ゲスト
(ka0000)
収穫祭と黒い雑魔
マスター:赤山優牙

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/17 12:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/26 12:00
オープニング
●ある田舎の村の広場にて
「様々な苦難を乗り越え、ようやく、収穫祭が始まると思ったのに……」
そう言いながら、村の長老がフラフラとよろめきながら、ベンチに腰をかけた。
毎年行われる、村の収穫祭。
数日間にわたって、開催される間、近隣からも観光客が大勢訪れる季節のイベントである。
しかし、今年は収穫祭の準備に種々多様な障害が出て、なにか、呪われているのではないかと思うほどだ。
蔵に雑魔が出たり、峠道が封鎖されてしまったり、熟成させていた肉が行方不明になったり、予算費用が足りなかったりしたが、ハンターの協力や長老の知恵で乗り越えてきた。
なのに、収穫祭まで、あと少しという所で収穫祭の開催自体危ぶまれる事案が発生したのだ。
「村の近い場所に雑魔が出たとあれば、役人の言う通り、収穫祭は中止ですよね……」
長老と同じベンチに腰をかけている村人が、重い言葉を発する。
村はずれの小屋に雑魔が出現したのだ。村との距離は近く、雑魔が出たとあれば、村人だけではなく観光客にも被害がでるかもしれない。
しかし、ここまで準備してきた収穫祭を中止するのも、楽しみにしている大勢の人達を悲しませる事になる。
「わしらだけで、なんとかならんのか?」
「無理ですよ……あんなの……」
ベンチの周りに集まった村人達の中から1人の村人が青白くなった顔で震えながら言った。
●黒い雑魔
収穫祭に必要のなくなった資材を保管する為に、小屋を訪れた彼は、小屋の中にいた雑魔と遭遇したのだ。
小屋には昔から森に不法投棄されていたゴミが溜まっていた。その中に、きっと、よろしくないものもいつの間にか、溜まっていたのだろうか。
ともかく、中には、雑魔がいたのだ。
全体的に黒かった。脚は無数にあった、身体は幾節もあった。
大自然豊かな、この村に住んでいる者なら、1年に1回以上は見かけるはず。
それは、ムカデだった。
ただし、身体の長さは人の身長ぐらいはあるムカデなのだが。
彼は、そっと小屋から出て、入口を堅く封鎖したのだ。
今の所、小屋から出てくる気配はないが、万が一、出てきてしまったらと村人達は怯えている。
●村人の機転
「役人は雑魔の件を収穫祭までに解決できなければ中止と言ってました」
「今からハンターに依頼を出しても間に合うものなのか……」
収穫祭まで時間がない。
どうしたものかと、顎に手をやる長老。
「長老。よろしいでしょうか?」
一人の村人が重々しく口を開く。村人一同の視線が集まった。
「確かに、役人は収穫祭までにと言いました。文言通りならば、『収穫祭当日までに』ではなく『収穫祭までに』です」
そして、雑魔がいる小屋のある方を指差す。
「つまり、『収穫祭が開始されるまで』猶予があるのであれば……」
そこまで、口にして、何人かの村人達が「おぉ」と感嘆の声を発した。
「今から依頼を出せば、収穫祭の早朝には間に合うはずです」
「なるほど。ハンターに雑魔を退治してくれれば、昼前から始まる収穫祭には間に合うはずじゃな」
村人達は、納得した様に、それぞれ頷く。
雑魔を退治されれば、心おきなく収穫祭にも取り組めるというものだ。
●収穫祭への決意
「あとはよ、ハンターがちゃんと来てくれるべかな?」
不安そうな村人の台詞に、別の村人が自信有り気に言った。
「そら、おめぇ、雑魔の退治が終わったら、収穫祭にも参加してもらえればいいべ」
「なるほど!」
「だろぉ。男のハンターには村中の美女を、女のハンターには村中のイケメンをだな」
「ちょっと、待て、うちの村には、美女もイケメンもいねぇぞ……」
その言葉で全員が再び黙りこむ。
ヒューと秋風が吹き抜けた。
それに合わせるようにベンチに座っていた長老が立ちあがる。
「こうなっては、贅沢言ってられん。子供でも老人でも、とにかく、動ける者でハンターの方々を歓迎しようではないか。依頼書には歓迎する旨も入れるのだ」
長老の宣言に、全員が頷く。
是が非でも収穫祭を成功させるのだと、村人達は気持ち新たに決意したのだった。
「様々な苦難を乗り越え、ようやく、収穫祭が始まると思ったのに……」
そう言いながら、村の長老がフラフラとよろめきながら、ベンチに腰をかけた。
毎年行われる、村の収穫祭。
数日間にわたって、開催される間、近隣からも観光客が大勢訪れる季節のイベントである。
しかし、今年は収穫祭の準備に種々多様な障害が出て、なにか、呪われているのではないかと思うほどだ。
蔵に雑魔が出たり、峠道が封鎖されてしまったり、熟成させていた肉が行方不明になったり、予算費用が足りなかったりしたが、ハンターの協力や長老の知恵で乗り越えてきた。
なのに、収穫祭まで、あと少しという所で収穫祭の開催自体危ぶまれる事案が発生したのだ。
「村の近い場所に雑魔が出たとあれば、役人の言う通り、収穫祭は中止ですよね……」
長老と同じベンチに腰をかけている村人が、重い言葉を発する。
村はずれの小屋に雑魔が出現したのだ。村との距離は近く、雑魔が出たとあれば、村人だけではなく観光客にも被害がでるかもしれない。
しかし、ここまで準備してきた収穫祭を中止するのも、楽しみにしている大勢の人達を悲しませる事になる。
「わしらだけで、なんとかならんのか?」
「無理ですよ……あんなの……」
ベンチの周りに集まった村人達の中から1人の村人が青白くなった顔で震えながら言った。
●黒い雑魔
収穫祭に必要のなくなった資材を保管する為に、小屋を訪れた彼は、小屋の中にいた雑魔と遭遇したのだ。
小屋には昔から森に不法投棄されていたゴミが溜まっていた。その中に、きっと、よろしくないものもいつの間にか、溜まっていたのだろうか。
ともかく、中には、雑魔がいたのだ。
全体的に黒かった。脚は無数にあった、身体は幾節もあった。
大自然豊かな、この村に住んでいる者なら、1年に1回以上は見かけるはず。
それは、ムカデだった。
ただし、身体の長さは人の身長ぐらいはあるムカデなのだが。
彼は、そっと小屋から出て、入口を堅く封鎖したのだ。
今の所、小屋から出てくる気配はないが、万が一、出てきてしまったらと村人達は怯えている。
●村人の機転
「役人は雑魔の件を収穫祭までに解決できなければ中止と言ってました」
「今からハンターに依頼を出しても間に合うものなのか……」
収穫祭まで時間がない。
どうしたものかと、顎に手をやる長老。
「長老。よろしいでしょうか?」
一人の村人が重々しく口を開く。村人一同の視線が集まった。
「確かに、役人は収穫祭までにと言いました。文言通りならば、『収穫祭当日までに』ではなく『収穫祭までに』です」
そして、雑魔がいる小屋のある方を指差す。
「つまり、『収穫祭が開始されるまで』猶予があるのであれば……」
そこまで、口にして、何人かの村人達が「おぉ」と感嘆の声を発した。
「今から依頼を出せば、収穫祭の早朝には間に合うはずです」
「なるほど。ハンターに雑魔を退治してくれれば、昼前から始まる収穫祭には間に合うはずじゃな」
村人達は、納得した様に、それぞれ頷く。
雑魔を退治されれば、心おきなく収穫祭にも取り組めるというものだ。
●収穫祭への決意
「あとはよ、ハンターがちゃんと来てくれるべかな?」
不安そうな村人の台詞に、別の村人が自信有り気に言った。
「そら、おめぇ、雑魔の退治が終わったら、収穫祭にも参加してもらえればいいべ」
「なるほど!」
「だろぉ。男のハンターには村中の美女を、女のハンターには村中のイケメンをだな」
「ちょっと、待て、うちの村には、美女もイケメンもいねぇぞ……」
その言葉で全員が再び黙りこむ。
ヒューと秋風が吹き抜けた。
それに合わせるようにベンチに座っていた長老が立ちあがる。
「こうなっては、贅沢言ってられん。子供でも老人でも、とにかく、動ける者でハンターの方々を歓迎しようではないか。依頼書には歓迎する旨も入れるのだ」
長老の宣言に、全員が頷く。
是が非でも収穫祭を成功させるのだと、村人達は気持ち新たに決意したのだった。
解説
●目的
雑魔の退治
●地形
縦横4m高さ3m位の小屋です。森の中で不法投棄されたゴミやらなにやらが乱雑としています。
小屋の中で、ハンターが十分に戦える広さは、おおよそ1人分あります。
小屋の周囲は広っぱになっています。小屋の中でも小屋の外でも、どちらでも戦闘可能です。
●雑魔
1.5mはあるムカデ型の雑魔です。噛みついたり、尻尾の毒針で刺してきたり、巻きついたりしてきます。また、意表な行動もしてくるかもしれません。
本来のムカデ同様、極めて高い生命力を持っていると思われます。
それ以外の強さは一般兵でも対処可能です。
●収穫祭
雑魔を退治した後は、収穫祭へ参加ができます。
収穫祭は、個々に食事を摂る、演劇を鑑賞する、出店を楽しむといった事ができます。村が皆様を歓迎するので無料です。
収穫祭で、趣味や特技を活かして、村人や観光客に、出し物や出店等を行っても大丈夫です。その場合は村人達はとても喜んで協力してくれます(店の準備等)。
ただし、収入が得られるとは限りません(収穫祭で得られる収入は、収穫祭の費用に充てられるからです)。
雑魔の退治
●地形
縦横4m高さ3m位の小屋です。森の中で不法投棄されたゴミやらなにやらが乱雑としています。
小屋の中で、ハンターが十分に戦える広さは、おおよそ1人分あります。
小屋の周囲は広っぱになっています。小屋の中でも小屋の外でも、どちらでも戦闘可能です。
●雑魔
1.5mはあるムカデ型の雑魔です。噛みついたり、尻尾の毒針で刺してきたり、巻きついたりしてきます。また、意表な行動もしてくるかもしれません。
本来のムカデ同様、極めて高い生命力を持っていると思われます。
それ以外の強さは一般兵でも対処可能です。
●収穫祭
雑魔を退治した後は、収穫祭へ参加ができます。
収穫祭は、個々に食事を摂る、演劇を鑑賞する、出店を楽しむといった事ができます。村が皆様を歓迎するので無料です。
収穫祭で、趣味や特技を活かして、村人や観光客に、出し物や出店等を行っても大丈夫です。その場合は村人達はとても喜んで協力してくれます(店の準備等)。
ただし、収入が得られるとは限りません(収穫祭で得られる収入は、収穫祭の費用に充てられるからです)。
マスターより
●
こんにちわ。新人MSの赤山優牙です。おかげさまで3作目になりました。
今回は、OPにある通り、雑魔の退治となります。
●
また、せっかく、歓迎していただける? ようなので、収穫祭も楽しんでいただければと思います。
もちろん、収穫祭を手伝って下さってもらっても大丈夫ですし、羽目をはずしてもかまいません(内容によっては描写できる保証はありませんが)し、冷静に収穫祭を眺めるだけもアリです。
●
村人達が収穫祭を成功させたい思いを叶える事ができるのは、皆様にかかっています!
こんにちわ。新人MSの赤山優牙です。おかげさまで3作目になりました。
今回は、OPにある通り、雑魔の退治となります。
●
また、せっかく、歓迎していただける? ようなので、収穫祭も楽しんでいただければと思います。
もちろん、収穫祭を手伝って下さってもらっても大丈夫ですし、羽目をはずしてもかまいません(内容によっては描写できる保証はありませんが)し、冷静に収穫祭を眺めるだけもアリです。
●
村人達が収穫祭を成功させたい思いを叶える事ができるのは、皆様にかかっています!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/21 23:48
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談用スレッド ニャンゴ・ニャンゴ(ka1590) 人間(クリムゾンウェスト)|20才|女性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2014/09/17 06:59:38 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/17 05:35:49 |