ゲスト
(ka0000)
大きな少女と村のお祭り
マスター:春野紅葉

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- イベント
- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 8日
- プレイング締切
- 2016/08/31 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/14 22:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
●辿り着いた町、その現
煉瓦製の道を歩きながら、ふと日々つよさを増す日差しを見据えて、ユリヤは一つ溜め息を吐いた。
「おお、ユリヤちゃん……」
肉屋の店長が、ユリヤに気づいて声をかける。じゅうじゅうと音を立てながら焼かれる羊肉はこの町の名産品の一つ
「こんにちは。今日も暑いですね……こうも暑いと大変ではないですか?」
「まぁねぇ……焼いてもこの近所の人しか買わないしね……店じまいだって考えちまうよ」
やややつれたような声を上げる。ユリヤは少しばかり世間話をした後、店を後にした。
表通りを道なりに歩き、照りつける陽射しを見上げ、その眩しさに目を細めて、再び溜め息を吐いてこれから行く道を見る。まず目に付くのは道の端、誰のものともしれぬ家屋を背もたれにするようにして座る人達。
多くの人達はいわゆる夜勤組と呼ばれる、夜になって力仕事に駆り出される人達だろう。外から来た人々が通る繁華街のようになっている表通りはともかく、住民たちの住まう裏通りは普段からこんな感じだった。
「のどかでもなんでもないですよ……これ」
辛気臭いという以外の感想が出ぬほど、この町はすたれている。前情報であった酪農が盛んで云々とは別の話だろう。町の人にそもそもの活気がなかった。
「ううん……頑張らないと。折角、新しい居場所を見つけて、新しい仕事も見つけたのだから!」
自分の両頬を叩く。パンッという綺麗な音が、路地に冷たく響いた。ユリヤが始めた仕事は、夜間に町の外で放牧されている羊の護衛だ。少なからず狼が出るという話があり、ハンターでもあるユリヤが駆り出されている形だった。
●祭りの始まり
家へとたどり着いたユリヤは、やや元気になったような母を見た。
「ただいま、お母さん」
「おかえりなさい、ユリヤちゃん……そうだ、近々お祭りがあるらしいわよ」
「お祭り?」
買ってきた物を机に置いたユリヤの耳にそんな単語が残った。
「そう。お祭り。最近暑いでしょう?なんでもここら辺ではこの時期にお祭りをやるらしいの」
「そうなんだ」
しかし、祭りをやったとして、活気などないように思えた。何より、主な物品が肉と痩せた野菜、それに羊毛ぐらいしかないこの町で、町の住人が祭りをやった所で、それほどの楽しさが出るとは思えない。
ふと、ユリアの脳裏にある人たちのことが思い出された。自分よりも遥かに色々な事を知っているあの人達を招待できれば、もしかしたらもっといい祭りになるかもしれない。
「ハンターの皆さんも呼んでみよう! うん、これ良い気がする!」
「ユリヤちゃん?」
この町に来てから少しした時に町長と会ったことを思い出す。ふくよかな男性という印象以外に特に思い浮かばぬものの、町長はユリヤ達に対して、何でも言ってくれと言ってくれていた。
町おこしのためならば、きっと彼も賛成してくれるだろう。そんな気がして、ユリヤは顔を上げた。
「お母さん。私、明日は町長さんの所にいって来るね。お手紙出してくる」
ばたばたと自室へと向かったユリヤは、すぐに町長への手紙を書くと、そのまま飛び出すように家を再び後にした。
翌日、ユリヤは町長屋敷へと訪れていた。
面談のための部屋に通されたユリヤは、まるまると太った40代の男の対面に座った。豪華な装飾の施された椅子やテーブル、絨毯といった品々から、彼がどれだけ充実した生活をしているのか、誰だってすぐ分かる。
「ユリヤさん……昨日の今日で参られるとは。私も忙しいのですが」
「分かっています! だから手短に済ませます! お手紙でも記しました通り、今回のお祭りに、ハンターの皆さんも招待するのはどうでしょう」
「してどうするのかね? このなにもない町に」
「ハンターの皆さんなら、きっと! きっとこの町にも活気を呼んでくれると思います。私達が知らないことを、彼らは知ってると思うんです!」
まるまるとしたお腹を撫でるようにしながら、にこにことしている町長に、ユリヤは真っ直ぐに、やや前のめりになりながら言葉を告げる。
「私達の出店以外に、ハンターさんにも出店を開いて貰ったり、企画をしてもらえば、この町の活性化につながるはずです」
「活性化……ねぇ」
町長がちらりと秘書らしき細身の男を見る。男が小さく頷くと、町長も少し思案するような表情を浮かべた。
「分かりました。考えてみましょう。大丈夫なら、あなたが依頼書を書いて頂けますか?」
「はい! どうかお願いします!」
●暑い夏、なら
それから数日後、外に出ればどっと汗が噴き出すような炎天下、依頼を探してオフィスに出てきたハンターは、依頼の張りだされた提示板の一角に、1つのチラシを見つける。
『静かな街に活気を! 皆さんにお祭りの協力をお願いします! 町の人が出す出店を回ったりしてお客さんとして楽しむもよし、自分達で出店を開いてみるもよし。お一人様から団体様まで。一緒に祭りを盛り上げませんか?』
そんな見出しで始まったチラシは、小さな町で開かれるお祭りへの招待状。
「出店を開く場合は場所のご用意はもちろん、必要な物はこちらでもご用意いたします、か」
夏が盛りに入ってきたこの時期にお祭りと言われ、ハンターはそのチラシを1つ、手に取った。
●辿り着いた町、その現
煉瓦製の道を歩きながら、ふと日々つよさを増す日差しを見据えて、ユリヤは一つ溜め息を吐いた。
「おお、ユリヤちゃん……」
肉屋の店長が、ユリヤに気づいて声をかける。じゅうじゅうと音を立てながら焼かれる羊肉はこの町の名産品の一つ
「こんにちは。今日も暑いですね……こうも暑いと大変ではないですか?」
「まぁねぇ……焼いてもこの近所の人しか買わないしね……店じまいだって考えちまうよ」
やややつれたような声を上げる。ユリヤは少しばかり世間話をした後、店を後にした。
表通りを道なりに歩き、照りつける陽射しを見上げ、その眩しさに目を細めて、再び溜め息を吐いてこれから行く道を見る。まず目に付くのは道の端、誰のものともしれぬ家屋を背もたれにするようにして座る人達。
多くの人達はいわゆる夜勤組と呼ばれる、夜になって力仕事に駆り出される人達だろう。外から来た人々が通る繁華街のようになっている表通りはともかく、住民たちの住まう裏通りは普段からこんな感じだった。
「のどかでもなんでもないですよ……これ」
辛気臭いという以外の感想が出ぬほど、この町はすたれている。前情報であった酪農が盛んで云々とは別の話だろう。町の人にそもそもの活気がなかった。
「ううん……頑張らないと。折角、新しい居場所を見つけて、新しい仕事も見つけたのだから!」
自分の両頬を叩く。パンッという綺麗な音が、路地に冷たく響いた。ユリヤが始めた仕事は、夜間に町の外で放牧されている羊の護衛だ。少なからず狼が出るという話があり、ハンターでもあるユリヤが駆り出されている形だった。
●祭りの始まり
家へとたどり着いたユリヤは、やや元気になったような母を見た。
「ただいま、お母さん」
「おかえりなさい、ユリヤちゃん……そうだ、近々お祭りがあるらしいわよ」
「お祭り?」
買ってきた物を机に置いたユリヤの耳にそんな単語が残った。
「そう。お祭り。最近暑いでしょう?なんでもここら辺ではこの時期にお祭りをやるらしいの」
「そうなんだ」
しかし、祭りをやったとして、活気などないように思えた。何より、主な物品が肉と痩せた野菜、それに羊毛ぐらいしかないこの町で、町の住人が祭りをやった所で、それほどの楽しさが出るとは思えない。
ふと、ユリアの脳裏にある人たちのことが思い出された。自分よりも遥かに色々な事を知っているあの人達を招待できれば、もしかしたらもっといい祭りになるかもしれない。
「ハンターの皆さんも呼んでみよう! うん、これ良い気がする!」
「ユリヤちゃん?」
この町に来てから少しした時に町長と会ったことを思い出す。ふくよかな男性という印象以外に特に思い浮かばぬものの、町長はユリヤ達に対して、何でも言ってくれと言ってくれていた。
町おこしのためならば、きっと彼も賛成してくれるだろう。そんな気がして、ユリヤは顔を上げた。
「お母さん。私、明日は町長さんの所にいって来るね。お手紙出してくる」
ばたばたと自室へと向かったユリヤは、すぐに町長への手紙を書くと、そのまま飛び出すように家を再び後にした。
翌日、ユリヤは町長屋敷へと訪れていた。
面談のための部屋に通されたユリヤは、まるまると太った40代の男の対面に座った。豪華な装飾の施された椅子やテーブル、絨毯といった品々から、彼がどれだけ充実した生活をしているのか、誰だってすぐ分かる。
「ユリヤさん……昨日の今日で参られるとは。私も忙しいのですが」
「分かっています! だから手短に済ませます! お手紙でも記しました通り、今回のお祭りに、ハンターの皆さんも招待するのはどうでしょう」
「してどうするのかね? このなにもない町に」
「ハンターの皆さんなら、きっと! きっとこの町にも活気を呼んでくれると思います。私達が知らないことを、彼らは知ってると思うんです!」
まるまるとしたお腹を撫でるようにしながら、にこにことしている町長に、ユリヤは真っ直ぐに、やや前のめりになりながら言葉を告げる。
「私達の出店以外に、ハンターさんにも出店を開いて貰ったり、企画をしてもらえば、この町の活性化につながるはずです」
「活性化……ねぇ」
町長がちらりと秘書らしき細身の男を見る。男が小さく頷くと、町長も少し思案するような表情を浮かべた。
「分かりました。考えてみましょう。大丈夫なら、あなたが依頼書を書いて頂けますか?」
「はい! どうかお願いします!」
●暑い夏、なら
それから数日後、外に出ればどっと汗が噴き出すような炎天下、依頼を探してオフィスに出てきたハンターは、依頼の張りだされた提示板の一角に、1つのチラシを見つける。
『静かな街に活気を! 皆さんにお祭りの協力をお願いします! 町の人が出す出店を回ったりしてお客さんとして楽しむもよし、自分達で出店を開いてみるもよし。お一人様から団体様まで。一緒に祭りを盛り上げませんか?』
そんな見出しで始まったチラシは、小さな町で開かれるお祭りへの招待状。
「出店を開く場合は場所のご用意はもちろん、必要な物はこちらでもご用意いたします、か」
夏が盛りに入ってきたこの時期にお祭りと言われ、ハンターはそのチラシを1つ、手に取った。
解説
真夏の田舎でお祭りを楽しみましょう。
皆さんにやっていただきたいことは2つのうちのどちらかです。
もちろん、どちらをやってもいいです。
【1】出店や企画をして楽しむ
【2】純粋にお客として楽しむ
【1】はどんな出店や企画でも、クリムゾンウェストの技術で出来る限りならなんとかなります。
ギルドなどの集団単位で出店を開くもよし、個人で開くでも良し。
開かれた出店には基本的に参加するどんな方も訪れることができる前提で考えて頂けさえすれば、なんでもありです。
もし立候補者がおられない場合も、村人さん達が開いてくれている焼肉串とかとうもろこし屋みたいなものがぽつぽつあります。
ユリヤちゃんは村人や皆さんが困っていないかを見回る役をしています。
【2】そのまんまです。
出ている出店や企画を遊んでください。
皆さんにやっていただきたいことは2つのうちのどちらかです。
もちろん、どちらをやってもいいです。
【1】出店や企画をして楽しむ
【2】純粋にお客として楽しむ
【1】はどんな出店や企画でも、クリムゾンウェストの技術で出来る限りならなんとかなります。
ギルドなどの集団単位で出店を開くもよし、個人で開くでも良し。
開かれた出店には基本的に参加するどんな方も訪れることができる前提で考えて頂けさえすれば、なんでもありです。
もし立候補者がおられない場合も、村人さん達が開いてくれている焼肉串とかとうもろこし屋みたいなものがぽつぽつあります。
ユリヤちゃんは村人や皆さんが困っていないかを見回る役をしています。
【2】そのまんまです。
出ている出店や企画を遊んでください。
マスターより
初めましての方は初めまして。
お久しぶりの皆さまはお久しぶりです。春野紅葉です。
夏じゃ。田舎じゃ。なら、やっぱり、祭りやろうぜ。って企画です。
集団単位でやる場合、ギルド単位やキャラクター単位でのタグ付は必須です。
出店を作る方は提示版とか使ってうちはこれやるよ!と公開していると、他の参加者の方が行ってみようと思ってくださるかもしれません。
何はともあれ、命一杯楽しんでいただけることが一番。
相談時間は多めに取っておりますので、楽しんでいただければと思います。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
お久しぶりの皆さまはお久しぶりです。春野紅葉です。
夏じゃ。田舎じゃ。なら、やっぱり、祭りやろうぜ。って企画です。
集団単位でやる場合、ギルド単位やキャラクター単位でのタグ付は必須です。
出店を作る方は提示版とか使ってうちはこれやるよ!と公開していると、他の参加者の方が行ってみようと思ってくださるかもしれません。
何はともあれ、命一杯楽しんでいただけることが一番。
相談時間は多めに取っておりますので、楽しんでいただければと思います。
それでは、皆様のプレイングをお待ちしております。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/13 15:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/30 19:05:34 |
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広告板(相談卓) スフィル・シラムクルム(ka6453) 人間(クリムゾンウェスト)|17才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/08/30 19:07:34 |