ゲスト
(ka0000)
赤獣
マスター:まれのぞみ

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/10/12 22:00
- リプレイ完成予定
- 2016/10/21 22:00
オープニング
それは、ある夕べのことであった。
領主が村を一望できる館のテラスにでて、秋の風にあたりながら、己の領地を眺めていた。彼らしくもないと陰口を叩く者もおるであろうが、一年の中に四季という表情があるように、ひとには様々な顔がある。常になく、そんな物思いにふけったのは、一夜、異界からの来訪者たちと興じた晩餐のことを思い出したからであった。
よもやまの話が語られる中、ひとりの客人が故郷の昔語りをした。
まだ若い館の主に思うことがあったのだろう。それは、ある支配者の話であった。
家々からあがる煙の数をみて食卓の様子を想像し、庶民の暮らしぶりを見抜いた支配者がいたという。
自分は、それほど領民たちの生活に注意を払っているだろうか――まだ、若い領主の心に、ふと、その夕暮れ時、心に去来した思いは、あるいは経験のなさからくる漠然とした不安でもあったろう。若年の、かがやく目を持つ者にとって、世界はまだ若く、広く――そして、知らぬことに満ちあふれている――おや?
それは、なにげない発見であった。
村中の家々から昇る煙の先に、その日、最後の陽光が畑を、まさに黄金の色にかがやかせ、麦穂の大海の、さらにその果てに小島のようにこんもりと盛り上がった場所がある。
村人たちが単に森とだけ呼ぶ、規模のさほど大きくない森だ。
そこに、うっすらと昇る煙が見えた。
まるで救いをもとめる救難の狼煙のように、細々としたもので、やがて宵の帳の中に消えてしまった。
だが――
「焚火にしては……」
奇妙である。
森の山小屋がわりである炭小屋とは方向が違う。
なにより、この季節に村人たちが森へ遊びに行くとも思えないし、炭小屋のおやじも村に出稼ぎにきているのを、先日、村内で確認したばかりだ。
さほど広くもない森だが、部外者が迷い込んでしまったのかもしれないが、ならばなぜ宵闇の近づく中、わざわざ消すのだろうか?
胸騒ぎがした。
最近、近隣の村々を、煙を吐き、巨大な刃をふるって暴れる赤い魔物を率いた盗賊団に襲撃される事件を聞く。
ふむ。
調査隊を送りたいが、現在は麦刈りの時節だ。
常は館にいる兵たちも農家の次男坊、三男坊が多く、収穫期の手伝いの為に休暇を与え、地元に帰らせている。
そんなわけで人手がない。
ならば――
●
「――と、まあそんな話でございます」
ギルドでは、ニコニコと笑いながら初老の男が君たちに、そんな仕事を斡旋した。
つまり森からあがっていた煙の原因をさぐり、それがもし救援を求める存在であるのならば適切に対処し、あるいは害をなすモノであった時には、正体をさぐり、村に被害がでる前にやはり適切に対処しろということであるらしい。
赤い化物については、それにまたがった数人の盗賊団ということ以上の情報をギルドは持っていないといい、森の状態についても手入れのよく行き届いた場所だという。
「あ、それとこれはついででございますが、その赤い化物が暴れた後の土地は、みごとなほどふかふかとした土になったそうでございます」
さて、どうしたものか? 依頼を受けてもいいし、もちろん受諾しなくてもよい。
それで、君たちはどうする?
領主が村を一望できる館のテラスにでて、秋の風にあたりながら、己の領地を眺めていた。彼らしくもないと陰口を叩く者もおるであろうが、一年の中に四季という表情があるように、ひとには様々な顔がある。常になく、そんな物思いにふけったのは、一夜、異界からの来訪者たちと興じた晩餐のことを思い出したからであった。
よもやまの話が語られる中、ひとりの客人が故郷の昔語りをした。
まだ若い館の主に思うことがあったのだろう。それは、ある支配者の話であった。
家々からあがる煙の数をみて食卓の様子を想像し、庶民の暮らしぶりを見抜いた支配者がいたという。
自分は、それほど領民たちの生活に注意を払っているだろうか――まだ、若い領主の心に、ふと、その夕暮れ時、心に去来した思いは、あるいは経験のなさからくる漠然とした不安でもあったろう。若年の、かがやく目を持つ者にとって、世界はまだ若く、広く――そして、知らぬことに満ちあふれている――おや?
それは、なにげない発見であった。
村中の家々から昇る煙の先に、その日、最後の陽光が畑を、まさに黄金の色にかがやかせ、麦穂の大海の、さらにその果てに小島のようにこんもりと盛り上がった場所がある。
村人たちが単に森とだけ呼ぶ、規模のさほど大きくない森だ。
そこに、うっすらと昇る煙が見えた。
まるで救いをもとめる救難の狼煙のように、細々としたもので、やがて宵の帳の中に消えてしまった。
だが――
「焚火にしては……」
奇妙である。
森の山小屋がわりである炭小屋とは方向が違う。
なにより、この季節に村人たちが森へ遊びに行くとも思えないし、炭小屋のおやじも村に出稼ぎにきているのを、先日、村内で確認したばかりだ。
さほど広くもない森だが、部外者が迷い込んでしまったのかもしれないが、ならばなぜ宵闇の近づく中、わざわざ消すのだろうか?
胸騒ぎがした。
最近、近隣の村々を、煙を吐き、巨大な刃をふるって暴れる赤い魔物を率いた盗賊団に襲撃される事件を聞く。
ふむ。
調査隊を送りたいが、現在は麦刈りの時節だ。
常は館にいる兵たちも農家の次男坊、三男坊が多く、収穫期の手伝いの為に休暇を与え、地元に帰らせている。
そんなわけで人手がない。
ならば――
●
「――と、まあそんな話でございます」
ギルドでは、ニコニコと笑いながら初老の男が君たちに、そんな仕事を斡旋した。
つまり森からあがっていた煙の原因をさぐり、それがもし救援を求める存在であるのならば適切に対処し、あるいは害をなすモノであった時には、正体をさぐり、村に被害がでる前にやはり適切に対処しろということであるらしい。
赤い化物については、それにまたがった数人の盗賊団ということ以上の情報をギルドは持っていないといい、森の状態についても手入れのよく行き届いた場所だという。
「あ、それとこれはついででございますが、その赤い化物が暴れた後の土地は、みごとなほどふかふかとした土になったそうでございます」
さて、どうしたものか? 依頼を受けてもいいし、もちろん受諾しなくてもよい。
それで、君たちはどうする?
解説
シナリオの展開としては森の中を探索する展開と、村までおびきよせて戦うという展開の2パターン想定していますが、みなさんの行動でどうとでも変わります。
なお森の中では適宜、能力値でのダイス判定も行います。なお、運命の女神は神の目の喜劇、人の身の悲劇を好むことをお忘れなく。特に俺のダイス目ではな! ですが……――
なお森の中では適宜、能力値でのダイス判定も行います。なお、運命の女神は神の目の喜劇、人の身の悲劇を好むことをお忘れなく。特に俺のダイス目ではな! ですが……――
マスターより
はじめまして、まれのぞみと申します。
FNBの初心者ですが、よろしくお願いします。
こうしてOPを書いていると、これから、みなさんとどんな冒険譚を描くことができるのかと、年甲斐もなく、わくわくしてきてなりません。
それでは、いっしょに楽しみましょう。よろしくお願いします。
FNBの初心者ですが、よろしくお願いします。
こうしてOPを書いていると、これから、みなさんとどんな冒険譚を描くことができるのかと、年甲斐もなく、わくわくしてきてなりません。
それでは、いっしょに楽しみましょう。よろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/10/19 23:36
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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【相談卓】 アシェ-ル(ka2983) 人間(クリムゾンウェスト)|16才|女性|魔術師(マギステル) |
最終発言 2016/10/12 21:14:51 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/10/10 22:53:20 |