ゲスト
(ka0000)
【詩天】ウェブアタック
マスター:赤山優牙

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/02 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/16 19:00
オープニング
●天ノ都――龍尾城
エトファリカ征夷大将軍の朝は早い。
太陽が顔を出す前には起き、緊急の案件が無いか確認。身支度を終えると中庭での鍛錬になる。
「……そうですか、詩天内での動きはハンターを通じて、引き続きの調査を」
刀を振るいながら立花院 紫草(kz0126)は報告に来た配下に応えた。
型を忠実に守りながら、ひたすら繰り返して刀を振るう。
征夷大将軍という立場であり戦場に出る機会は少ないが、刀の腕は、達人の域である。物腰柔らかく表情穏やかな雰囲気とは真逆に苛烈な技を多様し、敵を圧倒する姿は阿修羅を彷彿とさせると言われている。
「詩天周辺についても、調査が必要ですね。表立って動く事は……できませんが……」
ビシっと刀を止め、一礼して鍛錬を終える。
身の回りの世話をする者が居れば、さっと脇から手ぬぐいが出てくる所ではあるが、今のこの国に、そんな余裕はない。
「歪虚の動向には、特に気をつけなければなりませんね。もちろん、『武家』も同様ですが」
今後も詩天で何らかの動きがあるだろう。
問題なのは、その隙を狙っている輩がいるという事だ。
●とある商人の屋敷にて
「今時、武家などと、古臭い事よ。歪虚はいなくなったのじゃ。これからは銭の時代よ」
でっぷりと丸く太った商人がそんな言葉を発した。
もっとも、商人自身もかつては武家であった。落ちぶれてしまったが、東方解放に至り、西方との商売で成功した経緯がある。
「稼ぐには、余るものを無い所へ。『無い』所を作れば作るだけ……ですからね」
グシシと柄の悪い男が笑う。
商人と男は共に越地家の者だ。
「ちゃんと、やれているのか?」
「へい、今の所は……ただ、なにやら、嗅ぎつけている者がいるみたいです」
「分かった。それはこちらで始末する」
稼ぎの邪魔をする者は誰かと商人は考える。
最初に浮かんだのは商売敵だ。詩天への商売を主体としている所は多くないはず。
行商の類はいるだろうが、規模という点では話にならない。
「死天に世の中の銭を残すわけにはいかんからのぉ」
眉間にシワを寄せながら商人は呟いた。
●天ノ都――城下町
ジトジトと雨が降る中、傘を手に持ち、侍は歩いていた。
昨日は天気が良かったのに、今日は朝から雨だ。目的地に到着すると、雨から逃れるように侍は店の中に入った。
「いらっしゃいませ! タチバナさん!」
看板娘が分かりやすい程嬉々とした表情で侍を出迎えた。
「……かけを、一つ」
「はい。畏まりました!」
注文すると、適当な畳に腰を降ろす。
「タチバナさん、今日はどちらへ?」
女将が手ぬぐいを渡した。
小さくお礼を言いながら受け取るとタチバナは雨で濡れた身体を拭きながら答える。
「仕事を出してきました」
「あれま! 仕官先を探しているタチバナさんが、仕事を?」
「いえ、先に、お世話になった方からのお使いです」
タチバナは先日、ハンター達と共に詩天に至る街道に出没する雑魔の退治に向かった。
そこでいくつか判明した事があったが、その縁で、再び仕事が出来たのだ。
「タチバナさんも、また、行くのかい?」
その女将の問いに侍は頷いた。
●詩天に至る街道
雑魔が出没したという緊急の情報はすぐに街道傍の茶屋にも伝えられた。
大慌てで店を閉じ、逃げる準備をする。旅人や行商もおろおろとするばかりだ。
「今月に入って何件目だ?」
「やっぱり、詩天は危ないのじゃ?」
「この街道は広くて楽に詩天まで行けるというのに……」
何人かが来た道を引き返していった。
詩天に至る道はこの街道だけではない。迂回すればいい。
茶屋の主人が、そんな状況にも関わらず、呑気に茶を飲み続ける一団に向かって声をかけた。
「そ、そろそろ、店を閉じますよ」
「代金は置いた。湯呑はここに置いていくゆえ、主人は先に逃げておれ」
一団の一人の言葉に茶屋の主人は「ここに残ってどうなっても知りませんよ」と言って立ち去った。
完全に人の気配が無くなった茶屋で一団がニヤリと口元を緩めた。
「懸命な判断だな。ここに残っていたら、命はないわけだからな」
エトファリカ征夷大将軍の朝は早い。
太陽が顔を出す前には起き、緊急の案件が無いか確認。身支度を終えると中庭での鍛錬になる。
「……そうですか、詩天内での動きはハンターを通じて、引き続きの調査を」
刀を振るいながら立花院 紫草(kz0126)は報告に来た配下に応えた。
型を忠実に守りながら、ひたすら繰り返して刀を振るう。
征夷大将軍という立場であり戦場に出る機会は少ないが、刀の腕は、達人の域である。物腰柔らかく表情穏やかな雰囲気とは真逆に苛烈な技を多様し、敵を圧倒する姿は阿修羅を彷彿とさせると言われている。
「詩天周辺についても、調査が必要ですね。表立って動く事は……できませんが……」
ビシっと刀を止め、一礼して鍛錬を終える。
身の回りの世話をする者が居れば、さっと脇から手ぬぐいが出てくる所ではあるが、今のこの国に、そんな余裕はない。
「歪虚の動向には、特に気をつけなければなりませんね。もちろん、『武家』も同様ですが」
今後も詩天で何らかの動きがあるだろう。
問題なのは、その隙を狙っている輩がいるという事だ。
●とある商人の屋敷にて
「今時、武家などと、古臭い事よ。歪虚はいなくなったのじゃ。これからは銭の時代よ」
でっぷりと丸く太った商人がそんな言葉を発した。
もっとも、商人自身もかつては武家であった。落ちぶれてしまったが、東方解放に至り、西方との商売で成功した経緯がある。
「稼ぐには、余るものを無い所へ。『無い』所を作れば作るだけ……ですからね」
グシシと柄の悪い男が笑う。
商人と男は共に越地家の者だ。
「ちゃんと、やれているのか?」
「へい、今の所は……ただ、なにやら、嗅ぎつけている者がいるみたいです」
「分かった。それはこちらで始末する」
稼ぎの邪魔をする者は誰かと商人は考える。
最初に浮かんだのは商売敵だ。詩天への商売を主体としている所は多くないはず。
行商の類はいるだろうが、規模という点では話にならない。
「死天に世の中の銭を残すわけにはいかんからのぉ」
眉間にシワを寄せながら商人は呟いた。
●天ノ都――城下町
ジトジトと雨が降る中、傘を手に持ち、侍は歩いていた。
昨日は天気が良かったのに、今日は朝から雨だ。目的地に到着すると、雨から逃れるように侍は店の中に入った。
「いらっしゃいませ! タチバナさん!」
看板娘が分かりやすい程嬉々とした表情で侍を出迎えた。
「……かけを、一つ」
「はい。畏まりました!」
注文すると、適当な畳に腰を降ろす。
「タチバナさん、今日はどちらへ?」
女将が手ぬぐいを渡した。
小さくお礼を言いながら受け取るとタチバナは雨で濡れた身体を拭きながら答える。
「仕事を出してきました」
「あれま! 仕官先を探しているタチバナさんが、仕事を?」
「いえ、先に、お世話になった方からのお使いです」
タチバナは先日、ハンター達と共に詩天に至る街道に出没する雑魔の退治に向かった。
そこでいくつか判明した事があったが、その縁で、再び仕事が出来たのだ。
「タチバナさんも、また、行くのかい?」
その女将の問いに侍は頷いた。
●詩天に至る街道
雑魔が出没したという緊急の情報はすぐに街道傍の茶屋にも伝えられた。
大慌てで店を閉じ、逃げる準備をする。旅人や行商もおろおろとするばかりだ。
「今月に入って何件目だ?」
「やっぱり、詩天は危ないのじゃ?」
「この街道は広くて楽に詩天まで行けるというのに……」
何人かが来た道を引き返していった。
詩天に至る道はこの街道だけではない。迂回すればいい。
茶屋の主人が、そんな状況にも関わらず、呑気に茶を飲み続ける一団に向かって声をかけた。
「そ、そろそろ、店を閉じますよ」
「代金は置いた。湯呑はここに置いていくゆえ、主人は先に逃げておれ」
一団の一人の言葉に茶屋の主人は「ここに残ってどうなっても知りませんよ」と言って立ち去った。
完全に人の気配が無くなった茶屋で一団がニヤリと口元を緩めた。
「懸命な判断だな。ここに残っていたら、命はないわけだからな」
解説
●目的
雑魔の討伐
襲撃からの帰還
●内容
街道に出没した雑魔を残らず討伐する
雑魔討伐後に現れる襲撃者を迎え撃つ
●地形
裸地の街道は馬車2台が余裕ですれ違える幅
周囲は裸地。まばらに草が生え、石や岩が転がっている
詩天に至る方向を見て右側に川が流れている
天候:雨(ジトジトと振り続けている)
●雑魔
怒ったような女の顔を持つ上半身が人型の雑魔が5体
下半身は鳥の姿で、両腕は翼となっており、飛行している
行動を阻害するような歌のようなものを発する
直立している魚。人のような手足が生えている雑魔が3体
タイミングは不明だが、川から街道に飛び出してくる
●歪虚(PL情報)
雑魔討伐後、人型の歪虚が現れる。美しい若い女性の姿をしているが、髪は無数の蛇である。
敵対的ではなく会話を望んでいる様子であるが、討伐するか会話に応じるかはハンター達に委ねられる
特になければ一方的に何か話して立ち去る
●襲撃者(PL情報)
忍者の姿をした暗殺者集団 全員で5人
うち、一人は覚醒者であるが、クラスは不明
ハンター達を無視し、タチバナを狙う。タチバナの暗殺か、襲撃者が一人でも捕縛、あるいは、重体や死亡すると逃げ去る
●タチバナ
年齢不詳(三十路は越えているらしい)の流浪の侍で、刀の腕は一流との事
ハンター達と同行しますが、指定がなければ勝手に動きます
(前回依頼の『【詩天】流浪の侍』より登場)
雑魔の討伐
襲撃からの帰還
●内容
街道に出没した雑魔を残らず討伐する
雑魔討伐後に現れる襲撃者を迎え撃つ
●地形
裸地の街道は馬車2台が余裕ですれ違える幅
周囲は裸地。まばらに草が生え、石や岩が転がっている
詩天に至る方向を見て右側に川が流れている
天候:雨(ジトジトと振り続けている)
●雑魔
怒ったような女の顔を持つ上半身が人型の雑魔が5体
下半身は鳥の姿で、両腕は翼となっており、飛行している
行動を阻害するような歌のようなものを発する
直立している魚。人のような手足が生えている雑魔が3体
タイミングは不明だが、川から街道に飛び出してくる
●歪虚(PL情報)
雑魔討伐後、人型の歪虚が現れる。美しい若い女性の姿をしているが、髪は無数の蛇である。
敵対的ではなく会話を望んでいる様子であるが、討伐するか会話に応じるかはハンター達に委ねられる
特になければ一方的に何か話して立ち去る
●襲撃者(PL情報)
忍者の姿をした暗殺者集団 全員で5人
うち、一人は覚醒者であるが、クラスは不明
ハンター達を無視し、タチバナを狙う。タチバナの暗殺か、襲撃者が一人でも捕縛、あるいは、重体や死亡すると逃げ去る
●タチバナ
年齢不詳(三十路は越えているらしい)の流浪の侍で、刀の腕は一流との事
ハンター達と同行しますが、指定がなければ勝手に動きます
(前回依頼の『【詩天】流浪の侍』より登場)
マスターより
●挨拶
どうも、赤山です。【詩天】連動になります。梅雨っぽく、雨の中での依頼となります。
●攻略のヒント
どこに主眼を置くかという事は大事かと思います。
どうも、赤山です。【詩天】連動になります。梅雨っぽく、雨の中での依頼となります。
●攻略のヒント
どこに主眼を置くかという事は大事かと思います。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/13 07:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼の相談用スレッド ジャック・エルギン(ka1522) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/07/02 14:10:52 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/06/26 20:23:12 |