ゲスト
(ka0000)
物は譲れど人は譲らず
マスター:植田誠

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
APV- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/07 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/21 15:00
オープニング
●
「ふん、これ以上話すことは無いぞクロウ」
「おい! ちょっと待てよ!」
苛立たし気に立ち上がった男を引き留めようとクロウが声を大にする。
目の前にいる男はホルスト・プレスブルク。簡単に言うと旧貴族だ。
趣味が金儲けと言われるほどの男であり、手広く商売を行い多額の資産を蓄えてきた。だが、別に領民に無理を強いて搾取したわけではなく、仕事には適正と言える報酬も払うなど管理はしっかり行っていた。その為領民との関係は雇主と労働者の関係に近く、良くは無いが悪くも無かった。加えて革命の際にはいち早く皇帝を支持していたため、結果としてその資産は保障された。
では、何故クロウがホルストのところに来たのか。
それは先日錬金術師組合から逃走しようとしたスパイたちが使用した魔導アーマー。それの製造元を残骸から割り出した結果、ホルストが経営している工場が浮かび上がったからだ。
そういうわけでクロウはハンターを伴ってやってきたわけだが……
「資料は見せただろう。先の魔導アーマーに関してもうちで作ったものであるのは間違いなさそうだが、帝都に送る途中で盗難にあって、目下捜索中だった。届けも出してある」
「う……それは、まぁ確かにそうだけどよ……」
「そして、それ以外に関しては特に目立った問題も無い。そうだな?」
書類関係でおかしいところは無い。少なくとも、クロウが見る限りでは。
あるいはその筋に長けた人間なら何か見つけられるのかもしれないが、精々が脱税とかそんなものだろう。
(歪虚との関わりを示すものは何も無い、か……)
諦めたように溜息をついたクロウは、その場を後にしようとする。
「それでいい。時は金なりと言ってな、時間は大切にすべき……!?」
ホルストの言葉は突如響いた轟音で遮られた。
二人は窓から音の鳴った方……工場へと目を向け、すぐに飛び出してきた。
見ると工場の屋根部分に、最早おなじみとなった歪虚、剣機リンドヴルムの姿があったからだ。
「貴様ら! ハンターだな!」
ホルストは外で待っていたハンターたちを見て言った。
「金は払う! すぐに行って工員を助けてくれ! 物は気にしなくていい、誰一人死なせるな!」
ホルストに言われるまでも無く、ハンターたちはそれぞれ行動を開始した。
クロウは経営者たるホルストが狙われているという可能性を考慮してその場に残ることにした。
「金、金言ってる割には、人命第一なんだな。見直したぜ」
「当たり前だ! 技術者の養成には高い金がかかっているんだぞ!?」
「……なるほど」
呆れ半分、感心半分といった表情を浮かべながら、クロウも覚醒した。
●
「高い金がかかってるんだ、あまり壊すんじゃないぞ」
工場の上に降り立った剣機リンドヴルム。その更に上に立つのは歪虚、フリッツ・バウアーだった。
かつてハンターたちの活躍により受けた傷は癒えたようで、少なくとも外見上は以前と変わりない様子に見える。
その下部……リンドヴルムから降りて行ったゾンビたちは工員には目もくれず兵器……あるいはそう見えるものを片っ端から手に取りコンテナに運んでいく。
「まったく……くだらん上に面倒なことだ。だが、これも命令か……くれぐれも、物を優先しろ」
再度、フリッツは厳命する。その目の端には、向かってきているハンターたちの姿が映っていた。
「ふん、これ以上話すことは無いぞクロウ」
「おい! ちょっと待てよ!」
苛立たし気に立ち上がった男を引き留めようとクロウが声を大にする。
目の前にいる男はホルスト・プレスブルク。簡単に言うと旧貴族だ。
趣味が金儲けと言われるほどの男であり、手広く商売を行い多額の資産を蓄えてきた。だが、別に領民に無理を強いて搾取したわけではなく、仕事には適正と言える報酬も払うなど管理はしっかり行っていた。その為領民との関係は雇主と労働者の関係に近く、良くは無いが悪くも無かった。加えて革命の際にはいち早く皇帝を支持していたため、結果としてその資産は保障された。
では、何故クロウがホルストのところに来たのか。
それは先日錬金術師組合から逃走しようとしたスパイたちが使用した魔導アーマー。それの製造元を残骸から割り出した結果、ホルストが経営している工場が浮かび上がったからだ。
そういうわけでクロウはハンターを伴ってやってきたわけだが……
「資料は見せただろう。先の魔導アーマーに関してもうちで作ったものであるのは間違いなさそうだが、帝都に送る途中で盗難にあって、目下捜索中だった。届けも出してある」
「う……それは、まぁ確かにそうだけどよ……」
「そして、それ以外に関しては特に目立った問題も無い。そうだな?」
書類関係でおかしいところは無い。少なくとも、クロウが見る限りでは。
あるいはその筋に長けた人間なら何か見つけられるのかもしれないが、精々が脱税とかそんなものだろう。
(歪虚との関わりを示すものは何も無い、か……)
諦めたように溜息をついたクロウは、その場を後にしようとする。
「それでいい。時は金なりと言ってな、時間は大切にすべき……!?」
ホルストの言葉は突如響いた轟音で遮られた。
二人は窓から音の鳴った方……工場へと目を向け、すぐに飛び出してきた。
見ると工場の屋根部分に、最早おなじみとなった歪虚、剣機リンドヴルムの姿があったからだ。
「貴様ら! ハンターだな!」
ホルストは外で待っていたハンターたちを見て言った。
「金は払う! すぐに行って工員を助けてくれ! 物は気にしなくていい、誰一人死なせるな!」
ホルストに言われるまでも無く、ハンターたちはそれぞれ行動を開始した。
クロウは経営者たるホルストが狙われているという可能性を考慮してその場に残ることにした。
「金、金言ってる割には、人命第一なんだな。見直したぜ」
「当たり前だ! 技術者の養成には高い金がかかっているんだぞ!?」
「……なるほど」
呆れ半分、感心半分といった表情を浮かべながら、クロウも覚醒した。
●
「高い金がかかってるんだ、あまり壊すんじゃないぞ」
工場の上に降り立った剣機リンドヴルム。その更に上に立つのは歪虚、フリッツ・バウアーだった。
かつてハンターたちの活躍により受けた傷は癒えたようで、少なくとも外見上は以前と変わりない様子に見える。
その下部……リンドヴルムから降りて行ったゾンビたちは工員には目もくれず兵器……あるいはそう見えるものを片っ端から手に取りコンテナに運んでいく。
「まったく……くだらん上に面倒なことだ。だが、これも命令か……くれぐれも、物を優先しろ」
再度、フリッツは厳命する。その目の端には、向かってきているハンターたちの姿が映っていた。
解説
●目的
工員の保護、必要があれば救助
可能な範囲での敵撃破
●状況
PCたちはクロウからホルスト・プレスブルクの調査を行うために雇われたハンターである。
だが、調査を行う前に敵襲が発生したため、臨時にホルストから依頼を受ける形となる。
戦場は兵器工場。屋根が破られており、コンテナが降ろされている。
この工場は町から離れた場所にあるホルストの別邸を改装したもので、それなりの広さがある。
内部には製造用の機械が複数存在しているほか、兵器工場という性質上爆発物も存在していると思われる。
出入り口は搬出用の大きな扉の他、数か所。
PCたちの現在地はそこから離れた事務所外であり、全速で向かえば10秒かからない。
●保護対象
工員×50名前後
全員が一般人。成年以上の男性が中心だが、若年者や女性も多少存在。
ハンターから指示を受けるまでは各々の判断で行動する。
ホルスト・プレスブルク
工場の経営者。クロウと共に事務所代わりにしていた離れにいる。工員のリストや当日の出勤表などもここに。
安否に関してはクロウが確保しているので気にする必要は無い。
●敵情報
ゾンビ×不明
工場にある兵器が目的のようで今のところ工員に危害を加える様子は無い。
ただ、攻撃を受けた場合どう行動するかは不明なため、対応は慎重に行うこと。
剣機リンドヴルム&フリッツ・バウアー
ゾンビの指揮を執るフリッツと、輸送用の剣機。共に工場上に存在。
攻撃した場合最低限の反撃を行う。
工員の保護、必要があれば救助
可能な範囲での敵撃破
●状況
PCたちはクロウからホルスト・プレスブルクの調査を行うために雇われたハンターである。
だが、調査を行う前に敵襲が発生したため、臨時にホルストから依頼を受ける形となる。
戦場は兵器工場。屋根が破られており、コンテナが降ろされている。
この工場は町から離れた場所にあるホルストの別邸を改装したもので、それなりの広さがある。
内部には製造用の機械が複数存在しているほか、兵器工場という性質上爆発物も存在していると思われる。
出入り口は搬出用の大きな扉の他、数か所。
PCたちの現在地はそこから離れた事務所外であり、全速で向かえば10秒かからない。
●保護対象
工員×50名前後
全員が一般人。成年以上の男性が中心だが、若年者や女性も多少存在。
ハンターから指示を受けるまでは各々の判断で行動する。
ホルスト・プレスブルク
工場の経営者。クロウと共に事務所代わりにしていた離れにいる。工員のリストや当日の出勤表などもここに。
安否に関してはクロウが確保しているので気にする必要は無い。
●敵情報
ゾンビ×不明
工場にある兵器が目的のようで今のところ工員に危害を加える様子は無い。
ただ、攻撃を受けた場合どう行動するかは不明なため、対応は慎重に行うこと。
剣機リンドヴルム&フリッツ・バウアー
ゾンビの指揮を執るフリッツと、輸送用の剣機。共に工場上に存在。
攻撃した場合最低限の反撃を行う。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回はいつもと違って救助依頼となります。
無論戦闘も可能ですが、どれだけ功績を立てても工員に被害が出れば依頼は失敗です。
ご注意いただければと思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
今回はいつもと違って救助依頼となります。
無論戦闘も可能ですが、どれだけ功績を立てても工員に被害が出れば依頼は失敗です。
ご注意いただければと思います。
それでは、皆様の参加お待ちいたしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/19 23:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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工員保護大作戦【相談卓】 エアルドフリス(ka1856) 人間(クリムゾンウェスト)|30才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/07/06 23:25:59 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/06 20:14:42 |