ゲスト
(ka0000)
【HW】千石原の乱・叛
マスター:近藤豊

- シナリオ形態
- ショート
- 難易度
- 普通
- オプション
-
- 参加費
1,000
- 参加人数
- 現在6人 / 4~6人
- マテリアルリンク
- ○
- 報酬
- 無し
- 相談期間
- 5日
- プレイング締切
- 2016/11/03 07:30
- リプレイ完成予定
- 2016/11/12 07:30
オープニング
※このシナリオは夢シナリオです。オープニングは架空のものであり、ゲームの世界観に一切影響を与えません。
夢――睡眠中に感じるイメージ。
人間の脳が見せる不可思議な映像は、起床時に貯えた情報を整理する為に見せているのか。
未だ謎が多く研究対象となる現象だ。
だからこそ、解明されていない事象も発生する。
集団で同一の夢を見る、一種の奇跡。
その奇跡が今宵見せるのは、東方のある小国。
――詩天。
その国は、そう呼ばれていた。
詩天の空気は、いつになく張り詰めていた。
先代詩天、三条氏時が死去してから数ヶ月。次期詩天を巡って三条家内は、大きく揺れ動いていた。
先代詩天の嫡男にして符術師として大きな才能を見せる三条真美。
先代詩天に長く仕え、氏時に付き従ってきた甥の三条秋寿。
三条家では嫡男でなくとも『三条家内で符術師として有能であれば詩天となる資格を有する』と定められている事が混乱を更に激化させた。
どちらが詩天として相応しいか。
双方に味方する武将達の溝は決定的に大きくなっていく。
そして――双方はついに激突する。
●
「殿、本当によろしいのですか?」
水野 武徳(kz0196)の家臣は、今一度問い質した。。
三条家を二つに分けたお家騒動は、千石原にて激突する事になった。
真美派の重鎮である角雄大は若峰南方の歪虚残党征伐を理由に進軍を開始。だが、この軍が一万三千の兵を連れての討伐である。誰が見ても過剰と表現できる兵力は、三条秋寿に向けてのものである事は明白であった。
これに対して三条秋寿は若峰の西にある『月下城』より挙兵。三条真美の身柄を抑える為に若峰へ向けて出発。事態に気付いた角は若峰に向けて引き返す。
両軍は千石原にて対峙。既に陽も落ち、合戦前の夜を過ごしていた。
「うむ、わしは決めたぞ。真美様にお味方する」
「誠で御座いますか、殿!」
武徳の声に家臣達は驚きを隠せない。
何故なら、武徳は今秋寿側に陣を張っている。この時点で真美の味方をするという事は裏切り以外の何物でも無い。
「殿、今の布陣をご存じでしょう。戦力差も地の利も秋寿様の方が有利ですぞ!」
慌てた家臣が食って掛かるが、それも仕方ない。
秋寿派は街道を抑えると同時に角ら真美派の武将を取り囲むように布陣している。
しかも、角らは一万三千に対して秋寿は一万七千。
このままならば秋寿は圧勝だ。
それでも、武徳は頭を振る。
「馬鹿者。貴様は何を見ておる。目の前の戦ではなく、その後を見るのだ」
「その後、でございますか」
「左様。秋寿殿は先代に似てお優しい。優しすぎるのだ。あれでは、家臣に実権を奪われる」
秋寿派につく武将達は、三条家恩顧の武将ばかりだ。
既に大きな権力を保持している。ここで戦が起これば邪魔物を一気に排除してより権力を拡大するだろう。下手をすれば秋寿を神輿として秋寿派の臣下達が実権を握りかねない。
武徳は、秋寿が彼らを抑えられないと読んでいるのだ。
「秋寿殿へ味方すれば終いじゃ。古きモノは腐りゆく。なれば、ここで大掃除じゃ。古きモノを滅して新しきモノを迎え入れる。罪はわしらが背負っていけば良い」
「しかし、秋寿様には永く懇意にされた本田喜兵衛殿もおられます。本田殿も裏切られるのですか?」
本田喜兵衛。
三条家に仕え始めた時から共に過ごした戦友とも称するべき武将だ。誰よりも先んじて敵陣へ突き進むその姿から『死者を率いる武将』として恐れられている。
家臣からみれば大切な友と見ていたのだが、当の武徳にすれば違ったようだ。
「懇意? 馬鹿を申せ。ただの腐れ縁じゃ。勝手にわしを部下扱いしおって……だが、それも今日限りよ」
武徳は厳しく、かつ冷淡に言い放つ。
今回の騒乱は、言うなれば勝たなければ命はない。生きる為には裏切りも必要。
義にも劣る行為かもしれんが、これも武門の定め。何より武徳の裏切りはこれが初めてではない。
「よいか。わしらはこの不破山へ布陣しておる。ここから喜兵衛の背後をついて襲撃。速やかにこれを討ち滅ぼす。さらに喜兵衛の旗印である『三つ扇』を持って敵本陣をつく。これで敵方は混乱するはずじゃ。そうなれば戦の潮目は一気にこちらへ傾くはずじゃ。
それから……この手紙を山倉智久に届けよ」
懐から取り出した手紙を武徳は、家臣へ手渡す。
覚悟を決めた家臣達。主の命に従い、各々動き始める。
「この戦、半日が良いところだな。わしらが鬼にならねば、詩天の未来は無いと知れ」
夢――睡眠中に感じるイメージ。
人間の脳が見せる不可思議な映像は、起床時に貯えた情報を整理する為に見せているのか。
未だ謎が多く研究対象となる現象だ。
だからこそ、解明されていない事象も発生する。
集団で同一の夢を見る、一種の奇跡。
その奇跡が今宵見せるのは、東方のある小国。
――詩天。
その国は、そう呼ばれていた。
詩天の空気は、いつになく張り詰めていた。
先代詩天、三条氏時が死去してから数ヶ月。次期詩天を巡って三条家内は、大きく揺れ動いていた。
先代詩天の嫡男にして符術師として大きな才能を見せる三条真美。
先代詩天に長く仕え、氏時に付き従ってきた甥の三条秋寿。
三条家では嫡男でなくとも『三条家内で符術師として有能であれば詩天となる資格を有する』と定められている事が混乱を更に激化させた。
どちらが詩天として相応しいか。
双方に味方する武将達の溝は決定的に大きくなっていく。
そして――双方はついに激突する。
●
「殿、本当によろしいのですか?」
水野 武徳(kz0196)の家臣は、今一度問い質した。。
三条家を二つに分けたお家騒動は、千石原にて激突する事になった。
真美派の重鎮である角雄大は若峰南方の歪虚残党征伐を理由に進軍を開始。だが、この軍が一万三千の兵を連れての討伐である。誰が見ても過剰と表現できる兵力は、三条秋寿に向けてのものである事は明白であった。
これに対して三条秋寿は若峰の西にある『月下城』より挙兵。三条真美の身柄を抑える為に若峰へ向けて出発。事態に気付いた角は若峰に向けて引き返す。
両軍は千石原にて対峙。既に陽も落ち、合戦前の夜を過ごしていた。
「うむ、わしは決めたぞ。真美様にお味方する」
「誠で御座いますか、殿!」
武徳の声に家臣達は驚きを隠せない。
何故なら、武徳は今秋寿側に陣を張っている。この時点で真美の味方をするという事は裏切り以外の何物でも無い。
「殿、今の布陣をご存じでしょう。戦力差も地の利も秋寿様の方が有利ですぞ!」
慌てた家臣が食って掛かるが、それも仕方ない。
秋寿派は街道を抑えると同時に角ら真美派の武将を取り囲むように布陣している。
しかも、角らは一万三千に対して秋寿は一万七千。
このままならば秋寿は圧勝だ。
それでも、武徳は頭を振る。
「馬鹿者。貴様は何を見ておる。目の前の戦ではなく、その後を見るのだ」
「その後、でございますか」
「左様。秋寿殿は先代に似てお優しい。優しすぎるのだ。あれでは、家臣に実権を奪われる」
秋寿派につく武将達は、三条家恩顧の武将ばかりだ。
既に大きな権力を保持している。ここで戦が起これば邪魔物を一気に排除してより権力を拡大するだろう。下手をすれば秋寿を神輿として秋寿派の臣下達が実権を握りかねない。
武徳は、秋寿が彼らを抑えられないと読んでいるのだ。
「秋寿殿へ味方すれば終いじゃ。古きモノは腐りゆく。なれば、ここで大掃除じゃ。古きモノを滅して新しきモノを迎え入れる。罪はわしらが背負っていけば良い」
「しかし、秋寿様には永く懇意にされた本田喜兵衛殿もおられます。本田殿も裏切られるのですか?」
本田喜兵衛。
三条家に仕え始めた時から共に過ごした戦友とも称するべき武将だ。誰よりも先んじて敵陣へ突き進むその姿から『死者を率いる武将』として恐れられている。
家臣からみれば大切な友と見ていたのだが、当の武徳にすれば違ったようだ。
「懇意? 馬鹿を申せ。ただの腐れ縁じゃ。勝手にわしを部下扱いしおって……だが、それも今日限りよ」
武徳は厳しく、かつ冷淡に言い放つ。
今回の騒乱は、言うなれば勝たなければ命はない。生きる為には裏切りも必要。
義にも劣る行為かもしれんが、これも武門の定め。何より武徳の裏切りはこれが初めてではない。
「よいか。わしらはこの不破山へ布陣しておる。ここから喜兵衛の背後をついて襲撃。速やかにこれを討ち滅ぼす。さらに喜兵衛の旗印である『三つ扇』を持って敵本陣をつく。これで敵方は混乱するはずじゃ。そうなれば戦の潮目は一気にこちらへ傾くはずじゃ。
それから……この手紙を山倉智久に届けよ」
懐から取り出した手紙を武徳は、家臣へ手渡す。
覚悟を決めた家臣達。主の命に従い、各々動き始める。
「この戦、半日が良いところだな。わしらが鬼にならねば、詩天の未来は無いと知れ」
解説
目的:三条秋寿を裏切り、三条真美側へ味方する。
○武将
記号は周辺図の配置になります。
・秋寿派
三条秋寿 5000 ★
本庄友埜 4000 ◆
本田喜兵衛 3000 ▼
水野武徳 3000 ▲
上原柊一郎 2000(含む葦原一門)■
・真美派
角雄大 4000☆
山倉智久 3000△
川上昇龍 3000○
千葉光重 2000▽
杉下昭三 1000◇
○周辺図
↑若峰
□□□□★□□□□
□□□□□◆□□▲
←月下城 □□■□□□□▼□
□□○□□▽□□□
□□□□□□◇□□
□□□△□□□□□
□□□□☆□□□□
備考:
三条秋寿は金張山へ布陣。北へ通じる街道を抑え、敵を迎え撃ちます。
同時に真美派の軍を包囲する形で布陣する事で、戦力も地の利も秋寿側の有利に展開します。
しかし、不破山へ布陣した水野武徳が真美派へ寝返り。不破山の麓にいた本田喜兵衛を襲撃します。
喜兵衛を討ち取った後、勢いに乗じて三条秋寿、本庄友埜へ襲撃。その際、喜兵衛の旗印である『三つ扇』を掲げて混乱を誘発。戦いの流れを真美派へ引き込みます。
秋寿派は大きな混乱が発生する事から、武徳の軍は敵陣で『大暴れ』するでしょう。
<PL情報>
敵陣の混乱で秋寿は月下城へ逃れようとしますが、武徳の手紙を受けて山倉智久と川上昇龍の軍が月下城への街道を封鎖。秋寿は彼らに捕縛されます。
なお、戦は明け方に始まって昼には終わります。
●NPC
水野武徳
三条家に仕える古参の武将。年齢は五十代。男性。知略に長け、老いて未だ健在。人手不足の三条家において軍政だけでなく内政にも辣腕を振るうが、本人は激務でサボりたいと願っている。朝令暮改が多く周囲の人間を振り回す傾向がある。
○武将
記号は周辺図の配置になります。
・秋寿派
三条秋寿 5000 ★
本庄友埜 4000 ◆
本田喜兵衛 3000 ▼
水野武徳 3000 ▲
上原柊一郎 2000(含む葦原一門)■
・真美派
角雄大 4000☆
山倉智久 3000△
川上昇龍 3000○
千葉光重 2000▽
杉下昭三 1000◇
○周辺図
↑若峰
□□□□★□□□□
□□□□□◆□□▲
←月下城 □□■□□□□▼□
□□○□□▽□□□
□□□□□□◇□□
□□□△□□□□□
□□□□☆□□□□
備考:
三条秋寿は金張山へ布陣。北へ通じる街道を抑え、敵を迎え撃ちます。
同時に真美派の軍を包囲する形で布陣する事で、戦力も地の利も秋寿側の有利に展開します。
しかし、不破山へ布陣した水野武徳が真美派へ寝返り。不破山の麓にいた本田喜兵衛を襲撃します。
喜兵衛を討ち取った後、勢いに乗じて三条秋寿、本庄友埜へ襲撃。その際、喜兵衛の旗印である『三つ扇』を掲げて混乱を誘発。戦いの流れを真美派へ引き込みます。
秋寿派は大きな混乱が発生する事から、武徳の軍は敵陣で『大暴れ』するでしょう。
<PL情報>
敵陣の混乱で秋寿は月下城へ逃れようとしますが、武徳の手紙を受けて山倉智久と川上昇龍の軍が月下城への街道を封鎖。秋寿は彼らに捕縛されます。
なお、戦は明け方に始まって昼には終わります。
●NPC
水野武徳
三条家に仕える古参の武将。年齢は五十代。男性。知略に長け、老いて未だ健在。人手不足の三条家において軍政だけでなく内政にも辣腕を振るうが、本人は激務でサボりたいと願っている。朝令暮改が多く周囲の人間を振り回す傾向がある。
マスターより
近藤豊です。
今回は猫又ものとSSDと共に詩天の千石原の乱にハンターが参加したら……というものをやってみました。連動と言っても少々変わった趣向で、一つの戦場を舞台に複数の物語を描きます。夢オチである事から詩天本編には影響ありませんが、ある種の追体験のような物を感じ取っていただければ幸いです。
戦場で様々な立場の者達が、如何なる想いを持って臨み、倒れていくか。
その姿を一番近くで見てあげて下さい。夢であってもその想いは受け継げるかも?
質問があれば質問卓で水野武徳が回答致します。
それでは、鮎の煮浸しを肴にお待ちしています。
今回は猫又ものとSSDと共に詩天の千石原の乱にハンターが参加したら……というものをやってみました。連動と言っても少々変わった趣向で、一つの戦場を舞台に複数の物語を描きます。夢オチである事から詩天本編には影響ありませんが、ある種の追体験のような物を感じ取っていただければ幸いです。
戦場で様々な立場の者達が、如何なる想いを持って臨み、倒れていくか。
その姿を一番近くで見てあげて下さい。夢であってもその想いは受け継げるかも?
質問があれば質問卓で水野武徳が回答致します。
それでは、鮎の煮浸しを肴にお待ちしています。
関連NPC
リプレイ公開中
リプレイ公開日時 2016/11/04 18:59
参加者一覧
依頼相談掲示板 | |||
---|---|---|---|
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依頼前の挨拶スレッド ミリア・クロスフィールド(kz0012) 人間(クリムゾンウェスト)|18才|女性|一般人 |
最終発言 2016/11/02 00:54:34 |
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質問卓 悠里(ka6368) 人間(リアルブルー)|15才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/10/29 22:37:02 |
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相談卓 悠里(ka6368) 人間(リアルブルー)|15才|男性|聖導士(クルセイダー) |
最終発言 2016/11/02 01:04:59 |