ゲスト
(ka0000)
【夜煌】月光の下に祭り奏でる
マスター:惇克

- シナリオ形態
- イベント
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- 易しい
- オプション
-
- 参加費
500
- 参加人数
- 現在25人 / 1~25人
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/21 19:00
- リプレイ完成予定
- 2014/09/30 19:00
オープニング
●
原野の果てのその先の地平線に日が落ちる。
夕闇は宵闇へと移り変わり、やがて、全てを吸い込むような澄んだ鉄紺の空に星が瞬き始めた。
その空の下。天空に散らばる星と対になるかのように、地上では篝火が燃えさかり、人々を照らしている。
辺境一丸となっての祭事。
清めに使う花や薬草の香気が漂う中、会場周辺では有志による屋台や催し物が開かれ、これまでになかったような賑わいをみせていた。
祭りに集った人々が醸し出す陽気な雑踏の伴奏を奏でるように、秋の訪れを告げる虫が涼しげな音を響かせている。
そこから僅かばかりに離れた丘の上、会場を一望できる場所に二つの人影があった。
会場周辺の安全は、ハンター達の協力を得て事前に確保していたものの、歪虚や盗賊などはいつ現れるか知れたものではない。
故に、祭りを離れ、警戒に当たる者も必要とされていたのだ。
「異常なし、と。そろそろ儀式も本番だぁなぃ」
「何十年ぶりの祭りってことだが……どんなもんだったんだ?」
「当時は子供たったがら、うっすらかんとだぁが……やっぱし、普段なかなか会えない人たちと会えるのが、一番楽しかったない。祭りの間はどこのだんじゃとか何族だとか、んだなことは関係なくなるんだわなぃ。同じぢべたの上に立ってる、同じ生き物としてツラ合わせてしゃべぐる」
酒を酌み交わし、歌い、踊り、祈り、大精霊に感謝を捧げ、憂いを忘れ、心に安らぎを抱く。
立場も建前もなく、しがらみや垣根を越えた交流がいっとう楽しかったのだと、追憶と郷愁とを綯い交ぜに、独特の訛りで語った男は、空を仰ぎ、ほぅ、と息をついた。
「……で、あんたは参加しなくていいのかい?」
「参加? してるけんじょ?」
「そうじゃなくてな」
「あぁ、『炎番』のお役目はハンターさん達に譲ったんだぁ。巫女様のご意思だしない。何よっか、余所から来た人に辺境(ウチ)の精神文化を知ってもらう、いい機会だぁから。会場にはオラの代理がいるし、何かあったら、んめぇことやってくれんだべ」
「随分と気楽なもんだな、族長さんよ」
「ていくいっといーじー、ってヤツだなぃ。この祭りで大事なのは、感謝と安らぎの気持ちだぁ。立場や役割じゃねぇ」
男……オソ・コリベリ族の長、ツマアサは屈託なく笑う。
その隣に立つ男、ヒュー・マクレガンは、何かを言いたげに口を開いたが、そのまま閉じ、斜めにかぶったカウボーイハットの上から頭をかいた。
原野の果てのその先の地平線に日が落ちる。
夕闇は宵闇へと移り変わり、やがて、全てを吸い込むような澄んだ鉄紺の空に星が瞬き始めた。
その空の下。天空に散らばる星と対になるかのように、地上では篝火が燃えさかり、人々を照らしている。
辺境一丸となっての祭事。
清めに使う花や薬草の香気が漂う中、会場周辺では有志による屋台や催し物が開かれ、これまでになかったような賑わいをみせていた。
祭りに集った人々が醸し出す陽気な雑踏の伴奏を奏でるように、秋の訪れを告げる虫が涼しげな音を響かせている。
そこから僅かばかりに離れた丘の上、会場を一望できる場所に二つの人影があった。
会場周辺の安全は、ハンター達の協力を得て事前に確保していたものの、歪虚や盗賊などはいつ現れるか知れたものではない。
故に、祭りを離れ、警戒に当たる者も必要とされていたのだ。
「異常なし、と。そろそろ儀式も本番だぁなぃ」
「何十年ぶりの祭りってことだが……どんなもんだったんだ?」
「当時は子供たったがら、うっすらかんとだぁが……やっぱし、普段なかなか会えない人たちと会えるのが、一番楽しかったない。祭りの間はどこのだんじゃとか何族だとか、んだなことは関係なくなるんだわなぃ。同じぢべたの上に立ってる、同じ生き物としてツラ合わせてしゃべぐる」
酒を酌み交わし、歌い、踊り、祈り、大精霊に感謝を捧げ、憂いを忘れ、心に安らぎを抱く。
立場も建前もなく、しがらみや垣根を越えた交流がいっとう楽しかったのだと、追憶と郷愁とを綯い交ぜに、独特の訛りで語った男は、空を仰ぎ、ほぅ、と息をついた。
「……で、あんたは参加しなくていいのかい?」
「参加? してるけんじょ?」
「そうじゃなくてな」
「あぁ、『炎番』のお役目はハンターさん達に譲ったんだぁ。巫女様のご意思だしない。何よっか、余所から来た人に辺境(ウチ)の精神文化を知ってもらう、いい機会だぁから。会場にはオラの代理がいるし、何かあったら、んめぇことやってくれんだべ」
「随分と気楽なもんだな、族長さんよ」
「ていくいっといーじー、ってヤツだなぃ。この祭りで大事なのは、感謝と安らぎの気持ちだぁ。立場や役割じゃねぇ」
男……オソ・コリベリ族の長、ツマアサは屈託なく笑う。
その隣に立つ男、ヒュー・マクレガンは、何かを言いたげに口を開いたが、そのまま閉じ、斜めにかぶったカウボーイハットの上から頭をかいた。
解説
夜煌祭本番の夜となりました。当夜の天気は快晴、満月です。
辺境の地で月を見ながらのんびりしたりハッスルしたり、物思いにふけったり青春を叫んでみたり、ご自由にお過ごしください。
ただし喧嘩や戦闘行為は厳禁となっております。
OP中に登場したツマアサとヒュー・マクレガンですが、PC様からの働きかけ(話しかける等)がない限り、リプレイには登場しません。
また、ラーシュ・オトルハが関連付けられていますが、質問応答用事務員ですので祭事の現場にはおりません。ハンターオフィスで残業しています。リプレイには登場しません。
辺境の地で月を見ながらのんびりしたりハッスルしたり、物思いにふけったり青春を叫んでみたり、ご自由にお過ごしください。
ただし喧嘩や戦闘行為は厳禁となっております。
OP中に登場したツマアサとヒュー・マクレガンですが、PC様からの働きかけ(話しかける等)がない限り、リプレイには登場しません。
また、ラーシュ・オトルハが関連付けられていますが、質問応答用事務員ですので祭事の現場にはおりません。ハンターオフィスで残業しています。リプレイには登場しません。
マスターより
月がきれいですね。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/10/11 23:27