ゲスト
(ka0000)
コボルドの手習い
マスター:KINUTA

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在8人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 6日
- プレイング締切
- 2016/09/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/10/01 19:00
オープニング
● コボちゃんおつかいちゅう
ハンターオフィス・ジェオルジ支局にマスコットとして飼われている(本人的にはそう思ってないが)トイプードルに激似のコボルド、コボちゃん。
彼は最近、お使いすることを覚えた。
支局職員から品物が記されたメモとお金の入ったバスケットを持って近隣の雑貨屋へ行き、店の人間に渡し、品物とお釣りを詰めてもらって戻ってくるというだけの、簡単なお仕事だ。
それを何度か繰り返しているうちにコボちゃんは、『文字』というものの存在に気づいた。
自分が口でいくら言っても、店の人間は何も持ってこない。だけど、これを見せるとすぐに(別に欲しくもないものばかりだけど)何か持ってくる。
どうやら『文字』というものは、相手に言うことを聞かせる力があるらしい……。
ところで雑貨屋には、食えもしない紙だのインクだのペン先だのなどといったつまらないものばかりではない。牛乳、卵、お菓子、乾物、飲み物などといった食料品もある。
コボちゃんはその中でも、特にビーフジャーキーが欲しかった。
自分も『文字』が書けたらあれを持ってこさせることが出来るのではなかろうか――などと考えつつ、バスケットを持って帰路に就く。
● しきょくのひとたち
ここはハンターオフィス・ジェオルジ支局。
職員のマリー、ジュアンが、ハンターの八橋杏子と、お茶を飲みながら世間話。
お昼休みの息抜き。
「へえー、コボルドにお使いさせてるの? 可能なんだ、そういうことが」
「買い物リストとお金を入れたバスケット持たせて、店主さんに渡すだけだから。犬でも出来ることならコボルドにだって出来るんじゃないかと思ってやらせてみたら、案外うまくいったのよ。ねー、ジュアン?」
「うん。途中で食べちゃうといけないから、口に入るものは頼まないようにしているけど……大体はうまくいってるよ」
「途中でお使い忘れてどこかへ行っちゃうってことはないの?」
「うーん。今のところはないよね、マリー」
「そうね。お使い行く度犬用ビスケットあげることにしてるから、その効果かもしれないけど」
のんびり話しているそこに、扉を軽く引っ掻く音。続いてバスケットを下げたコボちゃんが顔を出す。
「わし!」
ジュアンが席から立った。
「おかえりー。ちょっと待っててね、ビスケット取ってくるから」
「わしし! わしし!」
甲高く吠え続けるコボちゃんを横目にマリーは、ふと思った。
「……そういえば、コボルドの知能って正味どのくらいのレベルなのかしらね?」
「そうねえ……犬よりは上と思うわよ。ゴブリンの指示に従って動くことが出来るんだし。ただ論理的思考となるとどうかしらねえ……コボルド語はまだ解読されていないし」
● コボちゃんのきもち
違う違う古い袋に入ってるのはいらない。新しい袋を開けろ。しけってるんだぞ、それ。
コボちゃんが口酸っぱくそう言ったのにもかかわらずジュアンは、しけったビスケットをよこしてきた。
わからん奴らめ。
憤慨しながらコボちゃんはビスケットを受け取る。
こいつらはちっともコボルド語を理解しない。結構長いこと聞かせてやっているのに。耳が悪いんじゃなかろうか――実際ものすごく悪いようだが。ついでに鼻も悪いようだが。
あ、やっぱりビスケットしけってる。
「わしししし! わしー!」
● よくじつ、いらいがきた
ヴォイドゲートの探索に合わせ、亜人との交流が可能かどうかということに対する関心が、盛り上がりを見せている。
本日寄せられたこの依頼も、そういう流れに沿ったものであるだろう。
が、それにしたってマリーたちは、多少面食らう。
「『コボルドが字を覚えることは出来るかどうかの実験を手伝ってほしい』……って、なんでうちにこんな依頼が」
「コボちゃんがいるからじゃないかな。人馴れしてるから、確かにそういうこともしやすいとは思うけど」
当のコボちゃんはコボちゃんハウスの上で、空き缶三味線をかき鳴らしている。
なんだか知らないが昨日から相当機嫌が悪い。
ハンターオフィス・ジェオルジ支局にマスコットとして飼われている(本人的にはそう思ってないが)トイプードルに激似のコボルド、コボちゃん。
彼は最近、お使いすることを覚えた。
支局職員から品物が記されたメモとお金の入ったバスケットを持って近隣の雑貨屋へ行き、店の人間に渡し、品物とお釣りを詰めてもらって戻ってくるというだけの、簡単なお仕事だ。
それを何度か繰り返しているうちにコボちゃんは、『文字』というものの存在に気づいた。
自分が口でいくら言っても、店の人間は何も持ってこない。だけど、これを見せるとすぐに(別に欲しくもないものばかりだけど)何か持ってくる。
どうやら『文字』というものは、相手に言うことを聞かせる力があるらしい……。
ところで雑貨屋には、食えもしない紙だのインクだのペン先だのなどといったつまらないものばかりではない。牛乳、卵、お菓子、乾物、飲み物などといった食料品もある。
コボちゃんはその中でも、特にビーフジャーキーが欲しかった。
自分も『文字』が書けたらあれを持ってこさせることが出来るのではなかろうか――などと考えつつ、バスケットを持って帰路に就く。
● しきょくのひとたち
ここはハンターオフィス・ジェオルジ支局。
職員のマリー、ジュアンが、ハンターの八橋杏子と、お茶を飲みながら世間話。
お昼休みの息抜き。
「へえー、コボルドにお使いさせてるの? 可能なんだ、そういうことが」
「買い物リストとお金を入れたバスケット持たせて、店主さんに渡すだけだから。犬でも出来ることならコボルドにだって出来るんじゃないかと思ってやらせてみたら、案外うまくいったのよ。ねー、ジュアン?」
「うん。途中で食べちゃうといけないから、口に入るものは頼まないようにしているけど……大体はうまくいってるよ」
「途中でお使い忘れてどこかへ行っちゃうってことはないの?」
「うーん。今のところはないよね、マリー」
「そうね。お使い行く度犬用ビスケットあげることにしてるから、その効果かもしれないけど」
のんびり話しているそこに、扉を軽く引っ掻く音。続いてバスケットを下げたコボちゃんが顔を出す。
「わし!」
ジュアンが席から立った。
「おかえりー。ちょっと待っててね、ビスケット取ってくるから」
「わしし! わしし!」
甲高く吠え続けるコボちゃんを横目にマリーは、ふと思った。
「……そういえば、コボルドの知能って正味どのくらいのレベルなのかしらね?」
「そうねえ……犬よりは上と思うわよ。ゴブリンの指示に従って動くことが出来るんだし。ただ論理的思考となるとどうかしらねえ……コボルド語はまだ解読されていないし」
● コボちゃんのきもち
違う違う古い袋に入ってるのはいらない。新しい袋を開けろ。しけってるんだぞ、それ。
コボちゃんが口酸っぱくそう言ったのにもかかわらずジュアンは、しけったビスケットをよこしてきた。
わからん奴らめ。
憤慨しながらコボちゃんはビスケットを受け取る。
こいつらはちっともコボルド語を理解しない。結構長いこと聞かせてやっているのに。耳が悪いんじゃなかろうか――実際ものすごく悪いようだが。ついでに鼻も悪いようだが。
あ、やっぱりビスケットしけってる。
「わしししし! わしー!」
● よくじつ、いらいがきた
ヴォイドゲートの探索に合わせ、亜人との交流が可能かどうかということに対する関心が、盛り上がりを見せている。
本日寄せられたこの依頼も、そういう流れに沿ったものであるだろう。
が、それにしたってマリーたちは、多少面食らう。
「『コボルドが字を覚えることは出来るかどうかの実験を手伝ってほしい』……って、なんでうちにこんな依頼が」
「コボちゃんがいるからじゃないかな。人馴れしてるから、確かにそういうこともしやすいとは思うけど」
当のコボちゃんはコボちゃんハウスの上で、空き缶三味線をかき鳴らしている。
なんだか知らないが昨日から相当機嫌が悪い。
解説
補足説明
これはコボルドに字を教えることが可能かどうか、確かめてみるシナリオです。
コボちゃんは小型でプードルといってもコボルド。暴れだすと、日本猿くらいの破壊力を出せます。
そんな万一を鑑みて、教え役にハンター募集。
一文字でも覚えて書けるようになれば、成功判定が出ます。
コボちゃんは人間の言葉を、語調や表情等も参考に、『大体』『なんとなく』のレベルで理解しています。
この実験には、依頼者である動物学者のグループが立ち会います。学習に必要と思われる設備、器材等は、彼らが準備いたします。「字を教えるために、こういうものがあったらいいんじゃないか?」等の案があれば、どしどしプレイングにてお寄せください。
これはコボルドに字を教えることが可能かどうか、確かめてみるシナリオです。
コボちゃんは小型でプードルといってもコボルド。暴れだすと、日本猿くらいの破壊力を出せます。
そんな万一を鑑みて、教え役にハンター募集。
一文字でも覚えて書けるようになれば、成功判定が出ます。
コボちゃんは人間の言葉を、語調や表情等も参考に、『大体』『なんとなく』のレベルで理解しています。
この実験には、依頼者である動物学者のグループが立ち会います。学習に必要と思われる設備、器材等は、彼らが準備いたします。「字を教えるために、こういうものがあったらいいんじゃないか?」等の案があれば、どしどしプレイングにてお寄せください。
マスターより
KINUTAです。
異文化交流は言語の相互理解から。
登場NPC
コボルドコボちゃん:トイプードルそっくりな容姿をしたコボルド。ジェオルジ支局のマスコット。シルクハットを被り、チョッキとジャケットを着ているおしゃれさん。
異文化交流は言語の相互理解から。
登場NPC
コボルドコボちゃん:トイプードルそっくりな容姿をしたコボルド。ジェオルジ支局のマスコット。シルクハットを被り、チョッキとジャケットを着ているおしゃれさん。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/09/27 23:42
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/19 10:18:50 |
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手習い計画(相談卓) パトリシア=K=ポラリス(ka5996) 人間(リアルブルー)|19才|女性|符術師(カードマスター) |
最終発言 2016/09/22 17:13:18 |