ゲスト
(ka0000)
Φ呪文を唱えてΦ
マスター:霜月零

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 2日
- プレイング締切
- 2016/06/17 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/06/26 19:00
オープニング
「わたくし、魔術師達の素晴らしい呪文詠唱の数々を、間近で見たいと思いますの。ほら、執筆にはそういったリアルなイメージは大切でしょう?」
ハンターオフィスでそう言ってふんぞり返るのはフィーレリア・オーグスト。
豪奢な金の巻き髪と、お供の執事やら護衛やらの黒服集団がずらりと後に控えている。
「えっと、つまりご依頼は、どのようなご内容なのでしょう……?」
ハンターオフィスの新米受付少年、クロシロアゼンが恐る恐る尋ねる。
正直、あまり聞きたくなかったのだが、周りの先輩たちは皆、何故か急がしそうで目を合わせてくれないので、クロシロアゼンが尋ねるしかなかったのだ。
「まぁ、貴方ったらこのわたくしの言葉を聞いていなかったの?」
大仰に驚いて、蒼の瞳を見開くフィーレリア。
黒服集団がバキボキと拳を鳴らす。
「いいいいえええええっ、聞いてました聞いてましたっ、魔術師を手配して欲しいんですよね?! 長ったらしい呪文詠唱が得意なっ」
「えぇ、そう、分かっていただけて嬉しいわ」
「ですが、魔術師に退治していただく対象を召喚されるとか何とか、聞こえたような気が……」
「えぇ、そうですわ。わたくしは大作家にして召喚士ですの。どんな魔物でも召喚して見せましてよ。おーっほっほっほっほ!」
召喚士。
果たしてそんな職業あったかどうか。
少なくともクロシロアゼンの記憶にはない。
「あら、その表情。わたくしを疑っていらっしゃる?」
「めめめ、滅相もございませんっ」
「いいのよ、召喚士って珍しい職業ですものね。いいわ、ここで実演してあげる! ……数多なる星々に愛されし生物よ、わが名に答え召喚されたし! ラブリーキャット、召喚!」
バッサーッと金髪をなびかせて、フィーレリアが扇子を天に掲げる。
その瞬間、控えていた恰幅のいい黒服が懐の中から一匹の黒猫を取り出して床に置いた。
「ほぅらごらんなさい。わたくしの召喚に応じてラブリーキャットが姿を現しましたわ」
「えっ、あの、そのっ、いま黒服が……」
バキッ、ボキッ。
黒服集団が拳を鳴らす。
「何か仰いまして?」
「いいいえ、何でもございませんっ、素晴らしい召喚術だと思いますっ」
「そうでしょうそうでしょう。わたくしの魔法を見たものは皆そのように仰ってくださいますの。
おほほほほほと笑うフィーレリアにシロクロアゼンはもう頷くことしか出来ない。
だってそうしなかったら間違いなく黒服に連行されるから!
「わたくしの召喚術ならどんな魔物でも召喚できますわ。ですから、魔術師の皆様には思う存分、呪文を詠唱していただければと思いますの」
「……敵がいない状態での呪文詠唱は……」
「あら、そんなのありえませんわ。わたくしは小説にリアリティを求めていますの。本物の敵とあいまみえてこその最強呪文ですわ。そう思いませんこと?」
「思います思いますぅ……」
「ふふっ、貴方とは気が合いそうだわ。そうそう、わたくしの著書はもちろん読んでいらっしゃるわね?」
著書?!
知らないよ?!
むしろアナタダレデスカ。
そんな事実を口に出来るはずもないシロクロアゼンに、フィーレリアの背後の黒服がカンペを出した。
なになに? 『最強魔術師と孤高の魔王』に『お嬢様と七人の野良魔術師』に『魔術師と魔王の異世界デート』?
「えっと、そうですね、最強魔術師シリーズですよね……」
「えぇ、やはり読んでいらしたのね。今度の新作が完成したら、貴方には一番最初に届けて差し上げますわ。もちろん、わたくしのサイン入りでしてよ。おーっほっほっほ!」
「で、でもっ! 敵を召喚しちゃうといろいろ周囲の事情があれでそれでっ、出来ましたら、普通に屈強なボディーガードさんと対戦させては如何でしょうかっ」
「あら、そぉ?」
「はいっ、そのほうがリアリティもじゅーぶんっ、伝わると思いますっ」
「熱烈なファンの貴方がそう言うなら、いいわ、その意見を採用してあげる。感謝なさいな。おーーーほっほっほ!」
言いたいことだけ言い放ち、上機嫌に去ってゆくフィーレリア。
そして大金の詰まった革の袋をどすんどすんと受付に置いて後に続く黒服達。
残されたシロクロアゼンは、一気に数年分歳を食ったかのようにくったりと干からびて、ふらふらとハンター達に依頼を作成するのだった。
ハンターオフィスでそう言ってふんぞり返るのはフィーレリア・オーグスト。
豪奢な金の巻き髪と、お供の執事やら護衛やらの黒服集団がずらりと後に控えている。
「えっと、つまりご依頼は、どのようなご内容なのでしょう……?」
ハンターオフィスの新米受付少年、クロシロアゼンが恐る恐る尋ねる。
正直、あまり聞きたくなかったのだが、周りの先輩たちは皆、何故か急がしそうで目を合わせてくれないので、クロシロアゼンが尋ねるしかなかったのだ。
「まぁ、貴方ったらこのわたくしの言葉を聞いていなかったの?」
大仰に驚いて、蒼の瞳を見開くフィーレリア。
黒服集団がバキボキと拳を鳴らす。
「いいいいえええええっ、聞いてました聞いてましたっ、魔術師を手配して欲しいんですよね?! 長ったらしい呪文詠唱が得意なっ」
「えぇ、そう、分かっていただけて嬉しいわ」
「ですが、魔術師に退治していただく対象を召喚されるとか何とか、聞こえたような気が……」
「えぇ、そうですわ。わたくしは大作家にして召喚士ですの。どんな魔物でも召喚して見せましてよ。おーっほっほっほっほ!」
召喚士。
果たしてそんな職業あったかどうか。
少なくともクロシロアゼンの記憶にはない。
「あら、その表情。わたくしを疑っていらっしゃる?」
「めめめ、滅相もございませんっ」
「いいのよ、召喚士って珍しい職業ですものね。いいわ、ここで実演してあげる! ……数多なる星々に愛されし生物よ、わが名に答え召喚されたし! ラブリーキャット、召喚!」
バッサーッと金髪をなびかせて、フィーレリアが扇子を天に掲げる。
その瞬間、控えていた恰幅のいい黒服が懐の中から一匹の黒猫を取り出して床に置いた。
「ほぅらごらんなさい。わたくしの召喚に応じてラブリーキャットが姿を現しましたわ」
「えっ、あの、そのっ、いま黒服が……」
バキッ、ボキッ。
黒服集団が拳を鳴らす。
「何か仰いまして?」
「いいいえ、何でもございませんっ、素晴らしい召喚術だと思いますっ」
「そうでしょうそうでしょう。わたくしの魔法を見たものは皆そのように仰ってくださいますの。
おほほほほほと笑うフィーレリアにシロクロアゼンはもう頷くことしか出来ない。
だってそうしなかったら間違いなく黒服に連行されるから!
「わたくしの召喚術ならどんな魔物でも召喚できますわ。ですから、魔術師の皆様には思う存分、呪文を詠唱していただければと思いますの」
「……敵がいない状態での呪文詠唱は……」
「あら、そんなのありえませんわ。わたくしは小説にリアリティを求めていますの。本物の敵とあいまみえてこその最強呪文ですわ。そう思いませんこと?」
「思います思いますぅ……」
「ふふっ、貴方とは気が合いそうだわ。そうそう、わたくしの著書はもちろん読んでいらっしゃるわね?」
著書?!
知らないよ?!
むしろアナタダレデスカ。
そんな事実を口に出来るはずもないシロクロアゼンに、フィーレリアの背後の黒服がカンペを出した。
なになに? 『最強魔術師と孤高の魔王』に『お嬢様と七人の野良魔術師』に『魔術師と魔王の異世界デート』?
「えっと、そうですね、最強魔術師シリーズですよね……」
「えぇ、やはり読んでいらしたのね。今度の新作が完成したら、貴方には一番最初に届けて差し上げますわ。もちろん、わたくしのサイン入りでしてよ。おーっほっほっほ!」
「で、でもっ! 敵を召喚しちゃうといろいろ周囲の事情があれでそれでっ、出来ましたら、普通に屈強なボディーガードさんと対戦させては如何でしょうかっ」
「あら、そぉ?」
「はいっ、そのほうがリアリティもじゅーぶんっ、伝わると思いますっ」
「熱烈なファンの貴方がそう言うなら、いいわ、その意見を採用してあげる。感謝なさいな。おーーーほっほっほ!」
言いたいことだけ言い放ち、上機嫌に去ってゆくフィーレリア。
そして大金の詰まった革の袋をどすんどすんと受付に置いて後に続く黒服達。
残されたシロクロアゼンは、一気に数年分歳を食ったかのようにくったりと干からびて、ふらふらとハンター達に依頼を作成するのだった。
解説
◆目的◆
長い呪文詠唱をすること。
◆状況◆
お金持ちのお嬢様による、呪文詠唱依頼です。
呪文自体は短くてもOK。
ただし、呪文を唱える際の詠唱の言葉を長々と唱えてください。
詠唱の言葉はプレイングに記載してください。
あまりにも長すぎる場合は、文字数の関係上、短縮してリプレイに掲載されることもあります。
呪文の言葉はマスターにお任せでもOKです。
お任せの時は、『コメディ寄りで』や『耽美風』、『悪役風味で』などご希望がありましたら一言記載をお願いします。
◆敵◆
どんな敵と戦いたいか、プレイングに明記してください。
参加者全員同じ敵でもよいですし、個別でも大丈夫です。
マッチョ系、頭脳系、魔法系、ナイト系、より取りみどり。
お嬢様に仕える黒服達がお相手します。
あまりにも強すぎる敵を指定した場合、反撃を食らって重傷に陥る場合もありえます。
お嬢様のわがままで死者を出すわけには行かないので、重傷にはなっても死なないように回復系黒服達がサポートしてくれます。
思う存分、呪文を詠唱してください。
長い呪文詠唱をすること。
◆状況◆
お金持ちのお嬢様による、呪文詠唱依頼です。
呪文自体は短くてもOK。
ただし、呪文を唱える際の詠唱の言葉を長々と唱えてください。
詠唱の言葉はプレイングに記載してください。
あまりにも長すぎる場合は、文字数の関係上、短縮してリプレイに掲載されることもあります。
呪文の言葉はマスターにお任せでもOKです。
お任せの時は、『コメディ寄りで』や『耽美風』、『悪役風味で』などご希望がありましたら一言記載をお願いします。
◆敵◆
どんな敵と戦いたいか、プレイングに明記してください。
参加者全員同じ敵でもよいですし、個別でも大丈夫です。
マッチョ系、頭脳系、魔法系、ナイト系、より取りみどり。
お嬢様に仕える黒服達がお相手します。
あまりにも強すぎる敵を指定した場合、反撃を食らって重傷に陥る場合もありえます。
お嬢様のわがままで死者を出すわけには行かないので、重傷にはなっても死なないように回復系黒服達がサポートしてくれます。
思う存分、呪文を詠唱してください。
マスターより
はい、こんばんは?
今回はお馬鹿お嬢様の呪文詠唱依頼です。
長々とした呪文を詠唱してみたい貴方のご参加をお待ちしております。
今回はお馬鹿お嬢様の呪文詠唱依頼です。
長々とした呪文を詠唱してみたい貴方のご参加をお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/23 06:16
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/17 15:56:49 |
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呪文詠唱作戦卓 エルディン(ka4144) 人間(クリムゾンウェスト)|28才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/06/17 15:53:42 |