ゲスト
(ka0000)
ただいま待機中
マスター:からた狐

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 普通
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在13人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 3日
- プレイング締切
- 2016/08/02 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/16 19:00
オープニング
ゾンネンシュトラール帝国北方、とある平原。
巨大歪虚が出現したという情報を受け、ハンターオフィスはただちにハンターたちを召集。歪虚討伐に当たるべく、陣を作り、多くの者が戦意をみなぎらせていたが……。
「……誤報?」
「かもしれない、ということです」
オフィスの係員が、防衛に当たるハンターたちを呼び集め、すまなそうに口を開いた。
「情報伝達の過程でミスがあったようでして。現在、もう一度受け取った情報を精査すると共に、一部の方に偵察と状況把握を頼んでおります」
「つまり、巨大歪虚の襲撃は無いってことか?」
勇んで来たのに空振り。こんなバカな話はあるかと、ハンターの口調も荒くなる。
対する係員は小さくなりながらも、すまなそうに首を横に振った。
「分かりません。とにかく情報が怪しいというだけで。もしかしたらいるのかもしれませんし、いないのかもしれない。いたとしても雑魔や魔法生物、あるいは単なる獣の見間違いかもしれませんし……」
尻すぼみになる係員の言葉に、聞いている方ももう呆れるしかない。
「帰っていいか?」
ハンターたちがそう言い出したのも当然だ。が、これにも申し訳なさそうに、係員は頭を下げる。
「依頼は任意。ですので、こちらにハンター様たちを拘束する権利などはございません。ただ、情報がどこまで正しいか分からず、本当に大型歪虚がいる可能性も否定できずにいます」
今、姿が見えないのも、ハンターたちが集まって来たのを察して身を潜ませただけかもしれない。ハンターたちが帰還した途端に姿を現し、襲撃してくるかもしれない。徒党を組んでいる可能性まで考えると、とてもこの地にいる戦力では抗しがたく、再びハンターたちを召集してこの地に集う時には、近隣の街にもかなりの被害が出ると予想できる。
「どうしろって言うんだ、それじゃ」
「申し訳ありません。本当にご迷惑をかけますが、情報がはっきりするまでこの地に留まっていただけるとこちらとしてはありがたいのです」
さらに深く深く頭を下げられるが、ハンターたちは困惑するしかない。
「留まると言ってもなぁ……」
「別に構わないと言えば、構わないのですが……」
北方だからか気候は涼しい。湿度も低く、ここにいるのはいい避暑とは思える。テントは張ったので、休む場所もある。
しかし。
とにかく何もない。敵の接近を見越して戦闘になってもいいようなだだっ広い地形を選んだのだ。見渡す限り平地。近くの街までも馬で走ってもけっこうかかる。水源として川があり、流れは緩やかで飲料にも適する。ただ、足が浸かる程度で泳げる深さは無い。
運んできた大量の物資は、陣地を作る木材石材を始めに食料品や衣料品などなど。当分の生活も戦闘も困らない。ただこれらは必要無いのであれば、次の戦いに向けてオフィスなどに備蓄しておくべき物だ。使い込んでいい物ではない。
敵が来る可能性を考えると、遠く離れるのもよくないだろう。
つまりは、身一つ。持って来た荷物ぐらいで、この付近に留まれと。
「……暇、だな」
誰かがぽつりと吐いた言葉に、声を出さなくても雰囲気が同意している。
「あー、その何だ。その――どのくらい待てば、情報が正しいかどうか分かるんだ?」
「そうですね。全くの誤情報であっても、半日ぐらいあればこの地の状況がどうなのか判断を下せると思います」
「半日……」
自信をもって答える係員だが、それにハンターはがっくりと肩を落とす。
見渡す限り何もない。つまりは襲撃の気配も無い。……今のところは。
情報を信じて待ってみるか、やってられるかと早急に帰るか。
どうするのかはハンター次第。
巨大歪虚が出現したという情報を受け、ハンターオフィスはただちにハンターたちを召集。歪虚討伐に当たるべく、陣を作り、多くの者が戦意をみなぎらせていたが……。
「……誤報?」
「かもしれない、ということです」
オフィスの係員が、防衛に当たるハンターたちを呼び集め、すまなそうに口を開いた。
「情報伝達の過程でミスがあったようでして。現在、もう一度受け取った情報を精査すると共に、一部の方に偵察と状況把握を頼んでおります」
「つまり、巨大歪虚の襲撃は無いってことか?」
勇んで来たのに空振り。こんなバカな話はあるかと、ハンターの口調も荒くなる。
対する係員は小さくなりながらも、すまなそうに首を横に振った。
「分かりません。とにかく情報が怪しいというだけで。もしかしたらいるのかもしれませんし、いないのかもしれない。いたとしても雑魔や魔法生物、あるいは単なる獣の見間違いかもしれませんし……」
尻すぼみになる係員の言葉に、聞いている方ももう呆れるしかない。
「帰っていいか?」
ハンターたちがそう言い出したのも当然だ。が、これにも申し訳なさそうに、係員は頭を下げる。
「依頼は任意。ですので、こちらにハンター様たちを拘束する権利などはございません。ただ、情報がどこまで正しいか分からず、本当に大型歪虚がいる可能性も否定できずにいます」
今、姿が見えないのも、ハンターたちが集まって来たのを察して身を潜ませただけかもしれない。ハンターたちが帰還した途端に姿を現し、襲撃してくるかもしれない。徒党を組んでいる可能性まで考えると、とてもこの地にいる戦力では抗しがたく、再びハンターたちを召集してこの地に集う時には、近隣の街にもかなりの被害が出ると予想できる。
「どうしろって言うんだ、それじゃ」
「申し訳ありません。本当にご迷惑をかけますが、情報がはっきりするまでこの地に留まっていただけるとこちらとしてはありがたいのです」
さらに深く深く頭を下げられるが、ハンターたちは困惑するしかない。
「留まると言ってもなぁ……」
「別に構わないと言えば、構わないのですが……」
北方だからか気候は涼しい。湿度も低く、ここにいるのはいい避暑とは思える。テントは張ったので、休む場所もある。
しかし。
とにかく何もない。敵の接近を見越して戦闘になってもいいようなだだっ広い地形を選んだのだ。見渡す限り平地。近くの街までも馬で走ってもけっこうかかる。水源として川があり、流れは緩やかで飲料にも適する。ただ、足が浸かる程度で泳げる深さは無い。
運んできた大量の物資は、陣地を作る木材石材を始めに食料品や衣料品などなど。当分の生活も戦闘も困らない。ただこれらは必要無いのであれば、次の戦いに向けてオフィスなどに備蓄しておくべき物だ。使い込んでいい物ではない。
敵が来る可能性を考えると、遠く離れるのもよくないだろう。
つまりは、身一つ。持って来た荷物ぐらいで、この付近に留まれと。
「……暇、だな」
誰かがぽつりと吐いた言葉に、声を出さなくても雰囲気が同意している。
「あー、その何だ。その――どのくらい待てば、情報が正しいかどうか分かるんだ?」
「そうですね。全くの誤情報であっても、半日ぐらいあればこの地の状況がどうなのか判断を下せると思います」
「半日……」
自信をもって答える係員だが、それにハンターはがっくりと肩を落とす。
見渡す限り何もない。つまりは襲撃の気配も無い。……今のところは。
情報を信じて待ってみるか、やってられるかと早急に帰るか。
どうするのかはハンター次第。
解説
平原にて巨大歪虚出現! と思いきや、何だかよく分からない状況です。
周辺調査はオフィスの人たちが頑張ってますので、ハンターたちは歪虚襲撃に備えて待機していてください。
といっても、その歪虚がいるかどうかわかりませんけど。
かといって気を抜くと、何が来るかは分かりません。大型歪虚は微妙としても、雑魔ぐらいはうろついている可能性はあるでしょうし、物資を狙って野生動物も来るかもしれません。
時間は昼過ぎ辺りから日付が変わる前ぐらいまで。
生活に関わる持ち運び可能な物資であれば、オフィスから討伐用としてすでに運び込まれています。
とはいえ、それも無尽蔵に使っていい物でもなさそうで。もし何もないのであれば、即撤収して次の戦いまで倉庫に保管となる品々です。
周辺調査はオフィスの人たちが頑張ってますので、ハンターたちは歪虚襲撃に備えて待機していてください。
といっても、その歪虚がいるかどうかわかりませんけど。
かといって気を抜くと、何が来るかは分かりません。大型歪虚は微妙としても、雑魔ぐらいはうろついている可能性はあるでしょうし、物資を狙って野生動物も来るかもしれません。
時間は昼過ぎ辺りから日付が変わる前ぐらいまで。
生活に関わる持ち運び可能な物資であれば、オフィスから討伐用としてすでに運び込まれています。
とはいえ、それも無尽蔵に使っていい物でもなさそうで。もし何もないのであれば、即撤収して次の戦いまで倉庫に保管となる品々です。
マスターより
残念ながら、大型歪虚はさすがにいません。ただ、万一があっては困るので、その確証を得るまでに時間もかかりますが、半日後には完全誤報と判明して撤収となります。
とはいえ、ハンターたちはその事実は分からず。
時間と場所はあるけれど、他には何もないような場所。そんなところでハンターたちは一体何をして過ごすのでしょうか。
ただひたすら座って待つか。歪虚襲撃を警戒して警備を続けるか。撤収作業を始めるか、逆に防衛拠点を作っておくか。
鍛錬に勤しむ、臨時休暇と割り切って遊ぶ、寝るなどなど。
制限があるような無いような微妙な中……本当に何します?
とはいえ、ハンターたちはその事実は分からず。
時間と場所はあるけれど、他には何もないような場所。そんなところでハンターたちは一体何をして過ごすのでしょうか。
ただひたすら座って待つか。歪虚襲撃を警戒して警備を続けるか。撤収作業を始めるか、逆に防衛拠点を作っておくか。
鍛錬に勤しむ、臨時休暇と割り切って遊ぶ、寝るなどなど。
制限があるような無いような微妙な中……本当に何します?
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/05 19:20