ゲスト
(ka0000)
【MN】不思議の国のハンター
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/16 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/25 12:00
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
夢への扉はそこにある。
え、マジっすか!?
――賢者と愚者の対話
●たぶん現実
大江 紅葉(kz0163)はグラズヘイム王国からの手紙を見て溜息を洩らした。
「あの子にとって記憶がつながったことは良いのか悪いのかわからないですね」
妹若葉の死に絡み情報を積み重ね、怒りのこぶしも怒声も相手に届かないとわかった。事件の背景には糸を引く災厄の十三魔レチタティーヴォがいたと想像はついたが、本人が語ったわけでも手を下しているわけでもない。その配下のプエル(kz0127)とエクエスが紅葉の周囲にいたに過ぎない。
「……はあ」
木陰は涼しい。
「洋服っていう物を試してみるべきでしょうか」
生地が薄いとか生腕が出るとか試す勇気がない。
「……ん?」
草むらを高さ50センチくらいの何かが歩いてくる。頭、胴、足と見事に3頭身の赤い髪の人間の男の人形。毛糸の髪、藍色のボタンの目、おしゃれなスーツにコートなど手の込んだ服装、帽子もついている。
「んーーー!」
見覚えがある人形な上、それは軽快に歩いている。風呂敷包に棒をさし、肩に棒を乗せ。
それは紅葉の前までやってきて手を敬礼のようにピッと上げて挨拶した。
『どうも、ごきげんよう』
刺繍糸で描かれたらしい口は開かない。
「ど、どうも」
『ところで、私は謎の草を咥えたいと思うんだが、この辺で見なかったかね?』
「……な、謎の草?」
『そう、謎の草。無頼者がこう口に咥える、わらのようにまっすぐだが、先には双葉のついた草だ』
「……そんな草があるんですか?」
『あるはずなのだ! それを私は咥える! それでこそ、この旅のスタイルは完成するのだ!』
「……はあ」
『仕方がない……ここにはないのだな。また会おう、知追う者、アディオス!』
「……はあ……」
その背中を見送り、しばらくして気づいた。
「私の2つ名知っているし! その上、普通に立ち去っているんですけど! いや、あれ、プエル君が持っていたレチタさん人形です!」
紅葉は大急ぎで追いかける。
「それに、口開かないのにどうやって咥えるんですか!」
思わず叫んだ。
『な、なんだってぇえええ。た、確かに私の口は開かない! う、ううう、その前に歪虚にならないとならないのかっ!』
草むらから返答があった。
紅葉から逃げるようにそれは走り出す。
「ちょ、動く人形って時点で歪虚じゃないんですか!」
紅葉が思わず叫び返した。
護衛で一緒にいたハンターは紅葉の異変に気づき追いかける。
紅葉は人形を見つけた。それは、木の根にある穴に飛び込んだ。
『あああーーーーーー』
「待って、って、自分で飛び込んだのに悲鳴!?」
近寄って紅葉は覗き込む。暗い穴は深そうだ。
黒い手が伸びて紅葉を引きずり込む。ハンターは慌てて引っ張るが――。
「きゃああああああああああああああ」
悲鳴が響き渡る結果となった。
●お茶会
そこは変な世界だった。薄暗い世界の中、ポツリポツリと明かりがある。幻想的で美しいのだが、どこかまがまがしい。
森の中のように緑が多いが、それは木ではなく草に見える。その草は自分より大きい。
ひとまず進むことにした。
ケシャシャシャシャ……。
何か奇妙な笑い声が響いた。紅葉とハンターは身構える。声は遠くに行ったらしく静かになった。
一行は再び歩みを進め、門の前に来た。
紅葉がノックする。
「はいはい、どなたさまですか? おい、エクエス開けろよ!」
「なんですか! その最初の可愛らしい声と後の悪がきな声! いたっ」
「うるさーい」
中の騒動が聞こえる。
プエル? エクエス?
「先日、プエル君は逃げたですが、エクエスは倒しましたよね?」
紅葉はハンターに確認する。うなずくハンターもいるが「そもそも、ここどこ」としごく当然な返答がついた。
扉が開いた。
「お茶会にようこそ」
「……」
「わたくしの顔に何か?」
倒したエクエスには違いないが、服装は貴族の物でも奇抜な部類に入る。頭にはなぜか紅茶のカップがひっくり返って乗っている。
中は芝生がきれいな庭であり、真ん中には大きな長方形のテーブルがある。その上にはたくさんのお菓子や果物、ティーセットが並んでいる。
正面には、シルクハットをかぶり、かわいらしくアレンジされた燕尾服のようなものを着たプエルがいた。手前の椅子には箱が乗り、レチタティーヴォ人形が座っている。
「み、見つけました!」
紅葉は声をかける。
「何を見つけたの? あ、これはレチタティーヴォ様人形(普通版)だよ」
「なんですかその『普通版』って」
「あとね『粗悪品』もあるんだ」
「……え?」
「うーんと、特別仕様版は前壊れちゃったからもうないんだ。普通版は普通に人形なの。粗悪品は本当ひどくて、服も着かえさせられないし、腕がもげるんだ!」
プエルはどこからか取り出したレチタティーヴォ人形の腕をもって振り回す……しばらくすると、左腕をプエルの手に残してそれ以外は芝生の上へ。
「テーブルのこれはずっとここにいるんですか?」
「いるよ? 僕たちと一緒のお茶をずっとしている」
プエルは茶を淹れ始める。ふわっと心を温めるような香りが漂う。
「ね、ここで一緒にお茶をしようよ?」
「えと、元に戻りたいんですけど」
「……じゃ、シャチ猫を倒して聞けばいい」
「シャチネコ?」
「うん。この先にいる……この辺りを荒らす悪いやつなんだ。でも賢いんだよ」
「さ、お茶をしよう?」
ハンターと紅葉はここでプエルたちとお茶をしてもいいし、シャチ猫を倒しに行ってもいい――。
●死闘
『うっ、わ、私は謎の草を咥えることはできないのか! あああああ』
レチタティーヴォ人形はシャチ猫に振り回されて投げ飛ばされる。
「ケケケケケ」
『む、無念。これだったら、プエルの枕をひっくり返しておくべきだった』
レチタティーヴォ人形は倒れた、走馬灯のようにこれまでの人形生が脳裏をかすめるが、とどめは来ない。
シャチ猫はその荷物を拾い上げたのだった。
夢への扉はそこにある。
え、マジっすか!?
――賢者と愚者の対話
●たぶん現実
大江 紅葉(kz0163)はグラズヘイム王国からの手紙を見て溜息を洩らした。
「あの子にとって記憶がつながったことは良いのか悪いのかわからないですね」
妹若葉の死に絡み情報を積み重ね、怒りのこぶしも怒声も相手に届かないとわかった。事件の背景には糸を引く災厄の十三魔レチタティーヴォがいたと想像はついたが、本人が語ったわけでも手を下しているわけでもない。その配下のプエル(kz0127)とエクエスが紅葉の周囲にいたに過ぎない。
「……はあ」
木陰は涼しい。
「洋服っていう物を試してみるべきでしょうか」
生地が薄いとか生腕が出るとか試す勇気がない。
「……ん?」
草むらを高さ50センチくらいの何かが歩いてくる。頭、胴、足と見事に3頭身の赤い髪の人間の男の人形。毛糸の髪、藍色のボタンの目、おしゃれなスーツにコートなど手の込んだ服装、帽子もついている。
「んーーー!」
見覚えがある人形な上、それは軽快に歩いている。風呂敷包に棒をさし、肩に棒を乗せ。
それは紅葉の前までやってきて手を敬礼のようにピッと上げて挨拶した。
『どうも、ごきげんよう』
刺繍糸で描かれたらしい口は開かない。
「ど、どうも」
『ところで、私は謎の草を咥えたいと思うんだが、この辺で見なかったかね?』
「……な、謎の草?」
『そう、謎の草。無頼者がこう口に咥える、わらのようにまっすぐだが、先には双葉のついた草だ』
「……そんな草があるんですか?」
『あるはずなのだ! それを私は咥える! それでこそ、この旅のスタイルは完成するのだ!』
「……はあ」
『仕方がない……ここにはないのだな。また会おう、知追う者、アディオス!』
「……はあ……」
その背中を見送り、しばらくして気づいた。
「私の2つ名知っているし! その上、普通に立ち去っているんですけど! いや、あれ、プエル君が持っていたレチタさん人形です!」
紅葉は大急ぎで追いかける。
「それに、口開かないのにどうやって咥えるんですか!」
思わず叫んだ。
『な、なんだってぇえええ。た、確かに私の口は開かない! う、ううう、その前に歪虚にならないとならないのかっ!』
草むらから返答があった。
紅葉から逃げるようにそれは走り出す。
「ちょ、動く人形って時点で歪虚じゃないんですか!」
紅葉が思わず叫び返した。
護衛で一緒にいたハンターは紅葉の異変に気づき追いかける。
紅葉は人形を見つけた。それは、木の根にある穴に飛び込んだ。
『あああーーーーーー』
「待って、って、自分で飛び込んだのに悲鳴!?」
近寄って紅葉は覗き込む。暗い穴は深そうだ。
黒い手が伸びて紅葉を引きずり込む。ハンターは慌てて引っ張るが――。
「きゃああああああああああああああ」
悲鳴が響き渡る結果となった。
●お茶会
そこは変な世界だった。薄暗い世界の中、ポツリポツリと明かりがある。幻想的で美しいのだが、どこかまがまがしい。
森の中のように緑が多いが、それは木ではなく草に見える。その草は自分より大きい。
ひとまず進むことにした。
ケシャシャシャシャ……。
何か奇妙な笑い声が響いた。紅葉とハンターは身構える。声は遠くに行ったらしく静かになった。
一行は再び歩みを進め、門の前に来た。
紅葉がノックする。
「はいはい、どなたさまですか? おい、エクエス開けろよ!」
「なんですか! その最初の可愛らしい声と後の悪がきな声! いたっ」
「うるさーい」
中の騒動が聞こえる。
プエル? エクエス?
「先日、プエル君は逃げたですが、エクエスは倒しましたよね?」
紅葉はハンターに確認する。うなずくハンターもいるが「そもそも、ここどこ」としごく当然な返答がついた。
扉が開いた。
「お茶会にようこそ」
「……」
「わたくしの顔に何か?」
倒したエクエスには違いないが、服装は貴族の物でも奇抜な部類に入る。頭にはなぜか紅茶のカップがひっくり返って乗っている。
中は芝生がきれいな庭であり、真ん中には大きな長方形のテーブルがある。その上にはたくさんのお菓子や果物、ティーセットが並んでいる。
正面には、シルクハットをかぶり、かわいらしくアレンジされた燕尾服のようなものを着たプエルがいた。手前の椅子には箱が乗り、レチタティーヴォ人形が座っている。
「み、見つけました!」
紅葉は声をかける。
「何を見つけたの? あ、これはレチタティーヴォ様人形(普通版)だよ」
「なんですかその『普通版』って」
「あとね『粗悪品』もあるんだ」
「……え?」
「うーんと、特別仕様版は前壊れちゃったからもうないんだ。普通版は普通に人形なの。粗悪品は本当ひどくて、服も着かえさせられないし、腕がもげるんだ!」
プエルはどこからか取り出したレチタティーヴォ人形の腕をもって振り回す……しばらくすると、左腕をプエルの手に残してそれ以外は芝生の上へ。
「テーブルのこれはずっとここにいるんですか?」
「いるよ? 僕たちと一緒のお茶をずっとしている」
プエルは茶を淹れ始める。ふわっと心を温めるような香りが漂う。
「ね、ここで一緒にお茶をしようよ?」
「えと、元に戻りたいんですけど」
「……じゃ、シャチ猫を倒して聞けばいい」
「シャチネコ?」
「うん。この先にいる……この辺りを荒らす悪いやつなんだ。でも賢いんだよ」
「さ、お茶をしよう?」
ハンターと紅葉はここでプエルたちとお茶をしてもいいし、シャチ猫を倒しに行ってもいい――。
●死闘
『うっ、わ、私は謎の草を咥えることはできないのか! あああああ』
レチタティーヴォ人形はシャチ猫に振り回されて投げ飛ばされる。
「ケケケケケ」
『む、無念。これだったら、プエルの枕をひっくり返しておくべきだった』
レチタティーヴォ人形は倒れた、走馬灯のようにこれまでの人形生が脳裏をかすめるが、とどめは来ない。
シャチ猫はその荷物を拾い上げたのだった。
解説
変な世界にいますが、スキル等々「ファナティックブラッド」です。
ハンターはもともと紅葉の護衛をしていたみたいですが、夢?なのか何かよくわからない世界に放り出された感じです。
そのせいかプエル&エクエスはハンターに対しても初対面という態度・対応します。
シャチ猫を倒す、茶会に参加する、???という感じでしょうか。
●NPC
・大江 紅葉 違和感なく夢の世界?を受け入れています。別に青いワンピース着てたりしません。
・プエル 嫉妬の歪虚。ここではお茶会の主、ただ、楽しそうに遊んでいる。お茶はおいしいようです。茶菓子も各種用意されています、団子もあるよ。
・エクエス 嫉妬の歪虚。プエルの部下だったりいろいろ裏があるけど現実は死亡。ここでは下僕?
・レチタティーヴォ人形 咥える為に謎の草を探して旅をしている人畜無害の人形。戦うといっても逃げるだけ。
●シャチ猫
シャチの胴体に猫のような手足が生えている。なお、頭にはふわふわの猫耳が1対。サイズ2。足の裏には肉球があるとか?
動きが素早い、ひっかく、かみつく、尻尾でひっぱたく、草むらに同化することもできるようだけれども?
いつもいるのは、プエルたちの茶会から北へ5分ほど歩いたところにある谷。草がぼうぼう身長以上に生え、ところどころ開けたところがあるところです。
ハンターはもともと紅葉の護衛をしていたみたいですが、夢?なのか何かよくわからない世界に放り出された感じです。
そのせいかプエル&エクエスはハンターに対しても初対面という態度・対応します。
シャチ猫を倒す、茶会に参加する、???という感じでしょうか。
●NPC
・大江 紅葉 違和感なく夢の世界?を受け入れています。別に青いワンピース着てたりしません。
・プエル 嫉妬の歪虚。ここではお茶会の主、ただ、楽しそうに遊んでいる。お茶はおいしいようです。茶菓子も各種用意されています、団子もあるよ。
・エクエス 嫉妬の歪虚。プエルの部下だったりいろいろ裏があるけど現実は死亡。ここでは下僕?
・レチタティーヴォ人形 咥える為に謎の草を探して旅をしている人畜無害の人形。戦うといっても逃げるだけ。
●シャチ猫
シャチの胴体に猫のような手足が生えている。なお、頭にはふわふわの猫耳が1対。サイズ2。足の裏には肉球があるとか?
動きが素早い、ひっかく、かみつく、尻尾でひっぱたく、草むらに同化することもできるようだけれども?
いつもいるのは、プエルたちの茶会から北へ5分ほど歩いたところにある谷。草がぼうぼう身長以上に生え、ところどころ開けたところがあるところです。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
テレビで映画を見た後のある日、道を歩いていたら、お茶会している今は亡きレチ一派が浮かびました。その時は三月兔がレチ、茶会仲間がプエル、暴食ズは何故か楽器演奏係でした。結論、PCさんは何をすればいいのかという問題が発生。
十数分後、知者猫だっけチェシャ猫? あれ? ……シャチ猫……はっ、なにか妖怪めいた物体が……このOPになりました。
歪虚になったレチ人形の口が開くようになるかっていうと不明です。頭の後ろが開いたりして……そうなるときっとあのレチ人形は嘆きます。そして、再び旅に出る……のでしょうかねぇ、ま、夢の話ですけど。
よろしくお願いします。
テレビで映画を見た後のある日、道を歩いていたら、お茶会している今は亡きレチ一派が浮かびました。その時は三月兔がレチ、茶会仲間がプエル、暴食ズは何故か楽器演奏係でした。結論、PCさんは何をすればいいのかという問題が発生。
十数分後、知者猫だっけチェシャ猫? あれ? ……シャチ猫……はっ、なにか妖怪めいた物体が……このOPになりました。
歪虚になったレチ人形の口が開くようになるかっていうと不明です。頭の後ろが開いたりして……そうなるときっとあのレチ人形は嘆きます。そして、再び旅に出る……のでしょうかねぇ、ま、夢の話ですけど。
よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/21 19:15
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/13 13:47:17 |
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不思議の国の相談卓 星野 ハナ(ka5852) 人間(リアルブルー)|24才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/08/16 12:40:28 |