ゲスト
(ka0000)
シヴァのおつかい
マスター:草なぎ

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
アム・シェリタ―揺籃館―- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在10人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/28 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/12 19:00
オープニング
グラズヘイム王国東部、リンダール地方。東部森林地帯が広がっている。森の中を走るのは同盟まで続くブリギッド大街道である。森の中で整備されているのは、ブリギッド大街道周辺、またその近隣のみである。森の中は、普段は何らかの関係者か、近隣の村人たちが立ち入る程度である。森の近くには村々が点在しており、平和な暮らしを営んでいた。脅威と言えば人里に下りてくる獣や、獣が雑魔化したものなどであった。
この地へ、上空から降り立ったシヴァ(kz0187)は、少年の姿から戦闘服に剣――魔槍トリシューラが変体したもの――を帯びた金髪の若者の姿になっていた。大街道を同盟へと向かう幌馬車を呼びとめると、シヴァは「森の途中まで乗せてくれ」と言って、馬車の老人に軽く会釈した。老人は笑うと、シヴァを隣に乗せた。
「お前さん、どこから来なすったのかね」
「西の方からだ」
「西か……。わしはグルム。商人だ。と言っても、隠居の身で、趣味でガラクタを売り歩いているようなもんだがね。若いの。お前さんは?」
「俺か……俺は……シルヴァという。旅の剣士だ」
「旅の剣士? ハンターかね?」
「いや、そう言うわけではないが。用心棒などをしたり雑魔を狩ったりしている」
「ここじゃ食いっぱぐれそうだな」
グルムは言って、からからと笑った。
そうして、シヴァ――シルヴァは、森の途中で馬車を降りて老人に礼を言うと、歩き出した。
「ん……?」
シルヴァは、森の小道を歩きながら、ふと木に手を掛けて、弓に矢を番えている少年を目に留めた。矢の先には、野鳥がいた。
「…………」
シルヴァは見ていた。
少年は、矢を放った。命中! 野鳥は落ちて行った。少年は「やった!」と言って駆けだした。
シルヴァは少年に向かって歩き出した。
がさ……と草の音がして、少年は素早く矢を装填してシルヴァに向けた。そして、吐息した。
「なあんだ……人かよ。猪かと思ったじゃん」
「お見事だな。近くの村の者か」
「あんたは?」
「旅をしている。剣士だ」
シルヴァは、腰のバスタードソードに手を掛けた。
「ふうん……」
と、その時だった。ガサガサ! と本当にイノシシが出現して、少年に向かって突進していった。
「うわ! しまった! 油断した!」
少年が慌てる瞬間、シルヴァは神速の剣の一撃でイノシシの頭部を叩きつぶした。
仰天する少年。
「す……すげえな……。一撃で潰しちまった……」
「これは……食料になるのか?」
「大御馳走だよ! 今さ、村にはハンターがいるんだ。狩りの手伝いにね、ちょっとお願いしたんだ。他にも近づいてきた害獣を駆除したりね。時々あるんだよ。あとさ、ちょっと近くの村に住んでる語り部を呼んだりね。夏祭りの準備をしたりさ。まあ……村にとっちゃ普通なんだけど。……あんたさ、イノシシ狩りの褒美をもらう権利があるよ! 村においでよ。御馳走するよ! 名前は?」
「シルヴァ」
「シルヴァ。俺はワッダ村のコレル。村の狩人だ。宜しくな!」
「ああ、よろしくな」
シルヴァはコレルと握手を交わすと、イノシシを担ぎ上げて歩きだした。
この地へ、上空から降り立ったシヴァ(kz0187)は、少年の姿から戦闘服に剣――魔槍トリシューラが変体したもの――を帯びた金髪の若者の姿になっていた。大街道を同盟へと向かう幌馬車を呼びとめると、シヴァは「森の途中まで乗せてくれ」と言って、馬車の老人に軽く会釈した。老人は笑うと、シヴァを隣に乗せた。
「お前さん、どこから来なすったのかね」
「西の方からだ」
「西か……。わしはグルム。商人だ。と言っても、隠居の身で、趣味でガラクタを売り歩いているようなもんだがね。若いの。お前さんは?」
「俺か……俺は……シルヴァという。旅の剣士だ」
「旅の剣士? ハンターかね?」
「いや、そう言うわけではないが。用心棒などをしたり雑魔を狩ったりしている」
「ここじゃ食いっぱぐれそうだな」
グルムは言って、からからと笑った。
そうして、シヴァ――シルヴァは、森の途中で馬車を降りて老人に礼を言うと、歩き出した。
「ん……?」
シルヴァは、森の小道を歩きながら、ふと木に手を掛けて、弓に矢を番えている少年を目に留めた。矢の先には、野鳥がいた。
「…………」
シルヴァは見ていた。
少年は、矢を放った。命中! 野鳥は落ちて行った。少年は「やった!」と言って駆けだした。
シルヴァは少年に向かって歩き出した。
がさ……と草の音がして、少年は素早く矢を装填してシルヴァに向けた。そして、吐息した。
「なあんだ……人かよ。猪かと思ったじゃん」
「お見事だな。近くの村の者か」
「あんたは?」
「旅をしている。剣士だ」
シルヴァは、腰のバスタードソードに手を掛けた。
「ふうん……」
と、その時だった。ガサガサ! と本当にイノシシが出現して、少年に向かって突進していった。
「うわ! しまった! 油断した!」
少年が慌てる瞬間、シルヴァは神速の剣の一撃でイノシシの頭部を叩きつぶした。
仰天する少年。
「す……すげえな……。一撃で潰しちまった……」
「これは……食料になるのか?」
「大御馳走だよ! 今さ、村にはハンターがいるんだ。狩りの手伝いにね、ちょっとお願いしたんだ。他にも近づいてきた害獣を駆除したりね。時々あるんだよ。あとさ、ちょっと近くの村に住んでる語り部を呼んだりね。夏祭りの準備をしたりさ。まあ……村にとっちゃ普通なんだけど。……あんたさ、イノシシ狩りの褒美をもらう権利があるよ! 村においでよ。御馳走するよ! 名前は?」
「シルヴァ」
「シルヴァ。俺はワッダ村のコレル。村の狩人だ。宜しくな!」
「ああ、よろしくな」
シルヴァはコレルと握手を交わすと、イノシシを担ぎ上げて歩きだした。
解説
シヴァのおつかい。グラズヘイム王国東部、リンダール地方。森近郊のワッダ村で、恒例の夏祭りの準備が行われています。平穏な村ではいつも通り、畑を耕し、森の恵みを採りに野草や果物を採取しに行ったり、狩猟をしたり、時々大規模なイノシシ狩りやクマ狩りが行われるそうです。イノシシ狩りやクマ狩りはちょっとしたイベントで、倒したイノシシやクマも食用に供されるようです。町へも買いものには行きますが、基本は村での生活です。
そんな村に、シヴァがやってきました。村人たちは無論シヴァのことなど知りません。シヴァも長居出来ないことは分かっていますので、折りを見て出払って行きます。
ハンターの皆さんは、ワッダ村の狩り・害獣駆除に参加した、そのついでに招待を受けている、あるいは、雑魔退治の帰り道で宿泊している、など、適当な理由でワッダ村に滞在していることになります。
●関連情報
ワッダ村:シナリオの舞台。人口五十人ほどの村落。
シルヴァ:歪虚シヴァ(kz0187)。黒伯爵。今は流浪の剣士シルヴァ。
コレル:ワッダ村の狩人。野鳥狩りの名人。十五歳の少年。
アーナ:コレルの幼馴染。薬草師。十五歳の少女。
ファレード:隣村の語り部。隠居の吟遊詩人。ワッダ村から招待されている。男性。四十代。
ドマソン:村長の男。五十代。
その他、質問事項は、流浪剣士「シルヴァ」としてシヴァがお答えします。一応汎用対応でソフィアも関連付けておきます。
そんな村に、シヴァがやってきました。村人たちは無論シヴァのことなど知りません。シヴァも長居出来ないことは分かっていますので、折りを見て出払って行きます。
ハンターの皆さんは、ワッダ村の狩り・害獣駆除に参加した、そのついでに招待を受けている、あるいは、雑魔退治の帰り道で宿泊している、など、適当な理由でワッダ村に滞在していることになります。
●関連情報
ワッダ村:シナリオの舞台。人口五十人ほどの村落。
シルヴァ:歪虚シヴァ(kz0187)。黒伯爵。今は流浪の剣士シルヴァ。
コレル:ワッダ村の狩人。野鳥狩りの名人。十五歳の少年。
アーナ:コレルの幼馴染。薬草師。十五歳の少女。
ファレード:隣村の語り部。隠居の吟遊詩人。ワッダ村から招待されている。男性。四十代。
ドマソン:村長の男。五十代。
その他、質問事項は、流浪剣士「シルヴァ」としてシヴァがお答えします。一応汎用対応でソフィアも関連付けておきます。
マスターより
シヴァのおつかいです。シヴァとの戦闘は発生しませんので、悪しからずご了承ください。緩めの交流シナリオです。よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/02 22:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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流浪の剣士さんへ質問 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/06/24 17:00:53 |
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相談兼雑談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/06/28 10:58:45 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/28 15:49:11 |