ゲスト
(ka0000)
【闘祭】モト・リゼリオ、GOGO!
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/06/29 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/13 22:00
オープニング
冒険都市リゼリオの街は賑やかで活気にあふれている。
大通りには人が多く、立ち並ぶ商店に出入りする人や呼び込みの声も響く。
ざわめきや幸せそうな笑い声は絶えることなく、荷馬車が急ぎ魔導トラックがゴトゴト通り過ぎる。
ただ、中心から外れた住宅街は閑静なものだ。
その辺りは人口密集地でもあり二階建て三階建てのアパートメントが立ち並ぶ。その隙間に大小の通りが入り組むさまは峡谷の秘境のよう。
小鳥が舞い降り石畳の道で何かをついばみ、端に置かれた樽の上では野良猫が口を開けて大あくび。道行く人ものんびりと。買い物帰りで長いパンを抱えた主婦たちは知った顔を見つけては取り留めのない雑談に花を咲かせる。
「聞きました? 最強決定戦ですって」
「ええ。ハンターさんたちが張り切ってらっしゃいますね」
「そうそう。でも何を勘違いしたかウチの旦那も『本気を出せば俺だって』とか……」
「ええ~っ。ウチもそう。『ついに俺の時代が来た!』とか言い出してお玉と鍋で武装しだしたり……」
「まあ、お宅も? ウチの旦那なんか『十人のハンターを相手に腹を抱えてもんどり打たせてやったこともあるんだぜ』とか……」
「あら、お宅の旦那さんは元お笑い芸人というかコメディアンでしたはず……」
いい歳してねぇとか、お料理できないからサラダだけにしてやったわとか、それただ単に抱腹絶倒ということですわよねとか。
男の老人たちはそんな主婦たちから離れた樽に腰掛け決して近寄ることはない。とばっちりを受けてしまわないよう、必ずある程度離れるようにしているのだ。
ご覧のように住宅街では主婦たちが圧倒的な権力を持っている。
ただし!
――ぶろん……ぱぴらぱぴらぱぴら……。
「いやっほぅ!」
突然の爆音。
イっちゃってるような奇声。
そんな暴力的な騒音が近寄って来る!
――ばぅん……。
「ひゃっ、はー! このあたりはサイコーだぜ」
「おお。馬車も通らんし魔導トラックも来ねぇ。ここでレースでもしたら気持ちEよなっ」
魔導バイクに乗った輩の登場だ。
「こりゃ、お前たちっ!」
この傍若無人な振る舞いに、主婦らと距離を取っていた老人たちが立ち上がった。主婦らはそそくさと身を引いて遠巻きにジト目で様子をうかがっている。
「なんだ、ジィさん」
「ここらで騒ぐんじゃない。赤子も寝とるし迷惑じゃ。……ハンターオフィスなんかで聞いとらんか? 住宅街では騒音に気を付けろと!」
「知らねぇなぁ」
「俺っちらがどこ走ろうが勝手じゃねぇかよ!」
――ばるんばるん!
ライダーたちは嫌がらせのようにエンジンを空噴かしする。
その時だった!
――どぅん……。
「おっと、そこまでだ」
赤いバイクがぐわんとジャンプしライダーたちの頭上を越えて着地した。きききっ、と背後で新たに何台か停車する音も響く。
「これで囲んだぜ、暴走族さんよ。『兵は神速でカッ飛ぶ』。マッハ・リーとその仲間たちから逃げられると思うなよ?」
「くっ……畜生、ここに逃げりゃ巻けると思ったのによぅ」
どうやらマッハ・リーがこいつらを追っていたらしい。無事に捕縛し任務完了だ。
「おお、ありがとうのぅ」
「……なあ。いい加減、バイクを認めてくれねぇかな」
感謝する老人にマッハが優しく声を掛けた。
「この地域がバイクの乗り入れを嫌うことは分かってるんだが、だからこそああいう輩がここを狙う。通り抜けるくらい認めてくんねぇか?」
老人、ちらと背後にいる主婦たちを見た。少しばつが悪そうでもある。
「……わしらがええという日時ならいくら走ってもろうても構わんよ。バイク乗りはいつだって、突然やって来ては騒音だけ残していく。日時が分かりゃ、赤子を抱いて中心部に買い物に行って留守にしとくとかできるわい」
「そうか……じゃ、それで手を打つようバイク乗りに相談してみるかなぁ」
マッハ、それだけ言って引いた。
時に、町は闘祭で盛り上がっている。
「そんじゃバイクレースでスピードキングを決めようじゃねぇか」
そんな話がバイク仲間で持ち上がる。
日時を決めたレースなので、住宅街の住民も条件を飲んだ。これをきっかけに良好な関係を築きたいようだ。
というか、活気が全くないのも寂しいのだ。
そんなこんなで、モト・リゼリオの開催である。
大通りには人が多く、立ち並ぶ商店に出入りする人や呼び込みの声も響く。
ざわめきや幸せそうな笑い声は絶えることなく、荷馬車が急ぎ魔導トラックがゴトゴト通り過ぎる。
ただ、中心から外れた住宅街は閑静なものだ。
その辺りは人口密集地でもあり二階建て三階建てのアパートメントが立ち並ぶ。その隙間に大小の通りが入り組むさまは峡谷の秘境のよう。
小鳥が舞い降り石畳の道で何かをついばみ、端に置かれた樽の上では野良猫が口を開けて大あくび。道行く人ものんびりと。買い物帰りで長いパンを抱えた主婦たちは知った顔を見つけては取り留めのない雑談に花を咲かせる。
「聞きました? 最強決定戦ですって」
「ええ。ハンターさんたちが張り切ってらっしゃいますね」
「そうそう。でも何を勘違いしたかウチの旦那も『本気を出せば俺だって』とか……」
「ええ~っ。ウチもそう。『ついに俺の時代が来た!』とか言い出してお玉と鍋で武装しだしたり……」
「まあ、お宅も? ウチの旦那なんか『十人のハンターを相手に腹を抱えてもんどり打たせてやったこともあるんだぜ』とか……」
「あら、お宅の旦那さんは元お笑い芸人というかコメディアンでしたはず……」
いい歳してねぇとか、お料理できないからサラダだけにしてやったわとか、それただ単に抱腹絶倒ということですわよねとか。
男の老人たちはそんな主婦たちから離れた樽に腰掛け決して近寄ることはない。とばっちりを受けてしまわないよう、必ずある程度離れるようにしているのだ。
ご覧のように住宅街では主婦たちが圧倒的な権力を持っている。
ただし!
――ぶろん……ぱぴらぱぴらぱぴら……。
「いやっほぅ!」
突然の爆音。
イっちゃってるような奇声。
そんな暴力的な騒音が近寄って来る!
――ばぅん……。
「ひゃっ、はー! このあたりはサイコーだぜ」
「おお。馬車も通らんし魔導トラックも来ねぇ。ここでレースでもしたら気持ちEよなっ」
魔導バイクに乗った輩の登場だ。
「こりゃ、お前たちっ!」
この傍若無人な振る舞いに、主婦らと距離を取っていた老人たちが立ち上がった。主婦らはそそくさと身を引いて遠巻きにジト目で様子をうかがっている。
「なんだ、ジィさん」
「ここらで騒ぐんじゃない。赤子も寝とるし迷惑じゃ。……ハンターオフィスなんかで聞いとらんか? 住宅街では騒音に気を付けろと!」
「知らねぇなぁ」
「俺っちらがどこ走ろうが勝手じゃねぇかよ!」
――ばるんばるん!
ライダーたちは嫌がらせのようにエンジンを空噴かしする。
その時だった!
――どぅん……。
「おっと、そこまでだ」
赤いバイクがぐわんとジャンプしライダーたちの頭上を越えて着地した。きききっ、と背後で新たに何台か停車する音も響く。
「これで囲んだぜ、暴走族さんよ。『兵は神速でカッ飛ぶ』。マッハ・リーとその仲間たちから逃げられると思うなよ?」
「くっ……畜生、ここに逃げりゃ巻けると思ったのによぅ」
どうやらマッハ・リーがこいつらを追っていたらしい。無事に捕縛し任務完了だ。
「おお、ありがとうのぅ」
「……なあ。いい加減、バイクを認めてくれねぇかな」
感謝する老人にマッハが優しく声を掛けた。
「この地域がバイクの乗り入れを嫌うことは分かってるんだが、だからこそああいう輩がここを狙う。通り抜けるくらい認めてくんねぇか?」
老人、ちらと背後にいる主婦たちを見た。少しばつが悪そうでもある。
「……わしらがええという日時ならいくら走ってもろうても構わんよ。バイク乗りはいつだって、突然やって来ては騒音だけ残していく。日時が分かりゃ、赤子を抱いて中心部に買い物に行って留守にしとくとかできるわい」
「そうか……じゃ、それで手を打つようバイク乗りに相談してみるかなぁ」
マッハ、それだけ言って引いた。
時に、町は闘祭で盛り上がっている。
「そんじゃバイクレースでスピードキングを決めようじゃねぇか」
そんな話がバイク仲間で持ち上がる。
日時を決めたレースなので、住宅街の住民も条件を飲んだ。これをきっかけに良好な関係を築きたいようだ。
というか、活気が全くないのも寂しいのだ。
そんなこんなで、モト・リゼリオの開催である。
解説
※このシナリオは、お話の必然性からバイクを所持し、装備して依頼に参加できる人限定です。バイクがない状態で参加した場合、ほかの参加者よりも劣るバイクを借りて出場(順位は期待しないように)するか不出場(またはアトラクションでの参加)になります。
住民の好意により、アパートの立ち並ぶ住宅街を周回するバイクレース「モト・リゼリオ」の開催が決定しました。出場して優勝の栄冠を勝ち取ってください。
市街地コースで、路面は滑らかな石畳。
三階建てアパートが連なっている狭い通りなので左右からの圧迫感もありとってもスリリングです。
コースレイアウトは
「凹」
の一文字。
下辺にある幅の広い直線の左端からスタートし反時計回りに周回します。
左辺・右辺の直線の幅は狭くなっています。
上辺は激しく入り組んでいるのに加え、幅がさらに狭くなっています。
ロードレーサータイプのバイクが有利ですが、高速コースというわけではないのでオフロードタイプのバイクでも何とかついて行くことができるでしょう。
レースはこれを5周し、下辺の右端のゴールを目指します。
ピットインの必要はないような総距離です。
コース整備として、連日馬車に砂を積んで運び込み、コースのアウトサイドに山積みしたり廃油の入った樽を並べるなどして安全対策をしています。
また、窓際などに陶器の鉢植えに入った花なども飾ってあります。
これらは活用してもらって問題ないとのこと。主婦たちも、赤子を避難させて子供と部屋にこもって交通事故の心配がないので窓から応援します。ぶっちぎりだと面白くないのでごにゃごにゃとか。
武器やスキルの使用は問題ないですが、人やバイクを直接攻撃する行為は反則となります。ゴール後の降格対象となります。間接的なものは問題ありません。
スタートは横並び。
位置の希望があれば記載を。なかったり、被っていればランダムで処理します。
住民の好意により、アパートの立ち並ぶ住宅街を周回するバイクレース「モト・リゼリオ」の開催が決定しました。出場して優勝の栄冠を勝ち取ってください。
市街地コースで、路面は滑らかな石畳。
三階建てアパートが連なっている狭い通りなので左右からの圧迫感もありとってもスリリングです。
コースレイアウトは
「凹」
の一文字。
下辺にある幅の広い直線の左端からスタートし反時計回りに周回します。
左辺・右辺の直線の幅は狭くなっています。
上辺は激しく入り組んでいるのに加え、幅がさらに狭くなっています。
ロードレーサータイプのバイクが有利ですが、高速コースというわけではないのでオフロードタイプのバイクでも何とかついて行くことができるでしょう。
レースはこれを5周し、下辺の右端のゴールを目指します。
ピットインの必要はないような総距離です。
コース整備として、連日馬車に砂を積んで運び込み、コースのアウトサイドに山積みしたり廃油の入った樽を並べるなどして安全対策をしています。
また、窓際などに陶器の鉢植えに入った花なども飾ってあります。
これらは活用してもらって問題ないとのこと。主婦たちも、赤子を避難させて子供と部屋にこもって交通事故の心配がないので窓から応援します。ぶっちぎりだと面白くないのでごにゃごにゃとか。
武器やスキルの使用は問題ないですが、人やバイクを直接攻撃する行為は反則となります。ゴール後の降格対象となります。間接的なものは問題ありません。
スタートは横並び。
位置の希望があれば記載を。なかったり、被っていればランダムで処理します。
マスターより
ふらっと、深夜真世です。
【闘祭】の賑わいの中、ついにバイクレースまで開催となりました。
愛用のバイクを持っている方はぜひ、愛車とともに挑んでください。
勝敗は、ざっくりとバイクの種類や性能とプレイングから判定していきます。まあ、オフロードタイプよりロードレーサータイプの方が有利です。
ただし、考慮するべき様々な要素がすでにセッティングされています。これらの影響も馬鹿にはならないでしょう。
OPに「兵飛神速」のマッハ・リーが出ていますが、彼はこのレースには参加しません。
では、よろしくお願いします。
【闘祭】の賑わいの中、ついにバイクレースまで開催となりました。
愛用のバイクを持っている方はぜひ、愛車とともに挑んでください。
勝敗は、ざっくりとバイクの種類や性能とプレイングから判定していきます。まあ、オフロードタイプよりロードレーサータイプの方が有利です。
ただし、考慮するべき様々な要素がすでにセッティングされています。これらの影響も馬鹿にはならないでしょう。
OPに「兵飛神速」のマッハ・リーが出ていますが、彼はこのレースには参加しません。
では、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/12 16:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談?】元・リゼリオは今… ウーナ(ka1439) 人間(リアルブルー)|16才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/06/29 19:48:23 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/25 19:25:34 |