ゲスト
(ka0000)
花想~咲きほこるもの
マスター:君矢

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/09/01 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/15 12:00
オープニング
ディーナーは歓喜に打ち震えていた。
シェノグ族の村を炎の中に消し、邪魔ものは消えた。怒りが沈静化したディーナーはお嬢様復活に集中できると喜び勇んで実験に集中し、作業にいそしんだ。
植物に負のマテリアルを注ぎ込み、今までのように雑魔を作り出して行く。出来は今までと同じようにお嬢様になりそこないの雑魔ばかりだったが、気分の高揚しているディーナーにとって失敗は苦にならなかった。
今まで使用したことのない白く儚い花を使用したときだった。
「……おお……、お嬢様……。ついに、ついに……」
肖像画の中と、なによりディーナーの記憶の中にあるお嬢様がそこにいた。柔らかい輪郭、細い首筋、豊かな睫毛、白い肌に頬にはうっすらと赤みがさしている。柔らかく閉じられた瞳は眠っているようだった。
「お嬢様、どうか、優しいまなざしで、私を、私を見つめてくださいませ」
感極まったディーナーは仮面を外すと静かに涙を流し跪く。
お嬢様の外見をしたそれは、目を閉じて静かに座っていた。
「どうか、ディーナーを倒して下され」
と言って、シェノグ族の族長は頭をさげた。山菜や薬草の採集を生業として山で生きてきたシェノグ族たちは先日、雑魔の襲撃による火事で住む場所を失っていた。
火事から逃れたシェノグ族たちは、森を抜けて麓近くの見晴らしのいい野原に避難キャンプを作っている。
キャンプの中央付近、切り株や岩を椅子がわりに座ってハンター達は依頼内容を聞いていた。族長は、「茶の一杯もお出しできずに申し訳ない」とわびてくる。その声は疲労からかひどくかすれていた。
雑魔による火事で村を失ったシェノグ族たちは、村の焼け跡から焼け残った道具を運び出してきたり、木の間に布を張って雨風を凌いだりとどうにか生活を整えようとしていた。
しかし、焼け出されたショックからかシェノグ族たちの表情は疲れて暗く沈んでいる。
夏の間にもう少し人らしく生活できるように環境を整えたいと思って作業を急いでいるがなかなか、思うように作業は進んでいないという。作業の一番の障害となっているのがディーナーの存在だった。
またディーナーに襲われたらと思うとゆっくりと眠ることも出来ないし、作業に集中していられないという。
「心の平穏の為にも、部族の未来のためにもどうかディーナーを倒して下され」
くり返しディーナー討伐をこう族長の頬はげっそりと痩せていて、その心労が見て取れた。
「また春先のように、山の中を雑魔が徘徊しています。干からびた動物の死骸を部族の人間がいくつか確認していますし、槍らしい武器を持った雑魔の少女の後ろ姿を見たものもいます。またいつ襲われるかと、不安と恐怖でいっぱいなのです」
疲れ切っている族長に代わって孫娘のツアンプ・シェノグ(kz0170)が説明を引き継いだ。
目撃情報が多い場所の奥には、謂れの良く分からない小さな石造りの古墳があるという。その場所にディーナーは隠れているのではないかというのがシェノグ族の意見だった。
そして、ツアンプは話を聞いているハンター達の目を真っ直ぐに見た。
「皆さま、どうかディーナーを倒してください。それと厚かましいお願いですが私も連れて行ってください。邪魔はしないとお約束します。村を、部族をめちゃめちゃにしたディーナーが許せない。最期をこの目で確かめて安心したいのです。どうかよろしくお願いします」
そう言ってツアンプは頭を下げた。
「もっとだ、もっとマテリアルを集めるんだ。お嬢様の為に!」
小さな古墳の前に、雑魔を並べてディーナーは激を飛ばしていた。古墳の前は、ディーナーや雑魔たちが踏み固めたせいで地面がむき出しになり広場のようになっている。
やっと大望かなってお嬢様を蘇らせたが目を覚まさない、きっとマテリアルが足らないせいだと考えたディーナーは雑魔を使って生き物のマテリアルを集めさせていた。
しかし、動物のマテリアルが良くないのだろうか、それともマテリアルの量が少ないのだろうか、一向にお嬢様が目を開ける気配がなかった。
「もっともっとマテリアルを集めなければ、お嬢様は目を覚まさない! 人間のマテリアルを集めてくるんだ!」
雑魔たちに厳しく命令を出すと、ディーナーは振り返って一転して優しい声を出して、後ろの石に座っているお嬢様に話しかけた。
「お嬢様、もう少しお待ちください。すぐに必要なだけのマテリアルを用意して見せます。そうしたら、一緒にピクニックに参りましょう。風の気持ちいい良い季節です」
シェノグ族の村を炎の中に消し、邪魔ものは消えた。怒りが沈静化したディーナーはお嬢様復活に集中できると喜び勇んで実験に集中し、作業にいそしんだ。
植物に負のマテリアルを注ぎ込み、今までのように雑魔を作り出して行く。出来は今までと同じようにお嬢様になりそこないの雑魔ばかりだったが、気分の高揚しているディーナーにとって失敗は苦にならなかった。
今まで使用したことのない白く儚い花を使用したときだった。
「……おお……、お嬢様……。ついに、ついに……」
肖像画の中と、なによりディーナーの記憶の中にあるお嬢様がそこにいた。柔らかい輪郭、細い首筋、豊かな睫毛、白い肌に頬にはうっすらと赤みがさしている。柔らかく閉じられた瞳は眠っているようだった。
「お嬢様、どうか、優しいまなざしで、私を、私を見つめてくださいませ」
感極まったディーナーは仮面を外すと静かに涙を流し跪く。
お嬢様の外見をしたそれは、目を閉じて静かに座っていた。
「どうか、ディーナーを倒して下され」
と言って、シェノグ族の族長は頭をさげた。山菜や薬草の採集を生業として山で生きてきたシェノグ族たちは先日、雑魔の襲撃による火事で住む場所を失っていた。
火事から逃れたシェノグ族たちは、森を抜けて麓近くの見晴らしのいい野原に避難キャンプを作っている。
キャンプの中央付近、切り株や岩を椅子がわりに座ってハンター達は依頼内容を聞いていた。族長は、「茶の一杯もお出しできずに申し訳ない」とわびてくる。その声は疲労からかひどくかすれていた。
雑魔による火事で村を失ったシェノグ族たちは、村の焼け跡から焼け残った道具を運び出してきたり、木の間に布を張って雨風を凌いだりとどうにか生活を整えようとしていた。
しかし、焼け出されたショックからかシェノグ族たちの表情は疲れて暗く沈んでいる。
夏の間にもう少し人らしく生活できるように環境を整えたいと思って作業を急いでいるがなかなか、思うように作業は進んでいないという。作業の一番の障害となっているのがディーナーの存在だった。
またディーナーに襲われたらと思うとゆっくりと眠ることも出来ないし、作業に集中していられないという。
「心の平穏の為にも、部族の未来のためにもどうかディーナーを倒して下され」
くり返しディーナー討伐をこう族長の頬はげっそりと痩せていて、その心労が見て取れた。
「また春先のように、山の中を雑魔が徘徊しています。干からびた動物の死骸を部族の人間がいくつか確認していますし、槍らしい武器を持った雑魔の少女の後ろ姿を見たものもいます。またいつ襲われるかと、不安と恐怖でいっぱいなのです」
疲れ切っている族長に代わって孫娘のツアンプ・シェノグ(kz0170)が説明を引き継いだ。
目撃情報が多い場所の奥には、謂れの良く分からない小さな石造りの古墳があるという。その場所にディーナーは隠れているのではないかというのがシェノグ族の意見だった。
そして、ツアンプは話を聞いているハンター達の目を真っ直ぐに見た。
「皆さま、どうかディーナーを倒してください。それと厚かましいお願いですが私も連れて行ってください。邪魔はしないとお約束します。村を、部族をめちゃめちゃにしたディーナーが許せない。最期をこの目で確かめて安心したいのです。どうかよろしくお願いします」
そう言ってツアンプは頭を下げた。
「もっとだ、もっとマテリアルを集めるんだ。お嬢様の為に!」
小さな古墳の前に、雑魔を並べてディーナーは激を飛ばしていた。古墳の前は、ディーナーや雑魔たちが踏み固めたせいで地面がむき出しになり広場のようになっている。
やっと大望かなってお嬢様を蘇らせたが目を覚まさない、きっとマテリアルが足らないせいだと考えたディーナーは雑魔を使って生き物のマテリアルを集めさせていた。
しかし、動物のマテリアルが良くないのだろうか、それともマテリアルの量が少ないのだろうか、一向にお嬢様が目を開ける気配がなかった。
「もっともっとマテリアルを集めなければ、お嬢様は目を覚まさない! 人間のマテリアルを集めてくるんだ!」
雑魔たちに厳しく命令を出すと、ディーナーは振り返って一転して優しい声を出して、後ろの石に座っているお嬢様に話しかけた。
「お嬢様、もう少しお待ちください。すぐに必要なだけのマテリアルを用意して見せます。そうしたら、一緒にピクニックに参りましょう。風の気持ちいい良い季節です」
解説
ディーナーと雑魔を討伐して、シェノグ族に平穏を取り戻してください。
地形
小さな古墳までは、獣道しかない。登り坂。
道案内に、ツアンプ・シェノグ(kz0170)がつきます。
敵
ディーナー/堕落者/並歪虚
ペスト医師の姿をしている。
能力
・向日葵の種を投げてくる。急成長して花が咲くと花が周囲に打撃を加える、???。
・???
・???
(以下、PL情報)
アサガオの少女/雑魔/4体
槍を装備。
また、蔓で巻きついて動きを阻害しようとする。
冬虫夏草の少女/雑魔/2体
触れた手からマテリアルを吸収する。全て吸収するのに3ラウンドかかる。
フードを被っている。
動けない生き物がいた場合、優先して狙う。
(シナリオ「花想~山菜採りを邪魔するもの」に出現したのと能力は同じ。別個体)
お嬢様(月下美人の雑魔)/雑魔/1体
座っているだけ。
何も反応はしない。
(お嬢様が本当に復活したわけではなく、ディーナーの願望通りの形をもった雑魔、というだけです)
ディーナーは古墳前の広場に雑魔を並べて、お嬢様を起こすためにマテリアルをいっそう集めようとしています。
地形
小さな古墳までは、獣道しかない。登り坂。
道案内に、ツアンプ・シェノグ(kz0170)がつきます。
敵
ディーナー/堕落者/並歪虚
ペスト医師の姿をしている。
能力
・向日葵の種を投げてくる。急成長して花が咲くと花が周囲に打撃を加える、???。
・???
・???
(以下、PL情報)
アサガオの少女/雑魔/4体
槍を装備。
また、蔓で巻きついて動きを阻害しようとする。
冬虫夏草の少女/雑魔/2体
触れた手からマテリアルを吸収する。全て吸収するのに3ラウンドかかる。
フードを被っている。
動けない生き物がいた場合、優先して狙う。
(シナリオ「花想~山菜採りを邪魔するもの」に出現したのと能力は同じ。別個体)
お嬢様(月下美人の雑魔)/雑魔/1体
座っているだけ。
何も反応はしない。
(お嬢様が本当に復活したわけではなく、ディーナーの願望通りの形をもった雑魔、というだけです)
ディーナーは古墳前の広場に雑魔を並べて、お嬢様を起こすためにマテリアルをいっそう集めようとしています。
マスターより
これにてディーナーのお話は終幕です。
最後のお話もどうぞよろしくお願いします。
最後のお話もどうぞよろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/07 12:41
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓ですっ アルマ・A・エインズワース(ka4901) エルフ|26才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/08/31 21:15:52 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/28 11:45:01 |