ゲスト
(ka0000)
【アルカナ】 凶弾が狙う未来への筋道
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/16 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/25 09:00
オープニング
●
「…………」
エフィーリアは手記を読む。先の依頼でハンター達が獲得した、かつての英雄の記した記録。もう一つの手記によるならば、そこに書かれているのは英雄の記した、アルカナへの『打開策』と言われるもの。慎重に、一語一句読み進めていったエフィーリアは、とあるページに行き着く。
『アルカナ』達は、封印から漏れ出した断片。そのままでは討伐しても、力を付けて再び復活してくる。
彼らを完全に滅するには、『核』である存在を引きずり出すしかない。
ここに記すはその為の術。しかし、核を引きずり出すには、彼らに隙を作るしかない。その方法は、委ねる事にする。
彼らをどうか、解放して欲しい。
「…………『アテュ・コンシェンス』。封印より、アルカナの核を引き出す秘術……」
エフィーリアはその術を読み解く。構造自体は単純だが、使うためにはタロッキの英霊に近しくなければならないという前提のほか、複雑な条件が必要のようだ。
「……」
エフィーリアは逡巡する。自分ならば条件を満たしている。術を使える事が出来る。しかし、自分には戦闘力が殆どない。アルカナの矢面に立っても、なすすべもなく殺されてしまうだけではないか、と。
(……しかし)
同時に手記に記されているのは、『アルカナ』の核であるファンタズマ達の特徴、そして苦悩だった。
あくまで”英雄”の主観ではあるが、そこに記されているのは、個々の正義や思想に対する葛藤。様々な想いが綴られている。ファンタズマ達は皆が、思い思いに何かを抱えながら、それでも人々のために戦ったのだと書かれていた。
(例え、この身が危険に晒されても……ここに記された人々が、今もなお、負の想いに囚われているなら……)
エフィーリアは拳を握る。例え無謀と謗られても、これ以上悲しみを重ねさせる訳にはいかない。
アルカナの危機に晒される人々も、かつてのファンタズマの人々も救う為に、目の前の敵を倒さなければならないのだと。
「……そのために、早く習得しなければ。いつまた襲撃があるか解りませんから……」
エフィーリアは手記に記された秘術を読み進め、解読する。しかし、その構造、修練は一朝一夕で身につくようなものではなさそうだ。数時間読み進め、日の落ちきった空を眺めながらぐっと伸びをする。
「……時は一刻を争いますが、少し休憩をしましょうか……一日では終わりそうもありません……」
そう言ってエフィーリアが立つと、偶然椅子が倒れる。
「……と」
エフィーリアが椅子を起こそうと身を屈めると、突如として窓の逆側にある棚が破砕される。
「っ!?」
咄嗟に机の下に転がるエフィーリア。破壊された棚の方を見ると、銃弾が転がっていた。運良く頭を屈めたお陰で狙撃を免れたのだ。
(銃……撃……!?)
机の下からふと窓の方を覗く。夜の闇に浮かぶ、小さな反射光。狙撃だ、自分は今、奴に狙われている。
「Death……! まさかもう攻め込んで来るなんて……!」
エフィーリアは、空に浮かぶ不気味な鏡から、部屋の中で必死に身を隠す。その胸に手記を抱えながら。
●
「死死死死ッ、今回も外しちまったなァ、あーあ、これじゃ狙撃手の名折れって奴じゃねェの?」
夜に溶けこむような銃身を構え、ある場所にて『アルカナ』の一人……『死神』の名を冠する歪虚、『The Death』は呟く。
「ようタロッキ。遂に俺らを滅ぼす術を見つけたっつーわけだ。俺らの受けた”啓示”の未来を覆そうってなァ」
レバーを引き、ボルトアクションライフルをリロード、スコープ越しに部屋内を見つめる。差し込む月の光が、銃身を鈍く光らせる。
「免れたなら、また殺り合いしようぜ、タロッキ。未来を賭けた争奪戦と洒落込もうかい! 死死死死!」
「…………」
エフィーリアは手記を読む。先の依頼でハンター達が獲得した、かつての英雄の記した記録。もう一つの手記によるならば、そこに書かれているのは英雄の記した、アルカナへの『打開策』と言われるもの。慎重に、一語一句読み進めていったエフィーリアは、とあるページに行き着く。
『アルカナ』達は、封印から漏れ出した断片。そのままでは討伐しても、力を付けて再び復活してくる。
彼らを完全に滅するには、『核』である存在を引きずり出すしかない。
ここに記すはその為の術。しかし、核を引きずり出すには、彼らに隙を作るしかない。その方法は、委ねる事にする。
彼らをどうか、解放して欲しい。
「…………『アテュ・コンシェンス』。封印より、アルカナの核を引き出す秘術……」
エフィーリアはその術を読み解く。構造自体は単純だが、使うためにはタロッキの英霊に近しくなければならないという前提のほか、複雑な条件が必要のようだ。
「……」
エフィーリアは逡巡する。自分ならば条件を満たしている。術を使える事が出来る。しかし、自分には戦闘力が殆どない。アルカナの矢面に立っても、なすすべもなく殺されてしまうだけではないか、と。
(……しかし)
同時に手記に記されているのは、『アルカナ』の核であるファンタズマ達の特徴、そして苦悩だった。
あくまで”英雄”の主観ではあるが、そこに記されているのは、個々の正義や思想に対する葛藤。様々な想いが綴られている。ファンタズマ達は皆が、思い思いに何かを抱えながら、それでも人々のために戦ったのだと書かれていた。
(例え、この身が危険に晒されても……ここに記された人々が、今もなお、負の想いに囚われているなら……)
エフィーリアは拳を握る。例え無謀と謗られても、これ以上悲しみを重ねさせる訳にはいかない。
アルカナの危機に晒される人々も、かつてのファンタズマの人々も救う為に、目の前の敵を倒さなければならないのだと。
「……そのために、早く習得しなければ。いつまた襲撃があるか解りませんから……」
エフィーリアは手記に記された秘術を読み進め、解読する。しかし、その構造、修練は一朝一夕で身につくようなものではなさそうだ。数時間読み進め、日の落ちきった空を眺めながらぐっと伸びをする。
「……時は一刻を争いますが、少し休憩をしましょうか……一日では終わりそうもありません……」
そう言ってエフィーリアが立つと、偶然椅子が倒れる。
「……と」
エフィーリアが椅子を起こそうと身を屈めると、突如として窓の逆側にある棚が破砕される。
「っ!?」
咄嗟に机の下に転がるエフィーリア。破壊された棚の方を見ると、銃弾が転がっていた。運良く頭を屈めたお陰で狙撃を免れたのだ。
(銃……撃……!?)
机の下からふと窓の方を覗く。夜の闇に浮かぶ、小さな反射光。狙撃だ、自分は今、奴に狙われている。
「Death……! まさかもう攻め込んで来るなんて……!」
エフィーリアは、空に浮かぶ不気味な鏡から、部屋の中で必死に身を隠す。その胸に手記を抱えながら。
●
「死死死死ッ、今回も外しちまったなァ、あーあ、これじゃ狙撃手の名折れって奴じゃねェの?」
夜に溶けこむような銃身を構え、ある場所にて『アルカナ』の一人……『死神』の名を冠する歪虚、『The Death』は呟く。
「ようタロッキ。遂に俺らを滅ぼす術を見つけたっつーわけだ。俺らの受けた”啓示”の未来を覆そうってなァ」
レバーを引き、ボルトアクションライフルをリロード、スコープ越しに部屋内を見つめる。差し込む月の光が、銃身を鈍く光らせる。
「免れたなら、また殺り合いしようぜ、タロッキ。未来を賭けた争奪戦と洒落込もうかい! 死死死死!」
解説
◆本シナリオの目的
歪虚『アルカナ-The Death』の討伐
◆敵の特徴
『Death』は前回のシナリオ『【アルカナ】 死出の旅路を看取る凶弾』で登場したものと同じです。
超長射程を誇るロングレンジスナイパーライフルを、宙を浮遊する鏡型ワープゲートを中継し、様々な銃弾をあらゆる角度から叩き込んでくる狙撃手型の歪虚です。
Deathは接近された時の自衛手段を殆ど持たない為、位置を探し出し、接近するまでの勝負となります。
今回のシナリオでは、前回利用された特殊弾の他、更に特殊な銃弾が増えているようですので、ご注意下さい。
◆今回の状況
タロッキの部族の集落、エフィーリアは自室にて銃撃を受けました。ハンター様方のスタート地点はその付近の宿泊施設であり、銃撃の音を聞きつけて参戦したという扱いになります。
自室にて防御姿勢をとっているエフィーリアですが、Deathの狙いは彼女のようですので、こちらの護衛も必要です。
時間帯は夜。深夜で、灯りは殆どありませんので、対策は必須です。Deathは夜目が効く為、暗闇による視覚の阻害は殆どありませんが、それでも僅かな明かりを頼りにしているらしく、見えやすい対象は狙いやすくなるようです。
地形は東西南北にわかれており、どの方角にも高い山があります。エフィーリアの部屋の窓は西側を向いていますが、鏡はどの方角にもそれぞれ満遍なく浮遊しており、銃撃の角度から割り出すのは困難でしょう。
◆称号について
本シナリオを成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます
歪虚『アルカナ-The Death』の討伐
◆敵の特徴
『Death』は前回のシナリオ『【アルカナ】 死出の旅路を看取る凶弾』で登場したものと同じです。
超長射程を誇るロングレンジスナイパーライフルを、宙を浮遊する鏡型ワープゲートを中継し、様々な銃弾をあらゆる角度から叩き込んでくる狙撃手型の歪虚です。
Deathは接近された時の自衛手段を殆ど持たない為、位置を探し出し、接近するまでの勝負となります。
今回のシナリオでは、前回利用された特殊弾の他、更に特殊な銃弾が増えているようですので、ご注意下さい。
◆今回の状況
タロッキの部族の集落、エフィーリアは自室にて銃撃を受けました。ハンター様方のスタート地点はその付近の宿泊施設であり、銃撃の音を聞きつけて参戦したという扱いになります。
自室にて防御姿勢をとっているエフィーリアですが、Deathの狙いは彼女のようですので、こちらの護衛も必要です。
時間帯は夜。深夜で、灯りは殆どありませんので、対策は必須です。Deathは夜目が効く為、暗闇による視覚の阻害は殆どありませんが、それでも僅かな明かりを頼りにしているらしく、見えやすい対象は狙いやすくなるようです。
地形は東西南北にわかれており、どの方角にも高い山があります。エフィーリアの部屋の窓は西側を向いていますが、鏡はどの方角にもそれぞれ満遍なく浮遊しており、銃撃の角度から割り出すのは困難でしょう。
◆称号について
本シナリオを成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きます
既存の『アルカナ』シナリオによる称号をお持ちの方は、特筆的な活躍をされた場合にお贈りさせて頂きます
マスターより
お世話になっております皆様、桐咲です
前回、皆様の活躍で『皇帝』より対アルカナの秘術を獲得したハンター達。
その習得を邪魔するように『死神』が暗殺を仕掛けてきました。皆様には今回、これに対抗し、打ち破って頂きたく思います。
前回同様、続き物のストーリーとなっておりますが、シナリオ自体は単発ものですので、初めての方でも安心してご参戦頂ければと思います。
今回のシナリオをクリアしますと、次回より新展開のスタートとなります。どうかご健闘を。
それでは、皆様の個性溢れるプレイングをお待ちしております!
前回、皆様の活躍で『皇帝』より対アルカナの秘術を獲得したハンター達。
その習得を邪魔するように『死神』が暗殺を仕掛けてきました。皆様には今回、これに対抗し、打ち破って頂きたく思います。
前回同様、続き物のストーリーとなっておりますが、シナリオ自体は単発ものですので、初めての方でも安心してご参戦頂ければと思います。
今回のシナリオをクリアしますと、次回より新展開のスタートとなります。どうかご健闘を。
それでは、皆様の個性溢れるプレイングをお待ちしております!
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/24 08:21
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/15 20:05:54 |
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相談卓 シェリル・マイヤーズ(ka0509) 人間(リアルブルー)|14才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/07/16 06:49:49 |
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質問卓 シェリル・マイヤーズ(ka0509) 人間(リアルブルー)|14才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/07/12 20:47:21 |