ゲスト
(ka0000)
【龍奏】歴史を導く者たち
マスター:大林さゆる

このシナリオは1日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- サポート
- 現在0人 / 0~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/20 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/06/30 07:30
オープニング
北方王国リグ・サンガマ。
魔術師協会の援護部隊は、歪虚の残党がいないか偵察していた。
大きな戦いが終わったとは言え、まだ油断はできなかった。
狂気の歪虚が侵食してくるのは、今に始まったことではない。
『大転移』と呼ばれた出来事でも、狂気の歪虚は二つの世界を脅かしていたのだ。
世界は常に不安定であった可能性もある。
だが、この世界が『有る』ということは、それ自体が何よりの証。
それは、人によって言葉は変わるだろうが、いずれ一つの道へと繋がるもの。
その意思は、青の龍族も認めていたのだ。
希望。
勇気。
決意。
揺るぎない想いが、この世界を安定へと導いていく。
そう信じる者たちもいるのだ。
偽善と呼ばれようが、それでも立ち向かう者たちがいた。
ハンターと呼ばれることもあったが、彼らは『ヒト』…人であるが故に、逃れられない宿命を背負っていた。
宿命ならば、人は何を求めて生きるのか。
求めるが故に、苦しい想いに苛まれる。
そんな思いをしてまで……。
彼らは……。
●
しばらくして、魔術師協会の援護部隊は龍鉱石の回収場に辿り着いた。
護衛も兼ねて、マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)とラキ(kz0002)は、北の大地を訪れていた。
結晶化した山沿いには、龍の形をした鉱石が故郷を守るかのように佇んでいた。
ラキはそっと優しく触れて、淡く輝く龍鉱石を見つめていた。
「青の龍たちは、ハンターたちの想いに応えてくれたんだね」
「……結晶化してまで、大地を守ろうとした龍族には頭が下がる思いだな」
マクシミリアンの呟きに、ラキは一瞬、驚いたが、すぐに笑顔を見せた。
「そうだよね。それぞれが自分の信じる道を生き抜いて、みんな真っ直ぐ生き抜いたのに、いつしか歪んでしまって、空回りして、それから……大戦になった」
悲しそうな表情のラキ。
「ただ幸せになりたいだけなのに、どうして戦う必要があったのかな?」
「さてな。俺はただ、生きるためにハンターになった。戦うためにな」
マクシミリアンはそう答え、周囲を偵察していた。
「あたしはね、国境に関係なく、いろんな所へ行けるのが好きだから、ハンターになった。旅をして、いろんな人達と出会って、うれしいことも辛いことも経験した。歪虚に襲撃されて全滅した村もあったよ。……その時は、自分の無力さを痛感した……何のためにハンターになったのか、考えるようにもなった」
ラキは過去を思い出し、目に涙を浮かべていた。
その時、少女の悲鳴が響いた。
反射的にラキは声が聴こえた方へと走り出す。マクシミリアンが追い抜き、ラキを制した。
「早まるな。敵はどうやら、人質を取っているようだ」
前方を見れば、十本足のイカに似た歪虚が浮遊しながら、一人の少女を触手で捕えていた。
「マクシミリアン、あの女の子、ぐったりしてるよ。もしかして毒?!」
ラキは警戒しながら敵の様子を窺っていた。
「あの少女、見覚えがあるな。確か……唯だったか。姉たちと、はぐれたか?」
唯は東方出身の格闘士であった。歪虚と遭遇して接近戦にまで持ち込むことができたが、隙を突かれて触手が絡みつき、毒を注入されて身動きが取れなくなっていた。
「今、助けるからね!」
ラキはショートソードを構えて、間合いを取った。マクシミリアンは飛んでくる矢に気付き、剣で払い除けた。
「まだまだ敵はいるようだな」
後方から、黒い鱗の半漁人たちが弓矢を構えていた。
イカの歪虚は空中に漂い、唯を捕えたまま、半漁人の群れと合流したように見えた。
「ただ敵を倒すだけなら、たいしたことはないが、人質がいるのが厄介だな」
マクシミリアンの言葉に、ラキが少し不機嫌になる。
「歪虚がいたから、唯ちゃんって子は、お姉さんたちと離れ離れになってしまったのかもしれないんだ。放っておけないよ」
「……尤もだな。だが、彼女を救いだすには、もう少し人手がいるな」
マクシミリアンはトランシーバーで、魔術師スコットと連絡を取った。
『こっちにも半漁人の群れがいて、そっちに行けそうもない。本部に連絡したから、依頼を見たハンターたちが来てくれるだろう』
スコットの班は山沿いの北側にいたが、マクシミリアンとラキは東北の位置にいた。
距離的には近いが、唯を助け出すことが先決だった。
「救援が来るまで、あたしたちでなんとかしよう!」
ラキは『ヒト』の力を信じて、マクシミリアンと共に戦うことを決意した。
あたしは信じてるよ。
誰もが、分かり合える世界が来ることを。
綺麗事じゃない。
本物に変えていくんだ!
魔術師協会の援護部隊は、歪虚の残党がいないか偵察していた。
大きな戦いが終わったとは言え、まだ油断はできなかった。
狂気の歪虚が侵食してくるのは、今に始まったことではない。
『大転移』と呼ばれた出来事でも、狂気の歪虚は二つの世界を脅かしていたのだ。
世界は常に不安定であった可能性もある。
だが、この世界が『有る』ということは、それ自体が何よりの証。
それは、人によって言葉は変わるだろうが、いずれ一つの道へと繋がるもの。
その意思は、青の龍族も認めていたのだ。
希望。
勇気。
決意。
揺るぎない想いが、この世界を安定へと導いていく。
そう信じる者たちもいるのだ。
偽善と呼ばれようが、それでも立ち向かう者たちがいた。
ハンターと呼ばれることもあったが、彼らは『ヒト』…人であるが故に、逃れられない宿命を背負っていた。
宿命ならば、人は何を求めて生きるのか。
求めるが故に、苦しい想いに苛まれる。
そんな思いをしてまで……。
彼らは……。
●
しばらくして、魔術師協会の援護部隊は龍鉱石の回収場に辿り着いた。
護衛も兼ねて、マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)とラキ(kz0002)は、北の大地を訪れていた。
結晶化した山沿いには、龍の形をした鉱石が故郷を守るかのように佇んでいた。
ラキはそっと優しく触れて、淡く輝く龍鉱石を見つめていた。
「青の龍たちは、ハンターたちの想いに応えてくれたんだね」
「……結晶化してまで、大地を守ろうとした龍族には頭が下がる思いだな」
マクシミリアンの呟きに、ラキは一瞬、驚いたが、すぐに笑顔を見せた。
「そうだよね。それぞれが自分の信じる道を生き抜いて、みんな真っ直ぐ生き抜いたのに、いつしか歪んでしまって、空回りして、それから……大戦になった」
悲しそうな表情のラキ。
「ただ幸せになりたいだけなのに、どうして戦う必要があったのかな?」
「さてな。俺はただ、生きるためにハンターになった。戦うためにな」
マクシミリアンはそう答え、周囲を偵察していた。
「あたしはね、国境に関係なく、いろんな所へ行けるのが好きだから、ハンターになった。旅をして、いろんな人達と出会って、うれしいことも辛いことも経験した。歪虚に襲撃されて全滅した村もあったよ。……その時は、自分の無力さを痛感した……何のためにハンターになったのか、考えるようにもなった」
ラキは過去を思い出し、目に涙を浮かべていた。
その時、少女の悲鳴が響いた。
反射的にラキは声が聴こえた方へと走り出す。マクシミリアンが追い抜き、ラキを制した。
「早まるな。敵はどうやら、人質を取っているようだ」
前方を見れば、十本足のイカに似た歪虚が浮遊しながら、一人の少女を触手で捕えていた。
「マクシミリアン、あの女の子、ぐったりしてるよ。もしかして毒?!」
ラキは警戒しながら敵の様子を窺っていた。
「あの少女、見覚えがあるな。確か……唯だったか。姉たちと、はぐれたか?」
唯は東方出身の格闘士であった。歪虚と遭遇して接近戦にまで持ち込むことができたが、隙を突かれて触手が絡みつき、毒を注入されて身動きが取れなくなっていた。
「今、助けるからね!」
ラキはショートソードを構えて、間合いを取った。マクシミリアンは飛んでくる矢に気付き、剣で払い除けた。
「まだまだ敵はいるようだな」
後方から、黒い鱗の半漁人たちが弓矢を構えていた。
イカの歪虚は空中に漂い、唯を捕えたまま、半漁人の群れと合流したように見えた。
「ただ敵を倒すだけなら、たいしたことはないが、人質がいるのが厄介だな」
マクシミリアンの言葉に、ラキが少し不機嫌になる。
「歪虚がいたから、唯ちゃんって子は、お姉さんたちと離れ離れになってしまったのかもしれないんだ。放っておけないよ」
「……尤もだな。だが、彼女を救いだすには、もう少し人手がいるな」
マクシミリアンはトランシーバーで、魔術師スコットと連絡を取った。
『こっちにも半漁人の群れがいて、そっちに行けそうもない。本部に連絡したから、依頼を見たハンターたちが来てくれるだろう』
スコットの班は山沿いの北側にいたが、マクシミリアンとラキは東北の位置にいた。
距離的には近いが、唯を助け出すことが先決だった。
「救援が来るまで、あたしたちでなんとかしよう!」
ラキは『ヒト』の力を信じて、マクシミリアンと共に戦うことを決意した。
あたしは信じてるよ。
誰もが、分かり合える世界が来ることを。
綺麗事じゃない。
本物に変えていくんだ!
解説
■依頼の趣旨
イカの歪虚に捕まった少女(唯)を助け出して、出現した敵を全て倒す
■出現した敵
『スクイッド』3体
十本足のイカのような歪虚。人語は理解できず、好き勝手に動く。
体長4メートル。常に地上から1~5メートル浮遊。
触手で対象に巻き付き、毒を注入してくる(射程0~5)
真空刃で遠距離攻撃。射程5~60。
『半漁人』16匹(他にもいる可能性あり)
二足歩行が可能。弓矢で射撃してくる。射程5~60
水中でも地上と同じ移動。
人語は理解できないが、独自の社会性を持つ。
■補足
スクイッドを退治すれば、毒は消える。
ただし、戦闘中に毒が当った場合、ペナルティを受けてしまう。
マクシミリアンとラキは、救援に来たハンターたちの援護。
スコットは別の場所で半漁人の群れと対戦中のため、現場から離れられない。
敵の初期位置は、前衛にスクイッド二体。
中衛に人質を捕まえているスクイッド一体。
後衛から半漁人の群れが弓矢で攻撃してくる。
ただし、戦闘が長引くとスクイッドはランダムに移動していく。
ハンターの初期位置は、敵の前衛から500メートル離れている。
依頼の達成度合いによって、報酬が変動します。
イカの歪虚に捕まった少女(唯)を助け出して、出現した敵を全て倒す
■出現した敵
『スクイッド』3体
十本足のイカのような歪虚。人語は理解できず、好き勝手に動く。
体長4メートル。常に地上から1~5メートル浮遊。
触手で対象に巻き付き、毒を注入してくる(射程0~5)
真空刃で遠距離攻撃。射程5~60。
『半漁人』16匹(他にもいる可能性あり)
二足歩行が可能。弓矢で射撃してくる。射程5~60
水中でも地上と同じ移動。
人語は理解できないが、独自の社会性を持つ。
■補足
スクイッドを退治すれば、毒は消える。
ただし、戦闘中に毒が当った場合、ペナルティを受けてしまう。
マクシミリアンとラキは、救援に来たハンターたちの援護。
スコットは別の場所で半漁人の群れと対戦中のため、現場から離れられない。
敵の初期位置は、前衛にスクイッド二体。
中衛に人質を捕まえているスクイッド一体。
後衛から半漁人の群れが弓矢で攻撃してくる。
ただし、戦闘が長引くとスクイッドはランダムに移動していく。
ハンターの初期位置は、敵の前衛から500メートル離れている。
依頼の達成度合いによって、報酬が変動します。
マスターより
大林です。
【龍奏】連動シナリオをお届けします。
ハンターとして、何故、戦うのか。
誰もが一度は考えるテーマですね。
プレイングには「目的」「動機」「具体的な行動」「予想」を明記して頂けると助かります。
■NPC
ラキ(kz0002)、女性、15才。疾影士
マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)、男性、22才。闘狩人
スコット、男性、20才。魔術師
唯(ゆい)、女性、16才。笹川家の三女。格闘士
【龍奏】連動シナリオをお届けします。
ハンターとして、何故、戦うのか。
誰もが一度は考えるテーマですね。
プレイングには「目的」「動機」「具体的な行動」「予想」を明記して頂けると助かります。
■NPC
ラキ(kz0002)、女性、15才。疾影士
マクシミリアン・ヴァイス(kz0003)、男性、22才。闘狩人
スコット、男性、20才。魔術師
唯(ゆい)、女性、16才。笹川家の三女。格闘士
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/25 16:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談 バルバロス(ka2119) ドワーフ|75才|男性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/06/19 23:26:11 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/19 11:56:39 |