ゲスト
(ka0000)
対触手性能モニター募集中
マスター:韮瀬隈則

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/18 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/07/27 15:00
オープニング
●
「聞いて! 工房の製造ラインが1つ、1つだけ空いたのよ! 企画を通すチャンスが巡ってきたわ!!」
ドアを開けるなり叫んだ女性の言葉に、彼女をいれてたった3名の小さな事務所は歓喜に沸き立つ。
辺境東部、比較的安定した地域の海岸沿い。細い河が海へと注ぐ河口にある小さな港町。小規模なりに、辺境と同盟の流通を繋ぐGG(ゴルドゲイル)が流域向けの倉庫群を置くその片隅に、リアルブルー人零細商社『レイサイン』の事務所があった。一応立派に独立採算を営む、独立企業である、が、しかし。僅かな独自ルートのスポット品以外、扱う仕事の大部分はGG支社から請け負う調達下請けだ。
「やっと。やっと俺達の本職。オリジナルブランドがこの地でも立ち上がるのか!」
感極まった男性の視線の先には、誌面に彼ら3人とブランドが載るリアルブルーのマイナーファッション誌。ロッソ転移の折り、LH44から持ち出した営業資料でもある。
この記事を片手にリゼリオを駆け回った転移後。縁あって辺境に事務所を構え、さて自社ブランド展開再開をと意気込むが話はそう上手くない。拾われた先のGG支社のえらい人は、記事の自社ブランドを買ったわけではない。ブランド起業前の職、バイヤーの腕を評価していたのだから。
「素晴らしい調達っぷり、手腕も目利きも流石ですな。はぁ? 自社ブランド? いまはどこの工房の親方も多忙でっしゃろ。ウチとしてもライン空けてまで新規物で冒険はねぇ」
と、試作すら不如意だったわけだが、彼らはメゲなかった。つまり工房ラインが空けば自社ブランドをねじ込める。
「俺はプランナーで!」
「私はデザイナーなのよぉ!」
彼ら渾身の叫びである。
●
ともあれ。
「空きは革工房、か。これで兼ねてよりの自信作、男ならオールシーズンケツポケ財布。細身レザーでありながらゴツいバイカースをポケットにフィット『レザースキニーパンツ』制作にかかれるな!」
「ええ、革工房。革製水着でビーチを釘付け。ビキニのセクシーな胸元から覗くルージュの秘密は隠しポケット。特殊裁断と縫製で寄せ上げセクシー『ホルターレザービキニ』が爆誕よ!」
プランナー氏とデザイナー女史が吠たえ、そしてにらみ合った。
しつこいようだが、空いたラインは1つである。
「君にはケツ財布のロマンが判らないのか? 男らしさの象徴、すべてのライダーへ送るパンツこそブランド再開にふさわしい」
「はっ? 季節感ってもの考えなさいよ。夏にケツ財布? だっさ! やっぱビキニでしょ? 強調される胸元、膨らみに隠された秘密、強力ホールドでセクシーこそが正義!」
「ケッ! 要は上げ底じゃねぇか」
「そっちこそスリのカモじゃない」
不毛な罵り合いが続く中、残る事務職の女性がぼそりと提案した。
「ハンター向け商品ですから、数点ずつ作った試作品をレポートしてもらいましょう」
●
──数日後。
同町オフィス出張所に、水棲モンスター強盗団出没の報がはいった。
「事件は漁港側の磯周辺で起きました」
受付嬢の説明。
河口を挟んだ商港と漁港の、警戒の薄い漁港の片隅。加工場に釣果を納めて帰る漁師の懐をねらったものか、被害者数名に岩場の陰からイソギンチャクと海藻が編まれた投網がかぶせられ、自由と貴重品を奪われたところにやって来たのが小型サハギン数匹だという。
「サハギン達だけでは、複数名相手にかなわない。そこで投網で一網打尽に締め付けとスリ盗りをやらせ、自らは貴重品の回収と口封じに専念。このような手口と推測します」
今回、警邏が通りかかってサハギンは殺戮半ばで逃げたのだ、と受付嬢は言う。漁師は全員重傷。診療所のベッドは満員だ。意志を持つように締め付ける海藻と、得体の知れない粘液を分泌しながら服の内側に潜り込みまさぐるイソギンチャクの触手。逃げる暇もなく脱力して、後に襲撃したサハギンの槍を避けるどころではなかった、らしい。
「少人数ごとに投げられる網ですが、クセ者なのはこの催眠粘液らしいです。ヌメった触手で塗りこむがごとく、だと……」
襲撃再発は間違いない。事件は昨日の話だが、今朝も磯には様子を伺う気配があった、とは、集団行動で自衛警戒した漁師仲間の情報である。
報酬が少なくて申し訳ない。
そう受付嬢が詫びる中、オフィスのドアが音を立てて開く。
「お待ちください。当方の提示する条件成立次第ですが、追加報酬をお支払いします」
立っていたのは『レイサイン』の事務職女史。その手には数着のパンツと水着。
条件とはなんだと訊くハンターに答える。
「どちらかの着用レポートの提出。パンツまたはビキニを装着し、強盗団の触手スリに抵抗し防犯効果を比較実証していただきたいのです」
想定では泥棒ゴブリン相手だったのが粘液触手と強盗モンスターになっちゃったのは予定外ですが、抵抗性能も一応あるのでたぶん大丈夫です。
と、小さく付け加えたのは聞かなかったことにするべきか?
「聞いて! 工房の製造ラインが1つ、1つだけ空いたのよ! 企画を通すチャンスが巡ってきたわ!!」
ドアを開けるなり叫んだ女性の言葉に、彼女をいれてたった3名の小さな事務所は歓喜に沸き立つ。
辺境東部、比較的安定した地域の海岸沿い。細い河が海へと注ぐ河口にある小さな港町。小規模なりに、辺境と同盟の流通を繋ぐGG(ゴルドゲイル)が流域向けの倉庫群を置くその片隅に、リアルブルー人零細商社『レイサイン』の事務所があった。一応立派に独立採算を営む、独立企業である、が、しかし。僅かな独自ルートのスポット品以外、扱う仕事の大部分はGG支社から請け負う調達下請けだ。
「やっと。やっと俺達の本職。オリジナルブランドがこの地でも立ち上がるのか!」
感極まった男性の視線の先には、誌面に彼ら3人とブランドが載るリアルブルーのマイナーファッション誌。ロッソ転移の折り、LH44から持ち出した営業資料でもある。
この記事を片手にリゼリオを駆け回った転移後。縁あって辺境に事務所を構え、さて自社ブランド展開再開をと意気込むが話はそう上手くない。拾われた先のGG支社のえらい人は、記事の自社ブランドを買ったわけではない。ブランド起業前の職、バイヤーの腕を評価していたのだから。
「素晴らしい調達っぷり、手腕も目利きも流石ですな。はぁ? 自社ブランド? いまはどこの工房の親方も多忙でっしゃろ。ウチとしてもライン空けてまで新規物で冒険はねぇ」
と、試作すら不如意だったわけだが、彼らはメゲなかった。つまり工房ラインが空けば自社ブランドをねじ込める。
「俺はプランナーで!」
「私はデザイナーなのよぉ!」
彼ら渾身の叫びである。
●
ともあれ。
「空きは革工房、か。これで兼ねてよりの自信作、男ならオールシーズンケツポケ財布。細身レザーでありながらゴツいバイカースをポケットにフィット『レザースキニーパンツ』制作にかかれるな!」
「ええ、革工房。革製水着でビーチを釘付け。ビキニのセクシーな胸元から覗くルージュの秘密は隠しポケット。特殊裁断と縫製で寄せ上げセクシー『ホルターレザービキニ』が爆誕よ!」
プランナー氏とデザイナー女史が吠たえ、そしてにらみ合った。
しつこいようだが、空いたラインは1つである。
「君にはケツ財布のロマンが判らないのか? 男らしさの象徴、すべてのライダーへ送るパンツこそブランド再開にふさわしい」
「はっ? 季節感ってもの考えなさいよ。夏にケツ財布? だっさ! やっぱビキニでしょ? 強調される胸元、膨らみに隠された秘密、強力ホールドでセクシーこそが正義!」
「ケッ! 要は上げ底じゃねぇか」
「そっちこそスリのカモじゃない」
不毛な罵り合いが続く中、残る事務職の女性がぼそりと提案した。
「ハンター向け商品ですから、数点ずつ作った試作品をレポートしてもらいましょう」
●
──数日後。
同町オフィス出張所に、水棲モンスター強盗団出没の報がはいった。
「事件は漁港側の磯周辺で起きました」
受付嬢の説明。
河口を挟んだ商港と漁港の、警戒の薄い漁港の片隅。加工場に釣果を納めて帰る漁師の懐をねらったものか、被害者数名に岩場の陰からイソギンチャクと海藻が編まれた投網がかぶせられ、自由と貴重品を奪われたところにやって来たのが小型サハギン数匹だという。
「サハギン達だけでは、複数名相手にかなわない。そこで投網で一網打尽に締め付けとスリ盗りをやらせ、自らは貴重品の回収と口封じに専念。このような手口と推測します」
今回、警邏が通りかかってサハギンは殺戮半ばで逃げたのだ、と受付嬢は言う。漁師は全員重傷。診療所のベッドは満員だ。意志を持つように締め付ける海藻と、得体の知れない粘液を分泌しながら服の内側に潜り込みまさぐるイソギンチャクの触手。逃げる暇もなく脱力して、後に襲撃したサハギンの槍を避けるどころではなかった、らしい。
「少人数ごとに投げられる網ですが、クセ者なのはこの催眠粘液らしいです。ヌメった触手で塗りこむがごとく、だと……」
襲撃再発は間違いない。事件は昨日の話だが、今朝も磯には様子を伺う気配があった、とは、集団行動で自衛警戒した漁師仲間の情報である。
報酬が少なくて申し訳ない。
そう受付嬢が詫びる中、オフィスのドアが音を立てて開く。
「お待ちください。当方の提示する条件成立次第ですが、追加報酬をお支払いします」
立っていたのは『レイサイン』の事務職女史。その手には数着のパンツと水着。
条件とはなんだと訊くハンターに答える。
「どちらかの着用レポートの提出。パンツまたはビキニを装着し、強盗団の触手スリに抵抗し防犯効果を比較実証していただきたいのです」
想定では泥棒ゴブリン相手だったのが粘液触手と強盗モンスターになっちゃったのは予定外ですが、抵抗性能も一応あるのでたぶん大丈夫です。
と、小さく付け加えたのは聞かなかったことにするべきか?
解説
●依頼内容
・サハギン強盗団の殲滅
・零細アパレル『レイサイン』の試作品2種の着用レポート
●敵情報
・小型サハギン × 6匹
通常のサハギンより小型で非力だが、少しだけ利口で素早い
武器は槍
磯の岩陰に潜み、貴重品を持つ通行人を狙い投網で拘束
投網に被害者から物品をスリ盗らせた後、口封じに殺害にかかる
・触手投網 × 2~3
意志を持ち粘液を分泌する、いくつもの海藻と大型イソギンチャクが編まれたもの
大きさは3名ほどを纏めて拘束可能
サハギン強盗団によって投擲され、被害者を締め付けて服の下やポケットを執拗に探りスリを働く
狙われた所持品は、携帯品・アクセサリ
粘液はなんらかの催眠効果があるもよう
●現地情報
小さな河口の港町、漁港側はずれ
大岩がいくつか転がる磯辺で、人通りは少な目
●試作品情報
『レイサイン』企画の試作品2種
各々にどちらかが貸与される
防御性能、装備力、スリ抵抗力、ファッション性など、着用レポートが求められている
なお、男女関係なくどちらの試作品も貸与可能
・『レザースキニーパンツ』
軽量革製スキニーでありながら行動阻害皆無、ケツポケにゴツい長財布もねじ込める男らしい逸品
装備箇所:脚
抵抗+5、装備力+3
・『ホルターレザービキニ』
革製ビキニのインパクトに強力なサポート感、特殊縫製による秘密のポケットが胸の谷間を演出
装備箇所:アクセサリ
抵抗+3、装備力+1
希望者がいないアイテムは、レイサイン社員が自らレポートしますが、非戦闘員なので足手まといです
盗難防止とレポート提出のため、アクセサリや携帯品の装備枠は『レイサイン』から貸与された貴重品で埋めることとなります
(全合計で、装備重量0、希望する攻撃力に+3)
該当装備箇所ならびに、アクセ枠と携帯枠を空けなかった場合の、物品損壊は一切保証しません
・サハギン強盗団の殲滅
・零細アパレル『レイサイン』の試作品2種の着用レポート
●敵情報
・小型サハギン × 6匹
通常のサハギンより小型で非力だが、少しだけ利口で素早い
武器は槍
磯の岩陰に潜み、貴重品を持つ通行人を狙い投網で拘束
投網に被害者から物品をスリ盗らせた後、口封じに殺害にかかる
・触手投網 × 2~3
意志を持ち粘液を分泌する、いくつもの海藻と大型イソギンチャクが編まれたもの
大きさは3名ほどを纏めて拘束可能
サハギン強盗団によって投擲され、被害者を締め付けて服の下やポケットを執拗に探りスリを働く
狙われた所持品は、携帯品・アクセサリ
粘液はなんらかの催眠効果があるもよう
●現地情報
小さな河口の港町、漁港側はずれ
大岩がいくつか転がる磯辺で、人通りは少な目
●試作品情報
『レイサイン』企画の試作品2種
各々にどちらかが貸与される
防御性能、装備力、スリ抵抗力、ファッション性など、着用レポートが求められている
なお、男女関係なくどちらの試作品も貸与可能
・『レザースキニーパンツ』
軽量革製スキニーでありながら行動阻害皆無、ケツポケにゴツい長財布もねじ込める男らしい逸品
装備箇所:脚
抵抗+5、装備力+3
・『ホルターレザービキニ』
革製ビキニのインパクトに強力なサポート感、特殊縫製による秘密のポケットが胸の谷間を演出
装備箇所:アクセサリ
抵抗+3、装備力+1
希望者がいないアイテムは、レイサイン社員が自らレポートしますが、非戦闘員なので足手まといです
盗難防止とレポート提出のため、アクセサリや携帯品の装備枠は『レイサイン』から貸与された貴重品で埋めることとなります
(全合計で、装備重量0、希望する攻撃力に+3)
該当装備箇所ならびに、アクセ枠と携帯枠を空けなかった場合の、物品損壊は一切保証しません
マスターより
触手 VS ケツ財布 VS 上底ブラ、ファイッ!
開発依頼です。韮瀬です。
開発されちゃうのはアイテムじゃないけどな!(謎
今から夏アイテム依頼出しても実装は間に合うわきゃないというメタ事情をおいても、胡散臭い企画はポシャって当然だよねーって無責任レポート歓迎シナリオです。ケツ財布を語るもよし、上げ底を語るもよし。安心してヨゴレができるよ、やったね!
とはいえ、提出レポート次第ではこの零細企業が今後、少しはマシな商品企画と開発をを行えるかもしれません。やっぱり無理かもしれませんが。
開発依頼です。韮瀬です。
開発されちゃうのはアイテムじゃないけどな!(謎
今から夏アイテム依頼出しても実装は間に合うわきゃないというメタ事情をおいても、胡散臭い企画はポシャって当然だよねーって無責任レポート歓迎シナリオです。ケツ財布を語るもよし、上げ底を語るもよし。安心してヨゴレができるよ、やったね!
とはいえ、提出レポート次第ではこの零細企業が今後、少しはマシな商品企画と開発をを行えるかもしれません。やっぱり無理かもしれませんが。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/07/26 10:09
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/07/16 13:27:37 |
|
![]() |
サハギン退治&モニタリング エメラルド・シルフィユ(ka4678) 人間(クリムゾンウェスト)|22才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/07/16 13:36:29 |