ゲスト
(ka0000)
【アルカナ】 焦がれた願い、天へと還る
マスター:桐咲鈴華

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 難しい
- オプション
-
- 参加費
1,500
- 参加人数
- 現在10人 / 4~10人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/26 15:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/04 15:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●
心が渇く。手が寂しい
いつだって僕達は、偽善者だった。偽愛者だった。本当の善も愛も知らない癖に、掲げたハリボテの思想に縋り付いては愚行を繰り返してゆく。
人は独りじゃない。独りであってはいけない。
言葉だけ聞けば耳障りの良い言葉。
けれど僕達にとってそれは、まるで呪いのような言葉だ。独りを否定する僕達こそ、本当に独りきりだったというのに。
嗚呼、誰か、誰か
この手を……。
●
「……皆様、お集まり頂き、ありがとうございます」
タロッキ族の一人、エフィーリア・タロッキ(kz0077)が、集まったハンター達に一礼する。その顔は何かを決断したかのように引き締まっており、その手にはかの英雄の手記が握り締められていた。エフィーリアは決意したような面持ちのまま、ゆっくりと言葉を紡ぎ出した。
「先の襲撃で皆様にお守り頂き、ありがとうございます。……そのお陰で……アルカナに対する『打開策』の秘法を習得することができました」
今までのアルカナ達は、封印から漏れ出した、言うなれば”断片”の存在だ。倒してもまた、力を付けて復活してくる。故に撃破したとしても、完全に滅する事は出来なかった。
「『アテュ・コンシェンス』。これはアルカナの『核』を解き放つ秘術……。これを使えば、アルカナの本体を引きずり出し、完全に滅する事が可能となる筈です……」
エフィーリアが新たに会得したという術、それこそがアルカナを打倒する鍵だという。
「そして、部族の哨戒からの伝令です。この村の付近に、アルカナの一体、『Lovers』が現れたそうです」
『Lovers』はアルカナのうちの一体。これまでも撃退を繰り返してきた敵だ。集落の存在を察知し、先の『Death』のように襲撃をかけてきたのかもしれない。
「……手記によれば、かつての『彼ら』は双子の姉弟だったようです。愛を説き、人と人を繋ぐ……とても優しい宣教師だったと記されています。しかし、同時にいつも何かに苦悩していたようにも見えた、とも書かれています……」
アルカナはかつて『ファンタズマ』と呼ばれた戦士達だったらしい。歪虚との戦いで命を落とし、歪虚として生まれ変わった彼らはその性質を大きく変え、人の未来を滅ぼす為の存在と化した。『Lovers』のかつての姿も、英雄の手記には記されていたらしい。
「……此度から、私も作戦に同行します。秘術の発動の為には、私自身が接触する必要がありますし、何より……これ以上あの哀しい存在を放ってはおきたくありません」
エフィーリアは決意の篭った強い瞳で、ハンター達一人ひとりに訴える。人の未来を勝ち取る為、そしてアルカナ達を真の意味で救済する為に、強い意思を持って立ち向かうことを決めたのだ。
「……今再び、どうか力をお貸し下さい」
エフィーリアはハンター達に頭を下げる。その願いにはもはや、言葉は不要であった。
●
辺境の森某所。
「ア、オオオオァ……」
ずるり、ずるりと粘性のある巨体を引きずり、蠢く影がそこにいた。煌々と赤熱する翼、脈打つ心臓のような胴体を持つ、抱き合った男女の姿を象った歪虚『Lovers』。
意思の感じられない、異形の怪物は、虚空に向けて手を伸ばす。
虚しく空を切る腕、されど何かを求めてやまない手は、縋るように天へと伸びる。
「サミ、シイ……」
瞳も、表情もない、ただそこに張り付いただけの『顔』の部分にあたる器官は。
なぜかとても、物哀しく見えた。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
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心が渇く。手が寂しい
いつだって僕達は、偽善者だった。偽愛者だった。本当の善も愛も知らない癖に、掲げたハリボテの思想に縋り付いては愚行を繰り返してゆく。
人は独りじゃない。独りであってはいけない。
言葉だけ聞けば耳障りの良い言葉。
けれど僕達にとってそれは、まるで呪いのような言葉だ。独りを否定する僕達こそ、本当に独りきりだったというのに。
嗚呼、誰か、誰か
この手を……。
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「……皆様、お集まり頂き、ありがとうございます」
タロッキ族の一人、エフィーリア・タロッキ(kz0077)が、集まったハンター達に一礼する。その顔は何かを決断したかのように引き締まっており、その手にはかの英雄の手記が握り締められていた。エフィーリアは決意したような面持ちのまま、ゆっくりと言葉を紡ぎ出した。
「先の襲撃で皆様にお守り頂き、ありがとうございます。……そのお陰で……アルカナに対する『打開策』の秘法を習得することができました」
今までのアルカナ達は、封印から漏れ出した、言うなれば”断片”の存在だ。倒してもまた、力を付けて復活してくる。故に撃破したとしても、完全に滅する事は出来なかった。
「『アテュ・コンシェンス』。これはアルカナの『核』を解き放つ秘術……。これを使えば、アルカナの本体を引きずり出し、完全に滅する事が可能となる筈です……」
エフィーリアが新たに会得したという術、それこそがアルカナを打倒する鍵だという。
「そして、部族の哨戒からの伝令です。この村の付近に、アルカナの一体、『Lovers』が現れたそうです」
『Lovers』はアルカナのうちの一体。これまでも撃退を繰り返してきた敵だ。集落の存在を察知し、先の『Death』のように襲撃をかけてきたのかもしれない。
「……手記によれば、かつての『彼ら』は双子の姉弟だったようです。愛を説き、人と人を繋ぐ……とても優しい宣教師だったと記されています。しかし、同時にいつも何かに苦悩していたようにも見えた、とも書かれています……」
アルカナはかつて『ファンタズマ』と呼ばれた戦士達だったらしい。歪虚との戦いで命を落とし、歪虚として生まれ変わった彼らはその性質を大きく変え、人の未来を滅ぼす為の存在と化した。『Lovers』のかつての姿も、英雄の手記には記されていたらしい。
「……此度から、私も作戦に同行します。秘術の発動の為には、私自身が接触する必要がありますし、何より……これ以上あの哀しい存在を放ってはおきたくありません」
エフィーリアは決意の篭った強い瞳で、ハンター達一人ひとりに訴える。人の未来を勝ち取る為、そしてアルカナ達を真の意味で救済する為に、強い意思を持って立ち向かうことを決めたのだ。
「……今再び、どうか力をお貸し下さい」
エフィーリアはハンター達に頭を下げる。その願いにはもはや、言葉は不要であった。
●
辺境の森某所。
「ア、オオオオァ……」
ずるり、ずるりと粘性のある巨体を引きずり、蠢く影がそこにいた。煌々と赤熱する翼、脈打つ心臓のような胴体を持つ、抱き合った男女の姿を象った歪虚『Lovers』。
意思の感じられない、異形の怪物は、虚空に向けて手を伸ばす。
虚しく空を切る腕、されど何かを求めてやまない手は、縋るように天へと伸びる。
「サミ、シイ……」
瞳も、表情もない、ただそこに張り付いただけの『顔』の部分にあたる器官は。
なぜかとても、物哀しく見えた。
解説
◆本シナリオの目的
歪虚『アルカナ-The Lovers』の討滅
◆敵の特徴
以前のアルカナシナリオ『【アルカナ】 焦がれた恋心、空へと伸びる』に登場したLoversと同じ性質を持っています。攻撃方法は生み出される無数の腕や肉塊の弾丸などといった行動を中心に、以前のシナリオで判明した赤熱の翼による強力な打撃攻撃を狙ってくると予想されます。
◆敵の性質
Loversは『独り』と認識した相手に対して戦闘力が劇的に向上し、再優先に捕食しようと試みる性質を持っています。誰かと手を繋いでいる状態で居る事で、『独り』と認識されないように対処する事が可能です。
手を繋いでる間は行動にペナルティがかけられます。
主に命中と回避が低下し、両手を使う必要のある装備は使用不可能になります。また、必ず同スクエア内に居なければなりません。ただし『繋ぐ相方と息が合っている』程、ステータス減少が軽減されます。こちらをプレイングに如何に組み込むかが、戦いの鍵となるでしょう。
◆討滅について
今回のシナリオにおいては、エフィーリア・タロッキが後方にて待機しており、敵の体力を限界まで減らした段階でアルカナと接触し、秘術により『核』を引き出し、討伐するという作戦となっています。
『核』を引き出されたアルカナは、体力こそ据え置きになるものの、攻撃性能が格段に上がるようです。
この段階になったならば短期決戦を仕掛けて、一気に倒し切ってしまう事が推奨されます。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きますと共に、これまでのシナリオと統合して、『Lovers』の討伐に最も貢献したプレイヤー様に『恋人』のタロットカードにちなんだ称号を贈らせて頂きます。
歪虚『アルカナ-The Lovers』の討滅
◆敵の特徴
以前のアルカナシナリオ『【アルカナ】 焦がれた恋心、空へと伸びる』に登場したLoversと同じ性質を持っています。攻撃方法は生み出される無数の腕や肉塊の弾丸などといった行動を中心に、以前のシナリオで判明した赤熱の翼による強力な打撃攻撃を狙ってくると予想されます。
◆敵の性質
Loversは『独り』と認識した相手に対して戦闘力が劇的に向上し、再優先に捕食しようと試みる性質を持っています。誰かと手を繋いでいる状態で居る事で、『独り』と認識されないように対処する事が可能です。
手を繋いでる間は行動にペナルティがかけられます。
主に命中と回避が低下し、両手を使う必要のある装備は使用不可能になります。また、必ず同スクエア内に居なければなりません。ただし『繋ぐ相方と息が合っている』程、ステータス減少が軽減されます。こちらをプレイングに如何に組み込むかが、戦いの鍵となるでしょう。
◆討滅について
今回のシナリオにおいては、エフィーリア・タロッキが後方にて待機しており、敵の体力を限界まで減らした段階でアルカナと接触し、秘術により『核』を引き出し、討伐するという作戦となっています。
『核』を引き出されたアルカナは、体力こそ据え置きになるものの、攻撃性能が格段に上がるようです。
この段階になったならば短期決戦を仕掛けて、一気に倒し切ってしまう事が推奨されます。
◆称号について
本シナリオを見事成功させた場合、『アルカナ』にちなんだ称号を贈らせて頂きますと共に、これまでのシナリオと統合して、『Lovers』の討伐に最も貢献したプレイヤー様に『恋人』のタロットカードにちなんだ称号を贈らせて頂きます。
マスターより
お世話になっております、桐咲です。
今回より、『アルカナ』への反撃が始まります。過去2度に渡って戦いを繰り広げたアルカナの一体、『Lovers』との最後の戦いを描いていきます。
彼らの悪夢を終わらせる為には、プレイヤーの皆様の協力が不可欠となります。
皆様の参加をお待ちしております。
今回より、『アルカナ』への反撃が始まります。過去2度に渡って戦いを繰り広げたアルカナの一体、『Lovers』との最後の戦いを描いていきます。
彼らの悪夢を終わらせる為には、プレイヤーの皆様の協力が不可欠となります。
皆様の参加をお待ちしております。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/03 07:50
参加者一覧
マテリアルリンク参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【質問卓】if 十色・T・ エニア(ka0370) 人間(リアルブルー)|15才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/08/25 05:58:41 |
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【相談卓】独り思う 十色・T・ エニア(ka0370) 人間(リアルブルー)|15才|男性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/08/24 22:27:56 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/21 17:02:28 |