ゲスト
(ka0000)
百年旅~お菓子の家
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~7人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2016/08/31 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/09/14 07:30
オープニング
「闇の密売人」と呼ばれるベンド商会のベンドは、なまり言葉をしゃべるじいさんである。
「ほい、まいどおおきに。極彩色の街ヴァリオスの精錬されたアクセサリーに蒸気工業都市フマーレの精密な秤もあるで」
ここ、農業振興地ジェオルジの田舎村に立ち寄り各地から集めた品を売りさばいている。
「いよう、ベンドさん。儲かって仕方ないねぇ」
「さすが闇の密売人。その儲けがいつもどこに消えてるのやら」
中にはそう揶揄する者もいる。
「ええい、人助けで大損したばかりや。ごたごた言わず素直に儲けさせんかい!」
どうやら軽口を言い合えるほど信頼はあるようで。
「それより今年は豊作になりそうじゃ。役人は何とか丸め込む。いつもより多く買い取ってほしい」
こっそりそんなことを耳打ちする者もいる。税金のがれの密造酒のことである。「丸め込む」の言葉からある程度密約が交わされ見逃されているのだと判断される。
「人助けはするもんでな、今年は酒がぎょうさんいると思うとったとこや」
この言葉にがしりと握手を交わす。関係はすこぶる良好なようだ。
「それより、久しぶりにエルフの隠れ里にも足を伸ばそうと思うんやが、森の方は変わりないんか?」
「止しといた方がええ。ラパーチェ・ラーロが出ておる」
ベンド、耳を疑った。
「ああん、伝説の盗賊やん。いつの時代の話や?」
「最近、頭が歪虚になって復活して、隠者の連れてきたちびっ子やハンターたちが撃退したトコじゃ」
「ああ、ジルか……」
フラ・キャンディ(kz0121)の後見人であるジル・コバルトは現在、ベンド商会に多額の出資をしている。先ほどベンドの言った「人助け」たる、セル鉱山の開発とCAM用光学レンズの原料となる蛍石の産出に大きく貢献していたりするのだが、これは余談。
「しかし、いま困っとる風には見えんの」
ベンド、村の呑気な様子からそう判断する。
「ここでも暴れたあと、どこかに行った。……街に出るとか言いおったらしいが、別の村で新たにお菓子の家の噂が立ったりしてるからなぁ」
「お菓子の家?」
ベンド、首をひねる。
「酒好きが森で発見して、『もしかして新手の仮グモかもしれん』と逃げ帰ったそうな」
もしもワインとチーズの家だったらふらふら近寄って蜘蛛にやられたに違いないなど笑い話も。
「で、その村はどうしたんや?」
確認するベンド。
どうやらこの村を通じてハンターを頼んだらしい。
「仮グモ?」
場所は変わって、どこかの町の喫茶店。
「何それ。蜘蛛みたいな生き物?」
フラ・キャンディがテーブルの向かいに座るジル・コバルトに聞き返した。
「吐き出した糸を動物やら人のような形にして周囲に霧を発生させて迷い込ませ、作った人なんかに近寄ると襲ってくる蜘蛛じゃ」
「ええと、歪虚?」
「いや、普通の生き物じゃの」
どうやらそんな生態の蜘蛛がいるらしい。
「霧には弱い幻覚作用があるから霧の中に浮かぶ人影や動物の影にだまされて、仲間と思ったり餌だと思って近寄った人や動物を襲うんじゃ」
つまり、霧が普通の蜘蛛の巣に当たるの、と説明する。正体は蜘蛛なのだが、遭遇した時は人や動物に間違われるので「仮グモ」と呼ばれるようで。
「あれ?」
ここでフラ、首を傾げた。
「その、お菓子の家を見た人って、幻覚作用にも掛かってたんでしょ? どうして好物のワインとかチーズの家とかに見えなかったんだろう?」
「ワインで家はつくれまい。大方チーズとクラッカーの酒のつまみだけ見えたんじゃないかの?」
「でも……」
「ちょうど奥さんに禁酒を言い渡されチーズやらクラッカーばかり食らっておったらしいよ。もういらない、とむしろ一目散に逃げ帰ったんだと」
「……かわいそうだね。って、あれ?」
フラ、汗たら~するがそれで命が助かったのだし、と複雑な感じに。
「とにかく、家をつくってしまうくらいだからたくさんいるはずじゃ。放っておけんから退治してほしいと依頼があった。大きさは四人掛けのテーブル程度で、かなり跳躍力があるようじゃ」
「うん、分かったよ」
そんなこんなで退治に行くことになる。
「ほい、まいどおおきに。極彩色の街ヴァリオスの精錬されたアクセサリーに蒸気工業都市フマーレの精密な秤もあるで」
ここ、農業振興地ジェオルジの田舎村に立ち寄り各地から集めた品を売りさばいている。
「いよう、ベンドさん。儲かって仕方ないねぇ」
「さすが闇の密売人。その儲けがいつもどこに消えてるのやら」
中にはそう揶揄する者もいる。
「ええい、人助けで大損したばかりや。ごたごた言わず素直に儲けさせんかい!」
どうやら軽口を言い合えるほど信頼はあるようで。
「それより今年は豊作になりそうじゃ。役人は何とか丸め込む。いつもより多く買い取ってほしい」
こっそりそんなことを耳打ちする者もいる。税金のがれの密造酒のことである。「丸め込む」の言葉からある程度密約が交わされ見逃されているのだと判断される。
「人助けはするもんでな、今年は酒がぎょうさんいると思うとったとこや」
この言葉にがしりと握手を交わす。関係はすこぶる良好なようだ。
「それより、久しぶりにエルフの隠れ里にも足を伸ばそうと思うんやが、森の方は変わりないんか?」
「止しといた方がええ。ラパーチェ・ラーロが出ておる」
ベンド、耳を疑った。
「ああん、伝説の盗賊やん。いつの時代の話や?」
「最近、頭が歪虚になって復活して、隠者の連れてきたちびっ子やハンターたちが撃退したトコじゃ」
「ああ、ジルか……」
フラ・キャンディ(kz0121)の後見人であるジル・コバルトは現在、ベンド商会に多額の出資をしている。先ほどベンドの言った「人助け」たる、セル鉱山の開発とCAM用光学レンズの原料となる蛍石の産出に大きく貢献していたりするのだが、これは余談。
「しかし、いま困っとる風には見えんの」
ベンド、村の呑気な様子からそう判断する。
「ここでも暴れたあと、どこかに行った。……街に出るとか言いおったらしいが、別の村で新たにお菓子の家の噂が立ったりしてるからなぁ」
「お菓子の家?」
ベンド、首をひねる。
「酒好きが森で発見して、『もしかして新手の仮グモかもしれん』と逃げ帰ったそうな」
もしもワインとチーズの家だったらふらふら近寄って蜘蛛にやられたに違いないなど笑い話も。
「で、その村はどうしたんや?」
確認するベンド。
どうやらこの村を通じてハンターを頼んだらしい。
「仮グモ?」
場所は変わって、どこかの町の喫茶店。
「何それ。蜘蛛みたいな生き物?」
フラ・キャンディがテーブルの向かいに座るジル・コバルトに聞き返した。
「吐き出した糸を動物やら人のような形にして周囲に霧を発生させて迷い込ませ、作った人なんかに近寄ると襲ってくる蜘蛛じゃ」
「ええと、歪虚?」
「いや、普通の生き物じゃの」
どうやらそんな生態の蜘蛛がいるらしい。
「霧には弱い幻覚作用があるから霧の中に浮かぶ人影や動物の影にだまされて、仲間と思ったり餌だと思って近寄った人や動物を襲うんじゃ」
つまり、霧が普通の蜘蛛の巣に当たるの、と説明する。正体は蜘蛛なのだが、遭遇した時は人や動物に間違われるので「仮グモ」と呼ばれるようで。
「あれ?」
ここでフラ、首を傾げた。
「その、お菓子の家を見た人って、幻覚作用にも掛かってたんでしょ? どうして好物のワインとかチーズの家とかに見えなかったんだろう?」
「ワインで家はつくれまい。大方チーズとクラッカーの酒のつまみだけ見えたんじゃないかの?」
「でも……」
「ちょうど奥さんに禁酒を言い渡されチーズやらクラッカーばかり食らっておったらしいよ。もういらない、とむしろ一目散に逃げ帰ったんだと」
「……かわいそうだね。って、あれ?」
フラ、汗たら~するがそれで命が助かったのだし、と複雑な感じに。
「とにかく、家をつくってしまうくらいだからたくさんいるはずじゃ。放っておけんから退治してほしいと依頼があった。大きさは四人掛けのテーブル程度で、かなり跳躍力があるようじゃ」
「うん、分かったよ」
そんなこんなで退治に行くことになる。
解説
農耕振興地ジェオルジの奥にある田舎村から、森の奥で目撃された「お菓子の家」の正体と思われる、人や動物を襲う「仮グモ」を退治してください。
仮グモは白色。大きさは四人掛け丸テーブル程度の大きさ。ぴょんぴょん跳躍します。
森の中の広間に、糸を固めた壁や屋根を組み合わせて、煙突付きの平屋を建てて巣としています。到着する頃には新たに家の外にいくつかの人形や犬なども作っているでしょう。
周囲には、半径5スクエア程度の薄い霧が発生しています。軽い幻覚作用(演出程度で戦闘に大きな影響はありません)があり、家がお菓子の家に見えたり、人形が実際の人に見えたりします。
※重要
幻覚自体は、ハンターであればすぐに見破ることができます。
人形が恋人や家族(実在のPCであれば名前は出ません。ただし、依頼参加者であればその人の名前を出すことができます)に見えたり、家がお菓子の家や遠い故郷の家に見えるかもしれません。
PCの人となりなどを表現することができます。
もちろん、ギャグに活用することもできます。
プレイングにて「一瞬何に見えるか、どう反応するか」など書いて楽しんでください
例として、フラ・キャンディは「母の面影」を見て依頼後に寂しそうにするでしょう。
仮グモの初期配置は不明ですが、家などを囮して狩りをしようとしているので、それに有利な位置に潜んでいるはずです。敵は、待ち構えています。
待ち構えて狩りをするタイプなので純粋な戦闘力は強力ではありません。発生させる、幻覚作用のある霧の効果が覚醒者に十分なものではなく、一般人にすらやや不十分かもという程度。主なターゲットはハンター級ではないということです。
ただし、数は約10匹はいるでしょう。ダメージオンリーの毒を吐き、行動を阻害する糸をはいて戦います。
当然、失敗寄りの判定になる可能性があります。
霧の外は「基本的に」安全地帯です。
仮グモは白色。大きさは四人掛け丸テーブル程度の大きさ。ぴょんぴょん跳躍します。
森の中の広間に、糸を固めた壁や屋根を組み合わせて、煙突付きの平屋を建てて巣としています。到着する頃には新たに家の外にいくつかの人形や犬なども作っているでしょう。
周囲には、半径5スクエア程度の薄い霧が発生しています。軽い幻覚作用(演出程度で戦闘に大きな影響はありません)があり、家がお菓子の家に見えたり、人形が実際の人に見えたりします。
※重要
幻覚自体は、ハンターであればすぐに見破ることができます。
人形が恋人や家族(実在のPCであれば名前は出ません。ただし、依頼参加者であればその人の名前を出すことができます)に見えたり、家がお菓子の家や遠い故郷の家に見えるかもしれません。
PCの人となりなどを表現することができます。
もちろん、ギャグに活用することもできます。
プレイングにて「一瞬何に見えるか、どう反応するか」など書いて楽しんでください
例として、フラ・キャンディは「母の面影」を見て依頼後に寂しそうにするでしょう。
仮グモの初期配置は不明ですが、家などを囮して狩りをしようとしているので、それに有利な位置に潜んでいるはずです。敵は、待ち構えています。
待ち構えて狩りをするタイプなので純粋な戦闘力は強力ではありません。発生させる、幻覚作用のある霧の効果が覚醒者に十分なものではなく、一般人にすらやや不十分かもという程度。主なターゲットはハンター級ではないということです。
ただし、数は約10匹はいるでしょう。ダメージオンリーの毒を吐き、行動を阻害する糸をはいて戦います。
当然、失敗寄りの判定になる可能性があります。
霧の外は「基本的に」安全地帯です。
マスターより
ふらっと、深夜です。
フラ・キャンディの冒険の続きです。OP中に出てくる伝説の盗賊団「ラパーチェ・ラーロ」と歪虚化したその頭目「ルモーレ」については、今回は関係ありません。
フラは、エルフの隠れ里から「百年目のエルフ」として旅に出されました。人里に出る前に、隠者のジル・コバルトと出会い、これまで旅をしています。人間から歪虚になった「ルモーレ」とも戦い、ひと段落ついたところです。
今回は、この土地の珍しい危険な大型昆虫の紹介と、その戦闘依頼です。
一連のお話に初めて参加する人も気軽にどうぞ。
※敵も弱いですし、相談期間が短いのでご注意を!
では、よろしくお願いします。
フラ・キャンディの冒険の続きです。OP中に出てくる伝説の盗賊団「ラパーチェ・ラーロ」と歪虚化したその頭目「ルモーレ」については、今回は関係ありません。
フラは、エルフの隠れ里から「百年目のエルフ」として旅に出されました。人里に出る前に、隠者のジル・コバルトと出会い、これまで旅をしています。人間から歪虚になった「ルモーレ」とも戦い、ひと段落ついたところです。
今回は、この土地の珍しい危険な大型昆虫の紹介と、その戦闘依頼です。
一連のお話に初めて参加する人も気軽にどうぞ。
※敵も弱いですし、相談期間が短いのでご注意を!
では、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/12 22:53
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/08/30 15:30:35 |
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作戦相談卓 玉兎 小夜(ka6009) 人間(リアルブルー)|17才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2016/08/30 14:14:20 |