ゲスト
(ka0000)
魔法公害のミシニア 其の二
マスター:天田洋介

- シナリオ形態
- シリーズ(続編)
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,300
- 参加人数
- 現在6人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/16 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/08/25 22:00
オープニング
その町『ミシニア』はグラズヘイム王国南部の伯爵地【ニュー・ウォルター】に存在する。
ミシニアは鍛冶を主体とした工場の町だが、機導術への感心は薄かった。
そもそも王国全体が他国に比べて機導術の導入が遅れ気味である。思案したタオリ町長は各地から指導者を呼んで機導術の工房を立ち上げた。
一朝一夕にはいかないが、生活を大きく変える冷蔵庫等の日用品や畑を耕す農耕魔導機械を独自生産。一歩一歩技術力を高めていった。
機導術の魔導機械にメンテナンスが不可欠である。少しずつ機導師等の職人によるアフターケアを充実させる。
町に新たな道を拓いたタオリ町長だが、喝采ばかりを浴びたわけではない。彼の強引なやり方を非難する声があったのも事実だ。
そのタオリ町長が半年ほど前に亡くなった。深夜の大通りにて、心臓にナイフを突き立てられて殺されたのである。
官憲によって捜査は行われたものの、未解決のまま終了してしまう。その後、新女性町長としてノリアが就いた頃からミシニアの雰囲気が変わった。
煙害が酷くなり、さらに雑魔が出没する騒ぎが起こる。
煙については元々が鍛冶の町なので程度の問題だとしても、誰もが気にしていたのが雑魔の出没だ。工場に未処理の鉱物マテリアルの残滓が溜まっていて、魔法公害が発生しているのではないかと誰もが心配した。
やがてスライムに襲われて、ついに人死がででしまう。それでもノリア町長は工房に問題なしと、町の人々からでていた調査の要望を頑なに拒んだ。
二人の目撃者が前町長タオリの殺害を目撃していた。
その後、裁縫店を営んでいた女性ミッシルは身の危険を察して失踪する。もう一人の男性リストンは官憲に掴まって郊外の牢獄に囚われた。
事態を重く捉えたミニシアの有志達はハンターに協力を求める。酒場を訪ねたハンター一行に有志代表の青年ガナイが情報を提供した。
一行は目撃者双方と接触。ミッシルとリストンの身柄を安全なハンターズソサエティー支部に送り届ける。二人によって前町長タオリの殺害状況が詳しく語られた。
「聞こえてきたの。ここまでよくやってくれたと。女の声で、これから先はもう用済みだってタオリ町長に話しかけていたのよ」
ミッシルはタオリにナイフを突き刺した犯人の言葉を覚えている。
「俺が居た場所は遠くて、会話は断片的にしか聞こえなかったんだ。でもミッシルさんがいっていたことは正しいと思うよ。……あの犯人の声に聞き覚えがある。ノリア町長とそっくりだ」
リストンは犯人の声質をはっきりと覚えていた。
殺人犯はフードを深く被っていて、顔の特徴については二人ともわからない。
「そうだ。もう一つ。死ぬ寸前のタオリ町長がいっていたの。機導術の魔導機械に仕掛けたとか」
「俺にも聞こえていたが、最後の部分が小さすぎてよくわからなかったよ」
ミッシルとリストンの証言はこれですべてである。
前回依頼の終了後、青年ガナイと有志達は得られた情報を基にして更なる調査を続けた。
「タオリもまた、清廉潔白ではなかったということか……」
酒場の席でガナイが呟く。殺害された前町長タオリは、いくつかの機導術工房の経営者に圧力をかけていた。いうなれば賄賂の要求である。
そして確固たる証拠はないものの、現在の町長ノリアも似たようなことをしている噂が流れていた。
ある日、有志達のところへ一通の手紙が届く。それは機導術工房の一つ、ガガリニカ工房経営者の妻からのものだった。
その内容は町長ノリアらしき人物から夫が脅迫を受けているというものである。脅迫文にはスライムが出没する日時が記されていた。その通り、自宅のすぐ近くで騒ぎが発生しのである。
「脅迫文には多額の寄付をしなければ、スライムによってガガリニカ工房の近親者が不幸になると書かれてあった。俺を含めた有志だけではおそらく阻止しきれないだろう……。そこでもう一度ハンターに協力を仰ぎたいんだ」
ガナイはわざわざ城塞都市マールのハンターズソサエティー支部を訪ねて依頼を行っていた。
あれから少しだけわかったことがある。スライムが出没する地域には機導術工房の経営者が住宅が含まれていた。例外もあるが、それは陽動と考えたよいほどの少数例に過ぎなかった。
依頼を受けたハンター一行は再び工業の町ミニシアを訪問する。ガガリニカ工房の関係者を守るため。そして裏で手を引く卑怯者を暴くために動きだしたのだった。
ミシニアは鍛冶を主体とした工場の町だが、機導術への感心は薄かった。
そもそも王国全体が他国に比べて機導術の導入が遅れ気味である。思案したタオリ町長は各地から指導者を呼んで機導術の工房を立ち上げた。
一朝一夕にはいかないが、生活を大きく変える冷蔵庫等の日用品や畑を耕す農耕魔導機械を独自生産。一歩一歩技術力を高めていった。
機導術の魔導機械にメンテナンスが不可欠である。少しずつ機導師等の職人によるアフターケアを充実させる。
町に新たな道を拓いたタオリ町長だが、喝采ばかりを浴びたわけではない。彼の強引なやり方を非難する声があったのも事実だ。
そのタオリ町長が半年ほど前に亡くなった。深夜の大通りにて、心臓にナイフを突き立てられて殺されたのである。
官憲によって捜査は行われたものの、未解決のまま終了してしまう。その後、新女性町長としてノリアが就いた頃からミシニアの雰囲気が変わった。
煙害が酷くなり、さらに雑魔が出没する騒ぎが起こる。
煙については元々が鍛冶の町なので程度の問題だとしても、誰もが気にしていたのが雑魔の出没だ。工場に未処理の鉱物マテリアルの残滓が溜まっていて、魔法公害が発生しているのではないかと誰もが心配した。
やがてスライムに襲われて、ついに人死がででしまう。それでもノリア町長は工房に問題なしと、町の人々からでていた調査の要望を頑なに拒んだ。
二人の目撃者が前町長タオリの殺害を目撃していた。
その後、裁縫店を営んでいた女性ミッシルは身の危険を察して失踪する。もう一人の男性リストンは官憲に掴まって郊外の牢獄に囚われた。
事態を重く捉えたミニシアの有志達はハンターに協力を求める。酒場を訪ねたハンター一行に有志代表の青年ガナイが情報を提供した。
一行は目撃者双方と接触。ミッシルとリストンの身柄を安全なハンターズソサエティー支部に送り届ける。二人によって前町長タオリの殺害状況が詳しく語られた。
「聞こえてきたの。ここまでよくやってくれたと。女の声で、これから先はもう用済みだってタオリ町長に話しかけていたのよ」
ミッシルはタオリにナイフを突き刺した犯人の言葉を覚えている。
「俺が居た場所は遠くて、会話は断片的にしか聞こえなかったんだ。でもミッシルさんがいっていたことは正しいと思うよ。……あの犯人の声に聞き覚えがある。ノリア町長とそっくりだ」
リストンは犯人の声質をはっきりと覚えていた。
殺人犯はフードを深く被っていて、顔の特徴については二人ともわからない。
「そうだ。もう一つ。死ぬ寸前のタオリ町長がいっていたの。機導術の魔導機械に仕掛けたとか」
「俺にも聞こえていたが、最後の部分が小さすぎてよくわからなかったよ」
ミッシルとリストンの証言はこれですべてである。
前回依頼の終了後、青年ガナイと有志達は得られた情報を基にして更なる調査を続けた。
「タオリもまた、清廉潔白ではなかったということか……」
酒場の席でガナイが呟く。殺害された前町長タオリは、いくつかの機導術工房の経営者に圧力をかけていた。いうなれば賄賂の要求である。
そして確固たる証拠はないものの、現在の町長ノリアも似たようなことをしている噂が流れていた。
ある日、有志達のところへ一通の手紙が届く。それは機導術工房の一つ、ガガリニカ工房経営者の妻からのものだった。
その内容は町長ノリアらしき人物から夫が脅迫を受けているというものである。脅迫文にはスライムが出没する日時が記されていた。その通り、自宅のすぐ近くで騒ぎが発生しのである。
「脅迫文には多額の寄付をしなければ、スライムによってガガリニカ工房の近親者が不幸になると書かれてあった。俺を含めた有志だけではおそらく阻止しきれないだろう……。そこでもう一度ハンターに協力を仰ぎたいんだ」
ガナイはわざわざ城塞都市マールのハンターズソサエティー支部を訪ねて依頼を行っていた。
あれから少しだけわかったことがある。スライムが出没する地域には機導術工房の経営者が住宅が含まれていた。例外もあるが、それは陽動と考えたよいほどの少数例に過ぎなかった。
依頼を受けたハンター一行は再び工業の町ミニシアを訪問する。ガガリニカ工房の関係者を守るため。そして裏で手を引く卑怯者を暴くために動きだしたのだった。
解説
ガガリニカ工房の周辺で護衛をお願いします。工房のすぐが経営者家族の自宅です。どちらも石塀に囲まれています。
※PL情報
前回得られた情報である潰れたトスカス工房に残っていた黒焦げの跡は、機導術の魔導機械が爆発したからです。
魔法生物であるスライムの発生は未処理の鉱物マテリアル残滓のせいです。量が少なければ問題ありませんが、一所に高濃度の残滓が集まるとスライムが発生します。その状況をわざと作っている者達がいるはずです。
常識的な必要経費は町の有志達持ちです。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
※PL情報
前回得られた情報である潰れたトスカス工房に残っていた黒焦げの跡は、機導術の魔導機械が爆発したからです。
魔法生物であるスライムの発生は未処理の鉱物マテリアル残滓のせいです。量が少なければ問題ありませんが、一所に高濃度の残滓が集まるとスライムが発生します。その状況をわざと作っている者達がいるはずです。
常識的な必要経費は町の有志達持ちです。
質問があればハンターオフィス職員のフミナ・エミエール(kz0131)が卓で答えます。質問締め切りは出発の一日前までです。
マスターより
短期新シリーズです。残り一回か二回です。
ガガリニカ工房関係者の身を守るのと同時にスライムの発生原理を暴いて頂ければ、リプレイの最後で女性町長ノリアと会う機会が訪れます。(まだ捕らえる機会ではありません。宣戦布告的な一言を浴びせてみてはどうでしょうか)
ガガリニカ工房関係者の身を守るのと同時にスライムの発生原理を暴いて頂ければ、リプレイの最後で女性町長ノリアと会う機会が訪れます。(まだ捕らえる機会ではありません。宣戦布告的な一言を浴びせてみてはどうでしょうか)
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/24 05:40
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
(【相談卓】 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/08/17 08:36:40 |
|
![]() |
▼質問卓 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/08/16 15:28:55 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/16 12:40:40 |