ゲスト
(ka0000)
Nachtwache
マスター:稲田和夫

このシナリオは1日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/14 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/24 09:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
「ここは……どこなの? 現在位置を確認しないと……」
深夜、星明かりすらない暗い街道を鋼鉄の義手を持つ暴食の歪虚、アイゼンハンダー(kz0109)が彷徨っていた。
その表情からも、本来彼女にとって重さなど感じさせない筈の義手を引きずるようにして歩く姿からも、色濃い憔悴が漂って来る。
戦いで受けた傷で歪虚としての生命力が弱っているのが原因という訳ではなく、彼女の精神に原因があるようだ。
「何故、同胞が……帝国軍同士が殺し合わなければならないの? 反乱軍は手強い……仲間割れをしていては勝てるものも勝てなくなるのに……」
アイゼンハンダーを混乱させていたのは、北方王国と其処に封印された強欲の歪虚王メイルストロムの封印を巡って行われた【龍奏】と呼ばれる一連の戦いである。
戦いが推移する中、クリムゾンウェストに転位して来た狂気の眷属と交戦したことで、歪虚を『戦友』と認識してる彼女の精神構造が破綻をしそうになっているのだろう。
「オルクス兵長に判断を仰がなければ……オルクス兵長? そうだ、オルクス兵長はどちらに?」
それ以上に、アイゼンハンダーにとって大きかったのは、彼女を指揮していた四霊剣が一刀、不変の剣妃オルクスが未帰還であるということかもしれない。
「そうだ、ハヴァマール司令官やフロイラインの安否も気になる。私にはこんなところで時間を無駄にしている暇などないのに……」
しかし、一歩歩いた途端アイゼンハンダーの表情が怪訝なものに変わる。
「ハヴァマール……? 私は何を言っている? 私たちの司令官の名前は……、いや! それよりフロイラインはもう……くぅ! あ、頭が……!」
――記憶の混乱……ツィカーデ、哀れな娘よ。お前がなおも過去の幻に縋り続けるのか、それとも、真に歪虚として目覚めるのか、見ものではあるがな。
少女には聞こえないよう義手が呟く。
やがて、アイゼンハンダーがふと気付くと、街道の脇に、土を盛って石を乗せだだけの小さな塚があった。
その傍らには、朽ち果てた銃剣が地面に突き刺され、銃床には錆び果てた鉄兜が引っ掛けられている。
「お墓……?」
思わず、その鉄兜を手に取るアイゼンハンダー。その途端、塚から突然負のマテリアルが吹き上がった。
「これは……!」
アイゼンハンダーの表情が明るくなる。歪虚である彼女にとって負のマテリアルの感触は心地よく、目の前に現れた旧帝国軍の軍服を纏った亡霊のような姿をした歪虚は仲間、いや戦友に他ならなかった。
「貴様も、私同様本隊とはぐれた口か?」
亡霊の方は恐らく、アイゼンハンダーが仲間であるという事は認識していても、彼女の言っていることが理解できないのか、無言で佇むばかりである。
「無口な奴だな。まあ良い。少し、疲れた……。すまないが、少しの間歩哨に立ってくれないか?」
アイゼンハンダーはそう言い終えると、塚の側に腰を下ろしボロボロになった外套を身体に巻き付け、そっと目を閉じる。
微かに残る人間だったころの記憶の残滓なのか、それとも、上位者に本能的に従う暴食としての本能がそうさせただけなのか、亡霊は半透明の揺らめく手でアイゼンハンダーに敬礼を返すと、塚から引き抜いた、朽ち果てた銃剣を肩に乗せ、周囲を警戒し始めた。
●
帝都バルトアンデルスにある詰め所に集まったハンターたちに対し、第一師団副長ヴィタリー・エイゼンシュテイン(kz0059)は単刀直入に依頼の説明を始めた。
「帝都北部の旧街道にて、旧帝国軍の軍服を着た歪虚が目撃されたという情報が入った」
集まったハンターたちの間に微かに動揺が走る。旧帝国軍との関連を匂わせる歪虚ということで、アイゼンハンダーを思い出した者も多かったのだ。
「北方王国での戦い以来、行方の掴めないアイゼンハンダーである可能性も捨てきれない。よって、諸君らにはまず少人数のチームで現地に赴き、情報を収集して貰う」
そして、エイゼンシュテインはハンターの一人が怪訝な表情を浮かべたのを見て、こう補足した。
「相手が通常の歪虚なら撃破せよ。もし、アイゼンハンダーと接敵したのなら、生還して情報を報告することを最優先の目標とする」
ハンターたちの間に緊張が走った。もし、敵が本当にアイゼンハンダーであれば、この少人数ではリスクの高い任務になる。
「なお、現時点では情報の確度が低いため、私が直接出向くことは出来ない。疑問があれば、この場で回答する」
エイゼンシュテインが沈黙すると、早速ハンターたちは依頼の詳しい情報を確認し始めた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
「ここは……どこなの? 現在位置を確認しないと……」
深夜、星明かりすらない暗い街道を鋼鉄の義手を持つ暴食の歪虚、アイゼンハンダー(kz0109)が彷徨っていた。
その表情からも、本来彼女にとって重さなど感じさせない筈の義手を引きずるようにして歩く姿からも、色濃い憔悴が漂って来る。
戦いで受けた傷で歪虚としての生命力が弱っているのが原因という訳ではなく、彼女の精神に原因があるようだ。
「何故、同胞が……帝国軍同士が殺し合わなければならないの? 反乱軍は手強い……仲間割れをしていては勝てるものも勝てなくなるのに……」
アイゼンハンダーを混乱させていたのは、北方王国と其処に封印された強欲の歪虚王メイルストロムの封印を巡って行われた【龍奏】と呼ばれる一連の戦いである。
戦いが推移する中、クリムゾンウェストに転位して来た狂気の眷属と交戦したことで、歪虚を『戦友』と認識してる彼女の精神構造が破綻をしそうになっているのだろう。
「オルクス兵長に判断を仰がなければ……オルクス兵長? そうだ、オルクス兵長はどちらに?」
それ以上に、アイゼンハンダーにとって大きかったのは、彼女を指揮していた四霊剣が一刀、不変の剣妃オルクスが未帰還であるということかもしれない。
「そうだ、ハヴァマール司令官やフロイラインの安否も気になる。私にはこんなところで時間を無駄にしている暇などないのに……」
しかし、一歩歩いた途端アイゼンハンダーの表情が怪訝なものに変わる。
「ハヴァマール……? 私は何を言っている? 私たちの司令官の名前は……、いや! それよりフロイラインはもう……くぅ! あ、頭が……!」
――記憶の混乱……ツィカーデ、哀れな娘よ。お前がなおも過去の幻に縋り続けるのか、それとも、真に歪虚として目覚めるのか、見ものではあるがな。
少女には聞こえないよう義手が呟く。
やがて、アイゼンハンダーがふと気付くと、街道の脇に、土を盛って石を乗せだだけの小さな塚があった。
その傍らには、朽ち果てた銃剣が地面に突き刺され、銃床には錆び果てた鉄兜が引っ掛けられている。
「お墓……?」
思わず、その鉄兜を手に取るアイゼンハンダー。その途端、塚から突然負のマテリアルが吹き上がった。
「これは……!」
アイゼンハンダーの表情が明るくなる。歪虚である彼女にとって負のマテリアルの感触は心地よく、目の前に現れた旧帝国軍の軍服を纏った亡霊のような姿をした歪虚は仲間、いや戦友に他ならなかった。
「貴様も、私同様本隊とはぐれた口か?」
亡霊の方は恐らく、アイゼンハンダーが仲間であるという事は認識していても、彼女の言っていることが理解できないのか、無言で佇むばかりである。
「無口な奴だな。まあ良い。少し、疲れた……。すまないが、少しの間歩哨に立ってくれないか?」
アイゼンハンダーはそう言い終えると、塚の側に腰を下ろしボロボロになった外套を身体に巻き付け、そっと目を閉じる。
微かに残る人間だったころの記憶の残滓なのか、それとも、上位者に本能的に従う暴食としての本能がそうさせただけなのか、亡霊は半透明の揺らめく手でアイゼンハンダーに敬礼を返すと、塚から引き抜いた、朽ち果てた銃剣を肩に乗せ、周囲を警戒し始めた。
●
帝都バルトアンデルスにある詰め所に集まったハンターたちに対し、第一師団副長ヴィタリー・エイゼンシュテイン(kz0059)は単刀直入に依頼の説明を始めた。
「帝都北部の旧街道にて、旧帝国軍の軍服を着た歪虚が目撃されたという情報が入った」
集まったハンターたちの間に微かに動揺が走る。旧帝国軍との関連を匂わせる歪虚ということで、アイゼンハンダーを思い出した者も多かったのだ。
「北方王国での戦い以来、行方の掴めないアイゼンハンダーである可能性も捨てきれない。よって、諸君らにはまず少人数のチームで現地に赴き、情報を収集して貰う」
そして、エイゼンシュテインはハンターの一人が怪訝な表情を浮かべたのを見て、こう補足した。
「相手が通常の歪虚なら撃破せよ。もし、アイゼンハンダーと接敵したのなら、生還して情報を報告することを最優先の目標とする」
ハンターたちの間に緊張が走った。もし、敵が本当にアイゼンハンダーであれば、この少人数ではリスクの高い任務になる。
「なお、現時点では情報の確度が低いため、私が直接出向くことは出来ない。疑問があれば、この場で回答する」
エイゼンシュテインが沈黙すると、早速ハンターたちは依頼の詳しい情報を確認し始めた。
解説
★目的
亡霊型歪虚の撃破及び、アイゼンハンダーからの生還。
★状況
帝国領内にある旧街道に調査に向かう。時刻は夜半過ぎ。街道は先の内戦以来放置されており、荒れ果てている。石を立てただけの粗末な塚がぽつんと置かれている。
★敵情報
・アイゼンハンダー
【龍奏】以来暫く動向が掴めなかった災厄の十三魔の一体。
巨大な機械の義手を用いて強力な攻撃を行う他、パイルバンカーや拳銃なども装備している。
また、以前に別の歪虚を吸収したことで、黒い炎を用いた攻撃を行うほか、拙いながらも飛行能力を持つようになった。
今回の戦闘では意識に混乱が見られるせいか、最初は積極的に攻撃を行おうとしない。また、片手に錆び付いた鉄兜を保持している。
・旧帝国軍の軍服を来た亡霊型歪虚
暴食(フェレライ)に属する歪虚。
着剣した銃剣を装備している。
能力値は高いが、特筆すべき特殊能力は持たない。
ただし、亡霊型の特徴として核となっている物体を破壊しない限り何度でも再生するという点には注意。
略称は歩哨とする。
★NPCについて
以来出発前の質疑応答はエイゼンシュテインが行う。
エイゼンシュテイン本人についてはOP本文にもある通り、依頼には同行しない。
亡霊型歪虚の撃破及び、アイゼンハンダーからの生還。
★状況
帝国領内にある旧街道に調査に向かう。時刻は夜半過ぎ。街道は先の内戦以来放置されており、荒れ果てている。石を立てただけの粗末な塚がぽつんと置かれている。
★敵情報
・アイゼンハンダー
【龍奏】以来暫く動向が掴めなかった災厄の十三魔の一体。
巨大な機械の義手を用いて強力な攻撃を行う他、パイルバンカーや拳銃なども装備している。
また、以前に別の歪虚を吸収したことで、黒い炎を用いた攻撃を行うほか、拙いながらも飛行能力を持つようになった。
今回の戦闘では意識に混乱が見られるせいか、最初は積極的に攻撃を行おうとしない。また、片手に錆び付いた鉄兜を保持している。
・旧帝国軍の軍服を来た亡霊型歪虚
暴食(フェレライ)に属する歪虚。
着剣した銃剣を装備している。
能力値は高いが、特筆すべき特殊能力は持たない。
ただし、亡霊型の特徴として核となっている物体を破壊しない限り何度でも再生するという点には注意。
略称は歩哨とする。
★NPCについて
以来出発前の質疑応答はエイゼンシュテインが行う。
エイゼンシュテイン本人についてはOP本文にもある通り、依頼には同行しない。
マスターより
大変ご無沙汰してしまい申し訳ありませんでした。お久しぶりです。稲田です。
何とか復帰させていただきました。
ペースは遅くなってしまいますが、定期的にシナリオを出させていただければと思っておりますので、またお付き合いいただければ幸いです。
亡霊型については他のシナリオにはよく出現していますが、私のシナリオで直接扱うのはこれが初めてですね。
やはり、核が何であるか、そしてそれを破壊するにはどうすれば良いのかがポイントでしょうか。
それでは、興味を持っていただければ幸いです。
何とか復帰させていただきました。
ペースは遅くなってしまいますが、定期的にシナリオを出させていただければと思っておりますので、またお付き合いいただければ幸いです。
亡霊型については他のシナリオにはよく出現していますが、私のシナリオで直接扱うのはこれが初めてですね。
やはり、核が何であるか、そしてそれを破壊するにはどうすれば良いのかがポイントでしょうか。
それでは、興味を持っていただければ幸いです。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/23 17:23
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/09 22:44:46 |
|
![]() |
第一師団副長殿に質問が…! アルト・ヴァレンティーニ(ka3109) 人間(クリムゾンウェスト)|21才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/08/13 00:07:23 |
|
![]() |
作戦相談所 ヒース・R・ウォーカー(ka0145) 人間(リアルブルー)|23才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/08/13 22:15:43 |