ゲスト
(ka0000)
【初心】財を喰らう影
マスター:黒木茨

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加制限
- LV1~LV20
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/09/13 09:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/22 09:00
オープニング
●影は蠢く
「なあ、あんた。ここら辺って狼や熊の類は出るのか」
「あぁ? うーん……そういえば、やたらでかい何かが森から降りて牧場の馬を襲っているのを見たような気がする。おっかねぇから俺たちは慌てて家に閉じこもったけど……なぁ」
「そうだなぁ……オーナーさんには一応言っといたんだがどうなったんだか……んでもよそ者のあんたがなしてんなこと聞くんだい?」
旅行者だろうか。ペットを連れた男数人が、たった今実を収穫せんとしている農民に頻りに聞いていた。
「最近怖いだろ。用心に越したことはないと思って」
「そうだそうだ。んで、現地のモンに聞くのが一番だろうとな」
その言葉に納得したのか、農民はそれ以上の追及をやめた。
「ところで、その牧場っていうのは?」
目ざとくも農民の言葉を捉えた男たちは、話題を変える。農民は首を傾げつつも、男に答えた。
「最近儲かり始めたところでねぇ。連絡して訪ねてけば乳搾り体験だとかさせてくれるらしいべ。気になるなら行ってきな」
ありがとう。男は礼を言い、その場を去った。
●屋敷にて
「わしの家畜が襲われておる。いやそれどころか、盗まれているようでな」
『急遽怪我人が出て行けなくなった。代わりに出てほしい』そう先輩ハンターに言われて向かった屋敷であなたたちを迎えたのは、隙あらば溜息を吐く初老の男だ。
「調べてくれ。……ただの歪虚というのであれば、貴様らに頼んで駆除すればいい話だが。妙なのだ」
そこで男は、ずらりと並んだハンターを一瞥し、机上の紙束を捲る。
「わしとて呑気に害獣を許しているわけではない。しかし、罠や銃で負傷したはずのそれが瞬時に回復して戻っているようでな……きりがない」
男の話から推測するに、彼が捲っている紙束は報告書のようだ。そう考えているうちに、また紙が捲られる音が聞こえる。
「まだあるぞ。目撃者に聞けば、だ。侵入経路は街と森の二つらしい」
「どういうことですか」
堪えかねたのだろう。誰かが声を上げた。男は音の根源に視線を向ける。
「歪虚が街に生息しているのであれば当然、問題になるはずだがな」
その言葉に息を飲むハンターを見て男はにんまりと笑い、続けた。
「たかが牛だ馬だと思われるかもしれないが、わしにとっては大事な財産だ。解決してくれるなら報酬はたっぷり出そう。街の人間にも貴様らに協力するよう頼んでいる」
そして男が出したのは、契約書だ。請けるか否か。新人ハンターは震える手でペンをとる。
「不安かね。なに、心配は無用だ。貴様らがしくじった時のために別口で実力あるハンターに補助を頼んでいる。まあ死ぬことはないだろうよ」
そこで誰かが机上の資料を盗み見たようで、あなたに耳打ちしてくる。その『実力あるハンター』というのは、新人の自分たちを監督している先輩らしい。
もし自分たちが全滅寸前に追い込まれたときは、先輩が手助けしてくれるようだ……とはいえ、せっかくの門出。出来ることなら成功を目指したいもの。
「期待しているぞ、新米ども」
老人の哄笑が部屋に響いた。
「なあ、あんた。ここら辺って狼や熊の類は出るのか」
「あぁ? うーん……そういえば、やたらでかい何かが森から降りて牧場の馬を襲っているのを見たような気がする。おっかねぇから俺たちは慌てて家に閉じこもったけど……なぁ」
「そうだなぁ……オーナーさんには一応言っといたんだがどうなったんだか……んでもよそ者のあんたがなしてんなこと聞くんだい?」
旅行者だろうか。ペットを連れた男数人が、たった今実を収穫せんとしている農民に頻りに聞いていた。
「最近怖いだろ。用心に越したことはないと思って」
「そうだそうだ。んで、現地のモンに聞くのが一番だろうとな」
その言葉に納得したのか、農民はそれ以上の追及をやめた。
「ところで、その牧場っていうのは?」
目ざとくも農民の言葉を捉えた男たちは、話題を変える。農民は首を傾げつつも、男に答えた。
「最近儲かり始めたところでねぇ。連絡して訪ねてけば乳搾り体験だとかさせてくれるらしいべ。気になるなら行ってきな」
ありがとう。男は礼を言い、その場を去った。
●屋敷にて
「わしの家畜が襲われておる。いやそれどころか、盗まれているようでな」
『急遽怪我人が出て行けなくなった。代わりに出てほしい』そう先輩ハンターに言われて向かった屋敷であなたたちを迎えたのは、隙あらば溜息を吐く初老の男だ。
「調べてくれ。……ただの歪虚というのであれば、貴様らに頼んで駆除すればいい話だが。妙なのだ」
そこで男は、ずらりと並んだハンターを一瞥し、机上の紙束を捲る。
「わしとて呑気に害獣を許しているわけではない。しかし、罠や銃で負傷したはずのそれが瞬時に回復して戻っているようでな……きりがない」
男の話から推測するに、彼が捲っている紙束は報告書のようだ。そう考えているうちに、また紙が捲られる音が聞こえる。
「まだあるぞ。目撃者に聞けば、だ。侵入経路は街と森の二つらしい」
「どういうことですか」
堪えかねたのだろう。誰かが声を上げた。男は音の根源に視線を向ける。
「歪虚が街に生息しているのであれば当然、問題になるはずだがな」
その言葉に息を飲むハンターを見て男はにんまりと笑い、続けた。
「たかが牛だ馬だと思われるかもしれないが、わしにとっては大事な財産だ。解決してくれるなら報酬はたっぷり出そう。街の人間にも貴様らに協力するよう頼んでいる」
そして男が出したのは、契約書だ。請けるか否か。新人ハンターは震える手でペンをとる。
「不安かね。なに、心配は無用だ。貴様らがしくじった時のために別口で実力あるハンターに補助を頼んでいる。まあ死ぬことはないだろうよ」
そこで誰かが机上の資料を盗み見たようで、あなたに耳打ちしてくる。その『実力あるハンター』というのは、新人の自分たちを監督している先輩らしい。
もし自分たちが全滅寸前に追い込まれたときは、先輩が手助けしてくれるようだ……とはいえ、せっかくの門出。出来ることなら成功を目指したいもの。
「期待しているぞ、新米ども」
老人の哄笑が部屋に響いた。
解説
■概要
家畜が襲われる原因を調査し、対応してください。
場所は同盟領の農業推進地域ジェオルジの牧場。近くに森があります。
牧場は動物ごとにいくつかのエリアに分かれ、それぞれ柵で仕切られています。
■情報
牧場主から得られる情報は以下の通りです。
敵は定期的に家畜を襲うか、攫うようです。
そして不思議なことに回復力に優れ、重傷を負っても即座に傷を治し戻ってくるそうです。
他、町の人や近隣の農家からも聞き込みを行えば詳しい情報が得られるでしょう。
「ここは昔から熊が出るって言われてる土地でね」
「狼か犬か……よくわからないけど、そんな感じの影が牧場に向かっていくのを見たよ。うん? いや街の方からだね」
「そういえば酒場で何かの皮や毛が高く売れただとか話している人たちがいたな」
といった感じです。以上の会話とオープニングの『●影は蠢く』部分は依頼開始段階ではPLのみが知っている情報のため、PCは聞き込みなど行動して、情報を得てください。
家畜が襲われる原因を調査し、対応してください。
場所は同盟領の農業推進地域ジェオルジの牧場。近くに森があります。
牧場は動物ごとにいくつかのエリアに分かれ、それぞれ柵で仕切られています。
■情報
牧場主から得られる情報は以下の通りです。
敵は定期的に家畜を襲うか、攫うようです。
そして不思議なことに回復力に優れ、重傷を負っても即座に傷を治し戻ってくるそうです。
他、町の人や近隣の農家からも聞き込みを行えば詳しい情報が得られるでしょう。
「ここは昔から熊が出るって言われてる土地でね」
「狼か犬か……よくわからないけど、そんな感じの影が牧場に向かっていくのを見たよ。うん? いや街の方からだね」
「そういえば酒場で何かの皮や毛が高く売れただとか話している人たちがいたな」
といった感じです。以上の会話とオープニングの『●影は蠢く』部分は依頼開始段階ではPLのみが知っている情報のため、PCは聞き込みなど行動して、情報を得てください。
マスターより
お世話になっております、黒木です。
あまり依頼に参加しない方や新規キャラクター向けのシナリオとなっております。
そのため、OP通り死ぬことはありません。全滅になりそうな場合は先輩がなんとかしてくれるでしょう。
では白紙には気を付けて、よろしくお願いします。
あまり依頼に参加しない方や新規キャラクター向けのシナリオとなっております。
そのため、OP通り死ぬことはありません。全滅になりそうな場合は先輩がなんとかしてくれるでしょう。
では白紙には気を付けて、よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/12/27 00:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/10 02:40:53 |
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![]() |
相談場所 和沙・E・グリム(ka6481) 人間(リアルブルー)|18才|女性|疾影士(ストライダー) |
最終発言 2016/09/12 23:57:16 |