。ある寒い日の早朝、以前に柵を壊して姿を消した赤い兎二羽が放牧場の片隅に倒れていた。放ってはおけずに看病すると、二羽は元気を取り戻して二人に懐く。
賊が森で迷った一団を装って集落を奪おうとしたときもある。滞在中のハンターの機転で正体を看破して事なきを得た。
仔シモフリは順調に育つ。仔が乳離れをした頃にガローアとベッタは気づく。甘くてクセの少ないシモフリの乳を使えば素晴らしい乳製品が作れるのではないかと。
ハンターの協力もあってシモフリ乳を使ったチーズ、バター、ヨーグルトが完成。しかし売り捌くには古都での商売が不可欠だった。
やがて春が到来。一部玉蜀黍の粒が熊に食べられてしまったものの、ハンターが退治。開墾した畑での粒蒔きは無事に行われる。
シモフリ乳を使った乳製品の販売路にも光明が差す。商人タリアナの協力の下、古都で『パン屋シモフリ堂』が開店することとなった。
店は新たに雇った女性三人に任せられる。
マリーシュは店長兼事務会計。セリナとチナサはパン焼き職人兼売り子として働いてもらう。ハンターの協力のおかげで、シモフリ堂は好スタートを切ったのだった。
ガローアとベッタにとっていくつか大きな変化が起こる。
新たに導入した機導術式冷蔵庫付きの馬車のおかげで、ナガケ集落から古都までシモフリ乳を新鮮なまま運べるようになった。
パン屋シモフリ堂の厨房に大型の機導術式冷凍冷蔵庫を備え付けたのも、今後を見据えた先行投資といえる。
「ようやく着いたで」
シモフリ堂の前に馬車が停まった。御者を務めていたベッタが荷下ろしを始めると、馬の嘶きを聞きつけたのか、セリナとチナサが現れる。二人に手伝ってもらい、積んできたシモフリ乳や乳製品を厨房へと運び入れた。
納品の頻度は三日から四日ごと。今のところ食材としての供給は足りている。集落では仔シモフリが育っており、一ヶ月も経てば乳の増産が間に合う。食肉については七月か八月を目処にしていた。
シモフリバーガーやシモフリドックはそれまでお預けとして、シモフリ乳の活用が急務だ。それについてもハンターから案をもらっている。
「シモフリ乳を使ったアイスクリームを作るんや。まずは機導術式冷凍冷蔵庫でぎょうさん氷を作る。んで、この器械のこの辺りに入れて、硝石をどばっと混ぜると冷え冷えや。材料を混ぜ込んだシモフリ乳はここから注いで、ハンドルをぐるぐると回す。しばらくしたらアイスクリームの出来上がりや」
ベッタがアイスクリーム製造器で実演。完成したばかりのアイスクリームをみんなで頂く。
「美味しい……」
「めっちゃうまいね! お砂糖少ししか入れてないのに!」
セリナとチナサはアイスクリームがとても気に入った。
「これから暑くなりますし、人気商品になるでしょうね。ただ――」
マリーシュの興味は美味しさよりも原価のようだ。
「問題が一つだけある。加える香料としてはバニラエッセンスが一番なんやが、これが中々手に入らん。そこで代替品の香草から抽出したエキスを加えてみた。ええ感じやろ? ただこの香草も自生地に行ってみたら茂みが枯れててな。おそらく近くにあった池が涸れたせいやと思う。周辺を探してみたが見つからへんかった」
「それでは、なしで作るのでしょうか?」
意気消沈したベッタにマリーシュが問う。
「いや、ハンターに探してもらおうと思うとる。さっきソサエティー支部に寄って依頼をだしてきたばかりや。使う量はたいしたことあらへんし、丸ごと天日で干せば保存が利くようになる。別の自生地が見つかれば、なんとかなるはずや」
ベッタはハンターが香草を見つけてくれることを信じていたのだった。
集落で行われていた畜産は幻獣の獅子鷹『メニュヨール』によって崩壊させられる。家畜の仔攫いが激増したからだ。
集落解散の憂き目に遭い、青年ガローア・ラグアは父親のマガンタと共に放浪の身となる。父が亡くなってからも根無し草な生き方をしてきたガローアだが、覚悟を決めた。ハンターの力を借りてメニュヨール退治に成功する。
その後、ガローアは古都でドワーフの青年『ベッタ』と出会う。意気投合した二人は集落の復興に動きだす。
二人はベッタの故郷に棲息していた幻獣『幻の青』を家畜として育てることにした。その味がリアルブルーの高級和牛霜降り肉を彷彿させたところから、『シモフリ』と呼称することとなる。
シモフリ六頭はオークの樹木が並ぶ放牧場へと放たれた。樹木の上で暮らす生態と思われたが、危険がなければ地表で暮らすことがわかる。好物は木の実だが玉蜀黍の粒にも旺盛な食欲をみせた。
他に乳牛一頭と鶏の雌鳥六羽も飼うことで、毎日新鮮な牛乳と鶏卵が手に入るようになった。
荒れ地を畑として開墾しだした頃、紅の兎のような幻獣二体が出没。柵を壊されてしまう。それが過ぎ去ると雑魔の巨大蜂が飛来。雑魔蜂はハンターによって巣ごと退治された。
森が紅葉に染まる秋、ある商人一家が集落に泊まった。シモフリ料理を味わった商人一家はいたく気に入ってくれる。シモフリ肉を市場へだす際には是非に声をかけてくれと約束を交わした。
シモフリの仔が産まれ、やがて日が経つ。ある寒い日の早朝、以前に柵を壊して姿を消した赤い兎二羽が放牧場の片隅に倒れていた。放ってはおけずに看病すると、二羽は元気を取り戻して二人に懐く。
賊が森で迷った一団を装って集落を奪おうとしたときもある。滞在中のハンターの機転で正体を看破して事なきを得た。
仔シモフリは順調に育つ。仔が乳離れをした頃にガローアとベッタは気づく。甘くてクセの少ないシモフリの乳を使えば素晴らしい乳製品が作れるのではないかと。
ハンターの協力もあってシモフリ乳を使ったチーズ、バター、ヨーグルトが完成。しかし売り捌くには古都での商売が不可欠だった。
やがて春が到来。一部玉蜀黍の粒が熊に食べられてしまったものの、ハンターが退治。開墾した畑での粒蒔きは無事に行われる。
シモフリ乳を使った乳製品の販売路にも光明が差す。商人タリアナの協力の下、古都で『パン屋シモフリ堂』が開店することとなった。
店は新たに雇った女性三人に任せられる。
マリーシュは店長兼事務会計。セリナとチナサはパン焼き職人兼売り子として働いてもらう。ハンターの協力のおかげで、シモフリ堂は好スタートを切ったのだった。
ガローアとベッタにとっていくつか大きな変化が起こる。
新たに導入した機導術式冷蔵庫付きの馬車のおかげで、ナガケ集落から古都までシモフリ乳を新鮮なまま運べるようになった。
パン屋シモフリ堂の厨房に大型の機導術式冷凍冷蔵庫を備え付けたのも、今後を見据えた先行投資といえる。
「ようやく着いたで」
シモフリ堂の前に馬車が停まった。御者を務めていたベッタが荷下ろしを始めると、馬の嘶きを聞きつけたのか、セリナとチナサが現れる。二人に手伝ってもらい、積んできたシモフリ乳や乳製品を厨房へと運び入れた。
納品の頻度は三日から四日ごと。今のところ食材としての供給は足りている。集落では仔シモフリが育っており、一ヶ月も経てば乳の増産が間に合う。食肉については七月か八月を目処にしていた。
シモフリバーガーやシモフリドックはそれまでお預けとして、シモフリ乳の活用が急務だ。それについてもハンターから案をもらっている。
「シモフリ乳を使ったアイスクリームを作るんや。まずは機導術式冷凍冷蔵庫でぎょうさん氷を作る。んで、この器械のこの辺りに入れて、硝石をどばっと混ぜると冷え冷えや。材料を混ぜ込んだシモフリ乳はここから注いで、ハンドルをぐるぐると回す。しばらくしたらアイスクリームの出来上がりや」
ベッタがアイスクリーム製造器で実演。完成したばかりのアイスクリームをみんなで頂く。
「美味しい……」
「めっちゃうまいね! お砂糖少ししか入れてないのに!」
セリナとチナサはアイスクリームがとても気に入った。
「これから暑くなりますし、人気商品になるでしょうね。ただ――」
マリーシュの興味は美味しさよりも原価のようだ。
「問題が一つだけある。加える香料としてはバニラエッセンスが一番なんやが、これが中々手に入らん。そこで代替品の香草から抽出したエキスを加えてみた。ええ感じやろ? ただこの香草も自生地に行ってみたら茂みが枯れててな。おそらく近くにあった池が涸れたせいやと思う。周辺を探してみたが見つからへんかった」
「それでは、なしで作るのでしょうか?」
意気消沈したベッタにマリーシュが問う。
「いや、ハンターに探してもらおうと思うとる。さっきソサエティー支部に寄って依頼をだしてきたばかりや。使う量はたいしたことあらへんし、丸ごと天日で干せば保存が利くようになる。別の自生地が見つかれば、なんとかなるはずや」
ベッタはハンターが香草を見つけてくれることを信じていたのだった。
解説
ナガケ集落のある森はとても広大です。どこかに香草が自生しているはずなので探して頂けるでしょうか。
昔、香草が自生していたのはベッタの故郷周辺です。池の近くでした。(ナガケ集落よりも北)周辺を探してみましたが見つかりません。
ベッタが候補にあげているのは故郷の地よりも東側の地。奥深い森になります。
ナガケ集落から片道三日ほどの道のりですが、途中から獣道なので馬車は使えません。徒歩をお勧めします。馬は荷運びとして連れて行ったほうがよいでしょう。
干した香草のサンプルは提供されます。またベッタの下手な絵も手渡されますが、参考にはならないでしょう。香りで探るのが一番です。
風呂敷一枚で包めるぐらいの干し香草で一夏分間に合うはずです。天日干し一日で充分乾きますが、嵩は十分の一程度になりますのでご注意を。
危険な野生動物がいるかも知れません。各自一週間分の保存食が提供されます。天幕等は自前でお願いしますね。
常識的な必要経費はガローア持ちです。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
昔、香草が自生していたのはベッタの故郷周辺です。池の近くでした。(ナガケ集落よりも北)周辺を探してみましたが見つかりません。
ベッタが候補にあげているのは故郷の地よりも東側の地。奥深い森になります。
ナガケ集落から片道三日ほどの道のりですが、途中から獣道なので馬車は使えません。徒歩をお勧めします。馬は荷運びとして連れて行ったほうがよいでしょう。
干した香草のサンプルは提供されます。またベッタの下手な絵も手渡されますが、参考にはならないでしょう。香りで探るのが一番です。
風呂敷一枚で包めるぐらいの干し香草で一夏分間に合うはずです。天日干し一日で充分乾きますが、嵩は十分の一程度になりますのでご注意を。
危険な野生動物がいるかも知れません。各自一週間分の保存食が提供されます。天幕等は自前でお願いしますね。
常識的な必要経費はガローア持ちです。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
マスターより
うまく香草が手に入れば、最後にアイスクリームを食べる機会があります。
よろしくお願いしますね。
よろしくお願いしますね。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/18 19:48
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/07 23:37:36 |
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相談卓・香草採りにいきましょう ディーナ・フェルミ(ka5843) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/06/10 21:48:10 |