ゲスト
(ka0000)
呼ばれて飛び出て
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2016/09/12 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/21 22:00
オープニング
警察署には、犯罪の証拠物件が多数保管されている。刃物、銃器の他にも、弓、刀剣、魔導を使った爆破時限装置、呪いの護符、さまざまな種類のワンドなどなど、品揃えは豊富。
裁判が終わり被告の刑が確定すればそれらは順次――ある程度価値のありそうなものだけだが――公のルートを通り、新しい持ち主を探すため、競売にかけられることになっている。それで得た収入は、警察へと入る仕組み。実に無駄のないシステム。
それはさておき本日はその競売業者が買い付けに来る日。
「こんにちは、毎度お世話になります」
「ああ、こんにちは。こちらこそ毎度お世話になっております」
月並みな挨拶を所長と交わした業者は、保管庫に案内された。
今回質流れになる品は、前以て倉庫から出され、床の上に並べられている。
「今回は魔導銃が多いですな」
「ええ。北伐の片がついてから、だぶついた品が裏で安く出回っているようで。困ったものですよ」
「そういえば、リアルブルーとの間で行き来が出来るようになったとか?」
「話は聞きますな。ヴォイドゲートとか言うのでしたか……そうそう、サルバトーレ・ロッソ、リゼリオに戻ってきたらしいですよ」
世間話をしながら業者は、ふと隅にある指輪に目を留める。飾りも何もない、つるりとした指輪。色は銀色。
よく目を近づけて見れば、外側に矢印のような模様が彫り付けてある。
「これは?」
「ああ、それはスペットという魔術師が持っていたものですよ。指にはめると、自在に結界を作ることが出来るとかなんとか。詳しい仕組みは分かりませんが」
「ほう……その魔術師は今どこに?」
「北の刑務所に入ってますよ。ほかの囚人たちと一緒に、毎日岩塩を掘っているそうで」
装飾品としては受けそうなデザインではないが、何らかの魔法アイテムというのなら話が違ってくる。
業者は指輪も引き取って行くことに決めた。
●
ハンターオフィスの本部が置かれているリゼリオには、たくさんのアイテムショップが軒を連ねている。
仲間たちと通りを散策していたカチャは、とある店の前で足を止めた。
それはちょっとお高めな、中古アイテム専門店。ショーウィンドーにはよく知られたブランドの刀剣、鎧、装身具などが置いてあるのだが、それに混じって、見覚えのある品が飾ってあったのだ。
つるんとした銀色の指輪。
「あれ、これ……どこかで……」
記憶を辿った彼女は、一匹の猫が近くを通ったことで、ああ、と思い出す。
「スペットのしてた奴にそっくりですね、この指輪」
最近静かなので忘れかけていたが、あの猫人は今頃どうしているのだろうと思いを馳せるカチャ。
そうやって立ち止まっているのが悪かったのだろう。女店員が声をかけてきた。
「指輪、お買い上げになりますか?」
そんなつもり一切なかったカチャは、急いで場を離れようとする。
「あ、いえ、そういうわけではないんで」
しかし女店員は販売欲に燃えていた。もしかすると給料が歩合制なのかもしれない。頼みもしないのに指輪を展示台から取り出してくる。
「まあまあ、試しにはめてみるだけはめてみてくださいな。きっとお客様お似合いですよ」
「いえ、いいですから本当に、いいですから、今手持ちがないんで!」
「それなら分割払という手もありますよお客様!」
カチャの右の人差し指へ、強引に指輪が押し込められた。
指輪が青く光る。
同時に近くの地面へ、1メートル四方の穴があく。
「え……?」
「……なんだ?」
ハンターたちは皆で穴を覗き込んだ。その途端、熱い蒸気が吹き上がってきた。脳に刺さるような叫び声も。
ぬみゅふしないでぃいあい、あああおむぼすんいああああ
穴から突如、手と足のごちゃごちゃに絡み合ったものが、のたくり出てきた。そしてつっかえた。
どうやら体より穴の方が、はるかに小さかったらしい。
「なんだよ歪虚かよ!」
「それ以外には見えませんよね!」
むるぐぃあゑうにいきいいいいい
形容しづらい声を聞いているだけで吐き気と頭痛がしてくる。狂気系の歪虚らしい。
そこにまた、別の穴が空く。
カチャの足元から長い黒髪の女が、ずるずるもそもそはい出してきた。
「……最近よく……あちこち……穴があく……」
「のおっ!?」
反射的に竹刀で叩くカチャ。しかし手ごたえは全くなかった。しっかり目に見えているのに。
「……そういう攻撃は……無駄……」
「ななななんですあなた!?」
「……指輪の関係者……的な……? とりあえず穴……閉じたほうがいいわよ……言っておくけど……あの暴れてる人……全長……100メートル位あるから……」
聞きたくなかった情報だ。
「閉じてって……どうやって閉じればいいんですか!?」
「……指輪を外せば……?」
シンプルな指摘を受けたカチャは、指輪を外そうとした。しかし、店員が力の限り押し込んだせいできっちり指の付け根にはまってしまっており、なかなか取れない。
「……まあ……ほっておいても……あなたは……指輪にマテリアルを吸い尽くされて……死んじゃうから……そうすれば……穴も自然と閉じるから……それまで待ちましょうか……」
「死っ……ちょっと待ってくださいよ! 制御する方法とかないんですか!?」
「……ない……正当な登録ユーザー以外……制御出来ない仕様……そもそもなんで……あなたがそれを持ってるのか……そこは聞いてみたいけど……」
解説
補足説明
これは白昼いきなり現れた謎のワームホールを塞ぎ、歪虚を退散させるお仕事です。
まずカチャと指輪を分離し、穴を閉じてください。指輪は相当強くはまっています。ただ引っ張るだけでは、すんなり抜くのは難しいです。
穴が閉じれば歪虚の本体は封じられます。ワームホールからはみ出た分だけが、戻れないまま残りますので、そちらは始末しておいてください。
歪虚データ
名称:混沌の何か
体の大きさ:百メートルはあるらしい。
属性:狂気。
攻撃:見た目と奇声による精神汚染。
現在の状況:突如通路が開いたので興奮している。
名称:白ワンピースの女
見た目:Jホラーにいそう。
属性:不明。そもそも歪虚なのかどうか。
現在の状況:当事者による問題解決待ち。自ら手を下す気はない。
これは白昼いきなり現れた謎のワームホールを塞ぎ、歪虚を退散させるお仕事です。
まずカチャと指輪を分離し、穴を閉じてください。指輪は相当強くはまっています。ただ引っ張るだけでは、すんなり抜くのは難しいです。
穴が閉じれば歪虚の本体は封じられます。ワームホールからはみ出た分だけが、戻れないまま残りますので、そちらは始末しておいてください。
歪虚データ
名称:混沌の何か
体の大きさ:百メートルはあるらしい。
属性:狂気。
攻撃:見た目と奇声による精神汚染。
現在の状況:突如通路が開いたので興奮している。
名称:白ワンピースの女
見た目:Jホラーにいそう。
属性:不明。そもそも歪虚なのかどうか。
現在の状況:当事者による問題解決待ち。自ら手を下す気はない。
マスターより
KINUTAです。
指輪=呪いのマストアイテム。
指輪=呪いのマストアイテム。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/18 00:30
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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▼質問卓 メイム(ka2290) エルフ|15才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2016/09/10 17:49:43 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/10 12:02:15 |
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相談卓だよ 天竜寺 詩(ka0396) 人間(リアルブルー)|18才|女性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/09/11 10:51:35 |