ゲスト
(ka0000)
【猫譚】少年、憧れのユグディラを目の前に
マスター:狐野径

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- やや難しい
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在7人 / 4~8人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 多め
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/10/22 19:00
- リプレイ完成予定
- 2016/10/31 19:00
オープニング
※このシナリオは難易度が高く設定されています。所持金の大幅な減少や装備アイテムの損失、場合によっては、再起不能、死亡判定が下される可能性があります。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●お舟で行くの?
プエル(kz0127)はこれまでやってきたことの経緯と状況をべリアルに説明しに戻った。
ユグディラ捕獲は失敗したため、猫を集めて許しを請う。猫たちの世話をしまくって愛着が湧いているため提供を求められたら大泣きするところであった。
貴族間の不和を掻き立てること……に関しては成功とも失敗とも行かず。たぶん、現状維持だろうなと。プエルの目的と相反することだと後で気づいて、現状時で良かったと胸の内では安堵している。
べリアルの態度から可も不可も感じられなかった。雑魔等を借りられるようなので一応の成果は出せているという感触だった。
安堵するプエルは一人になったときに不意に胸の中がもやもやした。
カバンの中からレチタティーヴォ人形を取り出し、抱きしめてうずくまる。
「ふえええ、レチタティーヴォ様……。僕、なんでこんなことしているんだろう」
主が用意したといわれるプエルの終幕という舞台。ただし、その真意はレチタティーヴォ自身が死んでいるために不明。あえて線路を敷き続けたプエルの相方と仕立て屋はどこまで理解していたのか全く分からない。
「たぶん、うまく行ってはいなかったんだよ」
プエルは父や妹の言葉を聞いて逃げだした。ハンターの隙をついて逃げきれてしまった、自分より強いはずの相手から。
単純に喜べない。
この事態が大好きな主レチタティーヴォの意図とずれるなら、怒られるかもしれないしあきれられるかもしれない。
それはつらいこと。もし主が当時いたら、逃げたことは褒めてもらえたのか?
そんなことは誰も分からない、本人がいないのだから。
「レチタティーヴォ様」
人形を抱きしめていると、ふと背後に気配を感じる。
「おい、プエル」
黒髪の青年がやってくる。べリアルの下に来たとき、借りたそこそこにできるかもしれない下っ端という立場らしい人物。プエルが名前を付けてマエロルとなった堕落者。一応、彼の出自に関してはプエルは調べた。利用できるならしたいが難しいかもしれない、時間がかかりすぎるのだ。
慌ててプエルはカバンにレチタティーヴォ人形をしまった。しまったのはいいが、腹のあたりが破れた。終幕に壊れた人形とは異なり、ちょっとしたことで壊れる人形。これで何体目か。
「ふえええええ」
プエルは半泣きで引っ張り出す。笑顔のレチタティーヴォ人形の腹は綿がはみ出している。
「あー、人形が死んだ」
「もー……何の用なの? 僕、ちょっとセンチメンタル中」
「センチメンタル中? あー、で、船があるんだ。ユグディラは島から来るって話もある。だから行くかなと思って?」
「……ユグディラ! え、行く行く!」
そんなわけで亡き主への思いをしまいつつ、プエルは前に突き進む。
(なんとかしてユグディラは守って、触らせてもらって、あわよくばペットにして……べリアルは――)
プエルはワクワクしながらマエロルについていったのだった。
●難破
そんなこんなでプエルは出かけたが、水辺に突っ伏して倒れていた。
「ふええええ! どうして! どうして! 僕だけ、僕だけ、波打ち際にいるんだ! 泳ぐなら夏でしょ!」
乾いたが塩まみれ。操って武器にするはずのぬいぐるみは流され、手元にいるものはずっしりと重い。操れても動くのだろうかと不安だ。
「……ここどこ? わー、お舟だ。うーん、ひとまず高いところに登ろう」
プエルは砂浜からとぼとぼと上がっていき、少し高いところにやってきた。
「……緑たくさん。うーん……ん?」
灌木の茂みから猫が勢いよく飛び出したのだった。
猫は後ろ足で立って立ち止まり、背中の毛を逆立てる。
プエルはきょとんとした顔から嬉しそうな顔になる。
「……ねこじゃらしなくなってる! あああ、袋だ! 猫は袋に入るっていうし」
「しゃあああああ」
「怖くないよ、おいで、おいでー」
ユグディラは自分が来た方を振り返る。プエルも怖いが後ろから来るかもしれないものも怖い。
「……何かあったのかな……」
そこに犬のような雑魔がやってきた。それはユグディラに襲い掛かる。
「だめだよ!」
プエルは雑魔を攻撃し倒した。雑魔はユグディラがいなければペットにしている毛がふさふさな犬だった。
「……にゃー?」
「にゃー」
「……」
ユグディラとプエルは互いの思いのままじっとする。
近くで大きな悲鳴が聞こえたのだ。ユグディラは尻込みを見せたが慌てて走り始めた。その瞬間、プエルは幻覚らしいものを受ける。
「え? ええええっ! 大変だ!」
ユグディラを追いかけていった。
●ハンター
ユグディラの島にやってきたハンターは雑魔が多いことに驚く。ユグディラに接触するよりもまずはその雑魔をどうにかしたほうがいいのではということが提案に出た。
そして、ハンターたちは位置を確認しつつ、進んでいく。
羊歪虚を見たような気もした。その瞬間、緊張が走る。
羊歪虚がいるならば狩場として素晴らしいところなってしまうだろう。
雑魔を倒しつつ進んでいくと、比較的広い場所に出た。そこには怯えるユグディラとそれを狙う雑魔がいる。
ハンターの対角線上にはユグディラを追いかけてきたらしい人影が。
「わあああ、大変だ! ユグディラ! ね、ね、雑魔を倒したら、ちょっとでいいから撫でさせてよ! 僕は別に君たちをいじめたいわけじゃないんだ! ……ハンターがいる……ねえ、羊はいなかった? いなかったら余は君たちに話したいこともある」
プエルは最後は声を潜めた。ただ、距離があって聞こえにくいのだが。
悠長なことはしていられない。雑魔たちはユグディラを襲い、侵入者であるハンターも排除しようとしているのだ。
再起不能、死亡判定の下されたキャラクターはログイン、及びコンテンツへのアクセスが制限されます。
●お舟で行くの?
プエル(kz0127)はこれまでやってきたことの経緯と状況をべリアルに説明しに戻った。
ユグディラ捕獲は失敗したため、猫を集めて許しを請う。猫たちの世話をしまくって愛着が湧いているため提供を求められたら大泣きするところであった。
貴族間の不和を掻き立てること……に関しては成功とも失敗とも行かず。たぶん、現状維持だろうなと。プエルの目的と相反することだと後で気づいて、現状時で良かったと胸の内では安堵している。
べリアルの態度から可も不可も感じられなかった。雑魔等を借りられるようなので一応の成果は出せているという感触だった。
安堵するプエルは一人になったときに不意に胸の中がもやもやした。
カバンの中からレチタティーヴォ人形を取り出し、抱きしめてうずくまる。
「ふえええ、レチタティーヴォ様……。僕、なんでこんなことしているんだろう」
主が用意したといわれるプエルの終幕という舞台。ただし、その真意はレチタティーヴォ自身が死んでいるために不明。あえて線路を敷き続けたプエルの相方と仕立て屋はどこまで理解していたのか全く分からない。
「たぶん、うまく行ってはいなかったんだよ」
プエルは父や妹の言葉を聞いて逃げだした。ハンターの隙をついて逃げきれてしまった、自分より強いはずの相手から。
単純に喜べない。
この事態が大好きな主レチタティーヴォの意図とずれるなら、怒られるかもしれないしあきれられるかもしれない。
それはつらいこと。もし主が当時いたら、逃げたことは褒めてもらえたのか?
そんなことは誰も分からない、本人がいないのだから。
「レチタティーヴォ様」
人形を抱きしめていると、ふと背後に気配を感じる。
「おい、プエル」
黒髪の青年がやってくる。べリアルの下に来たとき、借りたそこそこにできるかもしれない下っ端という立場らしい人物。プエルが名前を付けてマエロルとなった堕落者。一応、彼の出自に関してはプエルは調べた。利用できるならしたいが難しいかもしれない、時間がかかりすぎるのだ。
慌ててプエルはカバンにレチタティーヴォ人形をしまった。しまったのはいいが、腹のあたりが破れた。終幕に壊れた人形とは異なり、ちょっとしたことで壊れる人形。これで何体目か。
「ふえええええ」
プエルは半泣きで引っ張り出す。笑顔のレチタティーヴォ人形の腹は綿がはみ出している。
「あー、人形が死んだ」
「もー……何の用なの? 僕、ちょっとセンチメンタル中」
「センチメンタル中? あー、で、船があるんだ。ユグディラは島から来るって話もある。だから行くかなと思って?」
「……ユグディラ! え、行く行く!」
そんなわけで亡き主への思いをしまいつつ、プエルは前に突き進む。
(なんとかしてユグディラは守って、触らせてもらって、あわよくばペットにして……べリアルは――)
プエルはワクワクしながらマエロルについていったのだった。
●難破
そんなこんなでプエルは出かけたが、水辺に突っ伏して倒れていた。
「ふええええ! どうして! どうして! 僕だけ、僕だけ、波打ち際にいるんだ! 泳ぐなら夏でしょ!」
乾いたが塩まみれ。操って武器にするはずのぬいぐるみは流され、手元にいるものはずっしりと重い。操れても動くのだろうかと不安だ。
「……ここどこ? わー、お舟だ。うーん、ひとまず高いところに登ろう」
プエルは砂浜からとぼとぼと上がっていき、少し高いところにやってきた。
「……緑たくさん。うーん……ん?」
灌木の茂みから猫が勢いよく飛び出したのだった。
猫は後ろ足で立って立ち止まり、背中の毛を逆立てる。
プエルはきょとんとした顔から嬉しそうな顔になる。
「……ねこじゃらしなくなってる! あああ、袋だ! 猫は袋に入るっていうし」
「しゃあああああ」
「怖くないよ、おいで、おいでー」
ユグディラは自分が来た方を振り返る。プエルも怖いが後ろから来るかもしれないものも怖い。
「……何かあったのかな……」
そこに犬のような雑魔がやってきた。それはユグディラに襲い掛かる。
「だめだよ!」
プエルは雑魔を攻撃し倒した。雑魔はユグディラがいなければペットにしている毛がふさふさな犬だった。
「……にゃー?」
「にゃー」
「……」
ユグディラとプエルは互いの思いのままじっとする。
近くで大きな悲鳴が聞こえたのだ。ユグディラは尻込みを見せたが慌てて走り始めた。その瞬間、プエルは幻覚らしいものを受ける。
「え? ええええっ! 大変だ!」
ユグディラを追いかけていった。
●ハンター
ユグディラの島にやってきたハンターは雑魔が多いことに驚く。ユグディラに接触するよりもまずはその雑魔をどうにかしたほうがいいのではということが提案に出た。
そして、ハンターたちは位置を確認しつつ、進んでいく。
羊歪虚を見たような気もした。その瞬間、緊張が走る。
羊歪虚がいるならば狩場として素晴らしいところなってしまうだろう。
雑魔を倒しつつ進んでいくと、比較的広い場所に出た。そこには怯えるユグディラとそれを狙う雑魔がいる。
ハンターの対角線上にはユグディラを追いかけてきたらしい人影が。
「わあああ、大変だ! ユグディラ! ね、ね、雑魔を倒したら、ちょっとでいいから撫でさせてよ! 僕は別に君たちをいじめたいわけじゃないんだ! ……ハンターがいる……ねえ、羊はいなかった? いなかったら余は君たちに話したいこともある」
プエルは最後は声を潜めた。ただ、距離があって聞こえにくいのだが。
悠長なことはしていられない。雑魔たちはユグディラを襲い、侵入者であるハンターも排除しようとしているのだ。
解説
ユグディラを助けて!
●おおざっぱな位置関係
木ハンター□□木木□□
□□□□□□□□□□□
□□□□□□木□木□□
□□□□□□□□□□□
木木□□ユグ□□雑魔□
□□□□□□□□□□□
□□□□□□□木□□□
□□木雑魔□□□ユグ□
□□□□□□□□□□□
~20メートルほど省略
□□□□□□□ユグ□プ
※草地の中に灌木や高木が点在してます。
※ユグディラ5匹ほど雑魔に襲われかかっています。
●敵勢力
・クマ雑魔×2 サイズ1。後ろ足で立っての強力な前足攻撃(1R最大2回攻撃)と移動力が高いのが特徴。抱きすくめた敵をかみついたりひっかいたりもする。
・ヌートリア?雑魔×4 サイズ1。巨大なネズミが雑魔化したらしい。体当たりやかみつきをしてくる。泳ぐのが得意らしいが、戦場に水場はないので関係なし。ウォーターシュートぽい魔法を使うかもしれない。
●憂悦孤唱プエル
嫉妬の歪虚。故レチタティーヴォの配下であり、現在べリアルの下にいる。戦闘では大剣がメーン、魔法も一応使える。基本、もふもふした動物大好き、ユグディラがいなければもふもふの雑魔は保護する。
●羊歪虚 ※ハンター側がいる方からやってきます。
・マエロル 傲慢の堕落者。プエルの部下扱いになっている今日この頃。杖術を少々使うくらい。現在、陸地に上がってプエルを捜索中。ユグディラどころでない。
・羊歪虚×4 プエルが連れてきた中の一部が上陸中。魔法の矢(マジックアロー相当)も使えるけどそんなに強くないはず。
※質問がある場合は、プエルが適宜答えます。
●おおざっぱな位置関係
木ハンター□□木木□□
□□□□□□□□□□□
□□□□□□木□木□□
□□□□□□□□□□□
木木□□ユグ□□雑魔□
□□□□□□□□□□□
□□□□□□□木□□□
□□木雑魔□□□ユグ□
□□□□□□□□□□□
~20メートルほど省略
□□□□□□□ユグ□プ
※草地の中に灌木や高木が点在してます。
※ユグディラ5匹ほど雑魔に襲われかかっています。
●敵勢力
・クマ雑魔×2 サイズ1。後ろ足で立っての強力な前足攻撃(1R最大2回攻撃)と移動力が高いのが特徴。抱きすくめた敵をかみついたりひっかいたりもする。
・ヌートリア?雑魔×4 サイズ1。巨大なネズミが雑魔化したらしい。体当たりやかみつきをしてくる。泳ぐのが得意らしいが、戦場に水場はないので関係なし。ウォーターシュートぽい魔法を使うかもしれない。
●憂悦孤唱プエル
嫉妬の歪虚。故レチタティーヴォの配下であり、現在べリアルの下にいる。戦闘では大剣がメーン、魔法も一応使える。基本、もふもふした動物大好き、ユグディラがいなければもふもふの雑魔は保護する。
●羊歪虚 ※ハンター側がいる方からやってきます。
・マエロル 傲慢の堕落者。プエルの部下扱いになっている今日この頃。杖術を少々使うくらい。現在、陸地に上がってプエルを捜索中。ユグディラどころでない。
・羊歪虚×4 プエルが連れてきた中の一部が上陸中。魔法の矢(マジックアロー相当)も使えるけどそんなに強くないはず。
※質問がある場合は、プエルが適宜答えます。
マスターより
こんにちは、狐野径です。
ユグディラの住む島!
ひっかかれてもいいから僕は触るぞ! と息を巻くプエル。反射的に反撃……という未来が!
ボスが死んで、終幕だった舞台も逃げ出し、現在があります。
冥途の土産って気持ちもあったりします。何度も冥途の土産と思いながらシナリオ書いている気がしてきました……ぼちぼち逃げる理由がなくなってきましたね。
よろしくお願いします。
ユグディラの住む島!
ひっかかれてもいいから僕は触るぞ! と息を巻くプエル。反射的に反撃……という未来が!
ボスが死んで、終幕だった舞台も逃げ出し、現在があります。
冥途の土産って気持ちもあったりします。何度も冥途の土産と思いながらシナリオ書いている気がしてきました……ぼちぼち逃げる理由がなくなってきましたね。
よろしくお願いします。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/10/29 17:05
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
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仔猫争奪戦 コーネリア・ミラ・スペンサー(ka4561) 人間(リアルブルー)|25才|女性|猟撃士(イェーガー) |
最終発言 2016/10/22 16:37:26 |
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/10/22 18:59:58 |