ゲスト
(ka0000)
深緑に彷徨う亡者
マスター:植田誠

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/14 09:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/23 09:00
オープニング
●
帝国ズューデアイセル州の中央に、帝国軍第五師団が駐留する都市が存在する。
都市の名は、グライシュタット。グリフォンが周辺に多数生息してることから名前を付けられたこの都市は王国、あるいは自由都市との交易における中継地点、一種の宿場町として栄えた都市である。ピースホライゾンの完成により王国からの訪問者は減ったものの、現在でも主流な交易ルートの一つとしてそれなりのにぎわいを見せている。
「投票箱の手配、選挙ポスター掲示板の設置は順調……立会人の確保は少し難航しそうだな……」
このグライシュタットでも他の帝国都市の例にもれず、第五師団主導の元来る皇帝選挙に向けた準備が行われていた。
「……あ、グリース。そこの名簿取ってくれ」
団長のロルフがそう言うと、側に控えていたグリフォンが嘴で資料を挟み、ロルフの手元へと持ってくる。
「ん、ありがとう……」
ロルフの表情には、目に見えて疲れが出ていた。
第五師団はグリフォンライダーのみで構成された部隊である。その為、配属から3か月以内にグリフォンを乗りこなせるようになることが義務付けられており、できなければ他の師団へ転属する、それとも除隊するかを迫られることになる。そういった事情のお陰で第五師団は基本的に人手不足であり、戦闘で人員が減少した場合もすぐには補充できないという問題を抱えていた。
人手が少ない分は個々の働きで何とかするしかない。そう言うわけで、ロルフもこの数日睡眠時間を削りながら事務作業を行っていた。
「しかし、こういうのをなんていうのかな……猫の手も借りたい、とでもいえばいいのか……」
「団長の場合はグリフォンの嘴ですかな……」
書類に落としていた目線を上げると、そこには口ひげを生やした壮年の男性が立っていた。
「ブラウヒッチ兵長……ハハハ、まぁそんなところでしょうか」
「なんにせよ、あまり根を詰めんことです……して、今日伺ったのはかねてから調査していた件についてで……」
そう言うと、ウェルナー・ブラウヒッチ兵長は持参した資料をロルフに手渡した。
第五師団では選挙準備以外にも、現在調査している事案があった。それは、最近多発してきていたゾンビについてだ。無論ただのゾンビではない。強い……だけではなく、明らかに人の手が加えられたと思しき個体も存在していた。
「結論から言うと、どこからか沸いて出てる……というものではなさそうです」
「というと?」
「まず発見場所ですが、毎回決まっておらず法則は無いように思われます」
「ふむ……」
確かにゾンビは定番の墓場だけでなく、川沿いにだだっ広い平野など、色々な場所で発見されている。
「では、どこからか移動してきているのかというと、そう言った形跡も確認できないのが現状です」
「発見報告の数を考えれば、それらの向かう先からやってきた元の位置が特定できそうな気もするけど、それに関しては?」
「無論そう言ったことも調べれば分かるかもしれませんが、私としてはもっと単純に……歪虚自体を運んでいるのではないかと思うのですが」
「……なるほど」
人の手が入ったと思われるゾンビだ。そのゾンビを運んでいる人がいてもおかしくはないのかもしれない。
「まぁ、人と言えるかは分からない、か……確か、ハンターに一つ依頼を出していたね」
「現状、我々だけでは対応しきれませんからな」
「その時、何かそういった痕跡を見つけてきてくれると助かるんだけどね……内容に追加しておくか……」
「了解しました。それについては私の方で手配しておきます。それでは……」
そう言って、ウェルナーは部屋を出て行った。
帝国ズューデアイセル州の中央に、帝国軍第五師団が駐留する都市が存在する。
都市の名は、グライシュタット。グリフォンが周辺に多数生息してることから名前を付けられたこの都市は王国、あるいは自由都市との交易における中継地点、一種の宿場町として栄えた都市である。ピースホライゾンの完成により王国からの訪問者は減ったものの、現在でも主流な交易ルートの一つとしてそれなりのにぎわいを見せている。
「投票箱の手配、選挙ポスター掲示板の設置は順調……立会人の確保は少し難航しそうだな……」
このグライシュタットでも他の帝国都市の例にもれず、第五師団主導の元来る皇帝選挙に向けた準備が行われていた。
「……あ、グリース。そこの名簿取ってくれ」
団長のロルフがそう言うと、側に控えていたグリフォンが嘴で資料を挟み、ロルフの手元へと持ってくる。
「ん、ありがとう……」
ロルフの表情には、目に見えて疲れが出ていた。
第五師団はグリフォンライダーのみで構成された部隊である。その為、配属から3か月以内にグリフォンを乗りこなせるようになることが義務付けられており、できなければ他の師団へ転属する、それとも除隊するかを迫られることになる。そういった事情のお陰で第五師団は基本的に人手不足であり、戦闘で人員が減少した場合もすぐには補充できないという問題を抱えていた。
人手が少ない分は個々の働きで何とかするしかない。そう言うわけで、ロルフもこの数日睡眠時間を削りながら事務作業を行っていた。
「しかし、こういうのをなんていうのかな……猫の手も借りたい、とでもいえばいいのか……」
「団長の場合はグリフォンの嘴ですかな……」
書類に落としていた目線を上げると、そこには口ひげを生やした壮年の男性が立っていた。
「ブラウヒッチ兵長……ハハハ、まぁそんなところでしょうか」
「なんにせよ、あまり根を詰めんことです……して、今日伺ったのはかねてから調査していた件についてで……」
そう言うと、ウェルナー・ブラウヒッチ兵長は持参した資料をロルフに手渡した。
第五師団では選挙準備以外にも、現在調査している事案があった。それは、最近多発してきていたゾンビについてだ。無論ただのゾンビではない。強い……だけではなく、明らかに人の手が加えられたと思しき個体も存在していた。
「結論から言うと、どこからか沸いて出てる……というものではなさそうです」
「というと?」
「まず発見場所ですが、毎回決まっておらず法則は無いように思われます」
「ふむ……」
確かにゾンビは定番の墓場だけでなく、川沿いにだだっ広い平野など、色々な場所で発見されている。
「では、どこからか移動してきているのかというと、そう言った形跡も確認できないのが現状です」
「発見報告の数を考えれば、それらの向かう先からやってきた元の位置が特定できそうな気もするけど、それに関しては?」
「無論そう言ったことも調べれば分かるかもしれませんが、私としてはもっと単純に……歪虚自体を運んでいるのではないかと思うのですが」
「……なるほど」
人の手が入ったと思われるゾンビだ。そのゾンビを運んでいる人がいてもおかしくはないのかもしれない。
「まぁ、人と言えるかは分からない、か……確か、ハンターに一つ依頼を出していたね」
「現状、我々だけでは対応しきれませんからな」
「その時、何かそういった痕跡を見つけてきてくれると助かるんだけどね……内容に追加しておくか……」
「了解しました。それについては私の方で手配しておきます。それでは……」
そう言って、ウェルナーは部屋を出て行った。
解説
・目的
敵の殲滅及び周辺の探索。
・状況
PCたちはハンターズソサエティ経由で帝国軍第五師団に雇われたハンターとなる。
戦場は森の中。天候は晴れ。
最優先は敵の殲滅だが、付随して何かゾンビの発生原因、あるいはゾンビの輸送手段のようなものが無いか捜索するよう要請が出ている。
・敵情報
強化ゾンビ×4
現在帝国全土で散発的に発見されている強化個体。
この個体の場合は単純に能力が高いだけでなく、遠距離攻撃用の銃器を腕に埋め込んでいる模様。
その他通常のゾンビの様に酸を吐いたり、倒してもたまに復活したり、火に弱かったりする。
敵の殲滅及び周辺の探索。
・状況
PCたちはハンターズソサエティ経由で帝国軍第五師団に雇われたハンターとなる。
戦場は森の中。天候は晴れ。
最優先は敵の殲滅だが、付随して何かゾンビの発生原因、あるいはゾンビの輸送手段のようなものが無いか捜索するよう要請が出ている。
・敵情報
強化ゾンビ×4
現在帝国全土で散発的に発見されている強化個体。
この個体の場合は単純に能力が高いだけでなく、遠距離攻撃用の銃器を腕に埋め込んでいる模様。
その他通常のゾンビの様に酸を吐いたり、倒してもたまに復活したり、火に弱かったりする。
マスターより
お世話になっております、植田です。
今回は戦闘+調査依頼……といっても、メインはやっぱり戦闘になります。
敵はゾンビ。戦闘力は高めだと思いますが、これといって特殊な能力などがあるわけではないので上手く連携して戦ってもらえれば割と楽に倒せるんじゃないかなと思っています。
それでは、皆さんの参加お待ちいたしております。
今回は戦闘+調査依頼……といっても、メインはやっぱり戦闘になります。
敵はゾンビ。戦闘力は高めだと思いますが、これといって特殊な能力などがあるわけではないので上手く連携して戦ってもらえれば割と楽に倒せるんじゃないかなと思っています。
それでは、皆さんの参加お待ちいたしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/21 21:31
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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ゾンビ倒して調査だよっ ソフィア =リリィホルム(ka2383) ドワーフ|14才|女性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2014/09/14 01:56:41 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/09 20:18:05 |