ゲスト
(ka0000)
【猫譚】ワルニャー総帥、爆誕
マスター:御影堂

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/09/18 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/09/27 12:00
オープニング
「魚料理が食べられない……ってどういうことですの!?」
王国南部の湖、その畔の宿でサチコ・W・ルサスールは叫びをあげていた。彼女は、ルサスール家という貴族の一人娘である。知見を増やすべく旅する彼女は、今海を目指していた。
その途中、美味しい魚料理を出す宿があると聞いてサチコは寄り道をすることに決めたのだ。楽しみに宿の女将にその話をしたのだが……。
「ごめんね、お嬢ちゃん。出せないものは出せないのよ」
ため息混じりに告げる女将へ、サチコは悲しみの表情を見せる。やり場のない怒りをこれ以上放出させるわけにもいかず、低い唸り声をあげていた。
「女将、理由をお聞かせいただけますか?」
見かねた従者のタロが、女将さんへ問いかけると返ってきたのは、
「ユグディラが漁場を荒らしてて、外に売りに出す分しか残せないみたいなの」
「ユグディラ……ってネコの妖精でしたっけ?」
サチコのふわっとした知識に「えぇ、そんなところよ」と女将は頷いた。
「元々、ユグディラたちはユグディラたちで狩場があるはずなのだけれど……どういうわけか私たちの魚を奪っていくのよね」
「対策は取られないのですか?」
「見つけたら追い払ったり、理由を問いただしたりしようとはしているみたいなのだけれど……」
言葉を濁すということは、うまくいっていないのだろう。サチコはユグディラ……と小さくつぶやく。従者のタロとジロは、にわかに嫌な予感がした。
「ユグディラたち、話がありますわ!」
深夜、誰もいない漁場にサチコはいた。両脇には、辺りを気にするタロとジロの姿があった。案の定、サチコはユグディラをどうにかしようと動き出したのだ。
「私は……いや、俺様はワルワル団の首領ワルサー総帥……なのだぜ!!」
※サチコはワルワル団という頭の悪そうな団体の首領、ワルサー総帥として活動することがありますが、そっとしておきましょう。
サチコの言葉に呼応するように、小さな声が囁き合っていた。
(……悪い人ニャ?)
(悪い人には見えないニャ)
サチコは加えて、剣を抜き放ち宣言する。
「もし、あなたたちが困っているのなら、このワルサー総帥が解決してやるのぜ!」
(案内してみるニャ?)
(あいつを倒してくれるかもしれないニャ)
(ネコの耳も持ってるから、味方ニャ)
何故か猫耳をつけたサチコの前に、ユグディラたちが姿を現す。
しばらく見つめ合っていたが、ユグディラたちは誘導するような視線を送り歩き出した。連れて行きたい場所があるのだろう、とサチコは意気揚々と歩き出す。
「わーはっはっは、このワルサー総帥に任せるのぜ!」
ユグディラたちの不安そうな表情とは裏腹に、サチコは自身を笑みに含ませていた。
だが、サチコはすぐにへこたれることになる。
「……どうしてこんなことに……」
サチコは誘われるがママ、ユグディラたちの狩場を訪れていた。そこは、湖の中でもやや足場が不安定な浅瀬の岩礁である。少し離れたところでは、ユグディラたちがことの成り行きを見ていた。
ここにユグディラたちの見せたかった「何か」があるらしい。ぼうっと待っていたサチコの目の前に、ざぱっと音を立ててそいつらは現れた。
「……あ」
視線の先にいたのは、大きな鋏を打ち鳴らす川エビたちの姿であった。無論、ちょっとやそっと大きいのではない。少なくともサチコの数倍の大きさはあるのだ。
そのうち一体が放った水鉄砲を避け、サチコはずれかけた猫耳を押さえる。
「……なるほど、雑魔ですわね。いいですわ、この……」
ちらりと後方に控えるユグディラたちを見、サチコは猫耳をしっかりと付け直した。
「ワルワル団首領、ワルサー総帥が相手ですニャ!」
その言葉に、猫耳を渡した従者ジロは、はるか後方で小さなガッツポーズをしたとかなんとか……。
王国南部の湖、その畔の宿でサチコ・W・ルサスールは叫びをあげていた。彼女は、ルサスール家という貴族の一人娘である。知見を増やすべく旅する彼女は、今海を目指していた。
その途中、美味しい魚料理を出す宿があると聞いてサチコは寄り道をすることに決めたのだ。楽しみに宿の女将にその話をしたのだが……。
「ごめんね、お嬢ちゃん。出せないものは出せないのよ」
ため息混じりに告げる女将へ、サチコは悲しみの表情を見せる。やり場のない怒りをこれ以上放出させるわけにもいかず、低い唸り声をあげていた。
「女将、理由をお聞かせいただけますか?」
見かねた従者のタロが、女将さんへ問いかけると返ってきたのは、
「ユグディラが漁場を荒らしてて、外に売りに出す分しか残せないみたいなの」
「ユグディラ……ってネコの妖精でしたっけ?」
サチコのふわっとした知識に「えぇ、そんなところよ」と女将は頷いた。
「元々、ユグディラたちはユグディラたちで狩場があるはずなのだけれど……どういうわけか私たちの魚を奪っていくのよね」
「対策は取られないのですか?」
「見つけたら追い払ったり、理由を問いただしたりしようとはしているみたいなのだけれど……」
言葉を濁すということは、うまくいっていないのだろう。サチコはユグディラ……と小さくつぶやく。従者のタロとジロは、にわかに嫌な予感がした。
「ユグディラたち、話がありますわ!」
深夜、誰もいない漁場にサチコはいた。両脇には、辺りを気にするタロとジロの姿があった。案の定、サチコはユグディラをどうにかしようと動き出したのだ。
「私は……いや、俺様はワルワル団の首領ワルサー総帥……なのだぜ!!」
※サチコはワルワル団という頭の悪そうな団体の首領、ワルサー総帥として活動することがありますが、そっとしておきましょう。
サチコの言葉に呼応するように、小さな声が囁き合っていた。
(……悪い人ニャ?)
(悪い人には見えないニャ)
サチコは加えて、剣を抜き放ち宣言する。
「もし、あなたたちが困っているのなら、このワルサー総帥が解決してやるのぜ!」
(案内してみるニャ?)
(あいつを倒してくれるかもしれないニャ)
(ネコの耳も持ってるから、味方ニャ)
何故か猫耳をつけたサチコの前に、ユグディラたちが姿を現す。
しばらく見つめ合っていたが、ユグディラたちは誘導するような視線を送り歩き出した。連れて行きたい場所があるのだろう、とサチコは意気揚々と歩き出す。
「わーはっはっは、このワルサー総帥に任せるのぜ!」
ユグディラたちの不安そうな表情とは裏腹に、サチコは自身を笑みに含ませていた。
だが、サチコはすぐにへこたれることになる。
「……どうしてこんなことに……」
サチコは誘われるがママ、ユグディラたちの狩場を訪れていた。そこは、湖の中でもやや足場が不安定な浅瀬の岩礁である。少し離れたところでは、ユグディラたちがことの成り行きを見ていた。
ここにユグディラたちの見せたかった「何か」があるらしい。ぼうっと待っていたサチコの目の前に、ざぱっと音を立ててそいつらは現れた。
「……あ」
視線の先にいたのは、大きな鋏を打ち鳴らす川エビたちの姿であった。無論、ちょっとやそっと大きいのではない。少なくともサチコの数倍の大きさはあるのだ。
そのうち一体が放った水鉄砲を避け、サチコはずれかけた猫耳を押さえる。
「……なるほど、雑魔ですわね。いいですわ、この……」
ちらりと後方に控えるユグディラたちを見、サチコは猫耳をしっかりと付け直した。
「ワルワル団首領、ワルサー総帥が相手ですニャ!」
その言葉に、猫耳を渡した従者ジロは、はるか後方で小さなガッツポーズをしたとかなんとか……。
解説
●目的
エビ雑魔を討伐し、ユグディラの漁場を取り戻す。
●エビ
1、特徴
サイズ1、硬い殻を持つ。
素早さよりも硬さと攻撃力で攻めるタイプ。
でも、頭脳は獣並でリーダー等はいない。
数は4~6体。
2、攻撃
水鉄砲による遠距離攻撃。
鋏による近接攻撃。
どちらもそこそこの威力がある。
3、逃亡の可能性
あり。
後述する戦場で逃げ場を防ぐことは可能。
●戦場
湖の岩礁(浅瀬)。
サチコを含めた陸側は、距離15前後からスタート。
湖側から舟等で接近することもできる。
その場合、回りこむ形となるため距離は伸びる。
また、手段に応じて行動に制限がかかる。
(舟はハンター自身が動かす必要あり)
後方を抑えることで、エビの逃亡を阻止可能。
ただし、反撃は激しくなる。
●サチコ
ワルサー総帥を名乗ることがある貴族の娘。
優しい性格で正義を尊ぶが、やや間が抜けている。
●魚料理
戦闘後、淡水魚料理にありつくことができます。
発酵系の料理と煮魚や香草焼き等です。
舌鼓を打ちながら、ユグディラと交流もありかもしれません。
エビ雑魔を討伐し、ユグディラの漁場を取り戻す。
●エビ
1、特徴
サイズ1、硬い殻を持つ。
素早さよりも硬さと攻撃力で攻めるタイプ。
でも、頭脳は獣並でリーダー等はいない。
数は4~6体。
2、攻撃
水鉄砲による遠距離攻撃。
鋏による近接攻撃。
どちらもそこそこの威力がある。
3、逃亡の可能性
あり。
後述する戦場で逃げ場を防ぐことは可能。
●戦場
湖の岩礁(浅瀬)。
サチコを含めた陸側は、距離15前後からスタート。
湖側から舟等で接近することもできる。
その場合、回りこむ形となるため距離は伸びる。
また、手段に応じて行動に制限がかかる。
(舟はハンター自身が動かす必要あり)
後方を抑えることで、エビの逃亡を阻止可能。
ただし、反撃は激しくなる。
●サチコ
ワルサー総帥を名乗ることがある貴族の娘。
優しい性格で正義を尊ぶが、やや間が抜けている。
●魚料理
戦闘後、淡水魚料理にありつくことができます。
発酵系の料理と煮魚や香草焼き等です。
舌鼓を打ちながら、ユグディラと交流もありかもしれません。
マスターより
わるわるさー、御影堂です。
わるわるさーはワルワル団の挨拶ですが、はやらせなくていいです。
さて、今回は巷で話題のユグディラ絡みです。サチコとユグディラの初絡みとなります。
今後の動き次第ではありますが、しばしお付き合いをくださいませ。
※戦闘後描写含めてアドリブを入れる場合があります。ご了承ください。
わるわるさーはワルワル団の挨拶ですが、はやらせなくていいです。
さて、今回は巷で話題のユグディラ絡みです。サチコとユグディラの初絡みとなります。
今後の動き次第ではありますが、しばしお付き合いをくださいませ。
※戦闘後描写含めてアドリブを入れる場合があります。ご了承ください。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/26 08:51
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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作戦相談卓 夢路 まよい(ka1328) 人間(リアルブルー)|15才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/09/17 20:50:02 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/13 19:13:26 |