ゲスト
(ka0000)
秋の嵐と植物異変
マスター:紡花雪

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/09/26 12:00
- リプレイ完成予定
- 2016/10/05 12:00
オープニング
●秋のヴェルフィオーレ
農耕推進地域『ジェオルジ』——その恵みの多き地域に、ヴェルフィオーレはある。
そこは温暖で一年中過ごしやすく、その地勢を活かして園芸と造園業を生業としている村だ。花と緑を愛し、林業や造園の伝統を重んじつつも、フワラーアレンジメントや植栽の貸し出しなど、都会的な事業にも積極的に取り組むヴェルフィオーレでは、今日も優しい風が花の香りと葉の揺れる音が流れているはずだった。
夏の暑さが下り坂になり、朝晩は涼しいと感じられる気温になってきた。この頃になると、大雨や強い風が吹き荒ぶ日も増えてくる。ヴェルフィオーレの造園家や林業家たちは、それぞれに忙しく秋の嵐を乗り切る手段を講じている。それは、花畑でも見られる光景だ。
多彩な花株を育て咲かせているヴェルフィオーレでは、数年前より新しい事業に乗り出していた。——養蜂である。まだ始めたばかりで採蜜量も多くはないが、村の事業としてはたしかな手応えを感じている。
養蜂にとって、秋の嵐は最大の敵を呼ぶ声になる。スズメバチである。夏の終わりからちらほら姿を見かけるようになる彼らだが、嵐のあとには大軍となって現れることがあるのだ。
●蜜源花畑の異変
「養蜂畑の様子がおかしい」
嵐のあと、そう言いだしたのは、村の壮年部会長でもある世話役のヴィジー・ペルティである。「林業親方」の愛称で親しまれる彼は、養蜂のために広葉樹を整備したり、蜜源となる花畑を用意したりしてきた人物でもある。
「ルシオ、お前は何か気が付かなかったか?」
「そうですね……ここのところ花枯れがところどころで見られていましたが、てっきり、嵐で水捌けが悪くなったせいだとばかり」
養蜂花畑の手入れを行っている青年、ルシオ・アロティーノは、寄せ植えとアレンジメントが得意なヴェルフィオーレ唯一の覚醒者である。
「うむ……もちろん、そのせいもあるだろうが、ミツバチの世話を任せているモレノが言うには、花畑の奥の区画から、黒っぽい紫色の煙が出てきたらしい」
「それは、かなり危険ですね。俺で対処できるものなら構いませんが、雑魔に出てこられるとそうもいかない」
「ああ、嵐でマテリアルのバランスが崩れたか……あの辺りは林を切り拓いて養蜂場にした経緯もある、マテリアルが不安定だったのかもしれん」
「その可能性はありますね。まだ実害が出ていないうちに、片付けないと」
「ああ。すまんがルシオ、ハンターオフィスに事情を説明に行ってもらえんか?」
「わかりました。先に様子を見てから、情報を持って行きます」
「うむ、頼んだぞ」
観光面に弱いヴェルフィオーレにとって、採取精製した蜂蜜による事業は、村の新たな展開を担っている。ルシオは足早に、養蜂花畑に向かうこととなった。
農耕推進地域『ジェオルジ』——その恵みの多き地域に、ヴェルフィオーレはある。
そこは温暖で一年中過ごしやすく、その地勢を活かして園芸と造園業を生業としている村だ。花と緑を愛し、林業や造園の伝統を重んじつつも、フワラーアレンジメントや植栽の貸し出しなど、都会的な事業にも積極的に取り組むヴェルフィオーレでは、今日も優しい風が花の香りと葉の揺れる音が流れているはずだった。
夏の暑さが下り坂になり、朝晩は涼しいと感じられる気温になってきた。この頃になると、大雨や強い風が吹き荒ぶ日も増えてくる。ヴェルフィオーレの造園家や林業家たちは、それぞれに忙しく秋の嵐を乗り切る手段を講じている。それは、花畑でも見られる光景だ。
多彩な花株を育て咲かせているヴェルフィオーレでは、数年前より新しい事業に乗り出していた。——養蜂である。まだ始めたばかりで採蜜量も多くはないが、村の事業としてはたしかな手応えを感じている。
養蜂にとって、秋の嵐は最大の敵を呼ぶ声になる。スズメバチである。夏の終わりからちらほら姿を見かけるようになる彼らだが、嵐のあとには大軍となって現れることがあるのだ。
●蜜源花畑の異変
「養蜂畑の様子がおかしい」
嵐のあと、そう言いだしたのは、村の壮年部会長でもある世話役のヴィジー・ペルティである。「林業親方」の愛称で親しまれる彼は、養蜂のために広葉樹を整備したり、蜜源となる花畑を用意したりしてきた人物でもある。
「ルシオ、お前は何か気が付かなかったか?」
「そうですね……ここのところ花枯れがところどころで見られていましたが、てっきり、嵐で水捌けが悪くなったせいだとばかり」
養蜂花畑の手入れを行っている青年、ルシオ・アロティーノは、寄せ植えとアレンジメントが得意なヴェルフィオーレ唯一の覚醒者である。
「うむ……もちろん、そのせいもあるだろうが、ミツバチの世話を任せているモレノが言うには、花畑の奥の区画から、黒っぽい紫色の煙が出てきたらしい」
「それは、かなり危険ですね。俺で対処できるものなら構いませんが、雑魔に出てこられるとそうもいかない」
「ああ、嵐でマテリアルのバランスが崩れたか……あの辺りは林を切り拓いて養蜂場にした経緯もある、マテリアルが不安定だったのかもしれん」
「その可能性はありますね。まだ実害が出ていないうちに、片付けないと」
「ああ。すまんがルシオ、ハンターオフィスに事情を説明に行ってもらえんか?」
「わかりました。先に様子を見てから、情報を持って行きます」
「うむ、頼んだぞ」
観光面に弱いヴェルフィオーレにとって、採取精製した蜂蜜による事業は、村の新たな展開を担っている。ルシオは足早に、養蜂花畑に向かうこととなった。
解説
●ルシオの調査報告
養蜂花畑の一番奥の区画で、植物の異変を確認した。
もとは淡いピンク色であった花が毒々しい色になり、黒っぽい紫色の煙を吐いている。時折、同色の粘液を撒き散らしている。近寄ってはいないが、粘液を浴びた周囲の花がみるみるうちに枯れていくので、毒性のものだと思われる。
また、葉がギザギザに尖り、それをつむじ風に乗せて周囲に放射している。ひときわ巨大化して毒々しい花が、雑魔の本体と思われる。
養蜂の巣箱は、地中に半分埋まっている状態なので、移動は困難。ミツバチの避難は、場合によっては可能。
●ルシオについて
ルシオが現場に同行するので、ハンターの皆さまから指示をいただいたり、または花やミツバチについて彼に指示を仰いだりすることができます。ルシオはいちおう覚醒者ではあるので、自身の安全は自分で守ります。
●成功・失敗
成功条件……植物異変雑魔を倒し、花畑と養蜂の巣箱を守る。
失敗条件……植物異変雑魔が倒せず、花畑と養蜂の巣箱が壊滅状態となる。
養蜂花畑の一番奥の区画で、植物の異変を確認した。
もとは淡いピンク色であった花が毒々しい色になり、黒っぽい紫色の煙を吐いている。時折、同色の粘液を撒き散らしている。近寄ってはいないが、粘液を浴びた周囲の花がみるみるうちに枯れていくので、毒性のものだと思われる。
また、葉がギザギザに尖り、それをつむじ風に乗せて周囲に放射している。ひときわ巨大化して毒々しい花が、雑魔の本体と思われる。
養蜂の巣箱は、地中に半分埋まっている状態なので、移動は困難。ミツバチの避難は、場合によっては可能。
●ルシオについて
ルシオが現場に同行するので、ハンターの皆さまから指示をいただいたり、または花やミツバチについて彼に指示を仰いだりすることができます。ルシオはいちおう覚醒者ではあるので、自身の安全は自分で守ります。
●成功・失敗
成功条件……植物異変雑魔を倒し、花畑と養蜂の巣箱を守る。
失敗条件……植物異変雑魔が倒せず、花畑と養蜂の巣箱が壊滅状態となる。
マスターより
今回は、雑魔化した植物との戦いです。
難しい敵ではありませんが、花畑もミツバチもとても繊細です。
ルシオの調査報告をもとに、対策を立てていただければと思います。
難しい敵ではありませんが、花畑もミツバチもとても繊細です。
ルシオの調査報告をもとに、対策を立てていただければと思います。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/10/04 00:13
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 雨を告げる鳥(ka6258) エルフ|14才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/09/25 20:54:34 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/09/23 19:29:07 |