ゲスト
(ka0000)
イベント協力依頼
マスター:笹村工事

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/23 09:00
- リプレイ完成予定
- 2014/10/02 09:00
オープニング
※このシナリオは原則として戦闘が発生しない日常的なシナリオとして設定されています。
自由都市同盟の産業を支える拠点都市、蒸気工場都市フマーレ。
その郊外に建つ一つの屋敷。その応接間で、老年の域に差しかかりながらも精強な男が、双子の少女のとある願いを聞いていた。
「復興を、商売にしたいんよ」
双子の姉であるカタリーナは熱を込めた声で、目の前のソファに座ったアラゴに願いを告げる。それにアラゴは、双子の少女が提出していた企画書に再び目を通し、応えを返した。
「売り上げの一部を歪虚騒動で被害を受けた人や場所、その復興予算として計上した商売をする、か。
考えとしては悪くない。だが、続けられると思うか?」
商会のトップとして鋭い眼光を向けながらアラゴは続ける。
「その場限りの物なら幾らでも出来る。けどな、お前さんらの考えは違う。継続して、終わりを求めないもんだ。
それがどういう事か、分かってるのか?」
これに応えたのは、双子の妹であるビアンカだった。
「ウチらの儲けを減らすか、お客さんに余計にお金を出し続けて貰わんといけんようになる。やけど、お客さんに余計にお金出して貰い続ける訳にはいけんもん。やから、ウチらの儲けを削る事になると思う。やけど、やりたいんよ」
ビアンカの応えを聞き終わると、アラゴは視線を向けたまま返す。
「自分達の過去と、重ね合わせてるのか?」
これに双子は想いを込めて返した。
「違うんよ、アラゴじいちゃん。そんなんやないんよ。あんなぁ、ウチら独り立ちさせて貰うて、ウチらみたいな成り立てやないハンターの人らに仕事協力して貰ったんよ。その時、思ったんよ。みんな一杯考えて、一生懸命がんばっとるんやって」
「それ見てな、ウチらも、もっと自分らが出来ること、一生懸命したいて思ったんよ。そう思って考えついたんが、それなんよ」
この応えにアラゴは更に問い掛ける。
「お前達だけで出来るつもりか?」
返事は間を空けず返って来た。
「無理やわ、それは分かっとるんよ。やから、手助けして欲しいんよ、アラゴじいちゃん」
「アラゴじいちゃん、教えてくれたやん。誰かの助けを借りれることが、ハンターとしても、商売人としても大事なことやって」
双子の応えにアラゴはすぐには返さず、無言のまま二人を見詰める。その重圧に双子が潰されそうになった瞬間、アラゴはすっと立ち上がり二人の頭を優しく撫でた。
「成長したな、二人とも。心配すんな、ちゃんと手伝うから」
その言葉と優しい笑みに双子の強張りは抜けていく。少しばかり涙目で双子はアラゴに返した。
「じいちゃん、イジわるやわ」
「手伝うてくれるなら、ビビらせんといてぇよ」
どこか甘えた響きを声に込め、すねる二人に、
「そういう訳にはいかねぇさ。お前らも独り立ちしたんだからな、その辺は手は抜けねぇ。
それよりもだ、まずは何をするつもりなんだ?」
アラゴは笑みを浮かべながら双子を撫でていた手を戻しソファに座ると、提出された企画書に再度目を通す。
「少し前にあった狂気の歪虚騒動。それのせいで先延ばしになった、村おこしも兼ねた砂浜でのイベントの開催。その売り上げの一部を先々の復興予算としてプールしていく、か。
ダメとは言わねぇが、足らねぇな」
アラゴは柔らかな声でダメ出しをすると、双子が何かを返す前に続けた。
「良いか? こういうのはな、儲けの出ない浪費と思っちゃいけねぇんだ。投資と思わなきゃいけねぇ。貯めて使ってそこで終わりじゃなく、貯めた物を元手に利益を上げて回し続けていく必要がある。損して得取れ、ってヤツだな。
という訳でだ、ちぃとこっちの協力してくれるか?」
「協力って、なんなん?」
カタリーナの問い掛けに、アラゴは遊ぶような笑みを浮かべながら応える。
「実を言うとな、俺の方でもお前さんらと同じように復興に関わる商売をしようと思っててな。というよりはだ、もう進めてる。こっちはゴブリンに荒らされた村で作った商品を使って、ウチも向こうも儲けようって話なんだがな。
でだ、もう商品は出来てんだ。トマトを使ったソースと、ゼリーとグミだな。それを今度のイベントで使って売り出してくれ。儲けの一部は、お前さんらが出した企画のように、先々に何かがあった時の復興予算としてプールしてくれて良い。どうだ、引き受けてくれるか?」
この要請に、双子は少し考えてから返した。
「ええよ。それやったら、売れれば売れるほどみんな助かるってことやん」
「イベント盛り上げるつもりやったから、望むところなんよ」
意気込む双子に、アラゴは嬉しそうな笑みを深めると言葉を返した。
「頑張りな、応援してるから。
そして応援ついでにだ。当日人手が居るだろうから、ハンターを雇うと良い。ハンターを雇う資金は俺が出そう」
「ええのん?」
尋ねるビアンカに、アラゴは応える。
「気にすんな。これはウチとしても意味のある事だからな。
さっきも言ったが、俺の方でも復興に関わる事業はこの先広げるつもりだからな。そうなると、必然的にハンターの手を借りる必要は出てくる。ウチに所属してるハンターはすでにそれぞれ必要な所についてるから、どうしても外部のハンターに今後は頼らざるを得なくなる。そのノウハウ集めと人脈作り、その一環だ。
だから成功しても失敗しても、報告書はキッチリあげて貰うぞ。良いな?」
この呼び掛けに、双子の姉妹は元気よく頷いた。
そんなやり取りがあった次の日、とあるハンターオフィスにて依頼が一つ出されました。内容は、
村おこしも兼ねた砂浜でのイベント開催の手伝い。
トマトを使ったソースと、ゼリーとグミの販売協力。
との事でした。この依頼を見たアナタ達は――?
自由都市同盟の産業を支える拠点都市、蒸気工場都市フマーレ。
その郊外に建つ一つの屋敷。その応接間で、老年の域に差しかかりながらも精強な男が、双子の少女のとある願いを聞いていた。
「復興を、商売にしたいんよ」
双子の姉であるカタリーナは熱を込めた声で、目の前のソファに座ったアラゴに願いを告げる。それにアラゴは、双子の少女が提出していた企画書に再び目を通し、応えを返した。
「売り上げの一部を歪虚騒動で被害を受けた人や場所、その復興予算として計上した商売をする、か。
考えとしては悪くない。だが、続けられると思うか?」
商会のトップとして鋭い眼光を向けながらアラゴは続ける。
「その場限りの物なら幾らでも出来る。けどな、お前さんらの考えは違う。継続して、終わりを求めないもんだ。
それがどういう事か、分かってるのか?」
これに応えたのは、双子の妹であるビアンカだった。
「ウチらの儲けを減らすか、お客さんに余計にお金を出し続けて貰わんといけんようになる。やけど、お客さんに余計にお金出して貰い続ける訳にはいけんもん。やから、ウチらの儲けを削る事になると思う。やけど、やりたいんよ」
ビアンカの応えを聞き終わると、アラゴは視線を向けたまま返す。
「自分達の過去と、重ね合わせてるのか?」
これに双子は想いを込めて返した。
「違うんよ、アラゴじいちゃん。そんなんやないんよ。あんなぁ、ウチら独り立ちさせて貰うて、ウチらみたいな成り立てやないハンターの人らに仕事協力して貰ったんよ。その時、思ったんよ。みんな一杯考えて、一生懸命がんばっとるんやって」
「それ見てな、ウチらも、もっと自分らが出来ること、一生懸命したいて思ったんよ。そう思って考えついたんが、それなんよ」
この応えにアラゴは更に問い掛ける。
「お前達だけで出来るつもりか?」
返事は間を空けず返って来た。
「無理やわ、それは分かっとるんよ。やから、手助けして欲しいんよ、アラゴじいちゃん」
「アラゴじいちゃん、教えてくれたやん。誰かの助けを借りれることが、ハンターとしても、商売人としても大事なことやって」
双子の応えにアラゴはすぐには返さず、無言のまま二人を見詰める。その重圧に双子が潰されそうになった瞬間、アラゴはすっと立ち上がり二人の頭を優しく撫でた。
「成長したな、二人とも。心配すんな、ちゃんと手伝うから」
その言葉と優しい笑みに双子の強張りは抜けていく。少しばかり涙目で双子はアラゴに返した。
「じいちゃん、イジわるやわ」
「手伝うてくれるなら、ビビらせんといてぇよ」
どこか甘えた響きを声に込め、すねる二人に、
「そういう訳にはいかねぇさ。お前らも独り立ちしたんだからな、その辺は手は抜けねぇ。
それよりもだ、まずは何をするつもりなんだ?」
アラゴは笑みを浮かべながら双子を撫でていた手を戻しソファに座ると、提出された企画書に再度目を通す。
「少し前にあった狂気の歪虚騒動。それのせいで先延ばしになった、村おこしも兼ねた砂浜でのイベントの開催。その売り上げの一部を先々の復興予算としてプールしていく、か。
ダメとは言わねぇが、足らねぇな」
アラゴは柔らかな声でダメ出しをすると、双子が何かを返す前に続けた。
「良いか? こういうのはな、儲けの出ない浪費と思っちゃいけねぇんだ。投資と思わなきゃいけねぇ。貯めて使ってそこで終わりじゃなく、貯めた物を元手に利益を上げて回し続けていく必要がある。損して得取れ、ってヤツだな。
という訳でだ、ちぃとこっちの協力してくれるか?」
「協力って、なんなん?」
カタリーナの問い掛けに、アラゴは遊ぶような笑みを浮かべながら応える。
「実を言うとな、俺の方でもお前さんらと同じように復興に関わる商売をしようと思っててな。というよりはだ、もう進めてる。こっちはゴブリンに荒らされた村で作った商品を使って、ウチも向こうも儲けようって話なんだがな。
でだ、もう商品は出来てんだ。トマトを使ったソースと、ゼリーとグミだな。それを今度のイベントで使って売り出してくれ。儲けの一部は、お前さんらが出した企画のように、先々に何かがあった時の復興予算としてプールしてくれて良い。どうだ、引き受けてくれるか?」
この要請に、双子は少し考えてから返した。
「ええよ。それやったら、売れれば売れるほどみんな助かるってことやん」
「イベント盛り上げるつもりやったから、望むところなんよ」
意気込む双子に、アラゴは嬉しそうな笑みを深めると言葉を返した。
「頑張りな、応援してるから。
そして応援ついでにだ。当日人手が居るだろうから、ハンターを雇うと良い。ハンターを雇う資金は俺が出そう」
「ええのん?」
尋ねるビアンカに、アラゴは応える。
「気にすんな。これはウチとしても意味のある事だからな。
さっきも言ったが、俺の方でも復興に関わる事業はこの先広げるつもりだからな。そうなると、必然的にハンターの手を借りる必要は出てくる。ウチに所属してるハンターはすでにそれぞれ必要な所についてるから、どうしても外部のハンターに今後は頼らざるを得なくなる。そのノウハウ集めと人脈作り、その一環だ。
だから成功しても失敗しても、報告書はキッチリあげて貰うぞ。良いな?」
この呼び掛けに、双子の姉妹は元気よく頷いた。
そんなやり取りがあった次の日、とあるハンターオフィスにて依頼が一つ出されました。内容は、
村おこしも兼ねた砂浜でのイベント開催の手伝い。
トマトを使ったソースと、ゼリーとグミの販売協力。
との事でした。この依頼を見たアナタ達は――?
解説
●目的
村おこしも兼ねた砂浜でのイベント開催の手伝いと、トマトを使ったソースと、トマトを使ったゼリーとグミの販売協力。
●方法
基本的にイベントが盛り上がり、ソースやゼリーとグミの売れ行きが良くなることならば、何でもアリです。
とはいえ極端に無茶な出し物ですと、実現は不可になります。
特にハンターサイドで案が出ない場合はNPCによる提案によって、当日自由参加も可能な音楽イベントと、トマトソースなどを使い地元の食材である海産物を調理する実演販売の屋台をする事になります。
NPCの提案に沿ってアイデアを出し合い進める、というのも勿論アリですし、それに加えて他の催し物も企画し実行する、というのもアリです。
●売り出し商品
ゴブリンに襲われた村で作られた瓶詰トマトソース。二種類あり、ジャムのような甘味の物と、酸味の少ないケチャップのような塩味の強い物になります。
・トマトゼリー
トマトソースからイベント開催地で作られる。デザートとしての甘めの物と、サラダなどの彩りにも使える塩味の強い物になります。
・トマトグミ
トマトソース(甘めの物)からイベント開催地で作られる。食感が楽しいお菓子。味は少し酸味のある甘い味。
●イベント開催場所
横120m、縦20mの砂浜になります。砂浜の背後には石を組み上げて作った高さ3mの人工の堤防があります。
●NPC
双子の姉妹、カタリーナとビアンカ。
裏方としてハンター達の要望を可能な限り叶えます。
シナリオ情報としては以上です。
では、どうかイベントを盛り上げて、商品の売れ上げも良くしてあげて下さい。
村おこしも兼ねた砂浜でのイベント開催の手伝いと、トマトを使ったソースと、トマトを使ったゼリーとグミの販売協力。
●方法
基本的にイベントが盛り上がり、ソースやゼリーとグミの売れ行きが良くなることならば、何でもアリです。
とはいえ極端に無茶な出し物ですと、実現は不可になります。
特にハンターサイドで案が出ない場合はNPCによる提案によって、当日自由参加も可能な音楽イベントと、トマトソースなどを使い地元の食材である海産物を調理する実演販売の屋台をする事になります。
NPCの提案に沿ってアイデアを出し合い進める、というのも勿論アリですし、それに加えて他の催し物も企画し実行する、というのもアリです。
●売り出し商品
ゴブリンに襲われた村で作られた瓶詰トマトソース。二種類あり、ジャムのような甘味の物と、酸味の少ないケチャップのような塩味の強い物になります。
・トマトゼリー
トマトソースからイベント開催地で作られる。デザートとしての甘めの物と、サラダなどの彩りにも使える塩味の強い物になります。
・トマトグミ
トマトソース(甘めの物)からイベント開催地で作られる。食感が楽しいお菓子。味は少し酸味のある甘い味。
●イベント開催場所
横120m、縦20mの砂浜になります。砂浜の背後には石を組み上げて作った高さ3mの人工の堤防があります。
●NPC
双子の姉妹、カタリーナとビアンカ。
裏方としてハンター達の要望を可能な限り叶えます。
シナリオ情報としては以上です。
では、どうかイベントを盛り上げて、商品の売れ上げも良くしてあげて下さい。
マスターより
その場限りではなく継続することが大事だけれど難しいよな、などとよく思ったりします。
朝ではないかもしれませんが、おはようございます。笹村工事と申します。
今回のシナリオは、継続した支援を続けるためにまずは商売をしよう、という気持ちで作ったシナリオになります。
商売人が多い自由都市同盟に合ったシナリオになっていれば、などと思っていたりします。
それはさておきまして、少しでも楽しんで頂ける部分がありましたら幸いです。
朝ではないかもしれませんが、おはようございます。笹村工事と申します。
今回のシナリオは、継続した支援を続けるためにまずは商売をしよう、という気持ちで作ったシナリオになります。
商売人が多い自由都市同盟に合ったシナリオになっていれば、などと思っていたりします。
それはさておきまして、少しでも楽しんで頂ける部分がありましたら幸いです。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/26 16:08
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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村興しの砂浜イベント(相談卓) アカーシャ・ヘルメース(ka0473) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|霊闘士(ベルセルク) |
最終発言 2014/09/20 03:39:51 |
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![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/18 07:27:50 |