ゲスト
(ka0000)
地下水路の攻防
マスター:nao

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/25 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/04 15:00
オープニング
●地下水路
「あ~あ。嫌になっちまうな……。とっとと作業を終わらせちまおうゼ」
「……だな。マスク越しとはいえ、長時間居たい場所じゃねぇな」
薄暗く、鼻を突くような異臭に満ちた地下水路内。そこで、作業服に身を包んだ二人の男は定期的な点検をしていた。
頭上にある古びた排水溝の隙間からは微かな陽の光が差し込み、街を歩く人々の喧騒も僅かながら降って来る。
『とっとと点検を終えて、こんな場所から一刻も早く去ろう』二人はそう決意して、手を早める。
――と、その時。
背後からバシャァッと重い水音が響き、大量の水滴が弾けて作業路を叩いた。二人は驚愕に身体を仰け反らせ……次いで、反射的に振り返る。
振り返った二人が見たものは、作業路の真横を一直線に伸びる水路……その水面から飛び出した、複数の異形の影だった。二人は目を見開き、あんぐりと口を開ける。
二人の視界に大きく映ったのは、硬そうな甲殻が全身を覆い、腕の先が鋏状に硬質化している異形。双眸は退化したのか小さく、その代わりとばかりに二本の長い触覚が伸びていた。それらが地下水路から作業路へ、重々しい水音を響かせながら降り立った。
『二足歩行する巨大なザリガニ』そんな言葉が、二人の脳裏を小さく過ぎる。
己の身長にも匹敵する異形の群れを、二人はただ凍ったように見詰め――次の瞬間、異形の群れが二人へ襲い掛かった。鋏状に硬質化した鋭い切っ先が、手近な男へ叩き付けられ――二人の凍った時間が、溶ける。
「ぎゃっ、ぎゃぁああぁぁああぁッ!?」
頭蓋を叩き割られ、鮮血を撒き散らした男の絶叫が甲高く響く。もう一人の男は、水路内へ反響する絶叫に身を押されたかの如く、素早く翻って駆け出した。
「た、たすけ、」
男の懇願は最後まで言葉にならず……ぐしゃり、と重々しい破砕音と共に頭蓋が陥没し、血飛沫と脳漿を散らせた。男の死骸へ、わらわらと異形の群れが群がる。
生き残った男は凍えるような恐怖に歯を打ち鳴らし、ただ我武者羅に走り続けた。
●依頼
「ええ、そうなの。依頼は地下水路に発生した雑魔の掃討……そして生き延びた作業員、ミルドの救出よ」
小奇麗な衣裳に身を包んだ依頼人の女性は、目頭をほぐすように軽く揉み、そして続ける。
「ミルドの悲鳴や地下水路の騒動は、僅かだけど排水溝から漏れ聞こえたみたいでね……。それによると、ミルドは地上への出口とは逆……どうやら地下水路内に設置された、作業道具が詰まった小さな物置へ向かったみたい。雑魔に道を塞がれて、相当、混乱したのでしょうね」
依頼人の女性は、四つ折りにした紙片を取り出して開く。それは、地下水路内の地図だった。
「冷静さを取り戻したとしても、ミルドは臆病だから物置から出れないでしょうね。そして、物置の扉は頑丈じゃない。力任せでも、そう時間がかからずに壊れてしまうわ。そこで、貴方達への依頼はミルドを速やかに救出する事。それと、発生した雑魔の掃討も可能な限りお願いするわ。発生した原因は、不自然……ひょっとしたら人為的なものが絡んでるかもしれないけど、その調査は別口に頼むから今は気にしないでいいわ」
依頼人の女性は静かに言い終えて、小さく頭を下げた。
「あ~あ。嫌になっちまうな……。とっとと作業を終わらせちまおうゼ」
「……だな。マスク越しとはいえ、長時間居たい場所じゃねぇな」
薄暗く、鼻を突くような異臭に満ちた地下水路内。そこで、作業服に身を包んだ二人の男は定期的な点検をしていた。
頭上にある古びた排水溝の隙間からは微かな陽の光が差し込み、街を歩く人々の喧騒も僅かながら降って来る。
『とっとと点検を終えて、こんな場所から一刻も早く去ろう』二人はそう決意して、手を早める。
――と、その時。
背後からバシャァッと重い水音が響き、大量の水滴が弾けて作業路を叩いた。二人は驚愕に身体を仰け反らせ……次いで、反射的に振り返る。
振り返った二人が見たものは、作業路の真横を一直線に伸びる水路……その水面から飛び出した、複数の異形の影だった。二人は目を見開き、あんぐりと口を開ける。
二人の視界に大きく映ったのは、硬そうな甲殻が全身を覆い、腕の先が鋏状に硬質化している異形。双眸は退化したのか小さく、その代わりとばかりに二本の長い触覚が伸びていた。それらが地下水路から作業路へ、重々しい水音を響かせながら降り立った。
『二足歩行する巨大なザリガニ』そんな言葉が、二人の脳裏を小さく過ぎる。
己の身長にも匹敵する異形の群れを、二人はただ凍ったように見詰め――次の瞬間、異形の群れが二人へ襲い掛かった。鋏状に硬質化した鋭い切っ先が、手近な男へ叩き付けられ――二人の凍った時間が、溶ける。
「ぎゃっ、ぎゃぁああぁぁああぁッ!?」
頭蓋を叩き割られ、鮮血を撒き散らした男の絶叫が甲高く響く。もう一人の男は、水路内へ反響する絶叫に身を押されたかの如く、素早く翻って駆け出した。
「た、たすけ、」
男の懇願は最後まで言葉にならず……ぐしゃり、と重々しい破砕音と共に頭蓋が陥没し、血飛沫と脳漿を散らせた。男の死骸へ、わらわらと異形の群れが群がる。
生き残った男は凍えるような恐怖に歯を打ち鳴らし、ただ我武者羅に走り続けた。
●依頼
「ええ、そうなの。依頼は地下水路に発生した雑魔の掃討……そして生き延びた作業員、ミルドの救出よ」
小奇麗な衣裳に身を包んだ依頼人の女性は、目頭をほぐすように軽く揉み、そして続ける。
「ミルドの悲鳴や地下水路の騒動は、僅かだけど排水溝から漏れ聞こえたみたいでね……。それによると、ミルドは地上への出口とは逆……どうやら地下水路内に設置された、作業道具が詰まった小さな物置へ向かったみたい。雑魔に道を塞がれて、相当、混乱したのでしょうね」
依頼人の女性は、四つ折りにした紙片を取り出して開く。それは、地下水路内の地図だった。
「冷静さを取り戻したとしても、ミルドは臆病だから物置から出れないでしょうね。そして、物置の扉は頑丈じゃない。力任せでも、そう時間がかからずに壊れてしまうわ。そこで、貴方達への依頼はミルドを速やかに救出する事。それと、発生した雑魔の掃討も可能な限りお願いするわ。発生した原因は、不自然……ひょっとしたら人為的なものが絡んでるかもしれないけど、その調査は別口に頼むから今は気にしないでいいわ」
依頼人の女性は静かに言い終えて、小さく頭を下げた。
解説
・目的はミルドの救出です。
・途中で雑魔に襲われるか、ミルドを助けた後で襲われるかは不確定です。場合によっては両方かもしれません。
・遭遇する雑魔の数は4~8体ほどです。
・途中で襲われた場合、あまり時間をかけすぎると、扉を破られてミルドが死ぬおそれがあります。
・途中で雑魔に襲われるか、ミルドを助けた後で襲われるかは不確定です。場合によっては両方かもしれません。
・遭遇する雑魔の数は4~8体ほどです。
・途中で襲われた場合、あまり時間をかけすぎると、扉を破られてミルドが死ぬおそれがあります。
マスターより
まだまだ新米マスターのnaoです。
至らないところもあると思いますが、よろしくお願いします。
戦闘描写に力を入れられたらな、と思ってます。
至らないところもあると思いますが、よろしくお願いします。
戦闘描写に力を入れられたらな、と思ってます。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/30 00:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/22 01:15:55 |
|
![]() |
作戦相談卓 玉兎 小夜(ka6009) 人間(リアルブルー)|17才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2016/06/24 03:12:40 |