ゲスト
(ka0000)
坊ちゃん剣士、怖がる鬼に手を尽くす
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや易しい
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/10/18 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/10/27 19:00
オープニング
●何か出た?
グラズヘイム王国の中央に近く北東に近い中途半端な地域にある小さな町。街道の分かれ道等が近くにあったり住むに便利、人通りは多いが素通りされる町である。
小さな町を領主の息子のリシャール・べリンガーは愛馬のゴースロンのポチで見回りをしていた。彼の住まいは隣町との間だが、現在この町の守備隊の形の上トップとして置かれている。
領主が用心をした理由は羊歪虚の話題もあるが、町の外にある薬草園にユグディラも住んでいるためだ。なお、城壁を閉じたら外になる薬草園にいられても困るため、ユグディラたちは現在町の中に居を構えて暮らしている。
リシャールは張り切っている。張り切ってもやることは、町の見回りくらいで、あとは特にない。町の状況を知ることができていいことはたくさんある。
エクラ教会の前にやってきた。父親である領主のかつてのハンター仲間である司祭がいるため、時々寄る。馬から下りて、挨拶に向かった。
「こんにちは」
礼拝堂から入るが誰もいない。
「あれ?」
入りながらリシャールは困惑する、物音がしないため全員不在なのだろうかと。
突然、奥から大きな音がする。やってきた影をみてリシャールはほっと胸をなでおろした。
「あ、ヒウチさん、こん……」
「うわあああ、リシャール」
ドドドと走って鬼の少年ヒウチはリシャールを抱き締めた。
「君がいてくれると心強いよ」
「……ぐ、ぐるじいで……す」
「あっ」
リシャールが腕の中でぐったりしているため大慌てするヒウチ。
「ひとまず放してください」
「実は……」
「はなす」違いだとリシャールは気づく。
「私を椅子に座らせてください」
「……あ、うん」
ようやく人心地ついたリシャールは青ざめているヒウチを見て何があったんだろうと不安になる。
「マーク司祭は?」
「今、隣町まで行っていないんだ。明日にならないと帰ってこないんだよ」
「助祭さんは?」
「助祭さんは今、裏の菜園で収穫中だよ。それに夜、時間が来ないと起きないんだ!」
「はい?」
「おいらの話を聞いて!」
リシャールはよくわからないためヒウチが怯える理由を聞くこととした。
「夜、おいらはトイレに起きたんだ。そうしたら、変な影があって!」
「……変な影?」
「でも、朝見ても何もないんだ」
リシャールはいくつかの状況を考える。ヒウチが怖がりかもというのは、雷に怯えていた前例からするとありうる。
ヒウチの見間違いで木の陰ではないか? ならば、原因を突き止め怖くないと諭さないといけない。
本当に何か不審なものがいた場合もありうる。不審なものもいくつかある、人間の強盗から歪虚まで。
城壁があるために侵入があるとは思いたくないが、開けっ放しの日中や扉を閉めることのなかった夏を思うと何がいてもおかしくはないのだ。
それとユグディラたち。リシャールとしてチャという若い個体がいたずらで幻覚を見せたという可能性を考える。他のユグディラはクロとシロッポイは大人の貫録というのを醸し出しているため、子供ぽいことはしないに違いないと勝手に納得する。
まず、ハンターに依頼するにしても状況を見て、検証をしないといけない。
「ではどこで見たんですか? 案内してください」
「いいの? リシャールは偉い人だからダメかなって」
「ハンターにお願いするにしても、何も知らないで頼めません」
「リシャール!」
感激したとヒウチは抱きしめようとしたが、リシャールは寸前でさりげなく身を引いた。
「さ、行きましょう。遅くなるとことなので」
リシャールはヒウチが不審者を見たところに向かった。
特に変なものは見えない。木々の隙間から隣の家が見える。
「あれは」
「魔術師の人の家だよ。ほら、ルゥルが住んでるとこ」
「……ルゥルさんですか」
共通の友人であり、ルゥルはエルフであることを隠す女の子で魔術師の弟子だ。その魔術師はリシャールの家庭教師をしていた時期もある上、現役のハンターとして家を空けていることが多いと聞く。
「よ、ようやく、巨大キノコ風船を入手したのですぅうううう」
「きゅうううう」
ルゥルとパルムと思われる声が、隣の家の方向から届く。まだ窓を開けっぱなしだからとは言え、そこまではっきり聞こえるとは驚きだ。
リシャールは隣をよく見る。
窓辺にはジャック・オー・ランタンの切り絵が見えたのだった。
このとき、原因はルゥルと明かりとヒウチの恐怖心ではないかと思った。いや、まだ確定してはいけないと自分に言い聞かせる。
「まだ、確定してはいけないですし……変な生き物がいなかったかやユグディラたちにも事情聴取をしてこないと……」
リシャールは戻ってくる約束をして、教会を後にしようとした。
「待って! 一緒に行くよ」
「え?」
西日が差しており、薄暗いところが増えている。
「ごはん、あげるから! リシャール、一人にしないで」
「……え、ええええっ!? 待って、助祭さんが食事作り始めているんじゃないですか?」
いつまでも食材集めはしていないだろう。
リシャールは途方に暮れた。調査ついでに一旦守備隊のところに居場所を報告しておかないといけないのだ。そうしないと、坊ちゃん行方不明で大騒ぎになるのは明らかだ。
街道につながる道を歩くハンターを見つける。
「す、すみません」
リシャールはぶつかるように声を掛け止める。
おびえる鬼の少年の説明をし、手助けしてほしいという。
食事と宿の提供はできるからとリシャールは説得する。
グラズヘイム王国の中央に近く北東に近い中途半端な地域にある小さな町。街道の分かれ道等が近くにあったり住むに便利、人通りは多いが素通りされる町である。
小さな町を領主の息子のリシャール・べリンガーは愛馬のゴースロンのポチで見回りをしていた。彼の住まいは隣町との間だが、現在この町の守備隊の形の上トップとして置かれている。
領主が用心をした理由は羊歪虚の話題もあるが、町の外にある薬草園にユグディラも住んでいるためだ。なお、城壁を閉じたら外になる薬草園にいられても困るため、ユグディラたちは現在町の中に居を構えて暮らしている。
リシャールは張り切っている。張り切ってもやることは、町の見回りくらいで、あとは特にない。町の状況を知ることができていいことはたくさんある。
エクラ教会の前にやってきた。父親である領主のかつてのハンター仲間である司祭がいるため、時々寄る。馬から下りて、挨拶に向かった。
「こんにちは」
礼拝堂から入るが誰もいない。
「あれ?」
入りながらリシャールは困惑する、物音がしないため全員不在なのだろうかと。
突然、奥から大きな音がする。やってきた影をみてリシャールはほっと胸をなでおろした。
「あ、ヒウチさん、こん……」
「うわあああ、リシャール」
ドドドと走って鬼の少年ヒウチはリシャールを抱き締めた。
「君がいてくれると心強いよ」
「……ぐ、ぐるじいで……す」
「あっ」
リシャールが腕の中でぐったりしているため大慌てするヒウチ。
「ひとまず放してください」
「実は……」
「はなす」違いだとリシャールは気づく。
「私を椅子に座らせてください」
「……あ、うん」
ようやく人心地ついたリシャールは青ざめているヒウチを見て何があったんだろうと不安になる。
「マーク司祭は?」
「今、隣町まで行っていないんだ。明日にならないと帰ってこないんだよ」
「助祭さんは?」
「助祭さんは今、裏の菜園で収穫中だよ。それに夜、時間が来ないと起きないんだ!」
「はい?」
「おいらの話を聞いて!」
リシャールはよくわからないためヒウチが怯える理由を聞くこととした。
「夜、おいらはトイレに起きたんだ。そうしたら、変な影があって!」
「……変な影?」
「でも、朝見ても何もないんだ」
リシャールはいくつかの状況を考える。ヒウチが怖がりかもというのは、雷に怯えていた前例からするとありうる。
ヒウチの見間違いで木の陰ではないか? ならば、原因を突き止め怖くないと諭さないといけない。
本当に何か不審なものがいた場合もありうる。不審なものもいくつかある、人間の強盗から歪虚まで。
城壁があるために侵入があるとは思いたくないが、開けっ放しの日中や扉を閉めることのなかった夏を思うと何がいてもおかしくはないのだ。
それとユグディラたち。リシャールとしてチャという若い個体がいたずらで幻覚を見せたという可能性を考える。他のユグディラはクロとシロッポイは大人の貫録というのを醸し出しているため、子供ぽいことはしないに違いないと勝手に納得する。
まず、ハンターに依頼するにしても状況を見て、検証をしないといけない。
「ではどこで見たんですか? 案内してください」
「いいの? リシャールは偉い人だからダメかなって」
「ハンターにお願いするにしても、何も知らないで頼めません」
「リシャール!」
感激したとヒウチは抱きしめようとしたが、リシャールは寸前でさりげなく身を引いた。
「さ、行きましょう。遅くなるとことなので」
リシャールはヒウチが不審者を見たところに向かった。
特に変なものは見えない。木々の隙間から隣の家が見える。
「あれは」
「魔術師の人の家だよ。ほら、ルゥルが住んでるとこ」
「……ルゥルさんですか」
共通の友人であり、ルゥルはエルフであることを隠す女の子で魔術師の弟子だ。その魔術師はリシャールの家庭教師をしていた時期もある上、現役のハンターとして家を空けていることが多いと聞く。
「よ、ようやく、巨大キノコ風船を入手したのですぅうううう」
「きゅうううう」
ルゥルとパルムと思われる声が、隣の家の方向から届く。まだ窓を開けっぱなしだからとは言え、そこまではっきり聞こえるとは驚きだ。
リシャールは隣をよく見る。
窓辺にはジャック・オー・ランタンの切り絵が見えたのだった。
このとき、原因はルゥルと明かりとヒウチの恐怖心ではないかと思った。いや、まだ確定してはいけないと自分に言い聞かせる。
「まだ、確定してはいけないですし……変な生き物がいなかったかやユグディラたちにも事情聴取をしてこないと……」
リシャールは戻ってくる約束をして、教会を後にしようとした。
「待って! 一緒に行くよ」
「え?」
西日が差しており、薄暗いところが増えている。
「ごはん、あげるから! リシャール、一人にしないで」
「……え、ええええっ!? 待って、助祭さんが食事作り始めているんじゃないですか?」
いつまでも食材集めはしていないだろう。
リシャールは途方に暮れた。調査ついでに一旦守備隊のところに居場所を報告しておかないといけないのだ。そうしないと、坊ちゃん行方不明で大騒ぎになるのは明らかだ。
街道につながる道を歩くハンターを見つける。
「す、すみません」
リシャールはぶつかるように声を掛け止める。
おびえる鬼の少年の説明をし、手助けしてほしいという。
食事と宿の提供はできるからとリシャールは説得する。
解説
●引き受けた場合に頼まれることなど
ヒウチが見たおばけの正体を暴く。暴かない場合、変な時間にヒウチにたたき起こされてトイレに付き合わされる可能性があります。
ご飯作りしてもよし、ヒウチにあらゆる説明をしてもいいですし、リシャールの代わりに訪れポイント(ルゥル宅、ユグディラ宅、近所への聞き込み)をしてもよしです。
●NPC
・リシャール・べリンガー 領主の跡取り息子14歳、舞刀士。友人だし、領民だしヒウチを放置できないため、途方に暮れている。
・ヒウチ エトファリカ出身の鬼15歳。少々子供っぽい。意外と怖がりのようだが、平穏に出会って恐怖も知ったのかもしれない? リシャールもルゥルも頼りになると信じている。人間との付き合いも慣れてきたかもしれない。
・ルゥル 魔術師の弟子、エルフらしい女の子。キノコとリアルブルー大好き。現在声のみの登場だが、窓からはハロウィングッズとキノコグッズが見え隠れしている。夜更かしはしないが、夜移動する際は明かりを持っていくと思われる。
・ユグディラたち クロとチャ、シロッポイという名前を人間につけられた。現在町の片隅に住まいがある。歩きは自由であり、住民(猫)としてなじんでいる。
・助祭 一応いるけれど姿は見せていない若者。名前も今だについていない。いい人だけど、寝たら時間まで眠る。
ヒウチが見たおばけの正体を暴く。暴かない場合、変な時間にヒウチにたたき起こされてトイレに付き合わされる可能性があります。
ご飯作りしてもよし、ヒウチにあらゆる説明をしてもいいですし、リシャールの代わりに訪れポイント(ルゥル宅、ユグディラ宅、近所への聞き込み)をしてもよしです。
●NPC
・リシャール・べリンガー 領主の跡取り息子14歳、舞刀士。友人だし、領民だしヒウチを放置できないため、途方に暮れている。
・ヒウチ エトファリカ出身の鬼15歳。少々子供っぽい。意外と怖がりのようだが、平穏に出会って恐怖も知ったのかもしれない? リシャールもルゥルも頼りになると信じている。人間との付き合いも慣れてきたかもしれない。
・ルゥル 魔術師の弟子、エルフらしい女の子。キノコとリアルブルー大好き。現在声のみの登場だが、窓からはハロウィングッズとキノコグッズが見え隠れしている。夜更かしはしないが、夜移動する際は明かりを持っていくと思われる。
・ユグディラたち クロとチャ、シロッポイという名前を人間につけられた。現在町の片隅に住まいがある。歩きは自由であり、住民(猫)としてなじんでいる。
・助祭 一応いるけれど姿は見せていない若者。名前も今だについていない。いい人だけど、寝たら時間まで眠る。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
鬼の子ヒウチ……マカロン好きでその先を目指すには、まず日常生活になれることということで日々驚きと出会いがありました。ここのエクラ教会の司祭は基本常識人なので人生の師匠としてはいいかもしれませんが、よりによって不在です。
調査というか日常というか……ヒウチのことをよろしくお願いします。
鬼の子ヒウチ……マカロン好きでその先を目指すには、まず日常生活になれることということで日々驚きと出会いがありました。ここのエクラ教会の司祭は基本常識人なので人生の師匠としてはいいかもしれませんが、よりによって不在です。
調査というか日常というか……ヒウチのことをよろしくお願いします。
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/10/24 03:23
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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相談卓のような ザレム・アズール(ka0878) 人間(クリムゾンウェスト)|19才|男性|機導師(アルケミスト) |
最終発言 2016/10/18 00:26:41 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/10/18 02:04:54 |