ゲスト
(ka0000)
その名は、爆発オチ
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/13 07:30
- リプレイ完成予定
- 2014/09/22 07:30
オープニング
●
コイツ・アカン博士は、自称天才である。
数多くの魔導機械を生み出したといいふらかしているが、実際のところは誰にもわからない。一日の大半を屋敷の研究室なる場所で過ごす。
時折、根暗な笑い声を響かせては周辺住民を驚かせているらしい。
持ち込まれる魔導機械の修理で生計を立てていると近所の人は、聞いている。だが、彼の屋敷に顧客らしい者が行くのを誰も見たことがない。
そもそも、コイツ博士の姿をここ一ヶ月の間、誰も見ていないのだ。
根暗な笑い声が、彼の生存を保証しているので気に求めていなかったが。
しかして、その日、コイツ博士は路上に姿を現した。
「…………フヒッ」
コイツ博士は、油っけのないパサパサの髪を引きずるまで長く伸ばし、ひげをだらしなく垂らしていた。以前より、痩せた印象のあった博士だったが一層痩せこけたように見える。
もはや、白であったかどうかもわからない白衣を風にそよがせながら、博士は道を行く。
「フヒッヒ」
口の端を歪ませ、漏れ出る笑い声は陰気だった。
目指すのは郊外に位置する廃坑……資料を読みあさり、自身の理論を完成させるための重要な鉱石がそこにあるらしいことがわかったのだ。
魔導機のナイフが白衣からチラリと垣間見える。戦闘能力は皆無の博士であったが、この風貌でナイフをちらつかされては手を出すものもいない。むしろ、博士が捕まらなかったのが奇跡であったといえよう。
街道を外れ、薄暗い林の先にひっそりと入り口が見える。
たいしたものが取れないとの判断から、債権者が放棄した坑道だった。
だが、その坑道で採掘できるものの中に気になるものがあった。念のためにと買い叩いておいて正解だったと博士は、あの笑い声を大きくあげていた。
坑道の中は、灯りなくしては進めないほどに暗い。
陽の光は差し込む余地がないのだ。
「……さすがに、土臭いの」
湿ったような土の匂いが鼻孔をくすぐる。
細い道を壁伝いに歩く。時折、石ころを蹴飛ばして音が反響するのを感じていた。
しばらく行けば、採掘場が近いのか道が広くなっていく。
この先に、拓けた場所があると債権者からは聞かされていた。
「……フヒヒ。ここの鉱石に誘われたかいの」
灯りを向けたコイツ博士は、不意に立ち止まった。ピチョンという水滴の音が、奥から響いてくる。
そういえば、水源もあったなと想い出すが今はどうでもいい。
「……仕方ないの」
灯りを下げて、地面を照らす。
壁を手放し、空いた手でナイフをつかむ。
先に進むためではない。ナイフを掴んだまま、博士はゆっくりと後ずさりを始める。
もう一度向けた灯りが、そいつらを映した。
ぷよぷよとした半透明の物体。スライムといっただろうか。
ドロッとした液体の蠢く何かは、雑魔に違いなかった。
そういえば、買ったはいいものの中にはいるのは初めてだなと想い出す。
こうなっては採掘も満足にできそうもない。
「たまには、掃除をしませんこと?」と逃げた女房の愚痴が聞こえたきがした。
掃除か、だが、私は掃除が苦手なのだ。
コイツ博士は、すぐさまハンターズソサエティへ依頼を出すことにしたのだった。
ハンターズソサエティで、コイツ博士は陰気な笑いを惜しげも無く発揮した。
「フヒッヒ……あの鉱石さえあれば、アレが完成するのだ」
アレ。アレとはなにか。
「フーヒッヒ、私が長年夢見ていた、超すごくて超かっこいい超絶な魔導機械よ」
理論は完璧、そして、あの鉱石さえあれば理論は実現化する……と本人は思っている。
スタッフは話半分で聞きながら、依頼内容を確認するのだった。
博士は自分の理論を信じている。
だが、現実はそう甘くない。
爆発オチ。
そう、爆発オチが待っているのだった……。
コイツ・アカン博士は、自称天才である。
数多くの魔導機械を生み出したといいふらかしているが、実際のところは誰にもわからない。一日の大半を屋敷の研究室なる場所で過ごす。
時折、根暗な笑い声を響かせては周辺住民を驚かせているらしい。
持ち込まれる魔導機械の修理で生計を立てていると近所の人は、聞いている。だが、彼の屋敷に顧客らしい者が行くのを誰も見たことがない。
そもそも、コイツ博士の姿をここ一ヶ月の間、誰も見ていないのだ。
根暗な笑い声が、彼の生存を保証しているので気に求めていなかったが。
しかして、その日、コイツ博士は路上に姿を現した。
「…………フヒッ」
コイツ博士は、油っけのないパサパサの髪を引きずるまで長く伸ばし、ひげをだらしなく垂らしていた。以前より、痩せた印象のあった博士だったが一層痩せこけたように見える。
もはや、白であったかどうかもわからない白衣を風にそよがせながら、博士は道を行く。
「フヒッヒ」
口の端を歪ませ、漏れ出る笑い声は陰気だった。
目指すのは郊外に位置する廃坑……資料を読みあさり、自身の理論を完成させるための重要な鉱石がそこにあるらしいことがわかったのだ。
魔導機のナイフが白衣からチラリと垣間見える。戦闘能力は皆無の博士であったが、この風貌でナイフをちらつかされては手を出すものもいない。むしろ、博士が捕まらなかったのが奇跡であったといえよう。
街道を外れ、薄暗い林の先にひっそりと入り口が見える。
たいしたものが取れないとの判断から、債権者が放棄した坑道だった。
だが、その坑道で採掘できるものの中に気になるものがあった。念のためにと買い叩いておいて正解だったと博士は、あの笑い声を大きくあげていた。
坑道の中は、灯りなくしては進めないほどに暗い。
陽の光は差し込む余地がないのだ。
「……さすがに、土臭いの」
湿ったような土の匂いが鼻孔をくすぐる。
細い道を壁伝いに歩く。時折、石ころを蹴飛ばして音が反響するのを感じていた。
しばらく行けば、採掘場が近いのか道が広くなっていく。
この先に、拓けた場所があると債権者からは聞かされていた。
「……フヒヒ。ここの鉱石に誘われたかいの」
灯りを向けたコイツ博士は、不意に立ち止まった。ピチョンという水滴の音が、奥から響いてくる。
そういえば、水源もあったなと想い出すが今はどうでもいい。
「……仕方ないの」
灯りを下げて、地面を照らす。
壁を手放し、空いた手でナイフをつかむ。
先に進むためではない。ナイフを掴んだまま、博士はゆっくりと後ずさりを始める。
もう一度向けた灯りが、そいつらを映した。
ぷよぷよとした半透明の物体。スライムといっただろうか。
ドロッとした液体の蠢く何かは、雑魔に違いなかった。
そういえば、買ったはいいものの中にはいるのは初めてだなと想い出す。
こうなっては採掘も満足にできそうもない。
「たまには、掃除をしませんこと?」と逃げた女房の愚痴が聞こえたきがした。
掃除か、だが、私は掃除が苦手なのだ。
コイツ博士は、すぐさまハンターズソサエティへ依頼を出すことにしたのだった。
ハンターズソサエティで、コイツ博士は陰気な笑いを惜しげも無く発揮した。
「フヒッヒ……あの鉱石さえあれば、アレが完成するのだ」
アレ。アレとはなにか。
「フーヒッヒ、私が長年夢見ていた、超すごくて超かっこいい超絶な魔導機械よ」
理論は完璧、そして、あの鉱石さえあれば理論は実現化する……と本人は思っている。
スタッフは話半分で聞きながら、依頼内容を確認するのだった。
博士は自分の理論を信じている。
だが、現実はそう甘くない。
爆発オチ。
そう、爆発オチが待っているのだった……。
解説
●目的
廃坑に住まうスライムを退治し、「あの鉱石」を持ち帰る。
●雑魔
3~5体おり、鉱石に反応して集まった模様。
ドロッとした液体状の体。
場所に影響されたのかむせる土の匂いを漂わせている。
●戦場
・坑道内は暗いため、明かりが必要となる。
・坑道は狭いというほどではないが、満足に動き回れるほどではない。
・高さについては、3メートル弱といったところか。
●コイツ・アカン博士
魔導機械の自称天才。
いろいろ作っているらしいがよくわからない。
修理が本業らしいが本当かどうかは謎。
今回思いついたのは、超すごい超かっこいい魔導機械らしい。
だが、爆発してしまう。
多少はダメージが発生するが、コイツ博士が次の日元気になる程度の爆発です。
廃坑に住まうスライムを退治し、「あの鉱石」を持ち帰る。
●雑魔
3~5体おり、鉱石に反応して集まった模様。
ドロッとした液体状の体。
場所に影響されたのかむせる土の匂いを漂わせている。
●戦場
・坑道内は暗いため、明かりが必要となる。
・坑道は狭いというほどではないが、満足に動き回れるほどではない。
・高さについては、3メートル弱といったところか。
●コイツ・アカン博士
魔導機械の自称天才。
いろいろ作っているらしいがよくわからない。
修理が本業らしいが本当かどうかは謎。
今回思いついたのは、超すごい超かっこいい魔導機械らしい。
だが、爆発してしまう。
多少はダメージが発生するが、コイツ博士が次の日元気になる程度の爆発です。
マスターより
レッツ、爆発オチ。御影堂です。
最初から爆発オチだとわかっていても、人は飛び込まざるをえない何かを持っているのだと私は信じています。
戦闘については、場所の特性に少し気をつけていただければ何も問題なくこなせると思います。
爆発オチにしかなりませんので、爆発オチアレルギーという方は避けていただくのが無難です。
最初から爆発オチだとわかっていても、人は飛び込まざるをえない何かを持っているのだと私は信じています。
戦闘については、場所の特性に少し気をつけていただければ何も問題なくこなせると思います。
爆発オチにしかなりませんので、爆発オチアレルギーという方は避けていただくのが無難です。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/19 10:07
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 霧島 キララ(ka2263) 人間(リアルブルー)|26才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/09/11 21:54:10 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/07 21:14:08 |