• 日常

商店街で七夕まつり?

マスター:狐野径

シナリオ形態
イベント
難易度
易しい
オプション
参加費
500
参加人数
現在9人 / 1~25人
報酬
無し
相談期間
5日
プレイング締切
2016/07/18 19:00
リプレイ完成予定
2016/07/27 19:00

オープニング

※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。

●薬草園の主、渋面
 グラズヘイム王国にある小さな町の外れにある薬草園。主たるジャイルズ・バルネが広い土地を活用し、各地から集めた薬草を育てていた。
 とれたものはそのまま料理に使ったり、干したり、成分を抽出したり様々に活用する。季節によっては軟膏やシロップを作るのに忙しい。
 現在は、草むしりがメーンだ。草むしりといっても飼っているヤギが大半は行う。
 まだ薬草が植わっていないところは、同じ町に住む魔術師の弟子である女の子が植えた謎の草が生えている。彼女は料理の際に出た種を持ってくるらしいので、ピーマンやカボチャ、柑橘系だと思われる。
 ジャイルズの助手として引き取られたコリンはその世話をする。彼女は今、エトファリカ連邦国に出かけているため、コリンが面倒を見ないと確実に枯れるだろう。
「……なんか静かだなぁ」
 彼女がいると2~3日ごとにやってくる、にぎやかで楽しかった。
「にゃ」
「にゃうにゃう」
「にゃあああああああ」
 ふとにぎやかになったと思ってコリンは視線を動かした。
「え?」
 この薬草園に住み着いたユグディラのクロとチャ以外がユグディラがいたのだ。名前つけるなら「シロ」だろうか。後ろ足ですくっと立ち、前足で身振りをしているため、ただの猫が後ろ足で立っているわけではないだろうと判断する。
「……ど、どうしたんだろう」
 コリンは気にしないように気しつつ、作業をしていた。
 一方、ジャイルズは小屋において、ハンターズソサエティの職員であるロビン・ドルトスと対面していた。
 そのジャイルズ、元から眉間にしわが寄る表情をするのだが、一層眉間にしわが寄っている。
「そっちの町でやってくれればいいものを」
「いや、でも、こっちの町には知恵袋がいくつもあるため、できれば協力を!」
「……魔術師にでも頼めばいいだろう」
「ルゥルちゃんいないんですよ」
「いや、弟子じゃなくて師匠のほうだ」
「……ルゥルちゃんいないため出て行きましたよ」
「いてもいなくても一緒か」
 ジャイルズはため息をついた。

●職員、頭抱える
 ジャイルズのもとにロビンが行くきっかけは商店街の寄り合いだった。
「のうのう、ロビンさん、何かいいアイデアありませんか」
「ハンターという特殊な技能、優秀な知識を持つ彼らと出会うあなたなら何かあるのではないですか」
 この町は比較的大きい町であるが、あまり活気があるとは言えない。周りに観光名所もなく、あるのは街道。素通りポイント。例えば王都から馬で1日目のところならば、宿場となりうる。この町はそういう場所でもないため、きれいに素通りされる。
 巡礼者で泊まるものがいれば巡礼路に近い隣の小さな町のほうを利用する。隣の小さな町からこちらまでのんびり馬で2時間、誰がわざわざ来るだろうか。目玉でもあれば寄り道してくれるかもしれないが。
「別に王都みたいに賑やかでなくともいいけど、こう、ちょっと活気もほしい」
 一番厄介なことを言う商店街の人たち。
 ハンターの出入りもそれほどない。時々、雑魔やゴブリンが出たといってもあっさり片付く。職員も開店休業に近い日が多く、掃除したり、自作のポエムを考えたりしている。
 田舎の安定した町なのだ。いいことであるのだ。
「……何かアイデアを」
 ということでその日の会合は終わった。
 それがロビンを悩ませる。
 ロビンとしても楽しいことは嬉しい。できれば可愛い女の子と知り合って、恋人になりたいなとか思ったりする。どうも、うまくいかないのが常。
 受付に座りつつ、依頼人も通りすがりのハンターもないため、アイデア探し。同僚にもアイデアを求めると「ポエム大会」という案が出た。
「失礼する」
「うわっ! 領主さま! どうぞ、何かありましたか?」
 この町を含む一帯の支配者というか守護者というか領主であるシャールズ・べリンガーがやってきた。ハンターもやっていたこの領主は渋くてかっこいいと評判。かくいうロビンもシャールズに憧れる。
「いや、息子からの手紙は来ていないかと思って」
「……いえ、来ていませんよ?」
「……そうか、また近くに来たら寄ろう」
 シャールズの長男がエトファリカにホームステイしているため、毎日のようにやってくる。使用人でもなく本人が。
「そ、そうだ! あの!」
 ロビンはアイデア出しに巻き込んだ。
「ふむ……多少の費用は出そう。頑張り給え!」
 いそいそと出て行った。
「……うん、忙しい方ってこともわかってる。息子が心配なのもわかっている……」
 ロビンは悲しくなった。
 そこでロビンはジャイルズを巻き込むことにした。怖い印象があるため苦手であるが、背は腹に変えられない。
 結果次のようなイベントをしてみることにした。町の図書室を活用し、練りに練った。

 求む、参加者!
 来る×月▽日 12時から20時まで商店街の祭りを催す
 リアルブルーの夏越の祓と七夕を再現。
 あの蒼き星に思いをはせ、夏の思い出作りませんか?

解説

 とある町において行われる商店街のイベントに参加する

●イベント会場
 ・空き店舗 七夕コーナーとなっている。ハンターズソサエティの支部近くにある空き店舗を開放し、短冊や飾り付けができる(紙類とペンと紐はある)。開始直後はただ竹があるだけ。
 通りすがりに一筆でも。

 ・商店街 店前に屋台を出して、飲食物提供や雑貨販売をやっています。何か所か空きスペースもあるので、模擬店もできますよ?

 ・商店街の入り口 茅の輪の設置。夏越(なごし)の祓(はらえ)または夏越の節句ともいう旧暦6月晦日に行われる、穢れを払うという行事の一つ。チガヤやワラで作った大きな輪を3度くぐるとよいとされるが……微妙にアレンジされており、輪にローズマリーの枝が編み込まれてそこはかとなく……リースぽい。

 ・特設ステージ 商店街に隣接する空き地に簡単な舞台。現在は参加者ゼロの「ポエム大会」だけがあるかもしれない。出し物があれば行って可。飲食スペースにもなっている。

●プレイング記入について
 連れがいる場合、相手の表記あると迷子防止になります。相手の【ID 名前 関係】を記載いただければ幸いです。
 描けるシーンが散りますので、目立ちたい場所を絞っていただくほうが表現の確実性が増します。なお、コリンがうろつく視点……入口から入って、端まで行ってステージを見て……というのを予定しています。

●現場にいるNPC
 ・ロビン・ドルトス(20歳) イベント委員長、基本七夕コーナーにいる
 ・ジャイルズ・バルネ(48歳)とコリン(12歳) 茅の輪のそばで案内役だけどコリンは自由行動予定。
 ・チャとクロ、通りすがりのユグディラ 茅の輪のそばか食べ物のあたりに出没

マスターより

 こんにちは、狐野径です。
 夏です……!
 猛暑です! ぐだり、さようなら。
 七夕かぁ、茅の輪かぁとあれこれ考えていたらこうなりました。
 ポエム大会はつぶしてもいいです……参加したいならそれでも可です。そもそも、提案した名もなき職員が参加していないのです。
 よろしくお願いします。
リプレイ公開中

リプレイ公開日時 2016/07/25 09:59

参加者一覧

  • 恋人は幼馴染
    フィリテ・ノート(ka0810
    人間(紅)|14才|女性|魔術師
  • ティーマイスター
    カティス・フィルム(ka2486
    人間(紅)|12才|女性|魔術師
  • 其の霧に、籠め給ひしは
    ヴィルマ・レーヴェシュタイン(ka2549
    人間(紅)|23才|女性|魔術師
  • 真白き抱擁
    カリアナ・ノート(ka3733
    人間(紅)|10才|女性|魔術師
  • 盾の矜持
    リディア・ノート(ka4027
    人間(紅)|13才|女性|闘狩人

  • ヨルムガンド(ka5168
    人間(紅)|22才|男性|猟撃士
  • 灯光に託す鎮魂歌
    ディーナ・フェルミ(ka5843
    人間(紅)|18才|女性|聖導士
  • ベゴニアを君に
    マリィア・バルデス(ka5848
    人間(蒼)|24才|女性|猟撃士
  • イッツァショータイム!
    札抜 シロ(ka6328
    人間(蒼)|16才|女性|符術師
依頼相談掲示板
アイコン 相談など
カティス・フィルム(ka2486
人間(クリムゾンウェスト)|12才|女性|魔術師(マギステル)
最終発言
2016/07/18 18:04:08
アイコン 依頼前の挨拶スレッド
ミリア・クロスフィールド(kz0012
人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人
最終発言
2016/07/18 17:58:14