ゲスト
(ka0000)
【蒼乱】蒼界に馳せる想い
マスター:瑞木雫

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- サポート
- 現在1人 / 0~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/07/19 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/02 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
――サルヴァトーレ窮宇宙戦艦1番艦・サルヴァトーレ・ロッソ――
近々、大量の龍鉱石を使用して、この機体に搭載された“異世界転移装置”を起動し、クリムゾンウェストからリアルブルーへの転移を試みる実験を行うと正式に発表した。
(地球に帰還できるかもしれない……)
それは転移者にとって悲願であり喜ばしい朗報であっただろう。
だがしかし実際には、蓋を開けてみると良い話ばかりではなかったというのが現実だった。
【其の一、サルヴァトーレ・ロッソでの転移が成功するとは限らない】
何せ今回が初めての実験である。文字通り、失敗する可能性も無きにしも非ず。
【其の二、転移が成功してもクリムゾンウェストにまた戻れるという保証はない】
考えられる想定の一つとして、地球へ行ったきりとなってしまうというパターンがある。
つまり地球には到着する事自体はできるかもしれないが、その一方で、クリムゾンウェストには戻れず――この世界で出逢った者達との永久の別れとなってしまうかもしれないという可能性が存在するのだ。
ゆえに、きっと、詳細を聞いた多くのハンター達は今も迷い、悩んでいるだろう。
クリムゾンウェストに残るか、それとも、地球へ転移できるチャンスを掴むか――。
斯くしてその選択の答えを出さなければいけない期日は、刻々と迫っていたのだった。
●激動の、不安の中で・・・
サルヴァトーレ・ロッソの内部は、アパートなどを含む都市が丸ごと入っており、搭乗する者は、現在は無人であるこの居住区に一時的に部屋を割り振られる予定となっている。
しかし連合軍を除き、搭乗する者は正式に未だ確定していない。現在は、“搭乗する決心をしたハンター”を募っているという状況だった。
そして同盟の陸軍はこの日、サルヴァトーレ・ロッソに搭乗する連合軍の引っ越しの手伝いを、協力してくれるという有志の者達と共に実施していた。
「……えー。 僕らの班は、連合軍が北伐の遠征時に使っていた荷物とかそういうのを、とにかく運んで行きます。運ぶ物や、持って行く場所については、その都度、僕から伝えますので、宜しくお願い致します……」
――と陸軍の青年軍人が言うや否や、連合軍の手伝いに来ていたロザリーナ・アナスタージ(kz0138)とギアン・アナスタージ(kz0165)は口をぽかんと開けながら何とも言えない表情をして見つめる。
「ヴぁ、ヴァレーリオくん……?」
「何をやってるんだ君……。陸軍に入隊したのか……?」
なぜならその軍人が、知人でありジェオルジの村人のヴァレーリオ(kz0139)だったからだ。ロザリーナとギアンのイメージの中の彼は、田畑を耕したり、牛や鶏や羊を可愛がっているイメージしかなく、何時の間に軍人になっていたんだ……という感想を抱かずにはいられない。
「――い、色々あったんだよっ。だが今はそんな事はどうでもいい。経緯は後日話すからとりあえず、運ぼうぜ。俺んとこの隊長、鬼教官って呼ばれてるくれぇうるせぇんだ」
軍人の同僚達にバレないよう小声で耳打ちしながら、ロザリーナとギアンの背中を軽く押した。
斯くして引っ越しの手伝いは始まった。
陸軍と大勢の協力者は大勢集まっており、複数の班に分かれて、作業にあたった。そして特に大きな問題も無く、順調に進んでいくだろう。
――だが。
「……暗い顔だな、お嬢さん」
「――! や、やだ私ったら……暗くなっちゃってたかしら。えっと、初めまして……?」
「ああ、失礼。自己紹介がまだだった。名前は、ジャンルカ・アルベローニ(kz0164)。ジャンでいい」
「ジャンさんね。私はロザリーナ・アナスタージよ。宜しく」
――転移の可能性を秘めるサルヴァトーレ・ロッソを見れば、感慨深い気持ちになる者は少なくは無かった。
「私の友人や、一緒にライブを頑張ってきた大切な子達の中にも、リアルブルーの出身の子が居るの。地球の話をした事は無かったけれど……でも、多分、元の世界に帰りたいって思う気持ちは、少なからずあったと思うわ。家族やリアルブルーの友達、きっと、帰りを待ってくれている人達が地球に居ると、想うから」
「……」
「だから嬉しいニュースよね。もしかしたらクリムゾンウェストからリアルブルーに転移できるかもしれないなんて。……なのに、私、不安で胸が苦しいの。ジャンさんは今、どんな気持ちなのかしら」
「……俺も、似たような感じだぜ。北伐には深く関わってきたんだが、その時に出逢った女の子の事を、ロッソを見て想い出していた。その子は一生懸命、帰り道を探しててさ。これで帰還できるかもしれねぇんだなぁって思うと、良かったぁって思う反面、不安で仕方ねぇ。
ちゃんとリアルブルーに無事に転移できるのか。家族や友人に会えるのか。
その子だけじゃなくて、ダウンタウンで暮らす一部の連中や、最近仲良くなったダチもリアルブルー出身だ。だから彼や彼女達についても同様に想っている。
まぁ他にも、たとえ転移できたとしても行ったっきりになって、こっちには戻ってこられないようになる可能性があるかもってのも個人的には結構ショックだったけどさ。
――だが、なぁ。
それでも行くって覚悟を決めてんなら、俺は背中を押してやるつもりだぜ」
ジャンルカが前を見据えながら呟く。その横顔を眺めていたロザリーナは、俯き、そして小さく頷いた。
世界が大きく揺れ動き、激動しようとしている。
その中で生まれた渦は多くの人を巻き込み、飲み込もうとしていた。
――サルヴァトーレ窮宇宙戦艦1番艦・サルヴァトーレ・ロッソ――
近々、大量の龍鉱石を使用して、この機体に搭載された“異世界転移装置”を起動し、クリムゾンウェストからリアルブルーへの転移を試みる実験を行うと正式に発表した。
(地球に帰還できるかもしれない……)
それは転移者にとって悲願であり喜ばしい朗報であっただろう。
だがしかし実際には、蓋を開けてみると良い話ばかりではなかったというのが現実だった。
【其の一、サルヴァトーレ・ロッソでの転移が成功するとは限らない】
何せ今回が初めての実験である。文字通り、失敗する可能性も無きにしも非ず。
【其の二、転移が成功してもクリムゾンウェストにまた戻れるという保証はない】
考えられる想定の一つとして、地球へ行ったきりとなってしまうというパターンがある。
つまり地球には到着する事自体はできるかもしれないが、その一方で、クリムゾンウェストには戻れず――この世界で出逢った者達との永久の別れとなってしまうかもしれないという可能性が存在するのだ。
ゆえに、きっと、詳細を聞いた多くのハンター達は今も迷い、悩んでいるだろう。
クリムゾンウェストに残るか、それとも、地球へ転移できるチャンスを掴むか――。
斯くしてその選択の答えを出さなければいけない期日は、刻々と迫っていたのだった。
●激動の、不安の中で・・・
サルヴァトーレ・ロッソの内部は、アパートなどを含む都市が丸ごと入っており、搭乗する者は、現在は無人であるこの居住区に一時的に部屋を割り振られる予定となっている。
しかし連合軍を除き、搭乗する者は正式に未だ確定していない。現在は、“搭乗する決心をしたハンター”を募っているという状況だった。
そして同盟の陸軍はこの日、サルヴァトーレ・ロッソに搭乗する連合軍の引っ越しの手伝いを、協力してくれるという有志の者達と共に実施していた。
「……えー。 僕らの班は、連合軍が北伐の遠征時に使っていた荷物とかそういうのを、とにかく運んで行きます。運ぶ物や、持って行く場所については、その都度、僕から伝えますので、宜しくお願い致します……」
――と陸軍の青年軍人が言うや否や、連合軍の手伝いに来ていたロザリーナ・アナスタージ(kz0138)とギアン・アナスタージ(kz0165)は口をぽかんと開けながら何とも言えない表情をして見つめる。
「ヴぁ、ヴァレーリオくん……?」
「何をやってるんだ君……。陸軍に入隊したのか……?」
なぜならその軍人が、知人でありジェオルジの村人のヴァレーリオ(kz0139)だったからだ。ロザリーナとギアンのイメージの中の彼は、田畑を耕したり、牛や鶏や羊を可愛がっているイメージしかなく、何時の間に軍人になっていたんだ……という感想を抱かずにはいられない。
「――い、色々あったんだよっ。だが今はそんな事はどうでもいい。経緯は後日話すからとりあえず、運ぼうぜ。俺んとこの隊長、鬼教官って呼ばれてるくれぇうるせぇんだ」
軍人の同僚達にバレないよう小声で耳打ちしながら、ロザリーナとギアンの背中を軽く押した。
斯くして引っ越しの手伝いは始まった。
陸軍と大勢の協力者は大勢集まっており、複数の班に分かれて、作業にあたった。そして特に大きな問題も無く、順調に進んでいくだろう。
――だが。
「……暗い顔だな、お嬢さん」
「――! や、やだ私ったら……暗くなっちゃってたかしら。えっと、初めまして……?」
「ああ、失礼。自己紹介がまだだった。名前は、ジャンルカ・アルベローニ(kz0164)。ジャンでいい」
「ジャンさんね。私はロザリーナ・アナスタージよ。宜しく」
――転移の可能性を秘めるサルヴァトーレ・ロッソを見れば、感慨深い気持ちになる者は少なくは無かった。
「私の友人や、一緒にライブを頑張ってきた大切な子達の中にも、リアルブルーの出身の子が居るの。地球の話をした事は無かったけれど……でも、多分、元の世界に帰りたいって思う気持ちは、少なからずあったと思うわ。家族やリアルブルーの友達、きっと、帰りを待ってくれている人達が地球に居ると、想うから」
「……」
「だから嬉しいニュースよね。もしかしたらクリムゾンウェストからリアルブルーに転移できるかもしれないなんて。……なのに、私、不安で胸が苦しいの。ジャンさんは今、どんな気持ちなのかしら」
「……俺も、似たような感じだぜ。北伐には深く関わってきたんだが、その時に出逢った女の子の事を、ロッソを見て想い出していた。その子は一生懸命、帰り道を探しててさ。これで帰還できるかもしれねぇんだなぁって思うと、良かったぁって思う反面、不安で仕方ねぇ。
ちゃんとリアルブルーに無事に転移できるのか。家族や友人に会えるのか。
その子だけじゃなくて、ダウンタウンで暮らす一部の連中や、最近仲良くなったダチもリアルブルー出身だ。だから彼や彼女達についても同様に想っている。
まぁ他にも、たとえ転移できたとしても行ったっきりになって、こっちには戻ってこられないようになる可能性があるかもってのも個人的には結構ショックだったけどさ。
――だが、なぁ。
それでも行くって覚悟を決めてんなら、俺は背中を押してやるつもりだぜ」
ジャンルカが前を見据えながら呟く。その横顔を眺めていたロザリーナは、俯き、そして小さく頷いた。
世界が大きく揺れ動き、激動しようとしている。
その中で生まれた渦は多くの人を巻き込み、飲み込もうとしていた。
解説
●目的
皆様は連合軍の引越しの手伝いを、同盟陸軍と協力して行って頂くこととなります(御参加の皆様は同じ班です)。
ですが難しい仕事ではなく、運んでいれば終了する程度の作業なので、工夫をする必要は御座いません。
むしろ心情がメインとなるシナリオです。
一応班行動ですが、割と自由です。
お一人で浸る時間も、同行者様のみで話す時間も作れますし、休憩時間もあります。
リプレイではがっつり心情中心で描写する予定です。
プレイングはできれば心情重視だと嬉しいなぁと思います。
●実験的な転移について
『失敗するかもしれない』『クリムゾンウェストに戻ってこれないかもしれない』等、不安要素がつきまとうテスト本番が近々行われます。
その搭乗者は民間人ではなく、連合軍とハンターのみで構成し、出発する予定です。
ですがハンターの搭乗者は今はまだ募集をしている段階であり、決定しておりません。
(リプレイの中で決定するという訳でも御座いません)
●NPCについて
ヴァレーリオが(一応)班長のようです。
陸軍の新米軍人。彼が陸軍に入隊する経緯となった詳細(という程のものではないのですが)は、また後々のシナリオで出てくる予定。不器用ですが感受性が強い性格なので、案外相談には乗るタイプ。
同じ班に、ロザリーナやギアンやジャンルカも手伝いにやって来ています。
リアルブルーの友人や知人の事を考えながら作業をしているようです。
※NPC達はPC様のお声が掛からない限り、最小限もしくは登場無しの予定です
●サポート参加について
通常参加で御参加の方のお連れ様向けにと想い、設定した枠で御座います(※通常参加でグループの御同行は大歓迎ですが、サポート枠は通常参加の方1名様につきサポート参加1名様迄のご使用でお願い致します。)
描写量は通常参加の方の場合よりも少なくなる点は予めご了承ください。
●質問卓
不明な点や気になる点など御座いましたらお気軽にご利用ください。
皆様は連合軍の引越しの手伝いを、同盟陸軍と協力して行って頂くこととなります(御参加の皆様は同じ班です)。
ですが難しい仕事ではなく、運んでいれば終了する程度の作業なので、工夫をする必要は御座いません。
むしろ心情がメインとなるシナリオです。
一応班行動ですが、割と自由です。
お一人で浸る時間も、同行者様のみで話す時間も作れますし、休憩時間もあります。
リプレイではがっつり心情中心で描写する予定です。
プレイングはできれば心情重視だと嬉しいなぁと思います。
●実験的な転移について
『失敗するかもしれない』『クリムゾンウェストに戻ってこれないかもしれない』等、不安要素がつきまとうテスト本番が近々行われます。
その搭乗者は民間人ではなく、連合軍とハンターのみで構成し、出発する予定です。
ですがハンターの搭乗者は今はまだ募集をしている段階であり、決定しておりません。
(リプレイの中で決定するという訳でも御座いません)
●NPCについて
ヴァレーリオが(一応)班長のようです。
陸軍の新米軍人。彼が陸軍に入隊する経緯となった詳細(という程のものではないのですが)は、また後々のシナリオで出てくる予定。不器用ですが感受性が強い性格なので、案外相談には乗るタイプ。
同じ班に、ロザリーナやギアンやジャンルカも手伝いにやって来ています。
リアルブルーの友人や知人の事を考えながら作業をしているようです。
※NPC達はPC様のお声が掛からない限り、最小限もしくは登場無しの予定です
●サポート参加について
通常参加で御参加の方のお連れ様向けにと想い、設定した枠で御座います(※通常参加でグループの御同行は大歓迎ですが、サポート枠は通常参加の方1名様につきサポート参加1名様迄のご使用でお願い致します。)
描写量は通常参加の方の場合よりも少なくなる点は予めご了承ください。
●質問卓
不明な点や気になる点など御座いましたらお気軽にご利用ください。
マスターより
こんにちは、瑞木雫です。
新連動【蒼乱】が始まりました!
世界が揺れ動こうとするさなかの皆様の心情を丁寧に描きたいと想い、悩んだ末のEXです。
転移の実験が成功するか失敗するか。地球に転移できたとしても、クリムゾンウェストにはまた戻って来れるのか、戻って来れないのか。
どうなるかは実際にやってみないと分からないという状況です。
大切な人に今迄語った事が無かったリアルブルーへの想いを語ったり、
クリムゾンウェストでの思い出を懐かしんだり、
刻々と迫りつつある運命の日に搭乗する立候補をするか否かを悩んだり相談したり、
そんな切欠となれたら嬉しいです。
(※立候補者全員が搭乗できるとは限りません)
宜しくお願い致します
新連動【蒼乱】が始まりました!
世界が揺れ動こうとするさなかの皆様の心情を丁寧に描きたいと想い、悩んだ末のEXです。
転移の実験が成功するか失敗するか。地球に転移できたとしても、クリムゾンウェストにはまた戻って来れるのか、戻って来れないのか。
どうなるかは実際にやってみないと分からないという状況です。
大切な人に今迄語った事が無かったリアルブルーへの想いを語ったり、
クリムゾンウェストでの思い出を懐かしんだり、
刻々と迫りつつある運命の日に搭乗する立候補をするか否かを悩んだり相談したり、
そんな切欠となれたら嬉しいです。
(※立候補者全員が搭乗できるとは限りません)
宜しくお願い致します
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2017/01/27 01:29
参加者一覧
サポート一覧
- 雪継・紅葉(ka5188)