ゲスト
(ka0000)
今、轢きに行きます
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2016/07/04 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/13 19:00
オープニング
最近リゼリオの近郊で、交通事故が頻発している――いや、厳密に言えば事故ではない。事件だ。
●
「せめてもの救いと言いましょうか、即死でしたな」
そう言って警官は、道の傍らに置かれているシートをめくった。
「うわっ……」
カチャは思わず目をそらす。シートの下にあった遺体が、見るも無残なものであったので。
「意図的に、何度も頭を轢いてます。いや、全くひどいもんで」
シートを遺体に元通りに被せた警官は、道に残る車輪の跡を、陰気臭い目で眺める。
「もうこれで4人目です。これは単なる当て逃げではない。殺意ありきの犯行としか考えられない……」
被害者たちの身上調査をしてみたが、怨恨の線は薄そうだ。
轢きっぱなしで立ち去るあたり、物取りとも思えない。
されば愉快犯か――それにしては、凶悪さが際立つ。狙われた人間は誰も彼も、今回の犠牲者と同じように、念入りな止めを差されているのだ。
「……我々警察も全力を挙げ犯行車両を追跡しているのですが、お恥ずかしいことながら、まだ確保に至っていない。そこで、あなたがたの力をお借りしたい。これ以上の犠牲者を出すわけにはいきませんので」
●
ハンターたちは警察から手に入れた情報を元に、犯行車両を探している。
「しかし盗難車が犯行車両となると、犯人の目星もつけにくいでしょうね」
「魔導トラックも、そのへんでよく見かける型の奴だしなあ……どこから盗まれたんだっけ?」
「修理工場だって。持ち主が車庫に入れる時、塀にぶつけて凹ませたとかで。直した途端に盗まれたとか」
住宅街のゆるやかな坂道。時刻はもう夕暮れ。家路を急ぐ人の姿が、多く見受けられる。仕事帰りの勤め人、買い物帰りの主婦、学校帰りの子供たち。
どことなく皆足早なのは、立て続けの轢き逃げ事件による影響だろうか。
「それにしても、犯人は一体何が目的なんでしょう」
「目的ねえ……あえて言うなら殺人が目的なんじゃないか? それ以外ちょっと考えようがないな」
「なんでまたそんな」
「さあ。何かしら世間に恨みがあるとか、ストレス解消だとか、色々だと思うけど」
「許せませんね、そういうの」
あれこれ話しているうち、日が沈む。
茜色の残光が残る中、道筋にぽつんぽつんと立っている街灯に明かりが灯り始めた。
カチャが不意に声を上げる。
「あ、トラックが来ますよ」
なるほど彼女が言う通り、道の下の方から、ヘッドライトをつけた魔導トラックが上ってくる。
しかし、動きが変だ。非常にのろいし、右に左に大きくふらついている。
「ちょっと、今思い切り縁石に乗り上げましたよ。大丈夫ですか、あの車」
「おいおい、まさか酔ってんじゃねえだろうな……あーあー石垣に擦ったぞ今」
迷走ぶりを見るに見かねるハンターたち。
カチャは、もたもた上ってくるトラックに向かって歩み寄る。犯行車両でないかどうか確認を取ろうと。
「おーい、止まってくださ……」
そこで彼女は気づいた。運転席に、誰も乗っていないことに。
「え!?」
そのときトラックが急に速度を上げた。
跳ね飛ばされ地面に叩きつけられるカチャ。
「がっ……」
衝撃ですぐには立ち上がれない所に、行き過ぎたトラックがバックしてくる。
カチャはとっさに車輪と車輪の間へ体を滑り込ませ、難を逃れた。
轢き損ねたことを悟り、再度方向転換するトラック。
いきなり目の前で起きた事故に通行人たちは、目を丸くして棒立ちになったり、悲鳴を上げたり――とっさに逃げ出したものは、意外と少なかった。
たいていの人間は、緊急事態に際し固まってしまうものらしい。
ハンターたちは、無論その類いにあらず。己がなすべきことを心得て、一斉に動く。
解説
補足説明
これは走る棺桶を退治するシナリオです。
歪虚化し自我に目覚めた魔導トラックは、人を轢き殺すことを生きがいとしています。
大変危ないので壊してください。
暴走魔導車データ
形:標準型魔導トラック
最高速度:時速60キロ。
装備:標準型魔導トラックの域を出ない。
技能:スタントマン並のカーテクニック。
弱点:エンジン。そこを壊せば終了。
備考:車体が通らない狭いところや、タイヤで上ることの出来ない高所などに逃げられたりすると、どうにも追いかけられない。所詮車である。
これは走る棺桶を退治するシナリオです。
歪虚化し自我に目覚めた魔導トラックは、人を轢き殺すことを生きがいとしています。
大変危ないので壊してください。
暴走魔導車データ
形:標準型魔導トラック
最高速度:時速60キロ。
装備:標準型魔導トラックの域を出ない。
技能:スタントマン並のカーテクニック。
弱点:エンジン。そこを壊せば終了。
備考:車体が通らない狭いところや、タイヤで上ることの出来ない高所などに逃げられたりすると、どうにも追いかけられない。所詮車である。
マスターより
KINUTAです。
昔、『激突』という映画がありましてね……。
昔、『激突』という映画がありましてね……。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/10 02:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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▼質問卓 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/07/02 11:38:14 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/02 19:46:41 |
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相談掲示板 卯月 瑞花(ka6019) 人間(クリムゾンウェスト)|15才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/07/04 16:27:27 |