ゲスト
(ka0000)
【深棲】海の日!
マスター:のどか

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在15人 / 4~15人
- サポート
- 現在0人 / 0~5人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/07 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/16 19:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
「海の日のイベント……ですか?」
ハンターズオフィスの談話室で、新米受付嬢は依頼主の青年を前に目をぱちくりさせていた。
「ええ、海の日です」
そう言ってにこやかに頷いた男の名は、エヴァルド・ブラマンデ。
資産家らしい整った身なりにしゅっとした中性的な顔立ち。それでありながらごてごてとしたアクセサリーは身につけておらず、首の後ろで束ねた長い艶やかな髪。そんな気品ある清潔感を漂わせる彼こそ、ヴァリオス商工会の『青年会』を率いる若きリーダーである。
「リアルブルーのとある国には、海で遊べる事や海からの恵みを喜ぶ『海の日』というイベントがあると聞いています。それをこのヴァリオスでも開催したいと考えています」
そう言ってエヴァルドはにこやかな表情を崩さず、ルミの瞳を見返した。
(青年会のお偉いさんに海の日イベントって……なんでこんな事になってるんだろう)
というのも全てはつい十数分前のこと――
「ヴァリオスのお偉いさんが来てるんですか?」
その日、エヴァルドはハンターズオフィス内で時の日となっていた。
ヴァリオス商工会と言えばかつてからヴァリオスの経済の発展を支えて来た大組織であり、エヴァルドはその内部派閥である『青年会』を率いるリーダー。そんな人がオフィスへやって来たものだから、それは話題の中心にもなるというものである。
「なんでもヴァリオスでイベントを開催するから、ハンターに手伝いをお願いする依頼を扱って欲しいんだって」
「イベントねぇ……」
イベント等の催し物の手伝い、という依頼はそれほど珍しいものではない。地域に貢献することもハンターの仕事の一つだ。
しかしヴァリオス郊外は、今回の歪虚の影響で大きな打撃を受けたのもまた事実である。
「ルミ、あんたさ、青年会の依頼の斡旋やってみない?」
「ええ、私が!?」
「アンタもオフィスに入って1ヶ月ほど経つし、そろそろ大きな仕事にも慣れてって貰わないと。それに、イベントとかそういうの得意って前に言ってなかった?」
「そ、それはやる側の話で――」
「じゃあ、ぴったりじゃない!」
「い、いやそういう意味じゃなくってぇ」
彼女の些細な抵抗むなしく、上司に当たる彼女の一言で青年会の依頼を受け持つ事が決定したのだった。
「青年会に顔売っとけば、いろいろ依頼回してもらえるようになるかもよ?」
そんな言葉を投げかけられながら。
(金持ちそうだし、優男っぽいけど、それなりにイケメンだし、お近づきになるって意味では確かに悪くないケド……)
ルミが恐る恐るエヴァルドの様子を伺っていると、彼は何枚かの紙の束を取り出した。
「簡単ではありますが、企画書です」
その中にはイベントの概要とハンター達への依頼内容が分かりやすく整えて書かれていた。
「ご存知の通り、ヴァリオスは今回のラッツィオ島での一軒で大きな打撃を受けました。人々は比較的安全な内陸へ疎開し、夏というビジネスシーズンも逃し、経済も回らず、非常に苦しい状況を迎えている者たちも居るでしょう。そんなヴァリオスの復興と経済の再活性化、ひいては自由都市の活性化にも繋がればと思い、今回のイベントを企画した次第です」
そう語る彼の瞳には強い意志を宿っており、それを真正面から受けたルミはただ圧倒されてしまう。
「それで、その一環としてラッツィオ島開放に尽力したハンター達に参加してほしいって事ですね?」
「その通り。今や彼らは時の人、大いに盛り上がる事を期待しています」
「なるほど、斡旋内容は分かりました」
そう言いながら眺めていた企画書の束をとんとんと整えると彼に向き直る。
「ここまで整った書類が準備される方はそうそう居ませんよ~。オフィスとしてはすっごく助かります♪」
ニッコリと得意の営業スマイルで微笑みかけると、エヴァルドもまた営業スマイルなのか素なのか分からない微笑を返す。
「いえ、こちらとしても齟齬があると困りますので。暫くイベントの宣伝でリゼリオに滞在するので、何か質問があれば声を掛けてください」
「分かりました☆」
「そう言えば……」
不意に何かを思い出したように口元に手を運ぶエヴァルド。そうして何事か頭の中で確かめるように頷いた後、彼は再び口を開いた。
「先ほど取り次いで貰った方から貴方はイベント事、特にステージイベントのようなものが得意だと聞いたのですが」
「へ……?」
似たような事をさっき上司の口から聞いた気がすると思いながら、ルミの中に嫌な(?)予感がふつふつと沸き起こる。
「よろしければ貴方も手伝ってもらえませんか? 人手は大いに越したことが無いですし、それに貴方は『海の日』というイベントをよくご存知のようだ。我々としても心強いのですが」
そうあくまでにこやかに微笑み掛けるエヴァルドを前に断ることもできず。
「やっぱりそうなるのね……」
半ば諦めたような様子で、あくまで仕事の一環としてその返事に頷くのだった。
そうしてハンターズオフィスに張り出された、ヴァリオスの復興を願ったやや季節はずれの海の日イベント。
「ルミちゃんが手伝うからにはイベントの失敗とかあり得ないんだから!」
そう依頼を貼り付けた受付嬢もまた、自分自身を奮起させていた。
「海の日のイベント……ですか?」
ハンターズオフィスの談話室で、新米受付嬢は依頼主の青年を前に目をぱちくりさせていた。
「ええ、海の日です」
そう言ってにこやかに頷いた男の名は、エヴァルド・ブラマンデ。
資産家らしい整った身なりにしゅっとした中性的な顔立ち。それでありながらごてごてとしたアクセサリーは身につけておらず、首の後ろで束ねた長い艶やかな髪。そんな気品ある清潔感を漂わせる彼こそ、ヴァリオス商工会の『青年会』を率いる若きリーダーである。
「リアルブルーのとある国には、海で遊べる事や海からの恵みを喜ぶ『海の日』というイベントがあると聞いています。それをこのヴァリオスでも開催したいと考えています」
そう言ってエヴァルドはにこやかな表情を崩さず、ルミの瞳を見返した。
(青年会のお偉いさんに海の日イベントって……なんでこんな事になってるんだろう)
というのも全てはつい十数分前のこと――
「ヴァリオスのお偉いさんが来てるんですか?」
その日、エヴァルドはハンターズオフィス内で時の日となっていた。
ヴァリオス商工会と言えばかつてからヴァリオスの経済の発展を支えて来た大組織であり、エヴァルドはその内部派閥である『青年会』を率いるリーダー。そんな人がオフィスへやって来たものだから、それは話題の中心にもなるというものである。
「なんでもヴァリオスでイベントを開催するから、ハンターに手伝いをお願いする依頼を扱って欲しいんだって」
「イベントねぇ……」
イベント等の催し物の手伝い、という依頼はそれほど珍しいものではない。地域に貢献することもハンターの仕事の一つだ。
しかしヴァリオス郊外は、今回の歪虚の影響で大きな打撃を受けたのもまた事実である。
「ルミ、あんたさ、青年会の依頼の斡旋やってみない?」
「ええ、私が!?」
「アンタもオフィスに入って1ヶ月ほど経つし、そろそろ大きな仕事にも慣れてって貰わないと。それに、イベントとかそういうの得意って前に言ってなかった?」
「そ、それはやる側の話で――」
「じゃあ、ぴったりじゃない!」
「い、いやそういう意味じゃなくってぇ」
彼女の些細な抵抗むなしく、上司に当たる彼女の一言で青年会の依頼を受け持つ事が決定したのだった。
「青年会に顔売っとけば、いろいろ依頼回してもらえるようになるかもよ?」
そんな言葉を投げかけられながら。
(金持ちそうだし、優男っぽいけど、それなりにイケメンだし、お近づきになるって意味では確かに悪くないケド……)
ルミが恐る恐るエヴァルドの様子を伺っていると、彼は何枚かの紙の束を取り出した。
「簡単ではありますが、企画書です」
その中にはイベントの概要とハンター達への依頼内容が分かりやすく整えて書かれていた。
「ご存知の通り、ヴァリオスは今回のラッツィオ島での一軒で大きな打撃を受けました。人々は比較的安全な内陸へ疎開し、夏というビジネスシーズンも逃し、経済も回らず、非常に苦しい状況を迎えている者たちも居るでしょう。そんなヴァリオスの復興と経済の再活性化、ひいては自由都市の活性化にも繋がればと思い、今回のイベントを企画した次第です」
そう語る彼の瞳には強い意志を宿っており、それを真正面から受けたルミはただ圧倒されてしまう。
「それで、その一環としてラッツィオ島開放に尽力したハンター達に参加してほしいって事ですね?」
「その通り。今や彼らは時の人、大いに盛り上がる事を期待しています」
「なるほど、斡旋内容は分かりました」
そう言いながら眺めていた企画書の束をとんとんと整えると彼に向き直る。
「ここまで整った書類が準備される方はそうそう居ませんよ~。オフィスとしてはすっごく助かります♪」
ニッコリと得意の営業スマイルで微笑みかけると、エヴァルドもまた営業スマイルなのか素なのか分からない微笑を返す。
「いえ、こちらとしても齟齬があると困りますので。暫くイベントの宣伝でリゼリオに滞在するので、何か質問があれば声を掛けてください」
「分かりました☆」
「そう言えば……」
不意に何かを思い出したように口元に手を運ぶエヴァルド。そうして何事か頭の中で確かめるように頷いた後、彼は再び口を開いた。
「先ほど取り次いで貰った方から貴方はイベント事、特にステージイベントのようなものが得意だと聞いたのですが」
「へ……?」
似たような事をさっき上司の口から聞いた気がすると思いながら、ルミの中に嫌な(?)予感がふつふつと沸き起こる。
「よろしければ貴方も手伝ってもらえませんか? 人手は大いに越したことが無いですし、それに貴方は『海の日』というイベントをよくご存知のようだ。我々としても心強いのですが」
そうあくまでにこやかに微笑み掛けるエヴァルドを前に断ることもできず。
「やっぱりそうなるのね……」
半ば諦めたような様子で、あくまで仕事の一環としてその返事に頷くのだった。
そうしてハンターズオフィスに張り出された、ヴァリオスの復興を願ったやや季節はずれの海の日イベント。
「ルミちゃんが手伝うからにはイベントの失敗とかあり得ないんだから!」
そう依頼を貼り付けた受付嬢もまた、自分自身を奮起させていた。
解説
●1ヶ月(以上)遅れの海の日イベントを成功させろ!
ヴァリオス商工会の青年会が中心となり、復興と商業の再活性化を目的とした『海の日』イベントが開催されることとなりました。
場所は「ヴァリオス郊外沿岸のビーチ」で、露店の出展やステージイベント等を主とするお祭りです。
若干肌寒くはなって来ておりますが、海の日という事で海水浴場もオープンされています。
ハンター達はアルバイトとして青年会に雇われた身となり、主に以下のことをお願いされています。
皆さんにはそれぞれのグループに分かれて準備と本番に臨んで頂きます。
○露店
露店の出展を行うグループです。
会場では同盟各都市から集まった様々な露店が並んでおりますが、その中に混じっての出展をお願いされています。
本職でないハンター達の手前とにかくイベントを盛り上げられる出展を希望されています。
もちろん売り上げが叩き出せればなお良し。必要なものは、高価でなければ青年会が準備します。
○ステージイベント
ステージパフォーマンスの一幕をハンター達に任されています。
ステージはイベントの目玉の一つであり各都市から大道芸人や芸能集団等が集まりパフォーマンスを行います。
ステージ運営全体のお手伝いとして担当受付嬢のルミも参加します。
○運営補助
イベントの広告や客寄せ、会場設営などのお手伝いや方法を考える仕事です。
イベントプログラムの具申なども可能です。
当日はスタッフとして見回りを行いながら来場者への案内などイベントの総合的なお手伝いを行います。
復興と活性化を願ったイベントではありますが、青年会もボランティアで行っているわけではありません。
イベントが盛り上がらず結果赤字となれば依頼は失敗となってしまいます。
なお、イベント中は休憩時間などを利用して出し物や海水浴を楽しむ事もできます。
盛り上げるだけでなく、是非自分達も楽しんでください。
ヴァリオス商工会の青年会が中心となり、復興と商業の再活性化を目的とした『海の日』イベントが開催されることとなりました。
場所は「ヴァリオス郊外沿岸のビーチ」で、露店の出展やステージイベント等を主とするお祭りです。
若干肌寒くはなって来ておりますが、海の日という事で海水浴場もオープンされています。
ハンター達はアルバイトとして青年会に雇われた身となり、主に以下のことをお願いされています。
皆さんにはそれぞれのグループに分かれて準備と本番に臨んで頂きます。
○露店
露店の出展を行うグループです。
会場では同盟各都市から集まった様々な露店が並んでおりますが、その中に混じっての出展をお願いされています。
本職でないハンター達の手前とにかくイベントを盛り上げられる出展を希望されています。
もちろん売り上げが叩き出せればなお良し。必要なものは、高価でなければ青年会が準備します。
○ステージイベント
ステージパフォーマンスの一幕をハンター達に任されています。
ステージはイベントの目玉の一つであり各都市から大道芸人や芸能集団等が集まりパフォーマンスを行います。
ステージ運営全体のお手伝いとして担当受付嬢のルミも参加します。
○運営補助
イベントの広告や客寄せ、会場設営などのお手伝いや方法を考える仕事です。
イベントプログラムの具申なども可能です。
当日はスタッフとして見回りを行いながら来場者への案内などイベントの総合的なお手伝いを行います。
復興と活性化を願ったイベントではありますが、青年会もボランティアで行っているわけではありません。
イベントが盛り上がらず結果赤字となれば依頼は失敗となってしまいます。
なお、イベント中は休憩時間などを利用して出し物や海水浴を楽しむ事もできます。
盛り上げるだけでなく、是非自分達も楽しんでください。
マスターより
おはようございます、のどかです。
今回は1ヶ月(以上)遅れの海の日イベントとなります。
復興支援が目的とはなりますが、こんな時でも商魂逞しい同盟領のイベントです。
最終的には儲けてナンボ、イベントが賑わえば賑わうだけ大成功となります。
力を合わせて楽しいイベントを作りましょう。
質問がある場合はお手伝いで同行いたします担当受付嬢へお申し付けください。彼女が仲介となり青年団からの回答をお届けします。
また、人数の都合よりリプレイはイベントシナリオに近い形式のものとなる予定です。
サポート枠に関しては大掛かりな準備が必要な場合などを想定して備えました。
当日の出番はございませんが、目的に合わせてご利用ください。
今回は1ヶ月(以上)遅れの海の日イベントとなります。
復興支援が目的とはなりますが、こんな時でも商魂逞しい同盟領のイベントです。
最終的には儲けてナンボ、イベントが賑わえば賑わうだけ大成功となります。
力を合わせて楽しいイベントを作りましょう。
質問がある場合はお手伝いで同行いたします担当受付嬢へお申し付けください。彼女が仲介となり青年団からの回答をお届けします。
また、人数の都合よりリプレイはイベントシナリオに近い形式のものとなる予定です。
サポート枠に関しては大掛かりな準備が必要な場合などを想定して備えました。
当日の出番はございませんが、目的に合わせてご利用ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/10/01 02:42
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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備え付けの伝話(質問所) ルージュ・L=ローズレ(ka1649) 人間(リアルブルー)|17才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/09/06 03:36:07 |
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浜辺の大型テント(相談所) ルージュ・L=ローズレ(ka1649) 人間(リアルブルー)|17才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/09/07 18:59:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/06 19:37:09 |