ゲスト
(ka0000)
【壊神】ブラフマー攻防戦
マスター:草なぎ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在10人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/23 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/07 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
グラズヘイム王国西方リベルタース、ハルトフォート砦。
午後、司令官のラーズスヴァン始め、将官らが集まって会議を行っていた。今日の議題はシヴァ(kz0187)の機動要塞ブラフマーの件であった。実は会議自体は定例会合であって、別段特別なものではなかったのだが、事態が一変したのは会議室に黒い小鳥が入ってきたことであった。小鳥はシヴァの使い魔であった。壁の隙間をスライムに変容して通り抜けてくると、会議室に侵入して来たのである。小鳥の口から陽炎が幻影となって立ち上り、シヴァの姿が映し出される。一度見ているラーズスヴァンとリンスファーサ・ブラックホーク(kz0188)上級騎士卿以外は、度肝を抜かれた。
「待て」
ラーズスヴァンが全員を制止した。ドワーフはゆったりと腰かけた。
「シヴァ。用もなくお前がここまで来ないよなあ? とわしは思うわけだが」
「ラーズスヴァン司令、そろそろ均衡を崩そうか」
「ふうむ……わしもな、色々考えておるのだが……。噂程度にはユニットが幾度か使われ始めていることも聞き及んでおるしのう」
「ほう……? まあ、いずれにしても、先手を取るのは我々だ。まずは主導権を握らせて頂く」
「何をする気だ」
「少し、踏み込ませもらうぞ。リベルタースへ」
シヴァの声が響き渡ると、ラーズスヴァンは笑った。
「そいつは手間が省けるなあ、おい」
ラーズスヴァンは手を上げた。リンスファーサが拳銃を抜いて使い魔を撃ち殺した。
「向こうから来てくれるらしい。こんなありがたい話はないよなあ?」
ドワーフの豪胆な笑みに、将官たちは吐息した。
そしてラーズスヴァンは命令を出した。ブラフマー対応部隊を編成するとともに、敵要塞の動きを逐一報告させるようにする。実戦部隊には、リンスファーサも加わることとなった。
カレン・ブラックホーク(kz0193)伯爵が合流させた黒鷹騎士団のレオンハルト・シュナイダーとマリア・ハウザー、そして傭兵隊長のアルベール・ホワイトら、十数人の騎士と傭兵たちは、この実戦部隊に合流することになる。ラーズスヴァンとしては別段作戦に介入してくるとかでない限り、カレン伯の兵が戦場に加わることを容認していた。そのことはレオンハルトらも承知していたから、合流するに当たりラーズスヴァンの許可を求めている。
流浪のイェーガー、ジューク・マシガンは、酒場で仲間と飲んでいた。そこへ、隊長が姿を見せた。
「仕事だ」
「またどんな歪虚ですか?」
ジュークが尋ねると、隊長は肩をすくめた。
「シヴァの要塞ブラフマーが侵攻して来た。ハンターと連携して突入部隊が編成されることになった」
ジュークは、やや間を置いて、ウイスキーを飲み干すと、煙草に火をつけた。
「もう一回、ゆっくり言ってもらえませんかね? 空耳かと思ったもんで」
第六商会の女、クロエ・スコットは、ハルトフォート砦の支店を訪れていて、慌ただしく動き回る兵士からシヴァ侵攻の話を聞きつけていた。
クロエは従業員と軽く言葉を交わすと、奥のスタッフ専用の部屋に消えた。
室内でテーブルから紙とペンをとりだしたクロエは、ヘクス・シャルシェレット(kz0015)に宛てた手紙を書き始めた。
……ヘクス親王殿下。ハルトフォートにて、ブラフマー上陸侵攻の情報を入手いたしました。これより私の方で行動を開始致します。(中略)事後になりますが、後ほど詳細をお送り致します。
ペンを置いたクロエは、最後に自分の名前を署名して、封筒に手紙を入れて封蝋を施した。
クロエはクローゼットを開けた。戦闘服と武器が姿を見せる。クロエは戦闘服に着替え、剣と銃を装備する。そして、クロエは店を出た。手紙を送っておくと、クロエは兵士に混じって歩き出した。
機動要塞ブラフマーは、リベルタース沿岸某所から上陸すると、陸上を悠然と進み始めた。もうもうと煙が立ち上る。ブラフマーは微かに浮いていたが、全長一キロの黒いピラミッドが巡航する姿は、歩く魔城であった。幸いなことに村々の間や町をすり抜け、荒野を走り、ブラフマーは旧伯爵領の一角、荒れ地の中で停止した。
要塞内部で、シヴァは艦橋にいた。あちこちのスクリーンに、ピラミッドに内蔵されている「目」が捉えた外の様子が映し出されている。ある程度の遠距離も捉えていた。
「さてと……」
シヴァは変容して少年の姿になると、麾下のパールバティとインドラを顧みた。
「私は少し留守にする。要塞の指揮はお前たちに任せる」
「了解しました」
インドラはお辞儀する。
「お気を付けて。まさかとは思いますが、戦場にはお出になるつもりはありませんよね」
パールバティが肩をすくめると、シヴァも肩をすくめた。
「ちょっと散歩に出るだけだ。ここからは離れる。ではな」
そんなこんなでシヴァはブラフマーから出て行った。
……そして。
編成されたブラフマー攻撃部隊にはハンターの姿も見える。数は少ないがハルトフォート砦に現存する大砲、そしてかたや投石機やバリスタが凄まじく大量に配備されていた。
この部隊の指揮官ミルズ・ミュラ上級騎士卿は、剣を抜いた。そして振り下ろす。
「攻撃開始」
砲撃が始まる。大砲が火を噴き、そして投石機とバリスタから次々と石弾が放出される。
果たして――。
最初、持ち堪えていた鉄壁とも思われたブラフマーの壁があちこちで突き破られて行く。
その様子を望遠鏡で確認したミュラは、全軍に要塞への突入を命じた。
ピラミッドのあちこちから穴が空いて、アイテルカイトの戦士や騎士たちが降り立ってくる。
リンスファーサは駆けだした。副官のアレックス・ブラッド卿が続く。
レオンハルト、マリア、アルベールらも加速する。
そして、あのジュークも駆り出されて駆け抜けていた。
軍に紛れ込んでいたクロエは機を窺って、走りだした。
そして、ハンター達もまた。
かくして均衡は破られた。ブラフマーを巡る動きが、リベルタースで渦を巻き始めるのであった。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
グラズヘイム王国西方リベルタース、ハルトフォート砦。
午後、司令官のラーズスヴァン始め、将官らが集まって会議を行っていた。今日の議題はシヴァ(kz0187)の機動要塞ブラフマーの件であった。実は会議自体は定例会合であって、別段特別なものではなかったのだが、事態が一変したのは会議室に黒い小鳥が入ってきたことであった。小鳥はシヴァの使い魔であった。壁の隙間をスライムに変容して通り抜けてくると、会議室に侵入して来たのである。小鳥の口から陽炎が幻影となって立ち上り、シヴァの姿が映し出される。一度見ているラーズスヴァンとリンスファーサ・ブラックホーク(kz0188)上級騎士卿以外は、度肝を抜かれた。
「待て」
ラーズスヴァンが全員を制止した。ドワーフはゆったりと腰かけた。
「シヴァ。用もなくお前がここまで来ないよなあ? とわしは思うわけだが」
「ラーズスヴァン司令、そろそろ均衡を崩そうか」
「ふうむ……わしもな、色々考えておるのだが……。噂程度にはユニットが幾度か使われ始めていることも聞き及んでおるしのう」
「ほう……? まあ、いずれにしても、先手を取るのは我々だ。まずは主導権を握らせて頂く」
「何をする気だ」
「少し、踏み込ませもらうぞ。リベルタースへ」
シヴァの声が響き渡ると、ラーズスヴァンは笑った。
「そいつは手間が省けるなあ、おい」
ラーズスヴァンは手を上げた。リンスファーサが拳銃を抜いて使い魔を撃ち殺した。
「向こうから来てくれるらしい。こんなありがたい話はないよなあ?」
ドワーフの豪胆な笑みに、将官たちは吐息した。
そしてラーズスヴァンは命令を出した。ブラフマー対応部隊を編成するとともに、敵要塞の動きを逐一報告させるようにする。実戦部隊には、リンスファーサも加わることとなった。
カレン・ブラックホーク(kz0193)伯爵が合流させた黒鷹騎士団のレオンハルト・シュナイダーとマリア・ハウザー、そして傭兵隊長のアルベール・ホワイトら、十数人の騎士と傭兵たちは、この実戦部隊に合流することになる。ラーズスヴァンとしては別段作戦に介入してくるとかでない限り、カレン伯の兵が戦場に加わることを容認していた。そのことはレオンハルトらも承知していたから、合流するに当たりラーズスヴァンの許可を求めている。
流浪のイェーガー、ジューク・マシガンは、酒場で仲間と飲んでいた。そこへ、隊長が姿を見せた。
「仕事だ」
「またどんな歪虚ですか?」
ジュークが尋ねると、隊長は肩をすくめた。
「シヴァの要塞ブラフマーが侵攻して来た。ハンターと連携して突入部隊が編成されることになった」
ジュークは、やや間を置いて、ウイスキーを飲み干すと、煙草に火をつけた。
「もう一回、ゆっくり言ってもらえませんかね? 空耳かと思ったもんで」
第六商会の女、クロエ・スコットは、ハルトフォート砦の支店を訪れていて、慌ただしく動き回る兵士からシヴァ侵攻の話を聞きつけていた。
クロエは従業員と軽く言葉を交わすと、奥のスタッフ専用の部屋に消えた。
室内でテーブルから紙とペンをとりだしたクロエは、ヘクス・シャルシェレット(kz0015)に宛てた手紙を書き始めた。
……ヘクス親王殿下。ハルトフォートにて、ブラフマー上陸侵攻の情報を入手いたしました。これより私の方で行動を開始致します。(中略)事後になりますが、後ほど詳細をお送り致します。
ペンを置いたクロエは、最後に自分の名前を署名して、封筒に手紙を入れて封蝋を施した。
クロエはクローゼットを開けた。戦闘服と武器が姿を見せる。クロエは戦闘服に着替え、剣と銃を装備する。そして、クロエは店を出た。手紙を送っておくと、クロエは兵士に混じって歩き出した。
機動要塞ブラフマーは、リベルタース沿岸某所から上陸すると、陸上を悠然と進み始めた。もうもうと煙が立ち上る。ブラフマーは微かに浮いていたが、全長一キロの黒いピラミッドが巡航する姿は、歩く魔城であった。幸いなことに村々の間や町をすり抜け、荒野を走り、ブラフマーは旧伯爵領の一角、荒れ地の中で停止した。
要塞内部で、シヴァは艦橋にいた。あちこちのスクリーンに、ピラミッドに内蔵されている「目」が捉えた外の様子が映し出されている。ある程度の遠距離も捉えていた。
「さてと……」
シヴァは変容して少年の姿になると、麾下のパールバティとインドラを顧みた。
「私は少し留守にする。要塞の指揮はお前たちに任せる」
「了解しました」
インドラはお辞儀する。
「お気を付けて。まさかとは思いますが、戦場にはお出になるつもりはありませんよね」
パールバティが肩をすくめると、シヴァも肩をすくめた。
「ちょっと散歩に出るだけだ。ここからは離れる。ではな」
そんなこんなでシヴァはブラフマーから出て行った。
……そして。
編成されたブラフマー攻撃部隊にはハンターの姿も見える。数は少ないがハルトフォート砦に現存する大砲、そしてかたや投石機やバリスタが凄まじく大量に配備されていた。
この部隊の指揮官ミルズ・ミュラ上級騎士卿は、剣を抜いた。そして振り下ろす。
「攻撃開始」
砲撃が始まる。大砲が火を噴き、そして投石機とバリスタから次々と石弾が放出される。
果たして――。
最初、持ち堪えていた鉄壁とも思われたブラフマーの壁があちこちで突き破られて行く。
その様子を望遠鏡で確認したミュラは、全軍に要塞への突入を命じた。
ピラミッドのあちこちから穴が空いて、アイテルカイトの戦士や騎士たちが降り立ってくる。
リンスファーサは駆けだした。副官のアレックス・ブラッド卿が続く。
レオンハルト、マリア、アルベールらも加速する。
そして、あのジュークも駆り出されて駆け抜けていた。
軍に紛れ込んでいたクロエは機を窺って、走りだした。
そして、ハンター達もまた。
かくして均衡は破られた。ブラフマーを巡る動きが、リベルタースで渦を巻き始めるのであった。
解説
シヴァの機動要塞ブラフマー攻防戦です。まずは最初の突入戦になります。ブラフマーに関しては何も分からないので、ダンジョンアタックとなります。今まで大規模作戦を経験して来たハンターであれば、驚くようなことはないでしょう。王国ですので、ファンタジー成分多めになっております。
今回の目的は、ブラフマーの内部を威力偵察することです。とにかく、直径一キロ、高さも数百メートル内部複数階層と、敵の拠点としてはとてつもなくでかいので、覚醒時間もありますし、じっくり参りましょう。
●敵関連情報
ブラフマー:黒いピラミッド型要塞。外層は黒い石のような物体。投石機でも突き破れることが判明。
シヴァ:PL情報としてはどこかに行ってしまった。PC情報としては中にいると想定。
インドラ:現在ブラフマーを預かる指揮官。というのはPL情報です。
パールバティ:フリー。戦場に出るかどうかは不明。存在自体がPL情報です。
歪虚上級騎士:中級指揮官。稀にいます。
歪虚騎士・戦士:それなりに沢山います。とは言え圧倒的なでたらめな数はいません。
要塞内部の負のマテリアル:ブラフマーの中は負のマテリアルで満たされています。常に強度1のバッドステータス判定が発生します。バステの種類は様々です。
●味方関連情報
ミュラ上級騎士卿:ブラフマー対応部隊指揮官。
リンスファーサ上級騎士卿:紐付けしています。マイページ参照。戦場に出ます。
アレックス:リンスファーサの副官。騎士。
レオンハルト:ブラックホーク伯爵家上級騎士。
マリア:ブラックホーク伯爵家上級騎士。
アルベール:ブラックホーク伯爵家傭兵隊長。
ジューク:流浪の傭兵。猟撃士。
クロエ:第六商会の女。実はかなりの使い手のようだ。
味方兵士・騎士・傭兵:もちろん相当数います。ただ、何百人もいるとか言うことはまずありません。
その他、質問事項はソフィアかリンスファーサでお答えします。
今回の目的は、ブラフマーの内部を威力偵察することです。とにかく、直径一キロ、高さも数百メートル内部複数階層と、敵の拠点としてはとてつもなくでかいので、覚醒時間もありますし、じっくり参りましょう。
●敵関連情報
ブラフマー:黒いピラミッド型要塞。外層は黒い石のような物体。投石機でも突き破れることが判明。
シヴァ:PL情報としてはどこかに行ってしまった。PC情報としては中にいると想定。
インドラ:現在ブラフマーを預かる指揮官。というのはPL情報です。
パールバティ:フリー。戦場に出るかどうかは不明。存在自体がPL情報です。
歪虚上級騎士:中級指揮官。稀にいます。
歪虚騎士・戦士:それなりに沢山います。とは言え圧倒的なでたらめな数はいません。
要塞内部の負のマテリアル:ブラフマーの中は負のマテリアルで満たされています。常に強度1のバッドステータス判定が発生します。バステの種類は様々です。
●味方関連情報
ミュラ上級騎士卿:ブラフマー対応部隊指揮官。
リンスファーサ上級騎士卿:紐付けしています。マイページ参照。戦場に出ます。
アレックス:リンスファーサの副官。騎士。
レオンハルト:ブラックホーク伯爵家上級騎士。
マリア:ブラックホーク伯爵家上級騎士。
アルベール:ブラックホーク伯爵家傭兵隊長。
ジューク:流浪の傭兵。猟撃士。
クロエ:第六商会の女。実はかなりの使い手のようだ。
味方兵士・騎士・傭兵:もちろん相当数います。ただ、何百人もいるとか言うことはまずありません。
その他、質問事項はソフィアかリンスファーサでお答えします。
マスターより
お世話になっております。ブラフマー攻防戦となります。シヴァは先に動きました。みなさまはどのように動かれるでしょうか。宜しくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/06/26 19:56
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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プレイング~ メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/06/25 13:09:16 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/23 11:32:03 |
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相談卓 花(ka6246) 鬼|42才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/06/23 19:01:39 |