ゲスト
(ka0000)
【西参】閉ざされた大地
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/23 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/07/07 07:30
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●西へ
女将軍、鳴月 牡丹(kz0180)が率いる征西部隊は、霧ヶ原の会戦で歪虚勢力を撃破し、進路を西へと取った。
部隊の消耗率は彼女が思っているよりも低かった。初戦でかなり減ってしまうと思っていたからだ。
「……まぁ、メインは『強欲』じゃなくて、『憤怒』だしね」
本陣のテントの中で一人、牡丹はそう呟いた。
テントの外は賑やかだ。士気が高いのは良い事である。
「それにしても暇だなー」
天井を仰ぎ見る。
ついでいうと、豊かな双丘も天井を向いた。
「ノゾミも探索に出掛けちゃったし」
征西部隊の専属として同行しているハンターズソサエティの受付嬢見習いである紡伎 希(kz0174)は、陣地構築の為、周辺の探索に出て行ってしまった。
本来であれば、彼女の役目ではないのだが、探索に志願したのだ。
表向きはハンターに依頼を出す為の現地調査という事らしいが……。
「なんだか、『僕達』に似て来たよね」
天ノ都を出発する前と今では様相が違う。
ボーとしているかと思えば、取り憑いたように作業に集中していたのが、先の会戦後からは、なにかと理由をつけて最前線へ行こうとしていた。
「まぁ、気持ちは分からなくもないけど……」
ふと故郷の事を思い出し、牡丹は瞳を閉じた。
「……暇だ」
●探索
一閃。
刀先が夕日の光を反射し、正秋が放った一撃は雑魔を分断した。
その様子を見て瞬が口笛を吹く。刀の切れ味もさることながら、その腕前はなかなかのものだ。
「さすがだな……って、おい!」
上半身が動いていたが、ゆっくりと塵となって崩れていく雑魔にトドメとばかり、機導術の炎が雑魔を包み込んだ。
瞬は機導術を放った人物に向かって叫ぶ。
「無駄なスキルを使うんじゃねぇ! いざとなった時に困るぞ」
「……まだ動いていました。油断は禁物です」
まるで人形のような冷たい表情で紡伎 希(kz0174)が答えた。
雑魔にトドメを差したのは、この緑髪の少女であった。フリルのドレス姿に、二丁の魔導拳銃を油断なく構えている。
「まだ、いるはずです」
魔導拳銃剣を直剣モードにし、剣を突き出しながら藪の中へと進んで行った。
その後ろ姿を見つめながらゲンタが雑魔の下半部に突き立てた槍を引き抜く。
「あの嬢ちゃん、おっかねぇな」
明らかにオーバーキルだ。
深い恨みを感じる。
「確かに、最初に逢った時と雰囲気が違う気がします」
正秋の言葉に瞬も頷いた。
「まぁ、戦力が増えるのは良い事だけどよ。それなりに強そうじゃん?」
「それはそうだが……それより、瞬。この辺りはどう思う?」
征西部隊は霧ヶ原から西へと駒を進めた。
『憤怒』の残党である災狐が率いる歪虚勢力との戦いに備え、本格的な陣地を構築する必要がある。
その為、より好条件の立地を求めて探索が続けられていた。
「俺から見ても、ここはないな」
「そろそろ、日も暮れる。おっかねぇ嬢ちゃんを呼んで帰るとするか」
ゲンタのおっさんが宣言した。
●惨状
「なんですか、これは!?」
希が、テントに帰って来て声を上げた。
そこには惨状が広がっていたからだ。
「……う、うぐ……い、生きてるか? サブロウ? ジロウ?」
「さすがに、これには盾は使えねぇよ、イチガイ兄さん……」
「イチガイ兄さん、まさか、こんな、所で……」
溢れるばかりの筋肉を纏った3人兄弟が地面をのたうち回っていた。
彼らだけではなく、十数人が同じように苦しんでいる。
「これは……一体、何が……」
そこへ、鍋を台車に乗せ、押して歩く牡丹が姿を現した。
「やぁ、ノゾミ。探索はどうだった?」
「探索は不発でした……ところで、牡丹様、これは一体、何があったのですか?」
異臭に顔をしかめながらノゾミは訊ね返した。
「あんまりにも暇だったから、食事を作ってみたんだよ」
嫌な予感がした。
牡丹が押している鍋……火が焚いていないのに、ボコボコと泡が出ている。
それは――全身の毛穴から流れ集めたような、酸味。
それは――振り返りたくない黒歴史が表出したような、からさ。
それは――この世の絶望を全て叩き込んだような、にがみ。
異臭を放っていたのは、鍋の中のナニか、だった。
「……まさか、これ、食べ物ですか?」
「そうだよ」
震えながら確認する希に、大きく全身で頷きながら、ニッコリとした笑顔を向ける牡丹。
普段は男勝りだが、こういう時に見せる牡丹の仕草は凄く愛らしい。
「そんな大きいものを揺らしながら、ナニを即答しているのですかぁ! 出発前に、食事の事でアドバイス受けていたでしょうにぃ!」
ノゾミの叫びは、遥か遠く、西の果てまで届きそうだった。
●西へ
女将軍、鳴月 牡丹(kz0180)が率いる征西部隊は、霧ヶ原の会戦で歪虚勢力を撃破し、進路を西へと取った。
部隊の消耗率は彼女が思っているよりも低かった。初戦でかなり減ってしまうと思っていたからだ。
「……まぁ、メインは『強欲』じゃなくて、『憤怒』だしね」
本陣のテントの中で一人、牡丹はそう呟いた。
テントの外は賑やかだ。士気が高いのは良い事である。
「それにしても暇だなー」
天井を仰ぎ見る。
ついでいうと、豊かな双丘も天井を向いた。
「ノゾミも探索に出掛けちゃったし」
征西部隊の専属として同行しているハンターズソサエティの受付嬢見習いである紡伎 希(kz0174)は、陣地構築の為、周辺の探索に出て行ってしまった。
本来であれば、彼女の役目ではないのだが、探索に志願したのだ。
表向きはハンターに依頼を出す為の現地調査という事らしいが……。
「なんだか、『僕達』に似て来たよね」
天ノ都を出発する前と今では様相が違う。
ボーとしているかと思えば、取り憑いたように作業に集中していたのが、先の会戦後からは、なにかと理由をつけて最前線へ行こうとしていた。
「まぁ、気持ちは分からなくもないけど……」
ふと故郷の事を思い出し、牡丹は瞳を閉じた。
「……暇だ」
●探索
一閃。
刀先が夕日の光を反射し、正秋が放った一撃は雑魔を分断した。
その様子を見て瞬が口笛を吹く。刀の切れ味もさることながら、その腕前はなかなかのものだ。
「さすがだな……って、おい!」
上半身が動いていたが、ゆっくりと塵となって崩れていく雑魔にトドメとばかり、機導術の炎が雑魔を包み込んだ。
瞬は機導術を放った人物に向かって叫ぶ。
「無駄なスキルを使うんじゃねぇ! いざとなった時に困るぞ」
「……まだ動いていました。油断は禁物です」
まるで人形のような冷たい表情で紡伎 希(kz0174)が答えた。
雑魔にトドメを差したのは、この緑髪の少女であった。フリルのドレス姿に、二丁の魔導拳銃を油断なく構えている。
「まだ、いるはずです」
魔導拳銃剣を直剣モードにし、剣を突き出しながら藪の中へと進んで行った。
その後ろ姿を見つめながらゲンタが雑魔の下半部に突き立てた槍を引き抜く。
「あの嬢ちゃん、おっかねぇな」
明らかにオーバーキルだ。
深い恨みを感じる。
「確かに、最初に逢った時と雰囲気が違う気がします」
正秋の言葉に瞬も頷いた。
「まぁ、戦力が増えるのは良い事だけどよ。それなりに強そうじゃん?」
「それはそうだが……それより、瞬。この辺りはどう思う?」
征西部隊は霧ヶ原から西へと駒を進めた。
『憤怒』の残党である災狐が率いる歪虚勢力との戦いに備え、本格的な陣地を構築する必要がある。
その為、より好条件の立地を求めて探索が続けられていた。
「俺から見ても、ここはないな」
「そろそろ、日も暮れる。おっかねぇ嬢ちゃんを呼んで帰るとするか」
ゲンタのおっさんが宣言した。
●惨状
「なんですか、これは!?」
希が、テントに帰って来て声を上げた。
そこには惨状が広がっていたからだ。
「……う、うぐ……い、生きてるか? サブロウ? ジロウ?」
「さすがに、これには盾は使えねぇよ、イチガイ兄さん……」
「イチガイ兄さん、まさか、こんな、所で……」
溢れるばかりの筋肉を纏った3人兄弟が地面をのたうち回っていた。
彼らだけではなく、十数人が同じように苦しんでいる。
「これは……一体、何が……」
そこへ、鍋を台車に乗せ、押して歩く牡丹が姿を現した。
「やぁ、ノゾミ。探索はどうだった?」
「探索は不発でした……ところで、牡丹様、これは一体、何があったのですか?」
異臭に顔をしかめながらノゾミは訊ね返した。
「あんまりにも暇だったから、食事を作ってみたんだよ」
嫌な予感がした。
牡丹が押している鍋……火が焚いていないのに、ボコボコと泡が出ている。
それは――全身の毛穴から流れ集めたような、酸味。
それは――振り返りたくない黒歴史が表出したような、からさ。
それは――この世の絶望を全て叩き込んだような、にがみ。
異臭を放っていたのは、鍋の中のナニか、だった。
「……まさか、これ、食べ物ですか?」
「そうだよ」
震えながら確認する希に、大きく全身で頷きながら、ニッコリとした笑顔を向ける牡丹。
普段は男勝りだが、こういう時に見せる牡丹の仕草は凄く愛らしい。
「そんな大きいものを揺らしながら、ナニを即答しているのですかぁ! 出発前に、食事の事でアドバイス受けていたでしょうにぃ!」
ノゾミの叫びは、遥か遠く、西の果てまで届きそうだった。
解説
●目的
陣地構築に適した地形の発見
簡易陣にて隊員らに食事の提供
●内容
主に以下の二通りに分かれる
・周辺を探索し、陣地構築に適した地形を発見する
・征西部隊の隊員らに安全な食事等を提供するor交流する
二つとも選択した際には、どちらかで描写されると思って下さい
●探索
簡易陣の周辺を探索します
どんな地形が陣地に向いているのか明記の上、探索して下さい
なお、憤怒の歪虚である災狐の軍勢を迎え撃つ予定の陣地となります
周辺の地形は不明です
(プレイングで明記された地形があるかないか、あっても見つけられるかどうかをダイス判定します)
●調理等
簡易陣にて食事等を提供します
本来は食事担当の兵士らが居たのですが、牡丹の作った食事の味見で一時的に全滅していますので協力は望めません
材料はリアルブルー由来のものでなければ、大体はある事とします
ハンター達を含め300人近い分の食事となります
調理器具は征西部隊の物を使えます(どの調理器具があるかは質問卓で確認下さい)
●NPC
紡伎 希(kz0174):汚物は消毒するタイプ。家事全般は得意。
鳴月 牡丹(kz0180):洗濯以外の家事全般は壊滅的。胃袋は宇宙最強(かもしれない
上記2名は関連NPC欄を参照の事。質問卓にも顔を出します。
正秋:十鳥城の代官の息子
瞬:正秋と同世代の青年の侍
ゲンタ:中年のおっさん兵士
サブロウ、ジロウ、イチガイ:筋肉質な暑苦しい3兄弟
●描写について
プレイングでの指定などが無い限り、基本的には1シーンずつ区切って描写します
同行者がいる場合は、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性を明記されていると大変助かります
例:【同行者】ヘクス・シャルシェレット(kz0015)【関係性】恋人未満
陣地構築に適した地形の発見
簡易陣にて隊員らに食事の提供
●内容
主に以下の二通りに分かれる
・周辺を探索し、陣地構築に適した地形を発見する
・征西部隊の隊員らに安全な食事等を提供するor交流する
二つとも選択した際には、どちらかで描写されると思って下さい
●探索
簡易陣の周辺を探索します
どんな地形が陣地に向いているのか明記の上、探索して下さい
なお、憤怒の歪虚である災狐の軍勢を迎え撃つ予定の陣地となります
周辺の地形は不明です
(プレイングで明記された地形があるかないか、あっても見つけられるかどうかをダイス判定します)
●調理等
簡易陣にて食事等を提供します
本来は食事担当の兵士らが居たのですが、牡丹の作った食事の味見で一時的に全滅していますので協力は望めません
材料はリアルブルー由来のものでなければ、大体はある事とします
ハンター達を含め300人近い分の食事となります
調理器具は征西部隊の物を使えます(どの調理器具があるかは質問卓で確認下さい)
●NPC
紡伎 希(kz0174):汚物は消毒するタイプ。家事全般は得意。
鳴月 牡丹(kz0180):洗濯以外の家事全般は壊滅的。胃袋は宇宙最強(かもしれない
上記2名は関連NPC欄を参照の事。質問卓にも顔を出します。
正秋:十鳥城の代官の息子
瞬:正秋と同世代の青年の侍
ゲンタ:中年のおっさん兵士
サブロウ、ジロウ、イチガイ:筋肉質な暑苦しい3兄弟
●描写について
プレイングでの指定などが無い限り、基本的には1シーンずつ区切って描写します
同行者がいる場合は、その方のIDと、【友人】【恋人】【恋人未満】など関係性を明記されていると大変助かります
例:【同行者】ヘクス・シャルシェレット(kz0015)【関係性】恋人未満
マスターより
●挨拶
【西参】も気がつけば3作目! 赤山です。
【詩天】連動も始まり、東方が盛り上がっています!
●攻略のヒント
陣地に適した立地の発見も、征西部隊の兵士らに安全な食事が提供される事も、次に繋がる大事な事だと思うのです。
【西参】も気がつけば3作目! 赤山です。
【詩天】連動も始まり、東方が盛り上がっています!
●攻略のヒント
陣地に適した立地の発見も、征西部隊の兵士らに安全な食事が提供される事も、次に繋がる大事な事だと思うのです。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/29 18:50
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/20 13:00:20 |
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【相談雑談】 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/06/23 01:16:35 |
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![]() |
【質問用】 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/06/22 05:28:36 |