ゲスト
(ka0000)
【夜煌】威風堂々
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
ガーディナ- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2014/09/24 15:00
- リプレイ完成予定
- 2014/10/03 15:00
オープニング
夜煌祭前日――要塞『ノアーラ・クンタウ』。
「危険過ぎますっ!」
要塞管理者執務室に、若き武官の声が響き渡る。
その原因は、要塞管理者のヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)にあった。
先日、オイマト族の集落へハンターと共に赴いたヴェルナーは、夜煌祭へ帝国の招待を打診。夜煌祭の会場にて部族懐柔をすべく、裏で画策を開始していた。
そして、明日。
帝国の者が夜煌祭へ参加する手筈となっているのだが、突如ヴェルナーは護衛の軍人も付けずに自ら夜煌祭へ赴くと言い出したのだ。
「声が大きすぎます。そのように怒鳴らなくても十分聞こえています」
「声も大きくなります! 夜煌祭に参加する部族の中には、帝国を快く思わぬ者もおります。下手をすればヴェルナー様が襲われるかもしれません」
冷静なヴェルナーに対して、武官は一層声を荒げた。
部族会議の中には帝国に対して慎重な態度を取る部族もあれば、強い警戒を持って敵視する部族もある。要塞の管理者が夜煌祭へ足を運んだとすれば、腹を立てる者もいるだろう。万が一、ヴェルナーが傷付くような事があれば帝国と部族が戦争になる恐れもある。
ヴェルナーが暴走していると考える武官は、体を震わせる。
それに対してヴェルナーは、武官の前でカップに紅茶を注ぎ入れる。
「まずは紅茶を飲んで少し落ち着きなさい。その状態では私の話を理解できないでしょう」
「は、はい」
武官はヴェルナーからカップを受け取った。
紅茶の心地よい香りが鼻腔をくすぐる。
焦りと不安がいっぱいだった心に、優しい風が吹き込む。
「私自ら夜煌祭へ赴きます。
ですが、警戒心を煽るように帝国軍人を引き連れていく訳にはいきません」
「しかし……」
「ですが、誰も一人で行くとは言っていません。
護衛は付けます。軍人ではなく、ハンターを」
「ハンター?」
「彼らを単なる傭兵と見るのは誤りです。
先程も言ったように、夜煌祭で無骨な帝国軍人を連れて行けば部族側も身構えます。
しかし、ハンターが護衛であればその心配はありません」
部族が神聖とする夜煌祭へ帝国が軍人を連れて赴けば、間違いなく嫌な顔をされる。それは帝国との関係を見定めようとしている部族を敵に回す行為だ。
相手を警戒させる事無く、部族を説得して帰順させる。
その上でヴェルナーの身を護る為には、部族側とも交流を持つハンターに護衛をさせるのが一番だ。
「なるほど。帰順を促すと同時に部族の警戒を解く為には、ハンターが護衛するのが良いという事ですか。しかし、護衛のハンターが部族側を擁護すれば説得は難しくなるのではありませんか?」
「私も夜煌祭で部族がすべて帰順するとは思っていません。ハンターが反対意見を述べれば、ハンターが帝国を嫌う部族に同調する事を意味します。それは同調したハンターを部族が信頼するでしょうし、その信頼がある限り説得のチャンスは今後も続くでしょう。
ですから、今回は『有力な部族との顔合わせ』を第一に考えています」
部族の面々も帝国に帰順するという事は、帝国臣民となって部族の伝統や文化を捨てる事だと知っている。だからこそ、誇り高い部族の戦士達は帝国を敵視している。それを懐柔させるのは、そう簡単な事ではない。
ヴェルナーは夜煌祭で有力部族と会い、交渉相手の人間性を見極めようとしているようだ。
「礼は尽くしますよ――未来の帝国人となる彼らには、ね」
ヴェルナーは自分の用に注いだ紅茶をそっと口へ運ぶ。
面識の無い部族の者達が、どのような態度を取るのかを楽しみにしながら……。
●
そして――夜煌祭当日。
星明かりの下で行われる儀式は、神聖で厳かなものだ。
部族の者達は会場に詰めかけ、大精霊に願いを捧げる。
そんな最中、ヴェルナーはハンターと共に会場近くまで赴いていた。
「それでは、行きましょう。
急な客人をどのように迎え入れてくれるか……楽しみですね」
「危険過ぎますっ!」
要塞管理者執務室に、若き武官の声が響き渡る。
その原因は、要塞管理者のヴェルナー・ブロスフェルト(kz0032)にあった。
先日、オイマト族の集落へハンターと共に赴いたヴェルナーは、夜煌祭へ帝国の招待を打診。夜煌祭の会場にて部族懐柔をすべく、裏で画策を開始していた。
そして、明日。
帝国の者が夜煌祭へ参加する手筈となっているのだが、突如ヴェルナーは護衛の軍人も付けずに自ら夜煌祭へ赴くと言い出したのだ。
「声が大きすぎます。そのように怒鳴らなくても十分聞こえています」
「声も大きくなります! 夜煌祭に参加する部族の中には、帝国を快く思わぬ者もおります。下手をすればヴェルナー様が襲われるかもしれません」
冷静なヴェルナーに対して、武官は一層声を荒げた。
部族会議の中には帝国に対して慎重な態度を取る部族もあれば、強い警戒を持って敵視する部族もある。要塞の管理者が夜煌祭へ足を運んだとすれば、腹を立てる者もいるだろう。万が一、ヴェルナーが傷付くような事があれば帝国と部族が戦争になる恐れもある。
ヴェルナーが暴走していると考える武官は、体を震わせる。
それに対してヴェルナーは、武官の前でカップに紅茶を注ぎ入れる。
「まずは紅茶を飲んで少し落ち着きなさい。その状態では私の話を理解できないでしょう」
「は、はい」
武官はヴェルナーからカップを受け取った。
紅茶の心地よい香りが鼻腔をくすぐる。
焦りと不安がいっぱいだった心に、優しい風が吹き込む。
「私自ら夜煌祭へ赴きます。
ですが、警戒心を煽るように帝国軍人を引き連れていく訳にはいきません」
「しかし……」
「ですが、誰も一人で行くとは言っていません。
護衛は付けます。軍人ではなく、ハンターを」
「ハンター?」
「彼らを単なる傭兵と見るのは誤りです。
先程も言ったように、夜煌祭で無骨な帝国軍人を連れて行けば部族側も身構えます。
しかし、ハンターが護衛であればその心配はありません」
部族が神聖とする夜煌祭へ帝国が軍人を連れて赴けば、間違いなく嫌な顔をされる。それは帝国との関係を見定めようとしている部族を敵に回す行為だ。
相手を警戒させる事無く、部族を説得して帰順させる。
その上でヴェルナーの身を護る為には、部族側とも交流を持つハンターに護衛をさせるのが一番だ。
「なるほど。帰順を促すと同時に部族の警戒を解く為には、ハンターが護衛するのが良いという事ですか。しかし、護衛のハンターが部族側を擁護すれば説得は難しくなるのではありませんか?」
「私も夜煌祭で部族がすべて帰順するとは思っていません。ハンターが反対意見を述べれば、ハンターが帝国を嫌う部族に同調する事を意味します。それは同調したハンターを部族が信頼するでしょうし、その信頼がある限り説得のチャンスは今後も続くでしょう。
ですから、今回は『有力な部族との顔合わせ』を第一に考えています」
部族の面々も帝国に帰順するという事は、帝国臣民となって部族の伝統や文化を捨てる事だと知っている。だからこそ、誇り高い部族の戦士達は帝国を敵視している。それを懐柔させるのは、そう簡単な事ではない。
ヴェルナーは夜煌祭で有力部族と会い、交渉相手の人間性を見極めようとしているようだ。
「礼は尽くしますよ――未来の帝国人となる彼らには、ね」
ヴェルナーは自分の用に注いだ紅茶をそっと口へ運ぶ。
面識の無い部族の者達が、どのような態度を取るのかを楽しみにしながら……。
●
そして――夜煌祭当日。
星明かりの下で行われる儀式は、神聖で厳かなものだ。
部族の者達は会場に詰めかけ、大精霊に願いを捧げる。
そんな最中、ヴェルナーはハンターと共に会場近くまで赴いていた。
「それでは、行きましょう。
急な客人をどのように迎え入れてくれるか……楽しみですね」
解説
目的:夜煌祭へ赴くヴェルナーを護衛する
場所:夜煌祭会場。夜となっている為、夜煌祭で灯される炎が唯一の光源となる。歪虚が登場する気配はないが、感情が爆発した部族の戦士が絡んでくる恐れあり。
備考:
帝国側は夜煌祭の場で武力衝突になる事を避けようとしています。この為、仮に部族の戦士が絡んで来たとしても可能な限り怪我をさせずに追い返す必要があります。もし、武力衝突に発展した場合は、その段階でヴェルナーは夜煌祭の会場を後にします。
ヴェルナーが会う有力部族の族長は下記となります。
ヴェルナーは特にファリフとの接触に期待していますが、周囲のスコール族戦士が熱り立つ可能性は非常に高くなります。
なおハンターは有力部族やヴェルナーに意見する事が可能です。その意見内容によって有力部族とヴェルナーの関係が変わる可能性があります。
ファリフ・スコール
オイマト・バタルトゥ
なお、会場にヨアキム(執事のキュジィ装備)も来ていますが、ヴェルナーは顔を合わせずやり過ごしたいようです。
●NPC
ヴェルナー・ブロスフェルト
帝国軍第一師団所属の兵長。辺境管理者。
同師団長オズワルドより任を賜り着任。最前線で歪虚の侵攻を食い止めるよう尽力している。部族側のからの評判は芳しくない。リアリストで時には冷徹な命令を下す事もあるという。
場所:夜煌祭会場。夜となっている為、夜煌祭で灯される炎が唯一の光源となる。歪虚が登場する気配はないが、感情が爆発した部族の戦士が絡んでくる恐れあり。
備考:
帝国側は夜煌祭の場で武力衝突になる事を避けようとしています。この為、仮に部族の戦士が絡んで来たとしても可能な限り怪我をさせずに追い返す必要があります。もし、武力衝突に発展した場合は、その段階でヴェルナーは夜煌祭の会場を後にします。
ヴェルナーが会う有力部族の族長は下記となります。
ヴェルナーは特にファリフとの接触に期待していますが、周囲のスコール族戦士が熱り立つ可能性は非常に高くなります。
なおハンターは有力部族やヴェルナーに意見する事が可能です。その意見内容によって有力部族とヴェルナーの関係が変わる可能性があります。
ファリフ・スコール
オイマト・バタルトゥ
なお、会場にヨアキム(執事のキュジィ装備)も来ていますが、ヴェルナーは顔を合わせずやり過ごしたいようです。
●NPC
ヴェルナー・ブロスフェルト
帝国軍第一師団所属の兵長。辺境管理者。
同師団長オズワルドより任を賜り着任。最前線で歪虚の侵攻を食い止めるよう尽力している。部族側のからの評判は芳しくない。リアリストで時には冷徹な命令を下す事もあるという。
マスターより
近藤豊です。
今回も交渉及び護衛がメインとなっています。しかし、ヴェルナーが部族の者と直接顔を合わせるのは珍しい事です。祭りの中で改めて帰順について話す事になりますが、同行しているハンターは自らの考えを述べる事も可能です。事を荒立てないよう護衛しながら、意見を述べてみてはいかがでしょうか。
それでは、カレー煮込みを肴にお待ちしています。
今回も交渉及び護衛がメインとなっています。しかし、ヴェルナーが部族の者と直接顔を合わせるのは珍しい事です。祭りの中で改めて帰順について話す事になりますが、同行しているハンターは自らの考えを述べる事も可能です。事を荒立てないよう護衛しながら、意見を述べてみてはいかがでしょうか。
それでは、カレー煮込みを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2014/09/26 23:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
![]() |
相談卓 静架(ka0387) 人間(リアルブルー)|19才|男性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2014/09/23 23:23:58 |
|
![]() |
依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2014/09/20 22:22:00 |