ゲスト
(ka0000)
ラベンダー畑で捕まえて
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/12 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/21 15:00
オープニング
●ただのナンパ男ではありません
グラズヘイム王国のとある町のソサエティ支部。
「――というわけで、ぜひともラベンダー畑で私が見た乙女を探すようにハンターに頼みたい」
ここの領主の親戚か何かで、事務方では非常に優秀な能力を持つとうわさがあるクロード・ユリアン・ロブストは、ハンターズソサエティの職員に懇願した。端正な顔には憂いが浮かび、非常になまめかしい雰囲気がする。
(えーと、たしか領主の奥方のほう血縁者だっけなぁ……この顔で見られたら僕もこうくらっと……ときそうだけど……ま、関係ないし)
職員のロビン・ドルトスは冷静に考える。
クロードが女好きだということは耳に入っている。ナンパすればすぐに女性は良い返事をするという伝説がある。外見も適度に引き締まった肢体に整った顔立ち、背も高いといったモテル特徴を多く兼ね備える。遊び人という風情であるが、プラトニックで有名。そう、最後の部分が女性が寄ってくる重要なところ、下心がない。
「……ところで、どうして、ここのオフィスは受付が男なんだね?」
「え? あ、女性もいますよ? ちょうどいま休憩中です」
クロードが残念そうな顔をしているため、ロビンはにやりとなる。
「ま、君も同じ男として、私のつらさをわかってくれると思うから、頼んだぞ」
「はい、恋煩いは男も女もつらいものです」
ロビンは微笑んだ。
扉から入ってきた怒れる乙女を見た瞬間、ロビンは立ち上がったクロードの袖をつかんだ。
「なんだね。いくら私がイケメンだからと言って、男とどうこう……」
「あ、とっさに申し訳ありません。いや、先ほどの乙女はあちらでしょうか?」
言葉を流してロビンは確認した。
●褐色肌、黒髪、緑の服
クロードは怪訝な顔をした後、ロビンの肩をポンとたたく。
「いやいや、君はちゃんと聞いていたかね? ラベンダー色の髪、緑の肌、茶色の服の乙女だといったはずだよ? 彼女は可愛らしい女性だが、私が探してほしい女性とは別人だ」
入ってきた娘は褐色の肌、黒くふんわりと長い髪を一つの三つ編みにして、緑色のつなぎズボンを履いている。
「そもそも、ラベンダー色の髪はともかく、緑の肌って非常に珍しいですし。比喩かと思ったのですが?」
ロビンはしごく当然だと告げる。
「ちょ! ラベンダー色の髪? それを見たのね!」
娘はどたどたと近寄ってきた。
「なんと、知っているのかね?」
「知っているも何も、あいつのせいであたしの仕事がはかどらないのよっ!」
娘はラモーナと名乗り、職員に話をする。
「ラベンダーは今が摘みどき、朝から晩まで仕事をするわけ」
この町の周囲は牧草地帯であるが、領の外れは少々小高い丘とラベンダー畑を持つ村があるのだった。ラベンダーは香りを取るため、食べる為、様々に利用され、その村の産業だ。
「畑にある1本の木になんかいるのよ。近寄ると攻撃してくるから、仕事にならないのよ!」
木を中心に半径50メートルくらいが危険地域。範囲には畑も入りラベンダーも咲いている。
「それがラベンダー色の髪をした女みたいな奴!」
「あの乙女がそんなひどいことをするのか……」
クロードは悲壮感漂う顔になる。
「んー? 乙女ぇ? ま、遠くから見ればドレスを着た女にはみえるけど……顔までは分からないよ?」
ラモーナは指摘した。
ロビンはクロードが目の色は言わなかったのを思い出す。遠すぎて見えなかったからと補足してしまったが。
「背丈2メートルくらい」
ラモーナは説明する。
ロビンはクロードを見た。
クロードは沈黙の後、咳払いを一つする。
「職員君、先ほど私がした依頼はキャンセルで、彼女の依頼を……私が支払う形で出してよいだろうか?」
ラモーナはきょとんとする。
ロビンはクロードの態度に驚くが、彼の性格の良さを表しているのだと知る。
「なんで、おっさんが払ってくれるの?」
「おっ……せめて『おじさま』と呼んでくれないだろうか」
クロードはラモーナに哀愁を漂わせた表情で見つめる。
「……そこかっ!」
ロビンはあきれる。
「……でも、おっさんが払ってくれるのは嬉しいよ!」
ロビンは説明をしようかと悩みつつ、ナンパするクロードを眺め、ため息を漏らした。
「雑魔退治、依頼を出しておきますね。あ、ラモーナさん、何が起こるのか聞いていいですか? 攻撃ってどんな感じか」
「重要だね。鋭くて長いものをぶんぶん振り回してくる感じだよ。あと、近づくと眠くなるっていうかやる気がなくなるんだ」
「……精神干渉というか、スリープクラウドみたいな感じかな」
「うーん、ハンターのことよくわからないけど……ぼーとしちゃう感じでひどいと寝ちゃう……。動かないと攻撃は来ないんだけど結構逃げるのも助けるのも大変で……道も通れないし」
「わかりました」
ロビンはラモーナに説明の礼を言って、ナンパ中のクロードについて説明してあげるべきかと困った。
グラズヘイム王国のとある町のソサエティ支部。
「――というわけで、ぜひともラベンダー畑で私が見た乙女を探すようにハンターに頼みたい」
ここの領主の親戚か何かで、事務方では非常に優秀な能力を持つとうわさがあるクロード・ユリアン・ロブストは、ハンターズソサエティの職員に懇願した。端正な顔には憂いが浮かび、非常になまめかしい雰囲気がする。
(えーと、たしか領主の奥方のほう血縁者だっけなぁ……この顔で見られたら僕もこうくらっと……ときそうだけど……ま、関係ないし)
職員のロビン・ドルトスは冷静に考える。
クロードが女好きだということは耳に入っている。ナンパすればすぐに女性は良い返事をするという伝説がある。外見も適度に引き締まった肢体に整った顔立ち、背も高いといったモテル特徴を多く兼ね備える。遊び人という風情であるが、プラトニックで有名。そう、最後の部分が女性が寄ってくる重要なところ、下心がない。
「……ところで、どうして、ここのオフィスは受付が男なんだね?」
「え? あ、女性もいますよ? ちょうどいま休憩中です」
クロードが残念そうな顔をしているため、ロビンはにやりとなる。
「ま、君も同じ男として、私のつらさをわかってくれると思うから、頼んだぞ」
「はい、恋煩いは男も女もつらいものです」
ロビンは微笑んだ。
扉から入ってきた怒れる乙女を見た瞬間、ロビンは立ち上がったクロードの袖をつかんだ。
「なんだね。いくら私がイケメンだからと言って、男とどうこう……」
「あ、とっさに申し訳ありません。いや、先ほどの乙女はあちらでしょうか?」
言葉を流してロビンは確認した。
●褐色肌、黒髪、緑の服
クロードは怪訝な顔をした後、ロビンの肩をポンとたたく。
「いやいや、君はちゃんと聞いていたかね? ラベンダー色の髪、緑の肌、茶色の服の乙女だといったはずだよ? 彼女は可愛らしい女性だが、私が探してほしい女性とは別人だ」
入ってきた娘は褐色の肌、黒くふんわりと長い髪を一つの三つ編みにして、緑色のつなぎズボンを履いている。
「そもそも、ラベンダー色の髪はともかく、緑の肌って非常に珍しいですし。比喩かと思ったのですが?」
ロビンはしごく当然だと告げる。
「ちょ! ラベンダー色の髪? それを見たのね!」
娘はどたどたと近寄ってきた。
「なんと、知っているのかね?」
「知っているも何も、あいつのせいであたしの仕事がはかどらないのよっ!」
娘はラモーナと名乗り、職員に話をする。
「ラベンダーは今が摘みどき、朝から晩まで仕事をするわけ」
この町の周囲は牧草地帯であるが、領の外れは少々小高い丘とラベンダー畑を持つ村があるのだった。ラベンダーは香りを取るため、食べる為、様々に利用され、その村の産業だ。
「畑にある1本の木になんかいるのよ。近寄ると攻撃してくるから、仕事にならないのよ!」
木を中心に半径50メートルくらいが危険地域。範囲には畑も入りラベンダーも咲いている。
「それがラベンダー色の髪をした女みたいな奴!」
「あの乙女がそんなひどいことをするのか……」
クロードは悲壮感漂う顔になる。
「んー? 乙女ぇ? ま、遠くから見ればドレスを着た女にはみえるけど……顔までは分からないよ?」
ラモーナは指摘した。
ロビンはクロードが目の色は言わなかったのを思い出す。遠すぎて見えなかったからと補足してしまったが。
「背丈2メートルくらい」
ラモーナは説明する。
ロビンはクロードを見た。
クロードは沈黙の後、咳払いを一つする。
「職員君、先ほど私がした依頼はキャンセルで、彼女の依頼を……私が支払う形で出してよいだろうか?」
ラモーナはきょとんとする。
ロビンはクロードの態度に驚くが、彼の性格の良さを表しているのだと知る。
「なんで、おっさんが払ってくれるの?」
「おっ……せめて『おじさま』と呼んでくれないだろうか」
クロードはラモーナに哀愁を漂わせた表情で見つめる。
「……そこかっ!」
ロビンはあきれる。
「……でも、おっさんが払ってくれるのは嬉しいよ!」
ロビンは説明をしようかと悩みつつ、ナンパするクロードを眺め、ため息を漏らした。
「雑魔退治、依頼を出しておきますね。あ、ラモーナさん、何が起こるのか聞いていいですか? 攻撃ってどんな感じか」
「重要だね。鋭くて長いものをぶんぶん振り回してくる感じだよ。あと、近づくと眠くなるっていうかやる気がなくなるんだ」
「……精神干渉というか、スリープクラウドみたいな感じかな」
「うーん、ハンターのことよくわからないけど……ぼーとしちゃう感じでひどいと寝ちゃう……。動かないと攻撃は来ないんだけど結構逃げるのも助けるのも大変で……道も通れないし」
「わかりました」
ロビンはラモーナに説明の礼を言って、ナンパ中のクロードについて説明してあげるべきかと困った。
解説
雑魔退治です。
ラベンダー踏みすぎると村人が悲しみます。
●ラベンダー畑
村はラベンダーのほかにも育ててますが、今はラベンダー刈り取りシーズン。
問題の木があるところは、農道で幅2メートルくらい。
農道を1メートルくらい下ったところから畑になっています。
木を中心に半径55メートルはラベンダーを刈り取れていません。
おおよその位置関係。
畑畑畑畑畑畑
道道道木道道
畑畑畑畑畑畑
●雑魔
身長2メートルの女性に見えますが、あくまで形だけ。
ラベンダー色の髪、緑の肌、茶色のドレスに見える形。
それに近づくとぼんやりしてしまう……魔法か薬か……。
手か何かわからないが、鞭のようなものを振って襲ってくる。
鞭の数は1本でもなく無数でもなく10本前後、長さはまちまち、2~20メートル。
同じ位置にいると思われますが……一般人は何もしないためわかりません。
●魔法か何か?
効果範囲に入った場合、抵抗判定は毎R行います。
抵抗成功やダメージを受けるとそのRは動けます。
なお、長い間効果範囲内にいたとしても、抵抗判定がだんだんきつくなることはありません。
ラベンダー踏みすぎると村人が悲しみます。
●ラベンダー畑
村はラベンダーのほかにも育ててますが、今はラベンダー刈り取りシーズン。
問題の木があるところは、農道で幅2メートルくらい。
農道を1メートルくらい下ったところから畑になっています。
木を中心に半径55メートルはラベンダーを刈り取れていません。
おおよその位置関係。
畑畑畑畑畑畑
道道道木道道
畑畑畑畑畑畑
●雑魔
身長2メートルの女性に見えますが、あくまで形だけ。
ラベンダー色の髪、緑の肌、茶色のドレスに見える形。
それに近づくとぼんやりしてしまう……魔法か薬か……。
手か何かわからないが、鞭のようなものを振って襲ってくる。
鞭の数は1本でもなく無数でもなく10本前後、長さはまちまち、2~20メートル。
同じ位置にいると思われますが……一般人は何もしないためわかりません。
●魔法か何か?
効果範囲に入った場合、抵抗判定は毎R行います。
抵抗成功やダメージを受けるとそのRは動けます。
なお、長い間効果範囲内にいたとしても、抵抗判定がだんだんきつくなることはありません。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
ナイスミドルって難しいですねぇ……(遠い目)。
さて、今回は、ラベンダー畑の雑魔退治です。シンプルですっ。
よろしくお願いします。
ナイスミドルって難しいですねぇ……(遠い目)。
さて、今回は、ラベンダー畑の雑魔退治です。シンプルですっ。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/18 06:03
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/09 20:12:48 |
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【ご相談】 アティニュス(ka4735) 人間(リアルブルー)|16才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2016/07/11 22:06:06 |