ゲスト
(ka0000)
強襲殲滅―ゴブリンズキャンプ―
マスター:紫月紫織

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/08/26 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/04 22:00
オープニング
●
調査隊がそこについたのは昼下がりのことだった。
鬱蒼とした森を抜け、少し開けたところに出た。
向かいには切り立った崖があり、その下には動物たちが集まって憩う場所ができていたのである。
調査隊は、護衛の者達に促されて一息の休憩を入れるはずだった。
「動物たちがあんなに集まっているということは、湧き水でもあるのかもしれませんね……」
「ほう、それでは水の補充ができるかもしれませんな」
軽くなりつつあった水筒を気にしていた護衛の一人が、学者の言葉に嬉しそうな反応を示し、動物の憩う場所へと足をすすめる。
彼は決して武器を抜いたり、殺気をたてたりして動物たちを追い立てることはしなかった。
理由はこの調査隊の理念にある。
調査をする際、その場所を荒らしてしまうことは調査のまえに自分たちの手を入れてしまうことになる。
だからこそ、出来る限り現地に干渉するべきではない。
そう考える隊長の元に、出来る限りの非干渉をこの調査隊は掲げていたのだ。
だがそれは護衛の難易度を引き上げることを意味する。
当初、護衛を引き受ける者達は難色を示していた。
今の護衛はそんな条件を呑み、調査隊と良い関係を築いていたのである。
そんな中の一人が動物たちの中から戻ってきた。
彼の掲げた水筒から水がこぼれ落ち、それが満杯になっていることを示した。
学者の読み通り水場だったのだろう、一団に笑みが溢れる。
そして戻ってきた彼から驚きの報告がされたのである。
「この水場、少し変です。なんか人工物っぽいですよ」
彼の言葉に調査隊の学者たちが色めき立つ。
動物の断末魔が響いたのはその直後だった。
●
ハンターオフィスのテーブルに、二人の男性が腰掛けていた。
一人は老練な空気をまとう護衛のリーダー。
もう一人は鍛え上げられた、というほどではないがそれなりに引き締まった体つきの調査隊の隊長だった。
二人の前には女性職員が、依頼の内容を確認するべく対応にあたっている。
「では、依頼の内容を確認させていただきます。主な依頼は調査地である森林奥の水場を占拠したゴブリン、ホブゴブリン集団の殲滅ですね」
読み上げる女性職員の声に、二人は頷いて返す。
「依頼の内容はそれで間違いありません。ただし、少々追加条件があります」
「追加条件ですか、どのようなものでしょう?」
「出来る限り穏便に……と言うと少々語弊がありますが、周囲に──これは崖、調査対象、周辺の生態系などを含みますが、被害をあたえないでいただきたい」
調査隊の隊長が提示する条件、それは彼らの理念に従ったものだった。
対象はそう強くない、本来ならばそう難しくもないはずの依頼は、彼らの理念により別の側面を持つのだった。
調査隊がそこについたのは昼下がりのことだった。
鬱蒼とした森を抜け、少し開けたところに出た。
向かいには切り立った崖があり、その下には動物たちが集まって憩う場所ができていたのである。
調査隊は、護衛の者達に促されて一息の休憩を入れるはずだった。
「動物たちがあんなに集まっているということは、湧き水でもあるのかもしれませんね……」
「ほう、それでは水の補充ができるかもしれませんな」
軽くなりつつあった水筒を気にしていた護衛の一人が、学者の言葉に嬉しそうな反応を示し、動物の憩う場所へと足をすすめる。
彼は決して武器を抜いたり、殺気をたてたりして動物たちを追い立てることはしなかった。
理由はこの調査隊の理念にある。
調査をする際、その場所を荒らしてしまうことは調査のまえに自分たちの手を入れてしまうことになる。
だからこそ、出来る限り現地に干渉するべきではない。
そう考える隊長の元に、出来る限りの非干渉をこの調査隊は掲げていたのだ。
だがそれは護衛の難易度を引き上げることを意味する。
当初、護衛を引き受ける者達は難色を示していた。
今の護衛はそんな条件を呑み、調査隊と良い関係を築いていたのである。
そんな中の一人が動物たちの中から戻ってきた。
彼の掲げた水筒から水がこぼれ落ち、それが満杯になっていることを示した。
学者の読み通り水場だったのだろう、一団に笑みが溢れる。
そして戻ってきた彼から驚きの報告がされたのである。
「この水場、少し変です。なんか人工物っぽいですよ」
彼の言葉に調査隊の学者たちが色めき立つ。
動物の断末魔が響いたのはその直後だった。
●
ハンターオフィスのテーブルに、二人の男性が腰掛けていた。
一人は老練な空気をまとう護衛のリーダー。
もう一人は鍛え上げられた、というほどではないがそれなりに引き締まった体つきの調査隊の隊長だった。
二人の前には女性職員が、依頼の内容を確認するべく対応にあたっている。
「では、依頼の内容を確認させていただきます。主な依頼は調査地である森林奥の水場を占拠したゴブリン、ホブゴブリン集団の殲滅ですね」
読み上げる女性職員の声に、二人は頷いて返す。
「依頼の内容はそれで間違いありません。ただし、少々追加条件があります」
「追加条件ですか、どのようなものでしょう?」
「出来る限り穏便に……と言うと少々語弊がありますが、周囲に──これは崖、調査対象、周辺の生態系などを含みますが、被害をあたえないでいただきたい」
調査隊の隊長が提示する条件、それは彼らの理念に従ったものだった。
対象はそう強くない、本来ならばそう難しくもないはずの依頼は、彼らの理念により別の側面を持つのだった。
解説
今回の依頼はとある調査隊が調査地と定めた場所を占拠したゴブリン・ホブゴブリンの集団の殲滅です。
ゴブリン達は縄張り争いに負けて流れてきたもので、周囲を好き放題荒らしています。
付帯条件としては、周囲の環境、特に崖を崩したりしないよう配慮してほしいほか(これは無論調査対象の保護のためです)、生態系に対して影響が出るようなことはできるだけ控えてほしいとの事です。
地形は切り立った崖、崖の下にある水場。
崖の周囲はある程度開けており、そこに柵を作ったゴブリンたちが占拠しています。
柵の高さは覚醒者・ハンターであれば、飛び越えることは難しくないでしょう。
その更に周囲は鬱蒼とした森となっており距離を詰めるだけならばそれほど難しくはありません。
ゴブリン達は周囲を警戒しており、見張りは立てているようです。
夜間であればその数は減るかもしれません。
弓なども所持しているためある程度離れた距離からでも攻撃に曝される可能性は十分にあり得ます。
魔術を使う個体は確認されていません。
●周辺を調べてわかる事
周辺の地形には隠れる場所がかなりあります。
崖はところどころ人が乗れる程度の突起もあり、身を潜めるのに適したくぼみもあるでしょう。
身軽さは必要かも知れませんが、崖を登ることはもちろん、技術があれば降ることも可能です。
鬱蒼と茂った森は隠れるには十分でしょうし、木の上に登るのに適した枝ぶりの木を探すことも難しくないでしょう。
どのような場所に潜み、どのように近づき、どのように一撃を下すのか。
如何に有利な状況を構築するか、腕が問われるところでしょう。
ゴブリン達は縄張り争いに負けて流れてきたもので、周囲を好き放題荒らしています。
付帯条件としては、周囲の環境、特に崖を崩したりしないよう配慮してほしいほか(これは無論調査対象の保護のためです)、生態系に対して影響が出るようなことはできるだけ控えてほしいとの事です。
地形は切り立った崖、崖の下にある水場。
崖の周囲はある程度開けており、そこに柵を作ったゴブリンたちが占拠しています。
柵の高さは覚醒者・ハンターであれば、飛び越えることは難しくないでしょう。
その更に周囲は鬱蒼とした森となっており距離を詰めるだけならばそれほど難しくはありません。
ゴブリン達は周囲を警戒しており、見張りは立てているようです。
夜間であればその数は減るかもしれません。
弓なども所持しているためある程度離れた距離からでも攻撃に曝される可能性は十分にあり得ます。
魔術を使う個体は確認されていません。
●周辺を調べてわかる事
周辺の地形には隠れる場所がかなりあります。
崖はところどころ人が乗れる程度の突起もあり、身を潜めるのに適したくぼみもあるでしょう。
身軽さは必要かも知れませんが、崖を登ることはもちろん、技術があれば降ることも可能です。
鬱蒼と茂った森は隠れるには十分でしょうし、木の上に登るのに適した枝ぶりの木を探すことも難しくないでしょう。
どのような場所に潜み、どのように近づき、どのように一撃を下すのか。
如何に有利な状況を構築するか、腕が問われるところでしょう。
マスターより
はじめましての方ははじめまして、紫月紫織と申します。
今回のミッションは端的に申しまして隠密・潜入・暗殺ミッションといったところでしょうか(暗殺は言い過ぎかも知れませんが、静かに事をなす、という意味では近いものがあるでしょう)。
弱いとはいえ数の多いゴブリン・ホブゴブリンの集団を如何にして騒がせず、周囲への被害を抑え殲滅していくか、というところを楽しんでいただければと思います。
さて、隠密ミッションにおける重要な要素、皆さんは何だとお考えでしょうか?
私は入念で綿密な事前準備と下調べではないかと思っています。
皆様の任務が無事達せられますことを祈ります。
今回のミッションは端的に申しまして隠密・潜入・暗殺ミッションといったところでしょうか(暗殺は言い過ぎかも知れませんが、静かに事をなす、という意味では近いものがあるでしょう)。
弱いとはいえ数の多いゴブリン・ホブゴブリンの集団を如何にして騒がせず、周囲への被害を抑え殲滅していくか、というところを楽しんでいただければと思います。
さて、隠密ミッションにおける重要な要素、皆さんは何だとお考えでしょうか?
私は入念で綿密な事前準備と下調べではないかと思っています。
皆様の任務が無事達せられますことを祈ります。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/03 00:55
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 カイン・A・A・カーナボン(ka5336) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/08/26 01:26:52 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/22 15:48:14 |