ゲスト
(ka0000)
【詩天】知追う者、強盗を捕まえる?
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/23 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/01 22:00
オープニング
●約束
エトファリカ連邦国、詩天の若峰に無事到着した大江 紅葉(kz0163)はグラズヘイム王国から来ているリシャール・べリンガーとルゥルと別行動をとる。
紅葉は符術師として町の状況を見て回るつもりであった。詩天が符術が盛んなこともあるし、大江が住んでいた里の近辺を復興させるヒントがあるかもしれないと考えていたからだ。
最大の難関は大江家がいたあたりにいた大名を復興させるか、大江家が手柄を立てるかして土地を取得しないとならない。里くらいなら住み着いて勝手に復旧できるかもしれないが、都との道中を考えると、途中をどうにかしないとならないのは現実だ。
リシャールとルゥルも一応ハンターとしての実力もないことはないし、落ち着けば2人はきちんと行動とれることはわかっている。そのため、2人が若峰を歩き回ることは良しとした。
約束事は2つ。
1つは離れ離れになるようなことにならない。できれば手をつなぐ。
2つ目は人気が減る路地には入らない。
持ってきていた小袖をルゥルとリシャールに着せる。動きやすいように2人とも袴を着ける。2人はエトファリカ調の服にはしゃいでいた。
「これで目立つことは減ります」
「減るだけですか」
「減るだけです」
紅葉はルゥルにきっぱり告げた。粗末な服ではないし、そこそこに上等だ。2人とも着慣れていないもので、着こなせていないうえ、草履は無理で靴のまま。
ルゥルのペットは留守番させる。2匹とも畳の上でゴロゴロして気持ちよさそうであった。
●衝撃
機嫌よく戻ってきた紅葉は、ふと首筋がむずがゆくなり振り返る。宿の入り口を見ている男がいた男と目があったような気がした。
「何か御用ですか?」
男は素知らぬ顔をして立ち去る。
紅葉は気のせいだったかと宿に入った。
「ただいま戻りました」
困惑顔の女将と泣きそうなルゥルと青ざめたリシャールが迎えた。
「あ、あの……大江様」
「紅葉さん……」
「みぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
女将とリシャールは言葉だったが、ルゥルは泣き声だった。ひっくり返って泣き始めたので、紅葉は抱きかかえて奥の部屋に行くこととなる。
「変な会話を聞いちゃったんですぅ」
リシャールが説明するには、2人で手をつないで露店がある通りを進んだ。そして、食事を買って開けたところの隅っこで座って食べていたのだという。
隅っこの奥、細い路地からぼそぼそとした声がした。
それを総合するともめていると理解できたという。
「頭髪が寂しいおじさんは、頭髪が普通のおじさんを好きで、普通のおじさんは宿屋の女の人が好きなんです」
「……は?」
紅葉はリシャールを見る。
「聞こえた言葉でルゥルさんが変なドラマを想像したようなんです。『あの女』『彼女は関係ない』『連れて行けばいい』『やめてくれ』というのは聞こえました」
「……ああ、で、男の人たちの一人は禿頭だったのですね」
「もう一人は商人風でしたが……私たちが変なところに座っていたために……」
「ルゥルは踏みつけられました」
紅葉はなんといっていいかわからないまま、ルゥルを慰める。たぶん、そこに座ってはいけないと2人は理解しただろうから叱ることはしない。
「それににらみつけられました」
「……リシャール君は怪我はありませんね?」
「はい、ルゥルさんは打ち身」
ルゥルを紅葉は優しく抱きしめ、撫でる。
「みぎゃぎゃぎゃ。紅葉さんはいい匂いなのです」
衣にしがみつき甘える。
「うーん、何かの事件かもしれませんが、事件じゃないかもしれません。ただ、ここの入り口を見張るように人がいたんですよ、ごろつき風」
「……ルゥルたちが恨みを買いましたっ」
「むしろルゥルさんが怒っていいんです」
ルゥルとリシャールが言う。
「言い争っている人たちがどこの人かわかればいいんですが」
「商人風の人はお隣の武相屋に入っていきました」
「……は?」
紅葉のつぶやきにルゥルが自信ありげに言う。リシャールもうなずいているため、ほぼ間違いないだろう。
紅葉は降りかかる火の粉があるのならと、情報を集めに出かけたのだった。
●夜の襲撃
紅葉が調査と称して向かった武相屋。その商人は泊まっていたがすでに宿を後にしているという。その商人は仲居と仲良くなっていたとも話を聞けた。
今日はちょうど大口の宿泊がなく、武相屋は久々に静かだという。休みや掃除に費やされるという。明日には客がそこそこ来るとも。
この近辺の事件状況も聞きに行ってみるが、結局確信は得られないがもやもやが残る。
「……押し込みとか引き込みが頻発しているって話もないようですしというか、あったらみなさん警戒していますね」
紅葉は頭を悩ました。時間をかけて調査するなら、もっと金がある商人を狙うだろう。
「推測ですし、何もなければいいのですが、こちらを狙う可能性もありますね」
小さい宿であるため下調べはいらない。ただし、禿頭の男が何か握っているなら、ルゥルとリシャールを殺すために来る可能性がある。
「うーん……気のせいならいいんですが」
護衛という立場のハンターに紅葉はお願いをする。夜の用心を今まで以上にしてほしいと。
それと、紅葉はリシャールとルゥルのそばでできる限り眠らないつもりでいるとも。リシャールも「寝ません」ときりっとして告げる。ルゥルはトランプを喜々として取り出している。
それを見て紅葉は苦笑する。
「……何が起こるかわからない、何もないかもしれない」
もし、予想が外れたなら、町の警備担当にやんわりと「こんなことがあった」と耳に入れておけばいい。紅葉たちも帰らないといけないのだから。
エトファリカ連邦国、詩天の若峰に無事到着した大江 紅葉(kz0163)はグラズヘイム王国から来ているリシャール・べリンガーとルゥルと別行動をとる。
紅葉は符術師として町の状況を見て回るつもりであった。詩天が符術が盛んなこともあるし、大江が住んでいた里の近辺を復興させるヒントがあるかもしれないと考えていたからだ。
最大の難関は大江家がいたあたりにいた大名を復興させるか、大江家が手柄を立てるかして土地を取得しないとならない。里くらいなら住み着いて勝手に復旧できるかもしれないが、都との道中を考えると、途中をどうにかしないとならないのは現実だ。
リシャールとルゥルも一応ハンターとしての実力もないことはないし、落ち着けば2人はきちんと行動とれることはわかっている。そのため、2人が若峰を歩き回ることは良しとした。
約束事は2つ。
1つは離れ離れになるようなことにならない。できれば手をつなぐ。
2つ目は人気が減る路地には入らない。
持ってきていた小袖をルゥルとリシャールに着せる。動きやすいように2人とも袴を着ける。2人はエトファリカ調の服にはしゃいでいた。
「これで目立つことは減ります」
「減るだけですか」
「減るだけです」
紅葉はルゥルにきっぱり告げた。粗末な服ではないし、そこそこに上等だ。2人とも着慣れていないもので、着こなせていないうえ、草履は無理で靴のまま。
ルゥルのペットは留守番させる。2匹とも畳の上でゴロゴロして気持ちよさそうであった。
●衝撃
機嫌よく戻ってきた紅葉は、ふと首筋がむずがゆくなり振り返る。宿の入り口を見ている男がいた男と目があったような気がした。
「何か御用ですか?」
男は素知らぬ顔をして立ち去る。
紅葉は気のせいだったかと宿に入った。
「ただいま戻りました」
困惑顔の女将と泣きそうなルゥルと青ざめたリシャールが迎えた。
「あ、あの……大江様」
「紅葉さん……」
「みぎゃーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー」
女将とリシャールは言葉だったが、ルゥルは泣き声だった。ひっくり返って泣き始めたので、紅葉は抱きかかえて奥の部屋に行くこととなる。
「変な会話を聞いちゃったんですぅ」
リシャールが説明するには、2人で手をつないで露店がある通りを進んだ。そして、食事を買って開けたところの隅っこで座って食べていたのだという。
隅っこの奥、細い路地からぼそぼそとした声がした。
それを総合するともめていると理解できたという。
「頭髪が寂しいおじさんは、頭髪が普通のおじさんを好きで、普通のおじさんは宿屋の女の人が好きなんです」
「……は?」
紅葉はリシャールを見る。
「聞こえた言葉でルゥルさんが変なドラマを想像したようなんです。『あの女』『彼女は関係ない』『連れて行けばいい』『やめてくれ』というのは聞こえました」
「……ああ、で、男の人たちの一人は禿頭だったのですね」
「もう一人は商人風でしたが……私たちが変なところに座っていたために……」
「ルゥルは踏みつけられました」
紅葉はなんといっていいかわからないまま、ルゥルを慰める。たぶん、そこに座ってはいけないと2人は理解しただろうから叱ることはしない。
「それににらみつけられました」
「……リシャール君は怪我はありませんね?」
「はい、ルゥルさんは打ち身」
ルゥルを紅葉は優しく抱きしめ、撫でる。
「みぎゃぎゃぎゃ。紅葉さんはいい匂いなのです」
衣にしがみつき甘える。
「うーん、何かの事件かもしれませんが、事件じゃないかもしれません。ただ、ここの入り口を見張るように人がいたんですよ、ごろつき風」
「……ルゥルたちが恨みを買いましたっ」
「むしろルゥルさんが怒っていいんです」
ルゥルとリシャールが言う。
「言い争っている人たちがどこの人かわかればいいんですが」
「商人風の人はお隣の武相屋に入っていきました」
「……は?」
紅葉のつぶやきにルゥルが自信ありげに言う。リシャールもうなずいているため、ほぼ間違いないだろう。
紅葉は降りかかる火の粉があるのならと、情報を集めに出かけたのだった。
●夜の襲撃
紅葉が調査と称して向かった武相屋。その商人は泊まっていたがすでに宿を後にしているという。その商人は仲居と仲良くなっていたとも話を聞けた。
今日はちょうど大口の宿泊がなく、武相屋は久々に静かだという。休みや掃除に費やされるという。明日には客がそこそこ来るとも。
この近辺の事件状況も聞きに行ってみるが、結局確信は得られないがもやもやが残る。
「……押し込みとか引き込みが頻発しているって話もないようですしというか、あったらみなさん警戒していますね」
紅葉は頭を悩ました。時間をかけて調査するなら、もっと金がある商人を狙うだろう。
「推測ですし、何もなければいいのですが、こちらを狙う可能性もありますね」
小さい宿であるため下調べはいらない。ただし、禿頭の男が何か握っているなら、ルゥルとリシャールを殺すために来る可能性がある。
「うーん……気のせいならいいんですが」
護衛という立場のハンターに紅葉はお願いをする。夜の用心を今まで以上にしてほしいと。
それと、紅葉はリシャールとルゥルのそばでできる限り眠らないつもりでいるとも。リシャールも「寝ません」ときりっとして告げる。ルゥルはトランプを喜々として取り出している。
それを見て紅葉は苦笑する。
「……何が起こるかわからない、何もないかもしれない」
もし、予想が外れたなら、町の警備担当にやんわりと「こんなことがあった」と耳に入れておけばいい。紅葉たちも帰らないといけないのだから。
解説
何か起こるかもということで一晩行動することとなります。
武相屋に詰める場合、簡単な交渉も必要です。
紅葉たちは泊まる民宿にいます。
●地図
■■■■■■■■■■■■■■■■■■
■□□□武相屋の庭□□□□□■□□■
■□□□□□□□□□□□□□■□武■
■□□□□□□□□□□□■■■□相■
■■■■■■■■■□□□■倉■□屋■
■□□□□□□□■□□□■庫■□の■
■□□□□■■■■■■■■■■□建■
■民宿の庭■□□■□□□□□□□物■
■□□□□■□□■□□□□□□□□■
■■■■■■□□■□□□□□□□□■
■宿の建物□□□■□□□□□□□□■
■■■↑↓■■■■■■↑↓■■■■■
■=壁や塀、柱など侵入しにくい、できないもの
↑↓=門扉
●NPC
・大江 紅葉 陰陽寮の符術師。一応、カードバインダーも符も持っている。「火炎符」「瑞鳥符」「生命感知」を使用予定。
・リシャール・べリンガー グラズヘイム王国のとある領主の跡取りで舞刀士。「気息充溢」「円舞」「電光石火」を使用。
・ルゥル リシャールについてきた魔術師。「ストーンアーマー」「マジックアロー」「ウィンドガスト」が使えるらしい。
●襲撃者(PL情報)
・ハンター崩れ どうやら素質はあったけど、不良化した人。ちょっと丈夫。頭髪が寂しいと禿頭ではずいぶんイメージが違う。
・ごろつき×7 覚醒者じゃない柄の良くない男たち。1人は紅葉が見ている。
・行商人風×1 武相屋の仲居と仲良くなって、迷いが生じた模様。武相屋の情報を仕入れるためにやってきていた。
武相屋に詰める場合、簡単な交渉も必要です。
紅葉たちは泊まる民宿にいます。
●地図
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■□□□武相屋の庭□□□□□■□□■
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■宿の建物□□□■□□□□□□□□■
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■=壁や塀、柱など侵入しにくい、できないもの
↑↓=門扉
●NPC
・大江 紅葉 陰陽寮の符術師。一応、カードバインダーも符も持っている。「火炎符」「瑞鳥符」「生命感知」を使用予定。
・リシャール・べリンガー グラズヘイム王国のとある領主の跡取りで舞刀士。「気息充溢」「円舞」「電光石火」を使用。
・ルゥル リシャールについてきた魔術師。「ストーンアーマー」「マジックアロー」「ウィンドガスト」が使えるらしい。
●襲撃者(PL情報)
・ハンター崩れ どうやら素質はあったけど、不良化した人。ちょっと丈夫。頭髪が寂しいと禿頭ではずいぶんイメージが違う。
・ごろつき×7 覚醒者じゃない柄の良くない男たち。1人は紅葉が見ている。
・行商人風×1 武相屋の仲居と仲良くなって、迷いが生じた模様。武相屋の情報を仕入れるためにやってきていた。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
ハンターさんのおかげで無事たどり着いた大江 紅葉たち。若峰を見物後帰宅することとなっています。無事に帰れるかどうかは皆様の腕にかかっています。
さて、あいまいすぎて強盗がいるとは限らないけれども、不審な、何か起こる可能性のある条件はそろっています。
リシャールもルゥルも学校通いをしているわけではないですが、夏休みも終わりですという雰囲気が漂っています(MSに)。
よろしくお願いします。
ハンターさんのおかげで無事たどり着いた大江 紅葉たち。若峰を見物後帰宅することとなっています。無事に帰れるかどうかは皆様の腕にかかっています。
さて、あいまいすぎて強盗がいるとは限らないけれども、不審な、何か起こる可能性のある条件はそろっています。
リシャールもルゥルも学校通いをしているわけではないですが、夏休みも終わりですという雰囲気が漂っています(MSに)。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/08/29 00:42
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/22 00:55:10 |
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【相談】杞憂ならいい 龍崎・カズマ(ka0178) 人間(リアルブルー)|20才|男性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/08/23 21:32:24 |