ゲスト
(ka0000)
【月機】敵ミサイル基地索敵網を看破せよ!
マスター:韮瀬隈則

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- サポート
- 現在0人 / 0~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/09/06 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/15 19:00
オープニング
●
大幻獣ツキウサギと共におばけクルミの里を訪れたバタルトゥ・オイマト(kz0023)。
里へ到着したまでは良いが、隙を突いた歪虚コーリアスが里を完全包囲。バタルトゥは思わぬ形で危機的状況となった。
さらにコーリアスはハンターとルールを取り決め、三週間後の総攻撃を宣言する。
刻一刻と流れていく時間。
だが、双方とも三週間を黙って過ごす訳はない。
決戦を前にすべき事は――山積していた。
●
「チョーさん、物理的に寝かしつけてきました。応急処置は済んでいるので、あとは自己回復次第ですが……あのダメージ量、やっぱり『わざと』生かして返す意図ですよね?」
つまりは『恫喝』である。
──ユキウサギの里はずれ。
急遽、組まれた対策チームのひとつが、そこに迷彩テントを設置して事態に臨んでいた。
セリフの彼女はプリケッタ。回復職。覚醒した聖導士としてのスキルだけではなく、転移前の職も民間軍事会社の看護チーム所属である。チョーさん、とは彼女の腐れ縁の元軍人で、現在は二人とも極貧ハンターを営んでいる。
コトは数時間前、未明に仕掛けた歪虚による包囲網の一角への破壊工作とその失敗、だ。
先遣として魔導バイクを駆ったチョーさんことシモンは、同行するプリケッタと数名のハンターの目の前で敵の砲撃を受けて負傷。その攻撃の異様さに、破壊作戦は一時中断と計画見直しを余儀なくされたのである。
「それにしてもチョーさん、あの装備どこから持ってきたんでしょうね?」
プリケッタが呆れたように、テント片隅に積まれた残骸を指差す。
リアルブルー時代からの個人所有品と払下げの改造品だろうか。モノはスピード違反対策の車載用レーダー探知機と、電波吸収体を塗布された軍用機スクラップから削りだしたと思われる手持ち用シールド。細かく断裁された空き缶はチャフのつもりだろう。
思いっきり役にたちませんでしたね、と眉をしかめるが、問題はアホの持ち物ではなくこれらが敵に通用する気配すらなかったことだ。
「敵のミサイルは正確にチョーさん直上まで飛来、回避機動をとるも追尾し自爆。威力は強化型ファイアーボールとほぼ同等ですが……えーと、多目的誘導ミサイルみたいなのって、あんな感じでしたっけ?」
……かくり?
プリケッタがリアルブルーの軍出身者は居ないかと見回し、所感を求めて首をかしげる。彼女の現代兵器知識は数年前の民間公開レベルで止まっている。飛来した姿は座学で覚えた小型誘導弾にそっくりだ。だが挙動は?
旧世代の漂着物改修品と思われた敵の武器だが、作戦見直しは根本的レベルで必要かもしれない。
●
事の起こりは、コーリアスの包囲宣言、である。
偵察するまでもなく、森が霧に包まれたのちにその一角の濃霧が薄れた。
──ユキウサギの里を見下ろす丘の頂上。
そこに異様な建造物と兵器群が、里を威圧するように設置されていた。
外見は数階建て相当の円錐型ビルと、先端に取り付けられ回転する巨大なパラボラアンテナ。その足元に居並ぶ多数のミサイルポッド。それらをつなぐコードと配管。パトリオットミサイルみたいなのを旧世代風かつ固定型にした感じ、とは、プリケッタの身も蓋もない表現である。
護衛だろうか。巨人数体が斧を持ちポッドとアンテナ周囲に蠢いているのが、双眼鏡越しにここからも見える。アンテナ基部のビルと一部の配管から白煙が上がっているのは何だろう?
恫喝なのだ。すくなくとも今のうちは。
それが証拠に、基部のビルにアンテナ以外の円形が填め込まれている。
期限までの時間を刻む時計──
カウントダウンが終了すれば予測総数200に近いミサイルの一斉射。バカでも察する仕掛けだ。
当然、破壊作戦が策定実行される。
その結果が、かのアンテナによる索敵とミサイル追尾による迎撃。
発射数が1回だったのも、あえて生存者による報告を促す威圧だろう。
威力偵察による敵ミサイル基地破壊作戦の前段を、改めて行う。
それが未明の結果を経ての、ハンターへの指示となった。
索敵が全周に行われているとわかった以上、進入経路は多くない。実質、こちらの機動への阻害が少ない1方面。多少、進入角にバリエーションを持たせても、低木と岩がそこここに点在する斜面を抜けることとなる。
「別に破壊してしまっても構わんのだろう?」
と誰が言ったものか。
「気持ちはわかりますヨ。あのアンテナが人を小馬鹿にした顔面っぽいですもんね。ただ、それでチョーさんヤられちゃったので……」
シミュラクラ現象でしたっけ? 顔にみえるの。
プリケッタがそれフラグっぽいです、と釘を刺す。更に、チョーさんで思い出した、と付け加える。
「チョーさん、破壊探査用に超聴覚持っていったんですけど、敵のミサイル発射前に耳に違和感があったんですって」
声にならない声みたいな、キィィって音……
●
仄暗い一室。
中央に置かれた簡易デスクの上に、リアルブルーの写真と書籍、殴り書きされた図面が載っていた。
添えられた便箋は何者かからコーリアスに宛てられたものだろう。
『錬金術制限により完成はなりませんでしたが支障ありません。設計概念は構築されております。また、あの外観は、こちらの世界の者には未知への威圧感を、むこうの世界の者へは固定観を植えつけることでしょう。簡単に制圧できるものではありません』
大幻獣ツキウサギと共におばけクルミの里を訪れたバタルトゥ・オイマト(kz0023)。
里へ到着したまでは良いが、隙を突いた歪虚コーリアスが里を完全包囲。バタルトゥは思わぬ形で危機的状況となった。
さらにコーリアスはハンターとルールを取り決め、三週間後の総攻撃を宣言する。
刻一刻と流れていく時間。
だが、双方とも三週間を黙って過ごす訳はない。
決戦を前にすべき事は――山積していた。
●
「チョーさん、物理的に寝かしつけてきました。応急処置は済んでいるので、あとは自己回復次第ですが……あのダメージ量、やっぱり『わざと』生かして返す意図ですよね?」
つまりは『恫喝』である。
──ユキウサギの里はずれ。
急遽、組まれた対策チームのひとつが、そこに迷彩テントを設置して事態に臨んでいた。
セリフの彼女はプリケッタ。回復職。覚醒した聖導士としてのスキルだけではなく、転移前の職も民間軍事会社の看護チーム所属である。チョーさん、とは彼女の腐れ縁の元軍人で、現在は二人とも極貧ハンターを営んでいる。
コトは数時間前、未明に仕掛けた歪虚による包囲網の一角への破壊工作とその失敗、だ。
先遣として魔導バイクを駆ったチョーさんことシモンは、同行するプリケッタと数名のハンターの目の前で敵の砲撃を受けて負傷。その攻撃の異様さに、破壊作戦は一時中断と計画見直しを余儀なくされたのである。
「それにしてもチョーさん、あの装備どこから持ってきたんでしょうね?」
プリケッタが呆れたように、テント片隅に積まれた残骸を指差す。
リアルブルー時代からの個人所有品と払下げの改造品だろうか。モノはスピード違反対策の車載用レーダー探知機と、電波吸収体を塗布された軍用機スクラップから削りだしたと思われる手持ち用シールド。細かく断裁された空き缶はチャフのつもりだろう。
思いっきり役にたちませんでしたね、と眉をしかめるが、問題はアホの持ち物ではなくこれらが敵に通用する気配すらなかったことだ。
「敵のミサイルは正確にチョーさん直上まで飛来、回避機動をとるも追尾し自爆。威力は強化型ファイアーボールとほぼ同等ですが……えーと、多目的誘導ミサイルみたいなのって、あんな感じでしたっけ?」
……かくり?
プリケッタがリアルブルーの軍出身者は居ないかと見回し、所感を求めて首をかしげる。彼女の現代兵器知識は数年前の民間公開レベルで止まっている。飛来した姿は座学で覚えた小型誘導弾にそっくりだ。だが挙動は?
旧世代の漂着物改修品と思われた敵の武器だが、作戦見直しは根本的レベルで必要かもしれない。
●
事の起こりは、コーリアスの包囲宣言、である。
偵察するまでもなく、森が霧に包まれたのちにその一角の濃霧が薄れた。
──ユキウサギの里を見下ろす丘の頂上。
そこに異様な建造物と兵器群が、里を威圧するように設置されていた。
外見は数階建て相当の円錐型ビルと、先端に取り付けられ回転する巨大なパラボラアンテナ。その足元に居並ぶ多数のミサイルポッド。それらをつなぐコードと配管。パトリオットミサイルみたいなのを旧世代風かつ固定型にした感じ、とは、プリケッタの身も蓋もない表現である。
護衛だろうか。巨人数体が斧を持ちポッドとアンテナ周囲に蠢いているのが、双眼鏡越しにここからも見える。アンテナ基部のビルと一部の配管から白煙が上がっているのは何だろう?
恫喝なのだ。すくなくとも今のうちは。
それが証拠に、基部のビルにアンテナ以外の円形が填め込まれている。
期限までの時間を刻む時計──
カウントダウンが終了すれば予測総数200に近いミサイルの一斉射。バカでも察する仕掛けだ。
当然、破壊作戦が策定実行される。
その結果が、かのアンテナによる索敵とミサイル追尾による迎撃。
発射数が1回だったのも、あえて生存者による報告を促す威圧だろう。
威力偵察による敵ミサイル基地破壊作戦の前段を、改めて行う。
それが未明の結果を経ての、ハンターへの指示となった。
索敵が全周に行われているとわかった以上、進入経路は多くない。実質、こちらの機動への阻害が少ない1方面。多少、進入角にバリエーションを持たせても、低木と岩がそこここに点在する斜面を抜けることとなる。
「別に破壊してしまっても構わんのだろう?」
と誰が言ったものか。
「気持ちはわかりますヨ。あのアンテナが人を小馬鹿にした顔面っぽいですもんね。ただ、それでチョーさんヤられちゃったので……」
シミュラクラ現象でしたっけ? 顔にみえるの。
プリケッタがそれフラグっぽいです、と釘を刺す。更に、チョーさんで思い出した、と付け加える。
「チョーさん、破壊探査用に超聴覚持っていったんですけど、敵のミサイル発射前に耳に違和感があったんですって」
声にならない声みたいな、キィィって音……
●
仄暗い一室。
中央に置かれた簡易デスクの上に、リアルブルーの写真と書籍、殴り書きされた図面が載っていた。
添えられた便箋は何者かからコーリアスに宛てられたものだろう。
『錬金術制限により完成はなりませんでしたが支障ありません。設計概念は構築されております。また、あの外観は、こちらの世界の者には未知への威圧感を、むこうの世界の者へは固定観を植えつけることでしょう。簡単に制圧できるものではありません』
解説
●作戦概要
・敵ミサイル基地、ならびに付随する索敵基地へ威力偵察せよ
●敵施設情報
・索敵施設
7~8階相当の円錐型ビル屋上に、360度回転する巨大パラボラアンテナ設置
円錐ビル中央階相当に時計が備え付けられており、カウントは決戦期限と一致する
円錐ビル低層階から基部にかけてコードと配管が多数派生、ミサイルポッドに接続されている
一部配管とその円錐ビル一角から、白煙が立ち上っている
アンテナ回転は1分1回転、指向性は未知だが形状から狭いコーン状と推測される
アンテナには顔を思わせる模様が描かれている
先遣が夜間に出発、対レーダー装備で失敗、また耳の不快を感知している
・ミサイル基地
リアルブルー近代兵器における、移動式対空ミサイル施設ないし移動式対地ミサイル発射装置のミサイルポッド部分のみを、集積運用した状態に酷似
視認から推測される総数は約200
・巨大亜人
4~6名を確認
斧を装備、警戒あるいは何らかの作業に従事している
・ミサイル
小型誘導弾に酷似
発射後目標直上まで飛来し目標を追尾自爆する
●現地情報
里を見下ろす低めの丘陵頂上
ハンター待機の里はずれから直線距離で数百m、策定進入経路で約1km
策定経路は、ゆるやかな斜面に低木と岩がそこここに配置、道は無いが下生えは薄く歩行は容易
なお、策定経路以外の方向では機動性に制限がかかる地形のため、迂回は現実的ではない
騎乗などは制限しないが非推奨であり、万一の損害は補償しない
●NPC情報
・プリケッタ:回復職、指示により同行可能
・シモン:近接職、指示により同行可能だが負傷中
・敵ミサイル基地、ならびに付随する索敵基地へ威力偵察せよ
●敵施設情報
・索敵施設
7~8階相当の円錐型ビル屋上に、360度回転する巨大パラボラアンテナ設置
円錐ビル中央階相当に時計が備え付けられており、カウントは決戦期限と一致する
円錐ビル低層階から基部にかけてコードと配管が多数派生、ミサイルポッドに接続されている
一部配管とその円錐ビル一角から、白煙が立ち上っている
アンテナ回転は1分1回転、指向性は未知だが形状から狭いコーン状と推測される
アンテナには顔を思わせる模様が描かれている
先遣が夜間に出発、対レーダー装備で失敗、また耳の不快を感知している
・ミサイル基地
リアルブルー近代兵器における、移動式対空ミサイル施設ないし移動式対地ミサイル発射装置のミサイルポッド部分のみを、集積運用した状態に酷似
視認から推測される総数は約200
・巨大亜人
4~6名を確認
斧を装備、警戒あるいは何らかの作業に従事している
・ミサイル
小型誘導弾に酷似
発射後目標直上まで飛来し目標を追尾自爆する
●現地情報
里を見下ろす低めの丘陵頂上
ハンター待機の里はずれから直線距離で数百m、策定進入経路で約1km
策定経路は、ゆるやかな斜面に低木と岩がそこここに配置、道は無いが下生えは薄く歩行は容易
なお、策定経路以外の方向では機動性に制限がかかる地形のため、迂回は現実的ではない
騎乗などは制限しないが非推奨であり、万一の損害は補償しない
●NPC情報
・プリケッタ:回復職、指示により同行可能
・シモン:近接職、指示により同行可能だが負傷中
マスターより
調査依頼です、韮瀬です。ヨゴレじゃなくて残念だよ!
さて、威力偵察だからといってピンポンダッシュだけが調査というわけではなく。また、単なる観測だけでなく情報の共有と更新をやらないと、今回は厳しいんじゃないかという難易度で設定しています。
逆に、新人ばかり4人でも大成功は狙えるわけですが。
韮瀬「ミサイル基地の破壊依頼なんですが、コーリアス相手だしと盛りすぎて8人EX危険フラグ必至でして、なによりシナリオ組んだ自分がキツく……」
SD「調整可能ですよ?」
韮瀬「じゃ、2回に分けます! 調査と破壊で」
経緯がこんな感じ(脚色あり)なので、敵ミサイル総攻撃を阻止する手懸りをぜひとも御願いします。
さて、威力偵察だからといってピンポンダッシュだけが調査というわけではなく。また、単なる観測だけでなく情報の共有と更新をやらないと、今回は厳しいんじゃないかという難易度で設定しています。
逆に、新人ばかり4人でも大成功は狙えるわけですが。
韮瀬「ミサイル基地の破壊依頼なんですが、コーリアス相手だしと盛りすぎて8人EX危険フラグ必至でして、なによりシナリオ組んだ自分がキツく……」
SD「調整可能ですよ?」
韮瀬「じゃ、2回に分けます! 調査と破壊で」
経緯がこんな感じ(脚色あり)なので、敵ミサイル総攻撃を阻止する手懸りをぜひとも御願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/13 15:17
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/04 23:55:04 |
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別壊相談卓 万歳丸(ka5665) 鬼|17才|男性|格闘士(マスターアームズ) |
最終発言 2016/09/06 18:43:59 |