ゲスト
(ka0000)
Pクレープ~夜の闇に潜む
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 4日
- プレイング締切
- 2016/10/04 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/10/18 22:00
オープニング
ここは同盟領、極彩色の街「ヴァリオス」のどこか。
その日の晩は、満月。
月影さやかで明かりも持たずに街を歩けるほどだった。
ハンチングを目深に被った浮浪児も、ほら、明かりを持っていない。
「散歩にちょうどいいのにな」
浮浪児、気まぐれで立ち止まると周りに誰もいないのを惜しむように呟く。
「ま、こんな深夜に出歩くのは訳ありくらいしかいやしないけどね」
口の端で自嘲して、また歩く。
通りにはやはり、誰もいない。
「ん?」
不意に、何かに気付いて立ち止まった。
顔を向けたのは、路地裏の影。月の明かりすら届かない場所。
そこから誰かが手招きしている。
浮浪児、そちらに急ぐ。
「今週の取り分は?」
影に入ると、そこに座っていた人影からそんなことを言われた。
「三日後のいつもの酒場の一番奥の席」
「分かりました」
浮浪児が答えると背を丸めた人影が立ち去ろうとする。
「待った。……最近、ゲームが動いてないからと上が怒っている。今週分も前の週から減ってるはずだ」
「辻斬りマーダーゲームの賭け事ですかね? 知りませんなぁ。もともと倒せとは言われていませんし。そちらが勝手に相手を放ってきてるだけのはずですよ? 相手を送り込んでくりゃ相手もしますがね」
どうやらこの街の闇でそんな賭け事が行われているらしい。
「そう伝えとく。それより、賭けが進まないので公に退治を依頼するらしいよ」
「公に?」
立ち去ろうとしていた人影がくるんと振り返った。手には杖。
「ほほぅ。これまでは遺体もあんたたちが処理して決して表沙汰にはしてなかったはず。わたくしたちを売るおつもりなら、こちらが先に動いて大事にしてもよろしゅうございますが?」
人影が前のめりになる。月明かりが男の姿を照らす。正体は背を丸めた青白い男だった。余談であるが、先日Pクレープに顔を出し、青竜紅刃流と試合をした仕込み杖の抜刀使いだ。
「……そのままの言葉で伝えるが、怒らないで聞いてくれよ? このままあんたたちを手元に置いていても戦わないんじゃ飽きたおもちゃも同然。飽きたおもちゃは捨てるだけだが、放置して捨てるか壊して捨てるかで最後の賭けをするそうだ」
「あぁ、それなら妥当でしょうなぁ。ほかの五人も納得でござんしょ?」
青白い男、にやり。
「とはいえ、公に雇われる人たちにはどう説明するんで?」
男、今度は変な心配をする。
「街の顔役に被害を知らせて、ハンターを雇ってもらうみたい」
「いいでしょう。事故とはいえハンターを斬ってハンターをやめた身。来るハンターには悪いが、けじめにはうってつけ」
「ほかの五人も似たようなことを言ってたらしい。それじゃ、事を進めるよう伝えるよ」
そんなこんなで、青白い男は再び月影の路地裏に溶けるように紛れ、浮浪児は再び月明かりの通りに戻った。
その後日、街角屋台「Pクレープ」の店頭で。
「よ」
「いらっしゃいませ」
屋台で働く南那初華(kz0135)の元に、禿頭のチンピラ兄ィちゃんがやって来た。
「今日は何にする?」
「あんた、占い小路でお好み焼きっての焼いたことがあるんだって?」
「ほへ? う、うん。そんなこともあったよ」
ずい、とカウンター越しに身を寄せひそひそ話をするチンピラに頷く初華。
「すまねぇ。この前、ミステリ・クラブであんたたちが拾ってきたネタが動きだしてな。……街の官憲に追われることのない安全地帯を用意する必要があってな」
あー、と得心した初華。
「占い小路、そういった取り締まる人とか嫌うものね」
「気難しい者だらけだからな。……しかし、あんたの名前を出したらあっさり了解してもらった。一体どうやって気に入られたんだ?」
「あはは……お好み焼きだね、きっと」
「とにかく、あんたらも情報を仕入れたろ? マーダーゲームの件だ。……ゲームをおしまいにするんで今いる殺し屋を倒すことになった。町の顔役にバラしたら一発でハンターを雇う話になった。あんたは、参加者の帰りを占い小路の休憩所で待てばいいだけだ。お好み焼きを焼いてな。絶対にそれ以外で参加するんじゃねぇぞ」
「う……わ、分かった」
そんなこんなで、
・仕込み杖の男(抜刀術)
・ダブルナイフ(投擲二刀流)
・カランビット(指通し付きナイフ)
・トンファーマント(トンファー使い)
・仕込み靴使い(足技)
・ナックルアッパー(拳闘)
の六人の暗器使いを一対一で倒してもらえる人、求ム。
なお、夜の街ではあからさまに武器を持って歩いていると官憲に止められます。
敵も暗器勝負でしか応じてくれません(戦闘無しの失敗フラグ)。
暗器の種類は敵に合わせる必要はありません。
その日の晩は、満月。
月影さやかで明かりも持たずに街を歩けるほどだった。
ハンチングを目深に被った浮浪児も、ほら、明かりを持っていない。
「散歩にちょうどいいのにな」
浮浪児、気まぐれで立ち止まると周りに誰もいないのを惜しむように呟く。
「ま、こんな深夜に出歩くのは訳ありくらいしかいやしないけどね」
口の端で自嘲して、また歩く。
通りにはやはり、誰もいない。
「ん?」
不意に、何かに気付いて立ち止まった。
顔を向けたのは、路地裏の影。月の明かりすら届かない場所。
そこから誰かが手招きしている。
浮浪児、そちらに急ぐ。
「今週の取り分は?」
影に入ると、そこに座っていた人影からそんなことを言われた。
「三日後のいつもの酒場の一番奥の席」
「分かりました」
浮浪児が答えると背を丸めた人影が立ち去ろうとする。
「待った。……最近、ゲームが動いてないからと上が怒っている。今週分も前の週から減ってるはずだ」
「辻斬りマーダーゲームの賭け事ですかね? 知りませんなぁ。もともと倒せとは言われていませんし。そちらが勝手に相手を放ってきてるだけのはずですよ? 相手を送り込んでくりゃ相手もしますがね」
どうやらこの街の闇でそんな賭け事が行われているらしい。
「そう伝えとく。それより、賭けが進まないので公に退治を依頼するらしいよ」
「公に?」
立ち去ろうとしていた人影がくるんと振り返った。手には杖。
「ほほぅ。これまでは遺体もあんたたちが処理して決して表沙汰にはしてなかったはず。わたくしたちを売るおつもりなら、こちらが先に動いて大事にしてもよろしゅうございますが?」
人影が前のめりになる。月明かりが男の姿を照らす。正体は背を丸めた青白い男だった。余談であるが、先日Pクレープに顔を出し、青竜紅刃流と試合をした仕込み杖の抜刀使いだ。
「……そのままの言葉で伝えるが、怒らないで聞いてくれよ? このままあんたたちを手元に置いていても戦わないんじゃ飽きたおもちゃも同然。飽きたおもちゃは捨てるだけだが、放置して捨てるか壊して捨てるかで最後の賭けをするそうだ」
「あぁ、それなら妥当でしょうなぁ。ほかの五人も納得でござんしょ?」
青白い男、にやり。
「とはいえ、公に雇われる人たちにはどう説明するんで?」
男、今度は変な心配をする。
「街の顔役に被害を知らせて、ハンターを雇ってもらうみたい」
「いいでしょう。事故とはいえハンターを斬ってハンターをやめた身。来るハンターには悪いが、けじめにはうってつけ」
「ほかの五人も似たようなことを言ってたらしい。それじゃ、事を進めるよう伝えるよ」
そんなこんなで、青白い男は再び月影の路地裏に溶けるように紛れ、浮浪児は再び月明かりの通りに戻った。
その後日、街角屋台「Pクレープ」の店頭で。
「よ」
「いらっしゃいませ」
屋台で働く南那初華(kz0135)の元に、禿頭のチンピラ兄ィちゃんがやって来た。
「今日は何にする?」
「あんた、占い小路でお好み焼きっての焼いたことがあるんだって?」
「ほへ? う、うん。そんなこともあったよ」
ずい、とカウンター越しに身を寄せひそひそ話をするチンピラに頷く初華。
「すまねぇ。この前、ミステリ・クラブであんたたちが拾ってきたネタが動きだしてな。……街の官憲に追われることのない安全地帯を用意する必要があってな」
あー、と得心した初華。
「占い小路、そういった取り締まる人とか嫌うものね」
「気難しい者だらけだからな。……しかし、あんたの名前を出したらあっさり了解してもらった。一体どうやって気に入られたんだ?」
「あはは……お好み焼きだね、きっと」
「とにかく、あんたらも情報を仕入れたろ? マーダーゲームの件だ。……ゲームをおしまいにするんで今いる殺し屋を倒すことになった。町の顔役にバラしたら一発でハンターを雇う話になった。あんたは、参加者の帰りを占い小路の休憩所で待てばいいだけだ。お好み焼きを焼いてな。絶対にそれ以外で参加するんじゃねぇぞ」
「う……わ、分かった」
そんなこんなで、
・仕込み杖の男(抜刀術)
・ダブルナイフ(投擲二刀流)
・カランビット(指通し付きナイフ)
・トンファーマント(トンファー使い)
・仕込み靴使い(足技)
・ナックルアッパー(拳闘)
の六人の暗器使いを一対一で倒してもらえる人、求ム。
なお、夜の街ではあからさまに武器を持って歩いていると官憲に止められます。
敵も暗器勝負でしか応じてくれません(戦闘無しの失敗フラグ)。
暗器の種類は敵に合わせる必要はありません。
解説
夜のヴァリオスの街をうろついて、潜んでいる暗器使いのハンター崩れと一対一の勝負をして倒してください。
暗器使いたちは、
A)仕込み杖の男(抜刀術)
B)ダブルナイフ(投擲二刀流)
C)カランビット(指通し付きナイフ)
D)トンファーマント(トンファー使い)
E)仕込み靴使い(足技)
F)ナックルアッパー(拳闘)
の六人です。
相談掲示板で誰がどの相手をするか決めてください。
六人集まらなかった場合でも、一人がだれか一人を相手します。
基本的に、大きな音を立てるとか周りに派手にばれるような戦いをすると失敗寄りになります。不利になった敵は、賭け事のマーダーゲームでの討伐の証となる「割符」を落として逃げようとします。敗北を認めた証拠なので見逃してあげてください。以後、負けた者がこのあたりで騒ぎを起こすことはありません。
逆に、参加者にも割符が手渡されています。負けた場合はこれを落として逃げる強制演出となります。
つまり、最悪でも重体手前まで程度にしかなりません。賭け事は「どっちがどっちを倒すか。倒した証拠は落とした割符で判断する」ことになっているからです。
目立つ武器をこれ見よがしに持っていると、敵はむしろ寄ってきません。
※装備する武器は要注意。ここで失敗フラグが立つ可能性があります!
夜の街を歩き、いつ勝負になるかドキドキしてください。
相手は、このシチュエーションでの自らの力量に誇りを持っているため奇襲、もしくは本気の奇襲はしません。
また、勝負はかなり短時間で決まるはずです。
戦闘前などに会話を振っても大丈夫です。
最後は、占い小路の休憩所で待つ南那初華がお好み焼きを振舞うでしょう。
暗器使いたちは、
A)仕込み杖の男(抜刀術)
B)ダブルナイフ(投擲二刀流)
C)カランビット(指通し付きナイフ)
D)トンファーマント(トンファー使い)
E)仕込み靴使い(足技)
F)ナックルアッパー(拳闘)
の六人です。
相談掲示板で誰がどの相手をするか決めてください。
六人集まらなかった場合でも、一人がだれか一人を相手します。
基本的に、大きな音を立てるとか周りに派手にばれるような戦いをすると失敗寄りになります。不利になった敵は、賭け事のマーダーゲームでの討伐の証となる「割符」を落として逃げようとします。敗北を認めた証拠なので見逃してあげてください。以後、負けた者がこのあたりで騒ぎを起こすことはありません。
逆に、参加者にも割符が手渡されています。負けた場合はこれを落として逃げる強制演出となります。
つまり、最悪でも重体手前まで程度にしかなりません。賭け事は「どっちがどっちを倒すか。倒した証拠は落とした割符で判断する」ことになっているからです。
目立つ武器をこれ見よがしに持っていると、敵はむしろ寄ってきません。
※装備する武器は要注意。ここで失敗フラグが立つ可能性があります!
夜の街を歩き、いつ勝負になるかドキドキしてください。
相手は、このシチュエーションでの自らの力量に誇りを持っているため奇襲、もしくは本気の奇襲はしません。
また、勝負はかなり短時間で決まるはずです。
戦闘前などに会話を振っても大丈夫です。
最後は、占い小路の休憩所で待つ南那初華がお好み焼きを振舞うでしょう。
マスターより
まだ寝ないならこんばんは、深夜真世です。
お待たせしました。
以前のミステリ・クラブで仕入れた依頼の第一弾です。
孤高のPCや、どこか闇のあるPCに向く依頼です。
ダンディズムに浸るなど、存分に戦ってください。
では、よろしくお願いします。
お待たせしました。
以前のミステリ・クラブで仕入れた依頼の第一弾です。
孤高のPCや、どこか闇のあるPCに向く依頼です。
ダンディズムに浸るなど、存分に戦ってください。
では、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/10/18 02:33
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓 鞍馬 真(ka5819) 人間(リアルブルー)|22才|男性|闘狩人(エンフォーサー) |
最終発言 2016/10/02 22:19:58 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/10/03 21:30:42 |