ゲスト
(ka0000)
【MN】パイプのかわりにロリポップ!
マスター:紺堂 カヤ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/11 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/20 19:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
「う~む」
大きなデスクの前で、一人の少女が腕組みをしてうなっていた。
少女の髪は綺麗な栗色で、頭の上にはチェック模様のハンチング帽が乗っている。
「これは事件だわ」
大きくうなずくと、おもむろに何やら棒状のものを取り出し、火をつけるような仕草をしてから口に咥えた。
「……ただの飴のくせに」
「わああ!」
背後でぼそっと呟く声がして、少女は跳び上がって驚く。
「ちょ、ちょっとクロス! 突然現れないでよね!」
「別に突然現れたわけではありませんよ。ダイヤお嬢様が気が付かなかっただけです」
「助手のくせに生意気な物言いね! っていうか! お嬢様って呼ばないで、って言ってるでしょ?」
「あー、はい、名探偵でしたね、はいはい」
クロスと呼ばれた青年が面倒くさそうに答える。
ここは、つい三日前に開かれたばかりの新設探偵事務所、モンド探偵事務所。ちなみに、所員はダイヤとクロスの二名。蒸気都市クライズヘイムの宝石商・モンド氏の一人娘ダイヤの、思いつきによって開かれた事務所だ。
「で、名探偵。何が事件なんですか?」
「よくぞ訊いてくれた、クロス君!」
うむ、とうなずいて、ダイヤはパイプのつもりらしい棒付飴をふかす(当然、煙は出ない)
「今日食べる予定にしていた、私のクッキーが! 消えているのだよ! 何者かに盗まれたに違いない!」
「……」
クロスは絶句した。
「お嬢様」
「ん?」
「そのクッキーは、お嬢様が夜中に召しあがったでしょう。『お腹すいた! 我慢できない!』とか言って」
「あっ」
ダイヤの顔がみるみる赤くなる。わざとらしく、ごほん、と咳払いをして、お粗末な取り繕いをした。
「そ、そうだったわね。さすがは私の助手だ、クロス君! そして私のことはお嬢様と呼ばないように!」
「いや、へっぽこにもほどがありますよ、お嬢……名探偵」
「う、うるさぁい!」
さすがに恥ずかしかったらしいダイヤが、ふくれて足を踏み鳴らすと、その拍子に床に置いてあった箱に躓いてしまった。
「きゃっ」
「ったく」
クロスが素早くダイヤを支えたものの、右の足首がぐきっといった。
「痛っ」
「大丈夫ですか? ああ、箱の中身は無事ですね。りんごジュースの瓶なんですよ。割れてなくてよかった」
「そっち!?」
思わず突っ込んだダイヤに、クロスはそれでもちゃんと手を貸して椅子に座らせた。
「まったく、不注意にもほどがありますよ、名探偵。それでは事件どころではないんじゃないですか、名探偵。まあ、こんな開設したばかりの事務所に依頼をしにくる人もいなさそうですけどね。……おや? どうかしましたか名探偵」
これみよがしに、皮肉っぽさ全開で「名探偵」を繰り返すクロスを、ダイヤは悔しげに睨んだ。ダイヤが望んだとおり、「名探偵」と呼んでいるので文句も言いづらい。
ダイヤがむくれてツン、と横を向くと。事務所の扉がそろそろと動くのが見えた。
「ん?」
「あ、あのう……」
遠慮がちに顔をのぞかせたのは、ダイヤと同じ年頃の少女。
「ここは、探偵事務所なんですよね……?」
「ええ! そうよ! ご依頼ですか!? どうぞ中へ!」
ダイヤは嬉しそうに顔を輝かせ、それから得意げにクロスを見やった。ちなみに、飴は咥えたままである。クロスは大きくため息をつく。
ダイヤの向かい側に椅子を勧めて少女を座らせ、紅茶を出すと、彼女は鍵のかかった小箱をひとつと手紙を一通差し出して、依頼内容を語り始めた。
「私は、レイラといいます。母と二人暮らしで……、父は長いこと遠い街に出稼ぎに出ているんです。この前、私の誕生日に、父からこの箱が届いたんですけど……、開けられなくて。これを開けてほしい、というのが依頼なんです」
「鍵はついてなかったんですか?」
ダイヤが尋ねると、レイラは首を横に振った。
「代わりに、これが」
と言って手紙を広げる。
手紙には、
『鍵はお家の中にあります。探してください。
レイラを毎日見ているところ
レイラが毎日見ているところ
夜はひっそり闇に溶け
朝は光を倍にする
お誕生日おめでとう』
と書いてあった。
「自分の部屋はくまなく探したんですけど、見つからなくて……」
「わかりました!!! この美少女名探偵にお任せください!!!」
ダイヤは勢いよく立ち上がって……、しかし。
「いたたたたた」
すぐ座り込んでしまった。どうやら、先ほど躓いた足は、思いのほかダメージを受けていたらしい。
「……その足じゃ、レイラさんのお家に行くことも難しそうですね」
クロスが跪いてダイヤの足を見てやりながら首を横に振る。
「そんなあ……」
ダイヤはがっかりと首を落としたが、依頼を断るつもりはないようで、すぐに顔を上げると、レイラに向かって大きくうなずいた。
「安心してください。調査員を、雇いますから!」
「まあ、そうするしかありませんよね。……ところで」
クロスが立ち上がって、ダイヤを哀れむような目で見降ろした。
「な、何よ」
「ご自分で美少女名探偵、なんて言って、恥ずかしくないんですか?」
「う~む」
大きなデスクの前で、一人の少女が腕組みをしてうなっていた。
少女の髪は綺麗な栗色で、頭の上にはチェック模様のハンチング帽が乗っている。
「これは事件だわ」
大きくうなずくと、おもむろに何やら棒状のものを取り出し、火をつけるような仕草をしてから口に咥えた。
「……ただの飴のくせに」
「わああ!」
背後でぼそっと呟く声がして、少女は跳び上がって驚く。
「ちょ、ちょっとクロス! 突然現れないでよね!」
「別に突然現れたわけではありませんよ。ダイヤお嬢様が気が付かなかっただけです」
「助手のくせに生意気な物言いね! っていうか! お嬢様って呼ばないで、って言ってるでしょ?」
「あー、はい、名探偵でしたね、はいはい」
クロスと呼ばれた青年が面倒くさそうに答える。
ここは、つい三日前に開かれたばかりの新設探偵事務所、モンド探偵事務所。ちなみに、所員はダイヤとクロスの二名。蒸気都市クライズヘイムの宝石商・モンド氏の一人娘ダイヤの、思いつきによって開かれた事務所だ。
「で、名探偵。何が事件なんですか?」
「よくぞ訊いてくれた、クロス君!」
うむ、とうなずいて、ダイヤはパイプのつもりらしい棒付飴をふかす(当然、煙は出ない)
「今日食べる予定にしていた、私のクッキーが! 消えているのだよ! 何者かに盗まれたに違いない!」
「……」
クロスは絶句した。
「お嬢様」
「ん?」
「そのクッキーは、お嬢様が夜中に召しあがったでしょう。『お腹すいた! 我慢できない!』とか言って」
「あっ」
ダイヤの顔がみるみる赤くなる。わざとらしく、ごほん、と咳払いをして、お粗末な取り繕いをした。
「そ、そうだったわね。さすがは私の助手だ、クロス君! そして私のことはお嬢様と呼ばないように!」
「いや、へっぽこにもほどがありますよ、お嬢……名探偵」
「う、うるさぁい!」
さすがに恥ずかしかったらしいダイヤが、ふくれて足を踏み鳴らすと、その拍子に床に置いてあった箱に躓いてしまった。
「きゃっ」
「ったく」
クロスが素早くダイヤを支えたものの、右の足首がぐきっといった。
「痛っ」
「大丈夫ですか? ああ、箱の中身は無事ですね。りんごジュースの瓶なんですよ。割れてなくてよかった」
「そっち!?」
思わず突っ込んだダイヤに、クロスはそれでもちゃんと手を貸して椅子に座らせた。
「まったく、不注意にもほどがありますよ、名探偵。それでは事件どころではないんじゃないですか、名探偵。まあ、こんな開設したばかりの事務所に依頼をしにくる人もいなさそうですけどね。……おや? どうかしましたか名探偵」
これみよがしに、皮肉っぽさ全開で「名探偵」を繰り返すクロスを、ダイヤは悔しげに睨んだ。ダイヤが望んだとおり、「名探偵」と呼んでいるので文句も言いづらい。
ダイヤがむくれてツン、と横を向くと。事務所の扉がそろそろと動くのが見えた。
「ん?」
「あ、あのう……」
遠慮がちに顔をのぞかせたのは、ダイヤと同じ年頃の少女。
「ここは、探偵事務所なんですよね……?」
「ええ! そうよ! ご依頼ですか!? どうぞ中へ!」
ダイヤは嬉しそうに顔を輝かせ、それから得意げにクロスを見やった。ちなみに、飴は咥えたままである。クロスは大きくため息をつく。
ダイヤの向かい側に椅子を勧めて少女を座らせ、紅茶を出すと、彼女は鍵のかかった小箱をひとつと手紙を一通差し出して、依頼内容を語り始めた。
「私は、レイラといいます。母と二人暮らしで……、父は長いこと遠い街に出稼ぎに出ているんです。この前、私の誕生日に、父からこの箱が届いたんですけど……、開けられなくて。これを開けてほしい、というのが依頼なんです」
「鍵はついてなかったんですか?」
ダイヤが尋ねると、レイラは首を横に振った。
「代わりに、これが」
と言って手紙を広げる。
手紙には、
『鍵はお家の中にあります。探してください。
レイラを毎日見ているところ
レイラが毎日見ているところ
夜はひっそり闇に溶け
朝は光を倍にする
お誕生日おめでとう』
と書いてあった。
「自分の部屋はくまなく探したんですけど、見つからなくて……」
「わかりました!!! この美少女名探偵にお任せください!!!」
ダイヤは勢いよく立ち上がって……、しかし。
「いたたたたた」
すぐ座り込んでしまった。どうやら、先ほど躓いた足は、思いのほかダメージを受けていたらしい。
「……その足じゃ、レイラさんのお家に行くことも難しそうですね」
クロスが跪いてダイヤの足を見てやりながら首を横に振る。
「そんなあ……」
ダイヤはがっかりと首を落としたが、依頼を断るつもりはないようで、すぐに顔を上げると、レイラに向かって大きくうなずいた。
「安心してください。調査員を、雇いますから!」
「まあ、そうするしかありませんよね。……ところで」
クロスが立ち上がって、ダイヤを哀れむような目で見降ろした。
「な、何よ」
「ご自分で美少女名探偵、なんて言って、恥ずかしくないんですか?」
解説
モンド探偵事務所の臨時調査員を募集します。
■成功条件
レイラのお家から鍵を発見して箱を空ける
■鍵付小箱
10センチ四方の小さなもの。鍵穴などから考えて、鍵は5センチ未満の小さなものと考えられる。
■レイラの家
アパートの一室で、2LDK。
そのうち、レイラの部屋と母親の部屋は捜索済み。
キッチン、リビング、風呂場、洗面台が主な捜索場所となる。
各部屋においてあるものは以下の通り
キッチン:食器棚、流し台(下には調理器具をしまえるスペースがある)
リビング:ソファー、本棚、花台(花瓶が置いてある)
風呂場、洗面台:湯船、シャワー、洗面台(鏡付)
■美少女名探偵
足を痛めて同行不可。助手のクロスは出歩けるが、とりあえず名探偵の足のケアをさせられるはずである。
■成功条件
レイラのお家から鍵を発見して箱を空ける
■鍵付小箱
10センチ四方の小さなもの。鍵穴などから考えて、鍵は5センチ未満の小さなものと考えられる。
■レイラの家
アパートの一室で、2LDK。
そのうち、レイラの部屋と母親の部屋は捜索済み。
キッチン、リビング、風呂場、洗面台が主な捜索場所となる。
各部屋においてあるものは以下の通り
キッチン:食器棚、流し台(下には調理器具をしまえるスペースがある)
リビング:ソファー、本棚、花台(花瓶が置いてある)
風呂場、洗面台:湯船、シャワー、洗面台(鏡付)
■美少女名探偵
足を痛めて同行不可。助手のクロスは出歩けるが、とりあえず名探偵の足のケアをさせられるはずである。
マスターより
どっかで見たことあるようなコンビが出てきましたけど、ほら、夢ですから!!!
夢の話ですから!!!!!
解説の中に表記されている「おいてあるもの」を眺めていれば、たぶん隠し場所は簡単に見つかるんじゃないかな、と思います。
蒸気都市クライズヘイムで探偵ごっこしちゃってください!
夢の話ですから!!!!!
解説の中に表記されている「おいてあるもの」を眺めていれば、たぶん隠し場所は簡単に見つかるんじゃないかな、と思います。
蒸気都市クライズヘイムで探偵ごっこしちゃってください!
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/19 04:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/11 10:55:03 |
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相談卓 大伴 鈴太郎(ka6016) 人間(リアルブルー)|22才|女性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/08/11 14:53:30 |