ゲスト
(ka0000)
タスカービレ〜少竜巻を崩せ!
マスター:深夜真世

このシナリオは5日間納期が延長されています。
- シナリオ形態
- ショート
関連ユニオン
魔術師協会広報室- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 普通
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/10/19 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/11/02 07:30
オープニング
●余談(本編は次段)
「では、今後は白ワインを特産として強く押し出すのですね?」
ここは同盟領、農耕推進地「ジェオルジ」の片田舎「タスカービレ」。
今が収穫の忙しい最中呼び出された農業責任者のカノーア・キアーヴェが面倒臭そうに言った。
「こちらで主流の赤ワインの割り振りを変えるわけではありませんし、混乱がないはずです」
説明したジェオルジの役人、フィーネ・リスパルミオが説得する。
「確かに白ワインは売りもんにしてなかったからいいけど。主流の味からは外れてるし」
そこまで言って口調を変えるカノーア。
「……あんた、白茶の技術者として派遣されてるんだろ?」
「こちらではこれまで白茶にかかりきりでしたが、本来は農耕推進地としての先進的な取り組みや新たな取り組みを支えジェオルジ全体の発展に貢献するための支援を目的としています」
「村長一家はうちとこの白ワインは門外不出の姿勢だったはずだが」
女性役人に確認するカノーア。正確には彼の言い分が正しく、カノーアが従うべきはフィーネではなくタスカービレ村の村長たるセコ・フィオーリである。門外不出なのは味が主流から外れているから。地元の家庭で飲むテーブルワインとして親しまれてはいるが。
「新たに水産資源として『チクワ』に取り組んでいるのはご存知ですね?」
確認するフィーネ。頷くカノーア。
過去に失敗した新種茶葉開発とそれに伴う人口流出を補う、白茶開発を発端にした東方風村作りの一環として川魚の養殖を背景として、今年からチクワの生産に着手している。これはすでに周知済みだ。
チクワとはもちろん、竹輪。
穴の中にキュウリなど入れたが、よりこちらで馴染みの深いチーズを穴に入れて親近感を増している。
「チーズ入りチクワと白ワインの味が合うそうです。村長に白ワインの特産化を話すと懐かしそうにしておられたので、タスカービレの叙事詩……『レ・リリカ』の名前ではどうかとうかがうと喜んでオーケーしてもらいました」
「味の良さ、分かってもらえるかな?」
これを聞いたカノーア、心配そうに呟いた。
「淡泊な味のチクワと一緒なら。イ寺さんによるとこの白ワイン、リアルブルーの上等な新酒に近い味だそうです。チクワも東方由来。きっと合います。新しいチクワと古い……いえ、叙事詩の名前で売り出す新たな白ワインなら、きっと!」
カノーア、フィーネの言葉にわだかまりが落ちたような笑みを浮かべた。
●本編
その、イ寺鑑(kz0175)。
「んあ、近くの村に歪虚がいる〜?」
本日は移民したタスカービレにいるようだ。
住み込む青竜紅刃流のログハウス道場2階の自室のベッドで辛そうな声を出す。
「はい。ゾンビみたいなんですが、自分を中心に竜巻を起こしたり、別の場所に起こした竜巻を操って近寄る者を攻撃するんです」
門下生、必死に説明する。
「ううう……昨晩は白ワインの味見の連続から結局酒盛りになってとんでもない量を飲まされたのに……」
とか何とかいいつつもぞもぞベッドから出てくるのは、青竜紅風流の立場を分かっているから。
設立間もなく、よその村からの困り事はしっかりと受けて名前を売り込んでおかねばならないのだ。特に、そのままハンターオフィスに退治依頼されようものなら存在意義が問われる。少なくとも、まずは現地にいる青竜紅刃流に相談がくるようにしないと。
「先生、大丈夫ですか?」
「うう……現地に被害はなく、緊急性はないんだな?」
門下生はうなずく。村の外れの道で、近くを通らなければたちまちは実害はないという。もちろん今後どうなるかは分からないが。
「よぉし、何とか……する」
要は現地におもむき、まずは状態を知ればいいのだ。
頭痛を堪えつつ外に出る。
で、現地。
「あれか」
丘陵地の道に立つ、負のオーラをまとった死人が立っていた。
鑑に気付くと、ぼふっと竜巻をまとう。範囲は敵が両手を広げたよりも広い程度。高さは2階建ての建物程度か。
「下がってろ!」
門下生に一喝し、出る!
同時に敵が竜巻を6つ生み出し艦の行く手をふさぐ。
「くそっ!」
斬れるか不安ながらほかに手がないので竜巻に鋭く斬りつける。
と、風の壁が斬れた。中に光の球が浮いている。
「青竜!」
がうん、と短銃を抜き打ち。
渦巻く風の切れ間はすぐに閉じたが、光源に当たったようで竜巻は消えた。
「これなら行け……うわっ!」
二日酔いの艦、視野が狭まっていたか。背後に回られた竜巻に触れられると上空にすっ飛ばされた。
「まあ、倒れると襲うのをやめるのも分かった。ハンターオフィスに依頼するように進言してくれ」
一応無事だった艦、ベッドの中から指示するのだった。
「では、今後は白ワインを特産として強く押し出すのですね?」
ここは同盟領、農耕推進地「ジェオルジ」の片田舎「タスカービレ」。
今が収穫の忙しい最中呼び出された農業責任者のカノーア・キアーヴェが面倒臭そうに言った。
「こちらで主流の赤ワインの割り振りを変えるわけではありませんし、混乱がないはずです」
説明したジェオルジの役人、フィーネ・リスパルミオが説得する。
「確かに白ワインは売りもんにしてなかったからいいけど。主流の味からは外れてるし」
そこまで言って口調を変えるカノーア。
「……あんた、白茶の技術者として派遣されてるんだろ?」
「こちらではこれまで白茶にかかりきりでしたが、本来は農耕推進地としての先進的な取り組みや新たな取り組みを支えジェオルジ全体の発展に貢献するための支援を目的としています」
「村長一家はうちとこの白ワインは門外不出の姿勢だったはずだが」
女性役人に確認するカノーア。正確には彼の言い分が正しく、カノーアが従うべきはフィーネではなくタスカービレ村の村長たるセコ・フィオーリである。門外不出なのは味が主流から外れているから。地元の家庭で飲むテーブルワインとして親しまれてはいるが。
「新たに水産資源として『チクワ』に取り組んでいるのはご存知ですね?」
確認するフィーネ。頷くカノーア。
過去に失敗した新種茶葉開発とそれに伴う人口流出を補う、白茶開発を発端にした東方風村作りの一環として川魚の養殖を背景として、今年からチクワの生産に着手している。これはすでに周知済みだ。
チクワとはもちろん、竹輪。
穴の中にキュウリなど入れたが、よりこちらで馴染みの深いチーズを穴に入れて親近感を増している。
「チーズ入りチクワと白ワインの味が合うそうです。村長に白ワインの特産化を話すと懐かしそうにしておられたので、タスカービレの叙事詩……『レ・リリカ』の名前ではどうかとうかがうと喜んでオーケーしてもらいました」
「味の良さ、分かってもらえるかな?」
これを聞いたカノーア、心配そうに呟いた。
「淡泊な味のチクワと一緒なら。イ寺さんによるとこの白ワイン、リアルブルーの上等な新酒に近い味だそうです。チクワも東方由来。きっと合います。新しいチクワと古い……いえ、叙事詩の名前で売り出す新たな白ワインなら、きっと!」
カノーア、フィーネの言葉にわだかまりが落ちたような笑みを浮かべた。
●本編
その、イ寺鑑(kz0175)。
「んあ、近くの村に歪虚がいる〜?」
本日は移民したタスカービレにいるようだ。
住み込む青竜紅刃流のログハウス道場2階の自室のベッドで辛そうな声を出す。
「はい。ゾンビみたいなんですが、自分を中心に竜巻を起こしたり、別の場所に起こした竜巻を操って近寄る者を攻撃するんです」
門下生、必死に説明する。
「ううう……昨晩は白ワインの味見の連続から結局酒盛りになってとんでもない量を飲まされたのに……」
とか何とかいいつつもぞもぞベッドから出てくるのは、青竜紅風流の立場を分かっているから。
設立間もなく、よその村からの困り事はしっかりと受けて名前を売り込んでおかねばならないのだ。特に、そのままハンターオフィスに退治依頼されようものなら存在意義が問われる。少なくとも、まずは現地にいる青竜紅刃流に相談がくるようにしないと。
「先生、大丈夫ですか?」
「うう……現地に被害はなく、緊急性はないんだな?」
門下生はうなずく。村の外れの道で、近くを通らなければたちまちは実害はないという。もちろん今後どうなるかは分からないが。
「よぉし、何とか……する」
要は現地におもむき、まずは状態を知ればいいのだ。
頭痛を堪えつつ外に出る。
で、現地。
「あれか」
丘陵地の道に立つ、負のオーラをまとった死人が立っていた。
鑑に気付くと、ぼふっと竜巻をまとう。範囲は敵が両手を広げたよりも広い程度。高さは2階建ての建物程度か。
「下がってろ!」
門下生に一喝し、出る!
同時に敵が竜巻を6つ生み出し艦の行く手をふさぐ。
「くそっ!」
斬れるか不安ながらほかに手がないので竜巻に鋭く斬りつける。
と、風の壁が斬れた。中に光の球が浮いている。
「青竜!」
がうん、と短銃を抜き打ち。
渦巻く風の切れ間はすぐに閉じたが、光源に当たったようで竜巻は消えた。
「これなら行け……うわっ!」
二日酔いの艦、視野が狭まっていたか。背後に回られた竜巻に触れられると上空にすっ飛ばされた。
「まあ、倒れると襲うのをやめるのも分かった。ハンターオフィスに依頼するように進言してくれ」
一応無事だった艦、ベッドの中から指示するのだった。
解説
ジェオルジの丘陵地の道に立ち通行人を襲っている「竜巻使いの歪虚」一体を討伐してください。
敵の攻撃と防御は、竜巻のみです。
遠距離から本体である死人を狙う試みがすでになされています。
が、なぜか死人を倒すことはできません。
戦った鑑によると、「攻撃意思となる竜巻発生時も死人に変化はなかった。あれは本体じゃなくただの飾りか隠れ蓑じゃないか?」とのことです。討伐の先陣を単騎で切ったこととこの見立てで一応、青竜紅刃流の面目は保たれています。
竜巻は、死人を中心に発生する防御用の竜巻の高さが8メートル未満。
攻撃や防御に発生させる竜巻もその程度の高さです。幅はやや狭いですが。
竜巻は通常の竜巻ではなく、壁のようになった風の表面に触れなければ強風の影響はありません。触れると吹っ飛ばされます。
竜巻の中心にリンゴ程度の光の球が浮いています。刃のある武器で切る攻撃をした場合、風の壁に一瞬の切れ間が生じ中が見え、光の球を攻撃することができます。こちらは射撃やリーチのある攻撃で届くでしょう。高さは大人の心臓の位置付近。光の球自体の耐久力は低く、攻撃が通れば消滅し竜巻も消えるでしょう。
敵は、この攻守用の竜巻を最大8つ発生させることができるようです。
イ寺鑑は、万が一2連敗すると立場がなくなっちゃうので今回は戦闘に不参加です。
敵の攻撃と防御は、竜巻のみです。
遠距離から本体である死人を狙う試みがすでになされています。
が、なぜか死人を倒すことはできません。
戦った鑑によると、「攻撃意思となる竜巻発生時も死人に変化はなかった。あれは本体じゃなくただの飾りか隠れ蓑じゃないか?」とのことです。討伐の先陣を単騎で切ったこととこの見立てで一応、青竜紅刃流の面目は保たれています。
竜巻は、死人を中心に発生する防御用の竜巻の高さが8メートル未満。
攻撃や防御に発生させる竜巻もその程度の高さです。幅はやや狭いですが。
竜巻は通常の竜巻ではなく、壁のようになった風の表面に触れなければ強風の影響はありません。触れると吹っ飛ばされます。
竜巻の中心にリンゴ程度の光の球が浮いています。刃のある武器で切る攻撃をした場合、風の壁に一瞬の切れ間が生じ中が見え、光の球を攻撃することができます。こちらは射撃やリーチのある攻撃で届くでしょう。高さは大人の心臓の位置付近。光の球自体の耐久力は低く、攻撃が通れば消滅し竜巻も消えるでしょう。
敵は、この攻守用の竜巻を最大8つ発生させることができるようです。
イ寺鑑は、万が一2連敗すると立場がなくなっちゃうので今回は戦闘に不参加です。
マスターより
ふらっと、深夜です。
余談が長くてすいません。タスカービレの特産品の続きをやっておく必要があったので、ここで。
依頼としては、竜巻を発生させていると思われる死体の退治です。
イ寺鑑がすでに単独で戦ったとおりの戦法を取るようです。遠距離から狙撃した場合、竜巻をまとい次からの攻撃を防ぐでしょう(なぜか一発では倒れないようです)。竜巻の壁を破るには刃のついた武器で広範囲に斬りつけた場合のみ、一瞬壁に切れ間が開くようです。
攻撃と防御用に遠隔で動く竜巻は回り込んだり自律行動するようですね。協力して敵を目指してください。
では、よろしくお願いします。
余談が長くてすいません。タスカービレの特産品の続きをやっておく必要があったので、ここで。
依頼としては、竜巻を発生させていると思われる死体の退治です。
イ寺鑑がすでに単独で戦ったとおりの戦法を取るようです。遠距離から狙撃した場合、竜巻をまとい次からの攻撃を防ぐでしょう(なぜか一発では倒れないようです)。竜巻の壁を破るには刃のついた武器で広範囲に斬りつけた場合のみ、一瞬壁に切れ間が開くようです。
攻撃と防御用に遠隔で動く竜巻は回り込んだり自律行動するようですね。協力して敵を目指してください。
では、よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/11/03 00:37
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/10/18 13:45:37 |
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相談だよー 狐中・小鳥(ka5484) 人間(クリムゾンウェスト)|12才|女性|舞刀士(ソードダンサー) |
最終発言 2016/10/18 17:09:28 |